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2012-08-30

見よ、あれが汎用人型決戦兵器……AKB48だ!

 AKB48なんてどうでもいいですし、前田敦子さんの“卒業”にも興味ありません。ありませんが、漫画の『AKB49 恋愛禁止条例』は好きなので、実は意外と自分で思っている以上にAKB48が好きなのかもしれず、むしろ実際のAKB48を良く知らないために、『AKB49 恋愛禁止条例』のお陰で前田さんの評価が物凄く高い私です。その前田さんが“卒業”とあってはAKB48も大変だと思い、今後の『AKB49 恋愛禁止条例』は前田さんをどう扱うのか気になります。気になりますが、よく考えれば私は『AKB49 恋愛禁止条例』の前田さんが好きなのであって、現実の前田さんには全く興味ありませんでした。
 そもそも私にとってAKB48は高橋みなみさんです。といっても、唯一楽しみにしているTV番組「新堂本兄弟」に出演されているからに過ぎず、最初は高橋さんが何をされている方なのかも知りませんでした。未だに現実のAKB48のことはよく知らないままです。歌だけを聴いても他の色んな女性アイドルグループと区別つきません。
 現実のAKB48が消滅しても『AKB49 恋愛禁止条例』を「架空のアイドル漫画」として読めばいいだけですから、やはりAKB48なんてどうでもいいです。
 が、これはどーなのかと思いました。

MSN Japan → デヴィ夫人がAKBファンを痛烈批判「熱狂するいい歳をした男性達を見ると “日本も終わりか” と嘆かわしい念にかられる」

 <FREEDOMMUNE>でお世話になりましたデヴィ夫人がお怒りのようです。件のブログ記事も拝見させていただくと、コメント欄には「感動した」「正論だ」「よくぞいってくれた」「目が覚めた」と絶賛の声多数でした。怖っ!
 デヴィ夫人やコメント欄の皆様の日本を憂う気持ちは、大切です。大切ですが、デヴィ夫人の意見で目が覚めた方は、いくら何でも長く寝過ぎじゃありませんかね? よりによってデヴィ夫人の意見で目覚めなくても。目覚まし時計が壊れていたのでしょうか。
 実は、さぞかしAKB48オタクによる非難コメントが殺到しているだろうとウキウキしながら見に行ったので、ガッカリしました。非難コメントは全力で削除しているのでしょう。

 日中、日韓の外交問題に限らず、現政府に不満を募らせているのは国民全体の傾向だと思います。AKB48オタクだって不満はあるでしょう。AKB48オタクは政治・社会に無関心、と考えるのは極論だと思います。TVの情報番組がAKB48ばかり扱い、日本にとって重要な政治・社会の問題を扱っていない、というのも極論でしょう。視聴率や売り上げを稼ぐことが命題であるメディアがわかり易い方向に走るのは当然のことだと思います。韓流ドラマ叩きの時にも思いましたが、嫌ならTV番組を観なけりゃいいのじゃありませんかね? そうでない報道メディアを見れば、ちゃんと重要な政治・社会の問題を扱っています。地元新聞の朝刊を読んでもAKB48の扱いなんて大したことありません。デヴィ夫人のブログに憤慨コメントを入力している方々は、TV番組をよく観ている方々なのでしょう。
 何か「AKB48を素人集団の出来損ない芸能」と断定するようなコメントもいくつかありましたし、デヴィ夫人にも少なからずそのような気持ちがあるようですが、いやいやいや、『AKB49 恋愛禁止条例』を読んで下さいよ、凄い努力してますって。現実も同じなら、凄い頑張ってますって。親が子供を育てるうちに親として成長するように、AKB48は、始まりは素人集団でしたが、徐々に玄人集団へと成長していったのではないでしょうか。まともに見たことないから知りませんけど。少なくともAKB48は頑張っていないわけじゃないと思うのです。今でも素人集団の出来損ない芸能かもしれませんが、とりあえず頑張っているように見せていると思います。必死に頑張っているところまで余すところなく見せることを娯楽として提供しているのがAKB48の手法なのだ、と『AKB49 恋愛禁止条例』を読んでいて思います。
 今の政治家に――たとえばアメリカでオバマ大統領が応援されているように――応援したくなる方って少ないと思います。自民党から民主党に鞍替えが実現したのだって、「自民党を応援したくなくなったから」という消極的な選択ゆえでした。今、民主党が駄目なのは当然としても、自民党は前よりさらに悪くなっているようにしか見えません。他人の足を引っ張ることに夢中で、自らを高めるための努力を怠っているようにしか見えないからこそ、応援したくないのです。AKB48オタクを責めてもどうにもなりません。
 AKB48オタクが政治デモを起こせば政治意識が高いと思われるかといえば、「オタクどもがいきなり何やり出したんだ?」と不安がられるだけです。中国の反日暴動を見ていても、中国って大変だなぁ、としか思えません。韓国にしたって同じです。大統領があんな不適切発言する国の国民って大変だなぁ、と同情を禁じえません。あー、日本で良かった、と思います。思いますが、政治への不満はそれとは別です。AKB48オタクだって同じじゃないでしょうか。前田さんの“卒業”に夢中になっているのは一時の逃避、と考えることはできます。24時間ずーっとAKB48一色のオタクって多くないでしょう。
 デヴィ夫人は、批判の矛先を間違えています。政治の不甲斐なさは、政治家にぶつけるべきです。たとえAKB48オタクが漏らさず選挙に投票したところで、良い政治に繋がる保証はありません。現政権が良い実例です。

 デヴィ夫人の不満を解消するのはどうすれば良いのでしょうか?
 最も簡単な方法は、わかり難いことをわかり易くすることです。ややこしい政治・社会問題をわかり易くする。池上彰さんのニュース解説が好例です。思い切って、政府に秋元さんを入れてみるという手もあります。政治教育のプロデュースを秋元さんに行ってもらう。人を扇動することに巧みな秋元さんですから、政治に熱を取り戻すことができるかもしれません。
 しかし、わかり易くすると、合成の誤謬を生むだけに終わる可能性も高いでしょう。下手の考え休むに似たりといいますから、無駄に政治に関心を持たないでほしい方々だってたくさんいます。従って重要なのは、わかり難いことはわかり難いまま考える、です。つまり、物凄く長い時間がかかりますが、教育だと思います。わかり易いことをいうだけの政治家を応援したりしない知性を育む。
 わかり易く批判の対象になり易いAKB48オタクを批判したところで、日本は良くなりません。批判された側にしたって「何で俺らが?」と思うでしょう。わかり易いデヴィ夫人の意見に賛同するのも、良くありません。賛同して、その先はどうするの? デヴィ夫人のブログは人気があるようで、未成年者のコメントもありましたが、「よくいってくれた」と思った先に何があるの? AKB48オタクが政治に関心を持てば良いのなら、秋元さんを政府に入れ、AKB48を巧く使って政治教育のプロデュースを行ってもらえばいいだけじゃないですか。でも、当然ながらそれもまた強い批判対象になることは間違いありません。「政治は遊びじゃないんだ!」と。
 つまり、AKB48とそのオタクを政治問題に絡めて批判することは全くの無意味です。目立つからとばっちりを受けているだけ。本来の大変な問題を解決することよりも、目立つわかり易い対象に批判を横滑りさせてスッキリするのって、中国や韓国の一部国民が反日として盛り上がるのと似ていますよねぇ。

