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2010-06-10

『ザ・コーヴ』は正しい

 上映中止騒ぎで『靖国』同様に困った事態になりかかっている『ザ・コーヴ』、石川県での上映予定館であるシネモンドも対応に悩んでいるようで、公式サイトの掲示板には「今は、はっきりしたお答えができません。すみません。少しお待ちください。」と答えるだけで、明確な答えは未だ出ていないようです。シネモンドは『靖国』も上映してくれたので、期待できるとは思いますが、「表現の自由」やら「観る権利」やらのどうでもいい理屈は無視して、純粋に利益を考えて行動してもらえたら、と思います。109の中に入っている映画館なので、その周りでどうでもいいクソ馬鹿どもが騒ぎを起こすようなら、上映中止も止むを得ないかと思います。
 ニュースを見ても一進一退のようですし。

 以前に問題になった『靖国』に関しては、私はこのように考えました。ゆえに、今度の『ザ・コーヴ』騒ぎに関しては、『食人族』にてルッジェロ・デオダート監督が起訴された内容を想起します
 『食人族』は、「本物」を謳い、あっちこっちで騒動となり、上映中止もされ、裁判まで起こされました。「動物虐待だ!」と非難されたデオダート監督は、「確かに殺したけど、ちゃんと食べたからいいじゃないか」という有名すぎる名言を歴史に刻みました。あ、別に『ザ・コーヴ』の舞台となった地域の方々がイルカを食べていると断定しているわけじゃありませんので。
 何かと話題になって上映禁止になるものはやはり残酷映画。宮崎勤事件のせいで一躍有名になり、瞬く間に発禁となった『ギニー・ピッグ』シリーズとか、反日と叩かれたものの余りの凄惨ぶりに反日以前の問題だった『黒い太陽731』とか色々ありますな。残酷映画愛好家は昔から常に世間と戦ってます。
 それだけではありません。児童ポルノ規制のついでに行われる、漫画・アニメ・ゲームのわけわからん規制もあります。「ゲーム脳」と同じレベルの馬鹿知識が基となっているのに、「子供の人権を守る」というご大層な名目を掲げられた途端、世間はコロッと騙されます。そんな世間から叩かれ慣れている私としてましては、『ザ・コーヴ』くらいで何をギャーギャー喚いてやがんだ、と思ってしまいます。

 『ザ・コーヴ』は「悪意ある描き方」をしていると批判されますが、「悪意ある描き方」のが何が悪いのでしょうか? 製作者に悪意があるのなら、その悪意を伝えるために作品を作る以上、「悪意ある描き方」があるのは当然です。
 「悪意ある描き方」で叩かれたドキュメンタリー映画は、『靖国』もそうですが、マイケル・ムーア監督の『華氏911』も記憶に新しいと思います。ブッシュ大統領に対する描写に捏造があり、一方的で客観的でない、と叩かれました。もちろん、それらの批判は全て的外れです。なぜかというと、ムーア監督はブッシュ大統領の再選を何としても阻止したかったからです。作家として「正しいドキュメンタリー映画」を作るより、「ブッシュ大統領再選阻止」に比重が置かれており、事実のみの客観的な映画になっていないのは当然なのです。事実を捻じ曲げてまで狙わなきゃならなかったのです。『華氏911』は、ドキュメンタリー映画の格好をした、プロパガンダ映画だったのです。「正しいドキュメンタリー映画」なんかを作ってその狙いが達成できるとは思いません。それに、『華氏911』を叩いた馬鹿どもは、ムーア監督が行ったインチキよりもブッシュ大統領が行ったインチキの方が圧倒的な悪であることを完全に忘れています。「作家としての正しさ」が「社会の正しさ」に勝ると考える人は、傲慢なだけの馬鹿です。正直、かなり尊敬する監督まで『華氏911』を「平等でない」と叩いており、物凄く落胆した覚えがあります。
 そもそもどのような作品にも完璧な客観性なんてありません。事実のみを扱っている筈のドキュメンタリーであっても、撮り溜めた記録の中から取捨選択をしている以上、必ず意図が挟まります。客観性は、それが過度になるかならないかの違いで、たぶん『ザ・コーヴ』はかなり意図的されて作られているのでしょう。つまり、『華氏911』同様、『ザ・コーヴ』もプロパガンダ映画なのでしょう。ならばその「悪意」は正しい。日本人にとって不利益な内容だとしても、作品の存在は間違っていません。

 「悪意ある描き方」が悪いのなら、それを堂々と公開して、ボッコボコに批判してやれば良いだけです。それが平和的な戦い方ってのもでしょう。それを上映されたくないって騒ぐと、逆に悪事を隠蔽しようとしているようにしか見えません。隠そうとすればする程、怪しさが倍増するってのに。みんな何かと政治家の悪事を常日頃からぶっ叩いているくせに、こーゆー時には叩かれている側と同じ行動を取ってしまう。不思議なものです。
 『ザ・コーヴ』に悪く描かれているとして反対している地元の人々も、ならばちゃんと正しい情報を提供すれば良いのに。映画に簡単に扇動されると思っているのだとしたら、それは余りにも観客を馬鹿にしています。そして、既に映画は存在しているので、日本で上映を反対したところで、世界ではもう手遅れ。対応が閉鎖的です。抗議活動している「主権回復を目指す会」も本当に日本のことを考えているのか疑問です。あ、鎖国を目指しているようなので、間違ってないか。

 なぜ『ザ・コーヴ』が賞を受賞したのか、もう少し冷静に考える報道があっても良いと思うのですが、私は寡聞にして知りません。やはり、単純に面白かったのではないでしょうか? その面白さを伝えず、事実の正誤ばかりを問題にするのはおかしい。映画は、面白いことが全てですから。それが嫌なら対抗してドキュメンタリー映画を作れば良いのです。それかやはり、「食べてるんだから何が悪い!」と逆ギレするか。
 しかしまあ、公開してしまえば『靖国』同様、「なぁ~んだ、騒がれているけど、大したことないな」と瞬く間に話題にもならなくなるような気がしますけど。
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プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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