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2010-04-23

春だもの、浮かれるさ

 職場の上司から、同僚の職務態度について質問があった。「あの人、仕事、大丈夫?」と。
 まあ、何となく、少しだけ個性の変な人なので、問題がないといったら嘘になるけど、ミスもなく働いているので、「ええ、特に問題はありませんが、何か?」と訊き返したら、驚きの返答が。
 「何か、歩きながら歌ってたんだって」
 「はぁ? どこでですか?」
 「道路で。他の社員が見たらしくて、何か気持ち悪いとか噂になってて」
 「ええ~、それ、歌ってたって、会社の外の話でしょ? 知りませんよそんなの。仕事終わって会社の外なら、プライベートじゃないですか。機嫌でも良かったんじゃありませんか? ちょっと失礼ですね、それ」
 現場を目撃したわけじゃないけど、春だし、桜も咲いているし、ちょいとほろ酔いだったかもしれず、鼻歌でも歌ってたんじゃないでしょうかね。誰にだってそれくらいあるでしょ。それなのに、道々歌ってたら、気持ち悪いといわれるなんて!? ちょいとばかしアクの強い人だから、他人受けがよろしくないのは間違いないけど、だからといって、外で歌ってたくらいで「気持ち悪い」扱いとは。
 世間は、そんなことくらいで人格を疑うのか。しかし、まあ、いいたいことはわかる。

 こないだ買った、『映画秘宝』の別冊である、『衝撃! 超常現象映画の世界』に大好きな平山夢明さんのインタビュー記事がある。平山さんはこんなことをいっている。

 良い映画悪い映画っていうのは一個しかない。要はスッキリするかどうか。女がギャーギャー騒いで手足がちぎれたら世の中にはスッキリする人もいるんだよ。

 平山さんは、映画館ってのは倫理感を養うのにもってこいの場所だ、という。みんなが喜んでいない場面で自分だけが大喜びしてたら、「あれ? 私ってみんなと違うのかな?」と疑問を抱く。それが何度も何度も繰り返されれば、「ああ、私は確実にみんなと“違う”んだ」と確信する。そこを自覚するには、他人が必要だ。他人がいて、自分との差異により、「自分」が形成される。家で独りでDVDを観ていては、「自分」は差異のない、何でもありの「自分」だ。当たり前のことではあるけど、それができていない人はたくさんいる。
 私は、自分が少し変だと自覚している。少なくとも、『ミミズ・バーガー』と『溶解人間』がオールタイム・ベスト級である時点でおかしい。件の同僚は、たぶん自覚がない。普段の行動を見ても、なさそう。ゆえに、「気持ち悪い」扱いされてしまう。自覚のある私は、なるべく「自分」を表出させない。少しだけ出して、「個性」と扱ってもらえるようにしている。結局のところ、それができないと好きなものを存分に楽しめないしね。
 最近の表現規制を見ていると、平山さんがいう「自己確認の場」を奪おうとしているように思える。また、奪う側も頭ごなしに決め付けで物事を見ようとする。簡単に「気持ち悪い」扱いしてしまう人も同じ。確かに、件の同僚は普段から少し変だ。特徴がありすぎて正直、困る。それでも、「道で歌っていた」というのは、私なら「嗚呼、何か機嫌良さそうだなぁ……でも、もうちょっと客観的になれないかな」と思う。それを上司にいうとか噂話で「気持ち悪い」というとか絶対にしない。ましてや「仕事大丈夫?」だなんて能力まで疑問視するのは余計なお世話だ。簡単に人を「気持ち悪い」といえる人こそ、気持ち悪いよ。そんな人がギャーギャー騒いで手足がちぎれたらスッキリするだろうな。

 冷静に淡々とこの文章を作っているけど、実は結構怒っている。
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プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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