 AKB48のせいで日本男性が駄目になってしまっているようなコメントもありましたが、いや、もしかしたら秋元さんの緻密な策略なのかもしれません。今は日本男性を夢中にさせているだけですが、後々は世界中の男性を夢中にさせる計画なのかもしれません。今、竹島問題で韓国と揉めていますが、韓国が竹島問題と従軍慰安婦問題のどちらに比重を置いているかといえば、後者です。秋元さんは、その韓国に対し、AKB48で韓国男性を骨抜きにし、日本に立ち向かう気力を奪うつもりなのです。従軍慰安婦問題には、AKB48で対抗する! またはアイドルで平和外交。これが実現できるとしたら、日本だけでしょう。
 ま、そんなことが実現した暁には、世も末だなぁ、とか思いますけど。

テーマ : 気になったニュース
ジャンル : ニュース

2012-08-14

It's Freeee!!! でも千円サブリミナル

freedommune
 行って参りました、<FREEDOMMUNE 0>に! 昨年の雪辱を見事に果たしましたね! 本当に素晴らしかったです! しゅぽぽぽぽ!

 個人的ベスト・アクトは、幻の名盤解放同盟超悪酔い。今でも川崎幸子さん・敏子さん「どこへ行くの」が頭の中で激烈リピートされています。しゅららる~しゃららる~るるるるるるる、しゅぽぽぽぽぽ! 一応はDjプレイなんですが、音を重ねるだけ。いや、その重ね方は絶妙なのですが、とにかく繋がってない! オーバー・ダブにオーバー・ダブを続けているような、音のレイヤーの境目がなくなっていくような、本当なら気持ち悪いのに凄い快感に繋がっていて、脳に新たなチャンネルが開いたような気になる、めまいを覚えるような音楽体験でした。しゅぽぽぽぽ。
 もう1人、ベスト・アクトがいまして、七尾旅人さんです。七尾さんのデビュー間もない頃に1度だけ観て以来の、久しぶりのライヴ。デビュー当時の衝撃もさることながら、今の七尾さんは熟練したのに新人のように新鮮で、感動しました。泣けるくらい楽しい音楽で。七尾さんが、「音楽は、お腹を満足させたり雨風から守ったりはしてくれないけど……音楽にしかできないことがある」というようなことを仰っていまして、それは本当にその通りだと思いました。某学者が福島県で音楽イベントを行おうとした時に「アーティスト風情が」みたいなことを仰っていたそうですが、音楽家にはみんなに笑顔を与えることができるのです。それぞれができることを行い、最良の結果を出す。<FREEDOMMUNE>にはそれを感じました。
 あ、あと、都築響一さんもベスト・アクトといえます。今回のトークショウで初めて知ったことに、ヤンキーのバイク演奏がありまして、驚愕し、感心し、爆笑しました。なるほど、レコードプレーヤーを楽器と発見した歴史があったように、もしかしたら今後、バイクを楽器と発見した歴史が描かれるのかもしれません。誰からも注目されない、下手したらゴミクズのようなところに、眩い輝きを放つ音楽が隠れている。あまりにトークショウが面白かったので、都築さんのメルマガを購読しようか検討中です。
 あ、あとあと、「『Where is the FUTURE of MUSIC?』~音楽の所有と共有を廻って」で語られた音楽業界の未来についても色々と思うことがありました。灰野敬二さんのウンコ付きCDの話や、MERZBOWの車付きCDの話も面白かったです。つまり今この瞬間、時代は変わり続けていて、それに対して悲観的になるより、楽しむのが一番、面白いことやろうよ、ということでした。
 新たに始まるタワー・レコードミューン(TOWER RECORDOMMUNE)も楽しみです。石川県在住の私が楽しめるのかわかりませんが。

ナタリー → DOMMUNEとタワーレコードが新メディア設立を発表

 <FREEDOMMUNE>は、色んな物事が繋がるイベントでした。七尾さんが歌った「Rollin' Rollin'」で優しくリピートされた「~運ばれて、回り続ける」というフレーズが象徴するように、色んな物事が繋がり、何かに運ばれて、回り続けている。世界の最新のど真ん中に立ち会っているのじゃないか、と錯覚させるイベントでした。
 関係者の皆様、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。

 たーだーし、昨年も思ったことですが、やはり寄付金額少なくないですかねぇ? 私は、偉そうなこといえる金額じゃありませんが、5千円寄付しました。 まあ、善意に頼るしかありませんから、難しいところでしょうけど。でしょうけど、宇川さんも七尾さんも、寄付金額が少ないと仰ってましたし、やはり主催者の奮起に応えるためにも寄付した方が良いと思いました。公式サイトを見ていると、今でも地道に寄付金額が上がっているので、フェスが終わった今でも心意気に応えたいと思う方がまだまだいるのでしょうね。
 それにですよ、今回は夏目漱石さんも出演されているわけで、夏目さんといえば千円札ですから、実はみんなが千円は寄付するようなサブリミナル効果も狙っていたのだと私は勝手に妄想しています。脳に新しいチャンネルを開くためのフェスですからね!

