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2010-10-21

カナザワ映画祭2010体験記:6日目&7日目

 <カナザワ映画祭2010 世界怪談大会>の6日目(9/22)と7日目(9/23)。観たのは、6日目が『夜半歌聲』、7日目が『海魔陸を行く』。
 どちらも前日同様、客数は寂しいもので……

 『夜半歌聲』は、中国の70年も前の古い怪奇映画。
 物語は、要するに「オペラ座の怪人」。
 とある劇場に、毎晩、綺麗な歌声が響く。歌っているのは、醜悪な顔をした怪人だった。彼は、昔は人気劇団の花形だったが、付き合っていた名家のお嬢様を横取りしようとした地元の権力者によって顔と地位を潰され、死んだことになっていた。残されたお嬢様は悲しみの余り狂ってしまう。お嬢様を想う彼は、怪人となり果てても、お嬢様のために毎晩歌っていたのだ。
 そこへ新たな劇団が興行に訪れる。その劇団の花形である青年は、新しい歌劇で巧く歌えず悩んでいた。青年は、怪人の歌声を聴き、その巧さから怪人に弟子入りする。
 怪人は、歌を教える代わりに、お嬢様を慰めてくれ、と青年に頼む。怪人となった自分はお嬢様の前に出られないから、自分の代役を演じてくれ、と。青年は、師匠の頼みなら否もない。お嬢様の幸せを何より願う怪人は、青年とお嬢様の仲睦まじい姿を見、喜ぶ。
 しかし、実は青年には彼女がいた。それを知った怪人は激怒する。このまま青年とお嬢様が結ばれることを願っていたからだ。先に確認しなかった怪人も悪いが、彼女がいると断らなかった青年も悪い。怪人は苦悩する。
 そして、事態はさらに悪化する。諸悪の根源である地元の権力者が、今度は青年の彼女を横取りしようとしてきた。彼女は、青年と付き合っている、と権力者の誘いを断った。それに激怒した権力者は、彼女を殺してしまう。再びの悪事に我慢の限界と、怪人は積年の恨みを晴らすべく、権力者の前に再び姿を現す。
 怪人は、大乱闘の末に権力者を退治するが、その怪物のような姿を恐れた町民に襲われる。町外れまで追い詰められた怪人は、青年に全てを託し、海に身を投じる。
 残された青年は、お嬢様と寄り添うのだった……
 映画祭のパンフレットによると公開当時はショック死した観客がいたらしいけど……え、どこで? 怪人の素顔が現れた時か? 全っ然、怖くないんすけど。悲恋+歌劇+アクションな作品で、怪奇要素は少ない。
 それに正直、大して面白くない。が、それも当然で、戦前の怪奇映画なんだから、物凄く出来が良くないと今でも面白さを維持できない。しかし既にこの時、ドイツにはフリッツ・ラング監督が『』を撮っているのだ。編集が雑だし、照明も工夫がなくて怪奇っぽさが表現できておらず、平凡な作品だと思う。後半のアクション場面は今観ても意外と面白いけど、それにしたってバスター・キートン作品に遠く及ばない。
 もちろんこんな感想がないものねだりなのは理解しているけど、今観る価値があるかといえば全くないと思う。脚本が雑で、戦前の極めて表面的な貞操観念による青年の考え方によって事態を悪化させるところは時代の差なのだろうけど、いやそれでも彼女が殺されたってのにあっさりしすぎだよ!
 面白くないとはいえ、『チャウ』と『クトゥルーの呼び声』よりは面白い。でも続編の方は観ないことに決定。

 『海魔陸を行く』は、日本の60年も前の白黒映画。
 物語は単純。魚屋から売られようとしているタコが海まで逃げ帰る話。
 要するに、『子猫物語』のタコ版だ。タコがグネグネと頑張る姿を眺めているだけ。つまり、映画祭のパンフレットには「驚異のドキュメンタリー」と記載されていたけど、「モキュメンタリー」だよね。だって、タコは「頑張ってる」というより、「むりやり頑張らされている」だけだし。むしろ可哀相。突かれたり、引っ張られたり……
 面白いといえるし、面白くないともいえる。とりあえず、何が怪奇なのかわからんかった。徳川夢声さんのナレーションがなければ絶対に途中で飽きて熟睡してしまうな(実際、睡魔を退けるのに苦労した)。
 観終わって、ふと「およげたいやきくん」を思い出してしまった。

 6日目、7日目はどちらも地味ぃ~だった。観たのがそれぞれ1本ずつ古い作品だったってのもあるし、白黒だったってのもあるかもしれない。珍しいというだけの価値しかなく、今観ても面白いわけじゃなかったのもある。観客数も当然のように少なく、盛り上がらず……何か、今年の<カナザワ映画祭>は尻すぼみに終わるような気がして不安になる。
 しかしそれは杞憂で、翌日の最終日はまた物凄く盛り上がるのだった(少なくとも私の中では)。
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テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

tag : カナザワ映画祭

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プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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