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2010-09-03

そして日々は続くよ

 WIRE10の興奮がようやく収まり、祝祭から普段の日常に戻った落差にも慣れ、まったりと何事もない日々が始まっている。WIREは、いつだって祝祭だった。

 今年のWIREは、歴代WIREの中でも上クラスの出来だった。
 私は0時までが大変だった。フランク・ムラーさん→モニカ・クルーゼさん→ハード・トンさん→エレン・エイリアンさん→ヘルさん、と最初っから大いにはしゃいでしまい、0時までに体力の底を突く。
 まず、初っ端のムラーさんのDjが懐かしのヒット曲満載なアクセルベタ踏みプレイ。Djロランドさんの「Jaguar」は使うわ、ティム・デラックスさんの「It Just Won't Do」も使うわ、大盛り上がり。つーか、始まったばっかなのに、いきなりピークタイムだよ。
 次のクルーゼさんも飛ばすこと飛ばすこと。おいおい、まだ19時だってのに、ピークタイム絶好続行中だよ。定番の「Latin Lovers」も使うから、フロアは大爆発。この時点で、今年のWIREは耐久レースになりそうだ、と確信。
 トンさんは、予想通りの面白さ。曲は反則技みたいなのばっかだし(マドンナさんの「Music」リミックスとか)、煽りのMCがまたおかしい。WIREは新横浜でやってんのに、何度も何度も「トキオー!」て叫ぶ。いや、だから、新横浜だって。日本の都会っぽいとこはとりあえず東京だ、っていう認識が外国人には未だにあるのだろうか? まあいい、面白いから。それにしても、歌ってるフロントマンの人が怪しすぎだ。あのボンレスハムな人がトンさん? 漢字でさんと表記するのがピッタリ。いやいやいや、失礼ですね。英語で、「さあ一緒に!」と掛け声を何度もかけるその最後の、「ナーーーーーーーーーーイスっ!」て声のフレディ・マーキューリーさんっぷりといったら、それだけでテンション上がるくらいのものだった。
 エイリアンさんは、深い時間帯のプレイ。まだ21時なのに。さすがビチコン総裁。エレクトロ気味な、リズムでこれまた楽しい。
 久しぶりのヘルさんは、1曲目にレディオヘッドの「Everything in its right place」。メインフロアに低音を効かせて響き渡る「Everything in its right place」はカッコ良かった。何というか、とってもヘルさんらしい選曲だ。じっくりとテンションを上げてくのも。