川崎幸子・敏子「どこへ行くの」

テーマ : LIVE、イベント
ジャンル : 音楽

2012-08-12

メードってラードっぽい

 全体的に古い話題ですが。

 今年4月頃、北國新聞に「最後のメード喫茶が消える」ことについての記事が載っていました。

北國新聞ホームページ → 石川から消えるメード喫茶 月内で唯一の店舗閉店

 上記リンク先から抜粋。

 金沢市竪町商店街にある石川県内唯一のメード喫茶「Camelot」が、4月末で閉店すると耳にした。2006年、同商店街に石川初の店舗 (別の店で既に閉店)が誕生してからわずか6年。県内からオタク文化の象徴が消える前に一度、「ご主人さま」と呼ばれるのも悪くないと思い、店に向かった。
 店内を見渡すと、20ある席に「ご主人さま」はわずか3人だけ。常連客でこれまで80回通ったと豪語する公務員男性は「店がなくなると楽しみがなくなってしまう」と肩を落とした。
 店を運営する「AVALON」の代表西良弘さんに聞くと、昨年7月の開店から客足は伸びず、1日6人ほどだという。このため、平日雇っているメー ドも2人だけで、それでも人件費が負担になっている。
 県オタク文化推進委員会というグループの代表も務める西さんは「石川の保守的でおとなしい県民性が関係しているんですかねえ」と独自に分析する。
 ただ、石川を舞台にしたアニメ「花咲くいろは」効果で、金沢の湯涌温泉やのと鉄道には県内外から多くのアニメファンが訪れていることから、県民性とオタク文化が定着しないこととは、あまり関係はないようである。

 よくわかりませんが、昨年に開店して1年も持たずに閉店というのは、オタク文化以前に店そのものが悪かったのではないでしょうか。客商売ですから、常連客がいたとしても、その他の客が寄り付かなければ意味がありません。たった2人の店員の人件費が負担になるくらいですから。記者も、「県民性とオタク文化が定着しないこととは、あまり関係はないようである」としていますので、「店が悪いだけじゃないの?」といいたいのかもしれません。
 しかし、また新たにメイド喫茶が新規開店しました。それについても北國新聞に記事がありました(7月10日の夕刊。Web版に記事がなかったので、新聞から抜粋入力)。

 金沢市竪町商店街の複合ビル「ベルセル」に10日までに、メード喫茶「めいどりぃた」がオープンした。根強いファンの声を受け、同じ場所に経営者も従業員も一新して復活した。ビルにはアニメ関係の店舗が多く、ビルの関係者は「金沢から日本独自のサブカルチャーを広く伝えていきたい」としている。
 メード喫茶の閉店後、愛好者をはじめインターネット上の掲示板などでも復活を望む声が上がっていたという

 ビルを運営している会社の社長は、「メード喫茶は世界に発信できる1つの文化。竪町の魅力につながるよう長く営業してほしい」と話しているそうです。

 それにしても、金沢市から「日本独自のサブカルチャー」を発信させる意義はあるのでしょうか。「日本独自のサブカルチャー」がオタク文化を指すなら、秋葉原に任せておけば良いと思います。やるなら「金沢市独自のサブカルチャー」でしょう。「日本」という広義なオタク文化の担い手は大都市にあると思います。いっては何ですが、金沢市に「日本独自のサブカルチャー」はありません。メイド喫茶だって大都市にあるものを田舎都市に持ってきただけのことです。閉店後に復活を望む声がネット上で上がっていたそうですが、そもそも売上よりも人件費の方が高くなっているくらい客数が少なかったわけですから、提供される商品の価格だって一般的な飲食店よりも高いらしいのに、根本的にオタク人口の少なさが閉店の大きな理由ではないのでしょうか。
 メイド喫茶とは全く関係ありませんが、やはり金沢市のオタク文化の担い手といって過言でなかったブック宮丸という書店も2店舗が一時休業状態に陥りました。「一時」だけなのか完全に「閉店」になるのか。あっちこっちにポイントカードのある大型書店ができ、ネット通販が当たり前になった今、経営が厳しく、規模縮小になったのかもしれません。心配ですから、できるだけ本はブック宮丸で買うようにしています。ポイントカードもない、客としてはどちらかというと得な買い物ができないかもしれない書店ですが、あえて得をしない選択をするのも文化というものではないでしょうか。

 安易に得な方へ進んでばかりだと、大切な文化はあっという間に衰退します。
 たとえば<カナザワ映画祭>も同じです。これこそ「金沢市独自のサブカルチャー」の発信の成功例でしょう。いってしまえばキュレーターとしての目利きがものをいうイベントですから、努力次第で世界のどこでも誰でも行えるイベントです。膨大な映画群から何をどのように見せるか、その点では東京国際映画祭にも負けていません(むしろ勝っている)。それを支えるのはたくさんの観客数――利益です。お金なしにできることは限られています。ボランティアだけでは無理でしょう。いや、<FREEDOMMUNE>という物凄い例外はありますが、あれを毎年行うのは難しいと思います。
 健在の間は気にしませんが、いつなくなるかわかりません。なくなってから復活を望む声を出しても意味がありません。いつまでもあると思うな親と金と<カナザワ映画祭>、ですよ。「保守的でおとなしい県民性」が文化を衰退させる要因にはなりません。重要なのは、数と気概。<カナザワ映画祭>の攻撃性も文化として続ける秘訣でしょう。守りに入らない。
 竪町を歩いていてメイド喫茶の看板を見て、<カナザワ映画祭>の今後の心配へと至ったということでした。

テーマ : 気になったニュース
ジャンル : ニュース

2012-07-25

エロす!

 今月号の『映画秘宝』を観ましたら、今年の<カナザワ映画祭>の最新情報が載っていました。今年のテーマがエロだとは知っていましたが……本気でエロだったのですねぇ……

 何よりも驚いたのは、あのポール・ヴァーホーヴェン監督の不屈の名作『ショー・ガール』が野外上映だったこと! あれを、野外で!? 何という誕生日プレゼントでございましょうか(野外上映日が私の誕生日)。いまからハアハアしてしまいます。
 それにしても、どうせならヴァーホーヴェン特集なんてしてもらえたら良かったなぁ、なんて思ったりもしました。『氷の微笑』は候補になかったのでしょうか。『ブラックブック』も広義にエロでしょうし、『インビジブル』も男子エロ妄想炸裂映画ですし。ホントに欲望に忠実な監督です。

 爆音上映作品で驚いたのは、『スペースバンパイア』です。なるほどぉ~、と深く納得してしまいました。浅いようで深い<カナザワ映画祭>です。
 しかし、『バタリアン』が爆音上映なのは、何ででしょうか? ダン・オバノンさん繋がり?
 個人的なわがままとしては、『ZOMBIO/死霊のしたたり』を爆音上映してもらえたら嬉しかったなぁ、と。エロ要素もちゃんとありますし、<カナザワ映画祭>向けですし。ジャン・ローラン監督の名作『猟奇殺人の夜』とかも良いのに。ファンが少なそうですけど、あれ名作ですよね!
 それにしても、爆音上映とエロの相性が良いのか悪いのか、全く想像つきません。今年のテーマがエロと聞いて少し興味が薄れた感はあったのですが、ラインナップを眺めていると、ムクムクと興味が湧いてきましたね。さすがエロ。ムクムクです。客数が今までに比べて増えるのか減るのか、とても興味あります。

