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2010-09-06

悪い意味で原作の完全映画化

 漫画な映画を続けて3本観た。
 『BECK』と『カラフル』と『宇宙ショーへようこそ』。最も面白かったのは、『カラフル』。さすがの出来だった。『宇宙ショーへようこそ』は、何か「劇場版ドラえもん」て感じの作品で、最初から最後まで面白いと思う瞬間がちっともないままだった(出来が悪い、というわけでもないんだけど)。で、『BECK』だ。

 音楽漫画としては例外的に大成功した『BECK』を実写化するに当たり、最大の難関となるのは、「コユキの歌声」をどう描くか、だ。予想されるのは2通りある。
 1つは、漫画と同じく「直接描写をしない」だ。周囲の反応だけを描き、コユキの歌声を描かない。しかし、実写は“映してしまう”ものなので、コユキの歌声だけ描かないなんて無理だろう。明らかに違和感が出る。
 もう1つは、「物凄いヴォーカルを探してくる」だ。プロでもアマでも役者に歌わせてもいい。とにかく巧い歌声を実際に描写する。しかし、巧いかどうかは観客によって決まってしまう。万人を納得させられるヴォーカルなんて、世界中に1人も存在しないだろう。
 最適なのは、「実写版を作らない」なんだけど、もう作られてしまってるんだから、時既に遅し。さてさて、堤幸彦監督の『BECK』はどうなっているか――

 期待通りだった。もちろん、この場合の期待は、「駄作に決まっている」という期待で、本当にその期待を全く裏切らない駄作っぷりに、怒るのを通り越して大満足してしまったくらい。「漫画の完全実写化」を謳っただけはあり、本当に漫画そのままだった。つまり、コユキが歌う瞬間だけ、口パク――カラオケ――になる
 凄いっ! まさか、本当にそんなことをするだなんてっ! 堤監督の英断には感心したっ!! というか、実写版を作らなきゃ良かったのにっ!!!!

 『カラフル』は、今時の絵柄でないため、ヒットするとは思えないが、原一恵監督の「良いものを作ってやろう」という真剣さが伝わる良品で、感動した。
 そう思うと、堤監督に「良い映画を作る」という意思は皆無なのだろう。コケおどしな演出しかできず、とりあえず「面白そう」な画面を作り、観客に満足してもらう。化学調味料をガンガンに使い、素材の良し悪しなんて関係なくしてしまう。観客の味覚を麻痺させてしまうような作品作り。
 堤監督作品のようなものばかり観ていれば、映画を観る目は損なわれるだろう。駄作揃いなのに堤監督作品がなぜか大ヒットしてしまうのは、観客の味覚がおかしいからなのかもしれない(または粗雑なのか)。でも、それも今までの話。主人公の天才的な歌声を描かない実写版『BECK』は、さすがにどの観客も駄目だしするんじゃないだろうか?

 あ、『宇宙ショーへようこそ』は、『BECK』よりは確実にちゃんとした作品なんだけど、引っかかりが全くない作品のため、『BECK』よりも印象が薄かった。駄作ではないけど、面白くもない(『BECK』よりも)。
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テーマ : 映画関連ネタ
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プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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