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2010-03-07

今の3D映画ブームは映画をつまらなくする

 待ちに待った『コララインとボタンの魔女 3D』を観たのだけれど、作品は文句なしに傑作なんだけど、3D上映のために作品の面白さというか魅力が半額引きになっていた
 観た劇場がXpanD方式の3Dメガネを使っていたため、とても観辛かった。以前そこで『ファイナル・デッドサーキット 3D』と『アバター』を観てちっとも楽しめなかったから、また同じになるかもなぁ、と思っていたら懸念的中。

 「3D」と謳っているくせに、『コララインとボタンの魔女 3D』は全く3D効果が活きてなかった。『カールじいさんの空飛ぶ家』と同様に、3D版よりも2D版で観た方が面白さを堪能できる。本来の魅力を削いでまで3D上映する必要なんてないだろうに。もったいなさすぎる。
 『アバター』の歴史的大ヒットで3D上映がさらに盛り上がるんだろうけど、3D上映はオマケ程度の存在のままでいい。『アバター』は3D効果で価値を底上げしただけで(凄い凄いというパンドラの風景の魅力だって『オーシャンズ』を遥かに下回るし)、3D上映でなければ面白いとすら思えない駄作だけど、『カールじいさんの空飛ぶ家』や『コララインとボタンの魔女 3D』は3D上映で観ない方が絶対に面白い。それなのに3D上映でしか観られないなんて、嫌々観る羽目に陥るなんて……はっきりいって、今の3D映画ブームは映画会社の嫌がらせだ。相変わらず3D上映中に2Dで割り込んでくる「映画泥棒カメラ男」も殺したくなるくらいにムカつくしさ! あの「映画泥棒カメラ男」のCMが必ず本編の直前に流れるのは、本編と一緒に現像しているからで、あんなの各劇場に使い回し映像として渡しちゃえばいいのに。

 今の3D映画に立体感はない。むしろ立体感を損なわせている。遠近感にメリハリをつけるだけの3D効果は、いってしまえば「飛び出す絵本」を映画にしただけで、「立体感」なんてない。「飛び出ている」だけ。奥行きなんて、全くないどころか、潰れてしまっている。嘘か真か『アバター』のパンドラの世界にハマって精神的に依存してしまうような馬鹿がいるらしいけど、それは立体的で現実味があるからでなく、奥行きがないからだ。画面をよく見ればわかることだけれど、「立体的」に見せる場面は、他の場面以上に奥行きがない。「立体的」に見せるために構図がやたらと縦になってるだけだったり。「立体的」のために構図の自由が損なわれるんだから本末転倒。
 技術的な進歩がない限り、本当に「立体的」な映画は実現しない。いつまで経っても「飛び出す絵本」な映画しかない。それに、真に「立体的」な映画が実現しても、それはたぶん映画館では味わえないだろう。

 現状の3D映画で最も素晴らしいものを作るとしたら、アニメーション作家で、それは宮崎駿監督になると思う。たとえば『千と千尋の神隠し』での「涙が上に昇る」場面が「立体的」だったらどれだけ素晴らしいか。しかし、あの場面は今の3D映画では面白く表現できない。ので、画面の魅せ方が抜群に巧い宮崎監督が3D映画を作る可能性は低い。
 理想的な3D映画は、画面の全ての情報を任意で操作可能になった映画だ。つまり、双方向的な操作ができるものとして、ゲームと似たような映画。集中して見たい部分を拡大したり、アングルを変えたりすることが可能になり、かつ「立体的」であれば、それが真の3D映画だと思う。ただ、そんなもの、データ量は莫大になるし、作る側のデータ入力が気が遠くなるくらい大変だし、ハードだって高額になる。個人個人が思い思いに画面を操作することを考えれば、集団で観る映画館で楽しむことは無理だろうし、そもそもそこまで画面に没入できるシステムがあるなら、映画館で観る意味はない。また、コストを考えると人間の役者を使って作るのは難しいし、長編なんて絶対に無理だ。最も安価で簡単な「立体化」は、脳内補完。頭の中で色々と想像するのが最も「立体的」。が、今の3D映画はその想像力を豊かにしてくれない。
 何を見せて何を見せないか、それを今まで以上に意識的に行えるような演出家でなければ面白い3D映画は作れるわけがない。そういう意味では、ポルノ映像なんて3Dに向いていると思えるけど、冷静に考えれば飛び出る男性器と精液しか面白そうに思えない。最も簡単で便利なのはドラッグムービーやPV。あれなら3Dでも問題ないどころかピッタリだ。
 とにかく、今の3D技術は、長編映画には絶対に向いていない。どう考えても、ホラー映画の脅かし程度が丁度いい。それ以外の映画では邪魔なだけだ! 『コララインとボタンの魔女』を3D上映だけにしようと考えた奴、クビになってしまえ!
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ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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