 上映館である元ロキシーは、昔からの金沢市民ならとてもお世話になった映画館でした。
 が、エロという点でなら、ロキシーよりも先に潰れてしまった、ロキシー横の文化劇場でしょうか。エロやエロ、時折ホラーという映画館だったと記憶しています(健在の頃、私は子供だったので曖昧)。確か、『人喰族』と『人間解剖島/ドクター・ブッチャー』を二本立てで観ました。男子小学生の私にとって夢のような映画館でしたね。そのくせ『ショート・サーキット』なんかも普通に上映してましたし。あれは何の同時上映でしたか……ま、金沢市民以外には全く意味不明のことです。ただただ懐かしいなぁ、と。
 それにしても、ロキシー跡はホールとして場所が残っていたのですねぇ。知りませんでした。エロをテーマに上映会をするには、上映場所の確保に苦労したのでしょう……その上、爆音上映ですから。駅前シネマは……無理でしょうし。

 何にしろ楽しみです。かなざわ映画の会の皆様、頑張って下さい。

テーマ : 映画関連ネタ
ジャンル : 映画

tag : カナザワ映画祭

2012-07-23

たかが電気ですよねー

 かの坂本教授が「たかが電気」と仰ったそうで。ですよねー。

 言ってみれば、たかが電気です。たかが電気のためになぜ命を危険に晒されなければいけないのでしょうか?
 たかが電気のために、この美しい日本、そして、国の未来である子供の命を、危険に晒すようなことをすべきではありません

 このようなことを仰ったそうです。
 で、私は、電気といえば電気グルーヴの略称、坂本教授の発言の「電気」部分を電気グルーヴに読み替えてみまして、何とも微笑ましい気持ちになりました。
 電気グルーヴのために命を張るって、ないよねー。電気グルーヴのために美しい日本や子供の命を貶めちゃ、いかんよねー。はっはっは。

テーマ : 気になったニュース
ジャンル : ニュース

2012-07-20

今のところ今が良い

 色々と思うところがあるのですが、とりあえず――

 最近のいじめは陰湿だ。昔はここまでのいじめはなかった。弱いものいじめはカッコ悪いものだった。ガキ大将がいて、弱い者いじめをしている奴を見つけたら懲らしめてくれた。男の子同士、喧嘩をして仲を深めたものだ。

 今話題の大津市いじめ事件でもいわれいている、よくある「昔は良かった」論です。今さら、未だに、こんなことをいう方がいらっしゃるとは思いませんでしたが、TVの中にはまだご健在のようでした。とりあえず日本にだって部落差別があったことくらいは思い出した方が良いのではないでしょうか。昔は良かった? みんなが扇動されて誤った方向へ進み、戻ることができなかった戦時中のことでしょうか? 昔が良かったというのは、どれくらい昔のことなのでしょう。
 社会全体を細々と見回せば問題点は山ほど容易く見つけられます。昔からずーっと残っているものがあれば、今になって改悪されたものもあるでしょう。それでも、時の流れに沿って社会制度や生活水準や生活環境、人の心が変化する中、様々な方々が少しでも良い世の中にしようと努力していることは間違いのないことです。「ゆとり教育」なんて大失敗の好例だと思いますが、あれにしても「詰め込み教育だけでは駄目だ」という目指した場所は間違ってなかったと思います。それら失敗も含め、未だ終わりの見えない努力の道程を「昔は良かった」論で台無しにすることは悲しくなります。

 確かに「昔は良かった」と思うことはあります。映画館にシネコンはなく、劇場に一度入ってしまえば何回でも繰り返し観られたし、年齢制限はあってないようなもので、子供でもソフトポルノくらいなら平気で観られましたし、二本立て、三本立ても普通にあり、ホラー映画もソフトポルノもTVで普通に放送されており、映画好きとしては「昔は良かった」と思います。愛煙家も「昔は良かった」と思うでしょう。ロリコンな方々は、涙を流すくらい「昔は良かった」と絶叫するでしょう
 サブカル好きとして「昔は良かった」と思うことは多々ありますが、だからといって公害があって女性の社会進出が低かった“昔”の社会が今以上により良いものだったとは思いません。今ある問題は、今の見地で解決するしかないのです。辛くても、ムカついても。
 たとえ“昔”みたいに戻すとして、そこにどれだけのコストとリスクがかかると思っているのでしょうか。とりあえず財政難を解決するために、「昔は良かった」論を出す方々には長生きを諦めてもらう必要がありますね。下手すると今以上に多くの自殺者を生むことになりかねません。

 問題はたくさん山積しています。原発問題や尖閣諸島問題なんかを見ていると、日本の社会が悪化するのかもしれない、と恐れることはあります。でも、それでも、こんな時は、「昔は良かった」と口から溢れそうになる気持ちを堪えるべきです。
 TVのように強い影響力を持つメディアで有識者がいうべきは、「昔は良かった」でなく、「今は良い」です。「昔は良かった」と語ったところで現状打破には繋がりませんし、何の対案にもなりません。まずは全力で“今”を肯定するところから始めるしか、現状打破には繋がりません。加害者を糾弾するのでなく、被害者を――これから被害者となる知られざる方々も想定して――救うべく、刻々と更新されている“今”に対して真摯に発言してもらいたいと思います。

テーマ : 気になるニュース
ジャンル : ニュース

2012-07-16

特に主張なし

 気付いたら、1つは公開終了しており、1つは北陸では今のところ公開予定なしでした。で、ふとネットで検索したら、ポスターデザインがそっくりで驚きました。『ストライクウィッチーズ劇場版』と、『ネイビー・シールズ』のことです。
 これと↓
strikewichis
 これです↓
navy
 似てますが、似ているデザインは他にもありますから偶然に違いありません。空に、シルエット。映えますからね。パッと想起できるものでは、『プライベート・ライアン』と『父親たちの星条旗』ですかね。
 これと↓
privat
 これです↓
iwojima
 似てます。スティーヴン・スピルバーグ監督作品と、製作作品です。ついでに『硫黄島からの手紙』も当然のように似ています。
lettersfromiwojima
 何となくロマン主義っぽい感じがします。みんな尊厳をかけた戦いの物語だったりしますし、ぴったりなデザインです。空に、シルエット。主張するけど、何も主張しない。個人が個人のために主張しませんが、みんながみんなのために主張します。空とシルエットのデザインには、尊厳のための幸福と、尊厳のための不幸が同居しています。見ているだけで涙腺を刺激するものがあります。