 その後はお食事&ご休憩。3階の観客席でメインフロアを見下ろしながら、のんびりする。

 3時から再起動。2000・アンド・ワンポール・リッチさん→ジェフ・ミルズさん→田中フミヤさん→ジェフ・ミルズさん、とぶっ続け。8時まで死力を尽くす。
 2000・アンド・ワンが想像以上に素晴らしいDjプレイで、様子見に入っただけなのに、気付いたら最後まで踊らされていた。アップテンポで、ポップな曲、ハードな曲、パーカッシブな曲を客のテンションに合わせて上げ下げし、曲だけでなく、身振りでも煽る。盛り上がらないわけがない。
 リッチさんは、2000・アンド・ワンから一転して渋めのプレイ。ライヴだから自身のヒット曲揃いだし、パーカッシブだけど、2000・アンド・ワンの予想以上に派手なDjぶりと落差があった。でも、じっくりとはまれる。これまた良い。
 で、とりあえず2ndフロアから出て、メインフロアに移動。ミルズさんが始まるところ(レディオ・スレイヴのDjも大盛り上がりだった様子)。ミルズさんのプレイは、『The Occurrence』そのままな、深遠な感じ。Djとライヴが合わさったような感じ。ただ、その余りの深遠ぶりに、トリとしてこれはどうなんだろう? と思いながら見ていたら、他の客もみんな同じなのか(疲れているだけなのか)、棒立ちで眺めている人が多かった。ので、また2ndフロアに戻る。
 フミヤさんだ。大好きなフミヤさんの音をWIREに来て聴かないのはいかんだろ。そう思って、また様子見気分だったんだけど、結局最後まで踊らされた。いつも通り、一音一音を聞き分けられるような、テクノらしいテクノのDjプレイだった。基本は、リカルド・ヴィラロボス近辺の音が中心な、パーカッシブかつミニマルなプレイで、しかしミニマル一辺倒かといったらそうでもなく、上げる時にはドカンと上げていた。物凄い盛り上がった。初期の頃のフミヤさんしか知らなかったら驚愕のプレイだけど。
 で、またメインフロアに戻ると、深遠なプレイがまだ続いていた。途中で2ndに行ったからわからないんだけど、ミルズさんの背後にスクリーンが3枚あって、そこに人影が映っていたんだけど、あれがブルーマンだったのか? よく見えなかったのでわからなかった。そのスクリーンの人影がブルーマンだとして、あれは何のパフォーマンスだったんだ? さっぱりわからん。不思議がっていたら、プレイ終了。
 当然のようにアンコールが響き渡って、再度登場したミルズさんは、懐かしの『Waveform Transmission』攻撃。「Phase 4」が鳴り響いた時、それまで棒立ちだった(困惑気味だったからか疲れ果てたからか)観客が一斉に飛び跳ねるように踊り出した。特に、「Changes of Life」がかかった――あの魅惑的な鍵盤フレーズが流れた――瞬間、本当にピークを迎えたといえるだろう。みんな笑顔。
 ミルズさんは、今後一切新曲を作らなくても、Djとしての腕は最高峰なんだから、『Waveform Transmission』の曲があるだけで一生食べて行けるんじゃないかと思った。懐メロといっても過言でないのに、今でも「Changes of Life」が盛り上がるんだから。「Changes of Life」は、常にモダンかつ永遠のクラシックだよ。
 そして、フロア中央のスクリーンに、「See You Next Year WIRE11」の文字が表示される。何となくホッとする。本当に続くのかわからないけど、また来年もあるんだ、と思えば何となく頑張れる。次がある、と思えることに安心する。みんな同じだったようだ。

 祭りが終わると普通の日常が戻ってくる。つまらない毎日かもしれない。大変な毎日かもしれない。
 普段はクラブにいかない人でもWIREだけは来る人もいるだろう。クラブが日常の延長だとしたら、WIREは日常の断絶だ。日常の裂け目というか。クラブは日常の延長だから、日常に「クラブ」がない人は、クラブには何となく行き辛い。でも、WIREは日常の断絶だから、行き易い。それが祝祭ってもんだ。
 毎週末のクラブとWIREは存在価値が全く異なる。石野卓球さんは、そこをよくわかっているなぁ、と思うのでした。

 ただ、何か今年のWIREは、スタッフのやる気がないのか規制緩和されたのかわからないけど、注意が緩々だった。フロアというかブロック内で寝ている人が大勢いたけど、全く注意してなかったし。
 ブロック内で伸び伸びと寝ている人が結構いたのには驚いた。それって、それだけスペースがあったということだ。つまり、今年のWIREは、観客動員数が少ないってことだ。去年も客の数が減ってるな、と思った。実際、去年から公式サイトで観客動員数を発表していない。たぶん、減っているんだろう。
 観客動員数が減ると、収益が減るから、開催が難しくなってくる。それは困る。しかし、踊り易くもなるから、それは嬉しい。いつも私はアーティストがプレイしている反対側のブロックに移動して踊っているんだけど(正面のブロックは、アーティストを間近に観たい客が殺到していて踊る余裕がない)、今年は正面のブロックに余裕で入れた。それに2ndフロアだって、2年前までは常時入れなかった。それ考えると、適正な人数になりつつあるのかもしれない。さいたまスーパーアリーナで2日間開催してたのが嘘のようだ。あれはバブルだったのだろう。
 ま、予定ではまた来年もやるみたいだし、行けたらまた行こう。皆勤を目指して。
 毎年の開催、ありがとうございます卓球さん。

Dj Rolando 「Juguar」(original mix)


Tim Deluxe 「It Just Won't Do」(Radio Edit)


Monika Kruse 「Latin Lovers」(Original Mix)


Radiohead 「Everything in its right place」


Jeff Mills 「Changes of life」
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テーマ : 音楽のある生活
ジャンル : 音楽

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プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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