 ところで、スピルバーグ監督作品にはシルエットを使うデザインがよくありますね。
『E.T.』
et
『カラー・パープル』
colorpurple
『太陽の帝国』
empiresun
『オールウェイズ』
always
『A.I.』
ai
 スピルバーグ監督の演出をよく表現していると思います。

テーマ : 映画関連ネタ
ジャンル : 映画

2012-07-04

今年の夏は大変だ

 まず、昨年のリベンジがあります。即ち<FREEDOMMUNE>。本当にやるのですね。現時点では夏目漱石さんがヘッドライナーで決定なのでしょうか。まさかの夏目漱石さん。文学者。しかも故人。さすがです。
 もちろん参加決定です。
 ただ……野外でなくなったのは惜しい。<METAMORPHOSE>も今年は屋内になってしまい、魅力が減少してましたし。<WIRE>のように最初から屋内で行うことを想定して構築されたフェスと異なり、<METAMORPHOSE>は屋外で行うことに魅力の多くがあったと思っていますので、今年の<METAMORPHOSE>は少しだけ盛り上がりませんでした。

 そして<WIRE>は、砂原良徳さんの初登場が私にとっては他のどのアーティストよりも嬉しい。遂に<WIRE>で砂原さんが。しかも今年は電気グルーヴも出演しますから、分かれてはいますが旧電気グルーヴが揃います。
 もちろん参加決定です。

 仕事のスケジュール作成が大変です。9月は<カナザワ映画祭>がありますし、出費も大変です。
 遊びすぎたから1ヶ月だけ生活保護受けたりできたら良いんですけどね。ちゃんと返済する気あるし。あ、それは単なる借金か。
 あと、原発稼働反対もいいけど、そのせいで楽しみなフェスやイベントの開催が難しくならないように願ってます。大量の電力を消費する大型イベントに大人数が参加した方が節電になりますし。原発稼働反対は9月以降でよろしくお願いします。ま、原発稼働反対に集まるのも大型フェスみたいな感じで楽しそうです。山下達郎さんの「アトムの子」を大音量で鳴らしてね。「脱原発MIX」とかバージョンだしたりして。

意地悪する子がいたって
最後は仲良くなれたよ
あの子はどうしているだろう
今でも大事な友達

みんなで力を合わせて
素敵な未来にしようよ
どんなに大人になっても
僕らはアトムの子供さ

 いや、実際は仲良くなれそうもないですね。原発稼働問題で対立している方々は。他にも、生活保護問題や国歌起立斉唱問題とか。興味ない方からすれば、「どーでもいーけど」で終わりますが。
 より良い社会にしたい。その結論はみんな同じなのに、向いている方向が異なっています。同じ方向を向いているのに、道筋が異なっているだけなのかもしれません。
 今年は、昨年とは異なる大変な夏になりそうです。しかしそう考えると、日本は本当に前進しているのか、とても怪しく思えてきます。いつまで同じ場所で足踏みしているのかと。

山下達郎「アトムの子」


 そーいや昨年の<WIRE11>では、石野卓球さんが山下達郎さんの「希望という名の光」を使い、とても驚き、感動しました。絶叫しましたよ。大箱だからこそ映えるプレイでした。


 あと、昨年の<MAYDAY2011>に石野卓球さんが出演しておりまして、その模様がYouTubeに上がっておりまして、それを視聴すると……あまりのテンションの高さに踊らずにはいられなくなります。10年くらい前の石野卓球さんのプレイを彷彿とさせます。このようにBPM早めなプレイをする石野卓球さんを最近は知らないので、懐かしいやら新鮮やら、アンセムだらけやらで超大変。地方のクラブで初心者Djがとりあえずアンセムを鳴らしまくっているようなプレイリストですが、だからこそ盛り上がる! ポップで娯楽重視のプレイをする時は、誰だって(いや私だけかもしれんが)こんなプレイをしたいんだ! 余りのご馳走ぶりにゲップが出るくらいです!
 ゲストだからこそな、ガッツリ主役狙いなこのプレイを<WIRE>で行えば、幸せな阿鼻叫喚に陥るのは必至です。ま、<WIRE>でそんなプレイを行うことは絶対にないでしょうけど。

テーマ : 音楽のある生活
ジャンル : 音楽

2012-06-18

『幸せへのキセキ』(Erasure Remix)があったら幸せに心が爆発するかも

 『幸せへのキセキ』を観ましたら、開始直後に驚いてしまって、思わず「えっ!?」と声を上げてしまい、周囲の他の観客をも驚かせてしまいました。というのも音楽担当がヨンシーさんだったからです。

 ヨンシーさんの『Go』が超大好きな私は、「Go Do」が使われている予告編からもう楽しくて楽しくて、キャメロン・クロウ監督の作品である以上、音楽にこだわっていることはわかっていましたが、「Go Do」はどうせ予告編に流れているだけで本編には全く使われないに決まっていると思っていたので(そーゆー予告編が多いから)、まさか音楽担当がヨンシーさんであるとは全く想像もしておらず、「音楽担当ヨンシー」のクレジットを見た瞬間、「えっ!?」と声を上げてしまったのです。
 ヨンシーさんの映画音楽といえば、『ヒックとドラゴン』の「Sticks and Stones」です。聴くだけで――いや、想い出すだけで空を飛べそうになる作品は、映画音楽と相性が抜群に良いのはわかっていますが、いやまさか音楽担当そのものを担うとは。嬉しい、本当に嬉しい驚きです。

 ヨンシーさん以外にもトム・ペティさんやボブ・ディランさん、ウィルコとかとか、クロウ監督らしい選曲で場面を盛り上げます。中でも最高なのは、やはりまあ、当然の如く「Go Do」なのです。飛翔感を感じる曲に、前へ前へと突き進もうとする詩に後押しされ、とにかくボロ泣き。自然光を煌びやかに使った場面に「Go Do」は反則ですよぉ。作品の邦題ではありませんが、本当に幸せな気分になる作品でした。
 あまりにもヨンシーさんが良かったので、再び――今回は吹き替え版で観たので――字幕版で観たいと思います。

 ところで、『幸せへのキセキ』の音楽担当を七尾旅人さんにしても面白いものができるのではないか、と想像しました。ヨンシーさんに負けませんよ。
 私のご贔屓である、イレイジャーも良いのでは。私のオールタイムベストなアルバム『I Say I Say I Say』にも収録されている「Always」や「Run To The Sun」、後半の盛り上がりに涙が溢れるアルバム『Nightbird』から「I'll Be There」、「Because Our Lovese Is Real」、「Don't Say You Love Me」、「Sweet Surrender」などを使って――というか、全曲書き下ろしで超ポップな映画に仕立ててほしいです(あ、昨年の『Tomorrow's World』ももちろん好き)。音楽をイレイジャーにした、『幸せへのキセキ』(Erasure Remix)を作ってもらえたらどれだけ幸せになれるか――私を幸せで殺す気か思うくらいです。と夢想している今、その夢想だけで感動して泣けてきました。

 最近で他にも幸せな気分になれた映画は、『ファミリー・ツリー』ですね。これまた音楽がとても良く、作品全体を包むハワイアンのゆったりとした優しい響きがとても心地良い、全身に感動が染み込む作品でした。「家族の再生」というありきたりな物語をハワイを舞台にしてハワイアンで彩る、その発想が見事。
 『幸せへのキセキ』も『ファミリー・ツリー』も、最後の場面に全てが集約されるように作ってあります。「この最後の場面を撮る」ために全編がある、そういっても過言でないと思います。

テーマ : 映画関連ネタ
ジャンル : 映画

2012-06-15

『ロボット』は、『ガンスターヒーローズ』のボス戦

robot
 『ムトゥ踊るマハラジャ』の超スター、ラジニカーントさんがまたもや日本を大興奮で踊らせようとする作品が『ロボット』です。相変わらずのド濃い内容に胃もたれしそうですが、何やら色々とカットされているようで、観ていてとても違和感が残りました。
 で、とりあえず現時点で思ったのは、クライマックスの対決、メガドライブで出ていたトレジャーの『ガンスターヒーローズ』を超想い出しました。まさか実写で『ガンスターヒーローズ』のボス戦を見ることができるとは……懐かしのアクションゲーム好きにはたまらない作品かもしれません。それ以外では……特に見所はありませんでした。
 意味不明のミュージカル場面もたぶん大幅にカットされているのでしょう、物足りず。ラジニカーントさんの実力はあんなものではなかった筈。完全版を観たかったですねぇ。

テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

2012-06-05

カナザワ映画祭、今年も開催で良かった

 何となく覗いたら、かなざわ映画の会の公式サイトが更新されていました。

かなざわ映画の会→カナザワ映画祭2012

 <カナザワ映画祭>は、今年もいつも通りシルバーウィークに開催です。4月頃からカナザワ映画祭用に9月の休暇指定は取ってあるので、どんと来いです。
 今年の私の大イベントは、<METAMORPHOSE>→<WIRE>→<カナザワ映画祭>という予定。<METAMORPHOSE>は先月に終了していますから、残りは<WIRE>と<カナザワ映画祭>です。
 しかも今年の<カナザワ映画祭>の初日――野外上映の日は、私の誕生日! どんな作品を見せていただけるのか、もう誕生日プレゼントな感じで楽しすぎます。愕然とするような作品が上映されるといいですね!

テーマ : 映画関連ネタ
ジャンル : 映画

tag : カナザワ映画祭

2012-06-04

『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』は、涙で錆びている

ironlady
 『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』は、原題は『アイアン・レディ』ですから、そのままで『アベンジャーズ』と同時期に公開しておけば勘違い客がたくさん入ったかもしれません。よりによってサッチャーさんの涙を見たいと思う観客は多くないと思います。
 そもそも「女の涙」を喜んで見たがるのは、男なのか女なのか。男なら趣味悪く、女なら意地悪い。どちらにしても「女の涙」という題名は駄目ですね。こんな題名を付けているから少子化対策が全く進まないのですよ日本は。

 物語は、認知症が絶賛進行中のサッチャーさんの回顧録です。既に亡くなった夫が周囲をウロウロする中、あん時はあーだった、こーだった、と想い出に耽る……そんな物語。
 見所は、サッチャーさん演じるメリル・ストリープさんの演技――というか、メイクアップ。他には全くなし。アカデミー主演女優賞を獲ったストリープさんばかりが目立っていますが、実際はメイクアップ担当者を絶賛すべきです。ストリープさんの演技は、メイクアップに大敗しているといって過言でありません。女優の演技力というのであれば、『情婦』のマレーネ・ディートリッヒさんなんかには及びもしませんし、同じビリー・ワイルダー監督の『サンセット大通り』に於けるグロリア・スワンソンさんの恐るべき印象に敵うべくもありません。あれこそが演技であって、ストリープさんのそれは大がかりな物真似王者決定戦に過ぎません。
 ストリープさんの演技がなる物真似に堕しているのは、脚本の拙さがあります。現在と過去を交互に交互に語る展開は、余りにも出来が悪い。我々が「鉄の女の涙」と聞いて想い描くのは、嫌われ者としての敏腕政治家にも情緒的な面があったのか、ということです。しかし、そもそもサッチャーさんに「女の涙」なんて演歌節を求める必要はあったのでしょうか? 「鉄の女」とまで呼ばれるに至ったサッチャーさんの政治面を映画的に見たいのであって、演歌節なんて矮小化には全く興味ありません。脚本家には「嫌われ者の辣腕政治家」を映画的に面白く見せる手腕が皆無で、たぶんそれは脚本家自身が自覚されているのでしょう、情緒に訴える方法しか思い付かなかったのだと思います。認知症のサッチャーさんを登場させるのは、最初と最後だけに止めるべきでした。

 上映時間は2時間を切り、政治を扱う作品にしては短くまとまっていますが、現在と過去を交互に交互に描く構成のため、無駄に長く感じ、体感的には2時間以上あります。認知症を表現するために亡くなった夫が登場し、サッチャーさんが亡くなった夫と自然に会話する演出が無駄に長くしている要因です。「ああ、あの『鉄の女』といわれたサッチャーが見る影もない……」と思わせたいのでしょうが、正直、「スター・ウォーズ」エピソード1~3に登場するジャー・ジャー・ビンクス並みのウザさです。おとなしく死んでろ、と思わされます。
 最初と最後だけを現在の描写にし、「実はサッチャーは認知症を患っており、夫はサッチャーさんだけに見えている幻覚」を最後に明かす、そのような展開にすれば、物語はまとまり、政治面とサッチャーさんの魅力をもっと大きく描けました。実際がどうであれ、映画的に面白くすることは必要です。
 画面にも面白さは皆無で、史実を陳列するだけ。実際のニュース映像まで使う体裁の悪さ。現実味を高めて描きたいくせに、現在のサッチャーさんの描写を幻想的にしているため、作品全体の輪郭がボンヤリとしてしまっています。サッチャー語録には魅力的なものが多いのに、それが薀蓄にしかなっていないのも脚本と演出のバランスの悪さゆえ。
 メイクアップによって化けているストリープさんを魅力的に画面に収めることもできず、ストリープさんがバストショット以上で映っていない画面の方が活き活きしています。サッチャーさんの青を基調にした画面作りは美しく、ストリープさんをロングで収める画面は見事に撮れているだけに、作品を情緒的に傾けた脚本はやはり拙いと思います。

 「鉄の女」が泣けば、塩分を含んだ涙により、せっかくの「鉄の女」も錆びてしまいます。邦題ではありますが、題名から大失敗作だといえます。
 錆びているのですから、観る前から賞味期限切れの作品でした。

テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

2012-06-01

とりあえず、議員を調査したら?

 久しぶりにTVなんぞを見てみたら、どうやら最近のトレンドは「お笑い芸人は家族に生活保護費不正受給させる」ことらしいですね。
 パッと見、不正受給者は生活保護受給者全体の何パーセントいるのか、その数字が報道されていないようでした。生活保護の申請を行った中で何パーセントが受けられるのか、その数字も報道されるべきでしょう。
 生活保護を受けることは、かなり難しいと聞きます。色々な事情で働くことが困難であっても、あれやこれやと無理難題を並べて受けさせないと聞きます。しかし今回の事件は、簡単に受けられていることに問題があるようです。つまり、役所の問題なのでしょう。受けるにしろ受けられないにしろ、改善すべきは役所の処理ですから、お笑い芸人を吊し上げても意味ないと思うのですが。マスコミは役所批判を行っているのでしょうか?

 そもそもお笑い芸人にモラルを求めるとは……いつの間にお笑い芸人にモラルを求める世の中になったのかと驚きです。お笑い芸人が涙ながらに謝罪会見を開くとは……しかもその謝罪会見でギャグの1つも披露しないとは……会見途中に目薬を差すくらいのことは行うべきです。
 いや~、つまらん。

 ところで、議員のご親族に不正受給者がいないか確認されているのでしょうか? 公務員のご親族にも不正受給者がいるかもしれません。調査すれば絶対に不正受給者が見つかると思いますので、是非とも行うべきです。見つかれば今よりも大騒ぎになりるでしょう。
 このような下世話な話に発展させることこそマスコミの本質だと思うのですが、何か最近は手抜きっぽいですね。

テーマ : 気になるニュース
ジャンル : ニュース

2012-05-22

『幸せの教室』は、+には圧倒的に届かないA

siawase
 人生に最高の瞬間というのはあって、たぶんそれは過ぎてみないと気付かないのでしょうが、映画に訪れる最高の瞬間は明確にわかるものです。ハッピー・エンドとは「最高の瞬間」のパターンであって、必ずしもハッピー・エンドが「最高の瞬間」というわけではありません。ハッピー・エンドそのものが蛇足でしかないものもありますし。
 最近は離婚歴を持つ者が主人公になることが当たり前になってきましたが、そのような主人公でどれだけ見事なラヴ・ロマンスを描いても、「そーはいっても、また離婚するんじゃないのぉ?」という予感は付きまといます。なぜこれだけ魅力溢れる素晴らしい主人公が離婚を経験しているのか、そこに「魅力的な主人公なんだけど」という留保が残るわけです。もちろん離婚歴がその人物の否定に繋がるわけではありませんが、物語としては陰を残すものです。
 ですのでラブ・ロマンスは、主人公ら男女が明確に結ばれるハッピー・エンドよりも、出会いや恋愛の始まる予感または瞬間を「最高の瞬間」にすべきだと思います。クリント・イーストウッド監督の『ヒアアフター』は、その見事な代表例でしょう。長い長い前ふりがあって、始まりの予感と共に終わる。

 『幸せの教室』の主人公ラリー・クラウンは、離婚とリストラを続けて経験した後、雨天の直後に訪れた晴天のように人生設計を学生からやり直そうとします(ただし、そこで竜巻に巻き込まれるのが物語というもの)。今やアメリカ映画の定番となった2つの要素「離婚」「リストラ」を共に抱え、共に解決するわけですが、普通に作れば男性としても大人としても失格者となった重い物語になるところを、躁的というか幻想的というか妄想的といって過言でない展開で一切の憂いも悩みもなく突き進みます。真実の愛も練りに練ったロマンスも存在せず、宮崎駿監督作品に近い奇妙な物語だけがあります。何もかもが突発的。出だしがあって、終わりしかない物語。その中間はなし。
 ラリーの前には、指針を示してくれる人物が常に現れます。ラリーは受動的にそれらを受け入れているだけ。若くて魅力的な女学生タリアがその最たる人物で、『幸せの教室』は現代版の男版のシンデレラ物語のようなものです。アメリカの「ラリーみたいな男たち」は、『幸せの教室』を求めているのかもしれません。ご都合主義をも上回る妄想主義。
 多くの物語は最低限の辻褄合わせを行うものですが、『幸せの教室』にそれはありません。純度100%の妄想展開なので、登場人物たちの行動には逡巡がありません。学校に通うのも、訳のわからない暴走団に入るのも、得体の知れない女教師とキスをするのも、過去を捨てることにも躊躇しません。ミュージカルとして作るべきだったんじゃないか、と思うくらいです。
 予告編と邦題を見る限りでは「とある教室の授業のお陰で幸せになれた事実に基づく物語」のように思えますが、そんな予想と想像を裏切り上回る中年“男子”な妄想世界ですから、「キモイ」の一言で片付けられてもおかしくはありません。
 
 夫に「この洗濯板!」と罵倒されたり出演作史上最悪の役柄かもしれないジュリア・ロバーツさんですが、まさかそんなわけはありません。ロバーツさんといえば、口。あの大きな、顔の1/3はあろうかという、口。屈託のない笑顔は最後の最後に取って置き、そこまでは歪めてばかり。あの大きな口をぐいとねじ上げる。綺麗な方だからこそ魅力的な変顔。あの魅力的な変顔を撮りたいがためにロバーツさんをヒロインに選んだのかと思うと、トム・ハンクスさんは酷い方です。やはり最低の役柄かもしれません。
 それをいうなら、ハンクスさんも良いんだか悪いんだか判断し兼ねる役柄です。もちろん「俺による俺の映画」ですから、得な役柄ではありますが、全体を通していえるのは、『ビッグ』を間違った方向に成長させた大人というか、一言でいうならばやはり「キモイ」という感想になります。

 ここまでの要素を集めると、「有名俳優による、有名俳優のための、見るも無残な作品」となるところですが、そうではありません。
 カメラワークに突出したものはありませんが、見事な画面作りとなっています。ティノーが歌いながら運転している横から、スクーターに乗ったラリーがヒョコヒョコ現れる場面の面白さは、最近では『ロボジー』の吉高由里子さんでも見ました。ティノー夫婦の車中大喧嘩の場面も見事な効果を発揮しています。
 各々の場面が的確に演出されており、映画としてとても見事な仕上がり具合。物語がキモイ? そんなことどうだっていーじゃありませんか。
 特に終盤、クラウンとティノーが惹かれ合っていることに自覚する、レストランの場面。スリリングといっても過言でありません。厨房にいるクラウンと、客席にいるテイノーの視線が絡み合う瞬間、そこが『幸せの教室』の最高の瞬間です。
 上映時間が108分と短めなのは良いことですが、この物語なら、マノエル・ド・オリヴェイラ監督は90分で作ったと思います。互いが恋心を自覚し、互いが次の一歩を踏み出すだろうと予感させる瞬間――そこから後は全てが蛇足です。そこで終わらせられていれば。もったいない、嗚呼もったいない。
 +には届きませんが、良い意味でも悪い意味(悪い意味では、既に腐っている、ともいえる)でも意外と賞味期限の長い作品だと思いました。

テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

2012-04-28

意見だけ見ると侮れないどころじゃない

 幸福の科学映画の最新作公開が迫っている中、ただ待ちわびているわけにもいきませんので、下ごしらえとして大川隆法さんの本を立ち読みしました。
 何かこんなことばかりいってると幸福の科学信奉者のように思えそうですが、いやしかし実際、幸福の科学本は超面白いのです! 最近発売されたものだけでも――

 『台湾と沖縄に未来はあるか?』 馬英九台湾総統と仲井眞弘多沖縄県知事のインタビュー本
 『韓国李明博大統領のスピリチュアル・メッセージ』 李明博大統領のインタビュー本
 『ロシア・プーチン新大統領と帝国の未来』 プーチン大統領のインタビュー本
 『財務省のスピリチュアル診断』 安住淳財務大臣と勝栄二郎財務次官のインタヴュー本
 『ネクスト・プレジデントⅡ』 ミット・ロムニーさんとリック・サントラムさんのインタビュー本
 『ネクスト・プレジデント』 ニュート・ギングリッチさんのインタビュー本
 『もしケインズなら日本経済をどうするか』 ジョン・メイナード・ケインズさんのインタビュー本

これだけのラインナップ! 短期間でこれだけの偉人・有名人を揃えたインタビュー本は他にありますまい!
 日本にとって重要な国である台湾、韓国、ロシアを揃えるのは当たり前といわんばかりの連発販売!
 正直かなりどうでもいい安住財務大臣のインタビューまで採っている意外性!
 ロムニーさんやサントラムさんやギングリッチさんの忌憚ない意見を読めるのは幸福の科学本だけ! まだ党候補の候補でしかない時点での意見ゆえ、やはりか~なりどうでもいい意見が大半ですし、今となってはサントラムさんもギングリッチさんも候補者指名争いからの撤退表明をしていますから、その2人の意見は全くの無駄! でもまあ、英語の勉強にもなるし、受験生は朝日新聞なんか読んでる場合じゃない!
 「もしドラ」をパクった題名である『もしケイ』! こんなところにも「もしドラ」便乗商法が!
 そして、何が面白いって、本人でなく守護霊のインタビューであること。本人の意見ではないのですが、本人の守護霊ですから、本人みたいなものなのです。何たって守護霊ですから、むしろ本人が守護霊に操られているのかもしれません。
 幸福実現党の公式サイトを見ると、ロムニーさん、サントラムさん、ギングリッチさんの守護霊インタビューの様子を動画で少し楽しめます。


入れ歯が外れかかっている老人のようなモゴモゴした喋りですが、大川さんのウーパールーパーみたいに愛らしいご尊顔を楽しめるだけで満足です。
 Amazonの各レビューを見ると、大絶賛! みんな5つ星! 信者以外のレビューはないようです。

 どれだけの政治家や学者を集めても守護霊と直に語り合える幸福実現党には敵いません。幸福実現党は最強です! これで幸福実現党でさえなければ!
 とまあ、笑って馬鹿にしても許してくれそうな余裕ある幸福実現党は、公式サイトや出版物を見る限り、色物キワモノな意見は意外や少なく、驚かされます。
 たとえば大阪維新の会を批判的に見ており、堂々と原発再稼働を訴えていたりします。大手マスコミや殆どの政党が真正面から堂々と原発再稼働を訴えることをしない現状、これは偉いことだと思います。国防についても積極的に語っており、他国によって占領される恐れがあることを示唆します。大阪都構想から発展する道州制は国防を揺るがす問題である、とも批判しています。そこから当然のように『ファイナル・ジャッジメント』の宣伝も行っており、少しも気を緩めることができません。
 イノベーションが重要だ、と当然のことを語っており、幸福の科学は宗教のイノベーションなのでしょう。

 もう全てが素晴らしく、なぜもっと大手マスコミは幸福実現党を取り上げないのか不思議でなりません。洗脳されるとか思って怖いのでしょうか? ま、そんな方も大勢現れそなくらい、一見して真っ当に見えますから、油断大敵です。自分が常識的で真っ当な人間だと思っていると、簡単に洗脳されてしまうものです。ネットがこれだけ広がって、その結果、「動物的」な人が増えたのかもしれません。
 いつもなら本屋の立ち読みでさらさら~っと読んでおしまいなところを、幸福の科学映画を楽しみにしているくせに立ち読みばかりは申し訳ないと思い、今度は何か買ってみて、もう少し詳しく読んでみたいと思います。

テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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