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2009-12-16

寒さにてフレドリクセンの名に想う

 我が部屋には暖房器具がない。冬は大変に厳しい生活を強いられる。PCを扱う時なんて、寒いから、布団を「ゆきんこ」のように被ってる。できれば布団にこっとりと潜りながら扱いたいんだけど、ノートPCじゃないので無理。何とか身体が暖まっても、手はかじかんだままだから、キーボードを打つのが大変。手袋すりゃ暖かいんだけど、それだとキーボードを巧く扱うことは難しい。つーか、昨日と今日で天気が一変したな。
 3度目の『カールじいさんの空飛ぶ家』(今度は字幕版)を観て気持ちがほっこりしたってのに、家に帰ると寒くて寒くて。

 『カールじいさんの空飛ぶ家』は、3回目でもやはり大感動した。そして、つくづく巧いなぁ、と感心した。
 出だしの追憶から家が飛ぶまでの展開の早さには感心する。もしも『カールじいさんの空飛ぶ家』を日本で実写リメイクすると、家が飛ぶまでに30分以上かけるだろう。追憶の場面にやたらと時間をかけると思うんだ、最近の大雑把なメジャー邦画だと。
 途中から無声劇となる追憶の場面は、短いけど、映画全体を支えている。下手すると暗くて辛い展開になりかねないのを防いでいるのは、出だしの追憶場面ありきだし、最後まで――本当に最後のショットまで――映画を支えて幸せな気持ちにさせてくれるのは、短い追憶場面ありきだ。また、途中に追憶場面を繰り返し登場させて涙を誘わないのも巧い。余計なことに時間を割かない。
 ところで、観終えてから、ふと想い出したことがあった。主人公のカールじいさんの名前だ。カールじいさんは、みんなから「フレドリクセンさん」と呼ばれている。邦題のように「カールじいさん」とは呼ばれない。この「フレドリクセン」という名前と似た名前を想い出した。トーベ・ヤンソンさんの「ムーミン」シリーズに登場する、「フレドリクソン」だ。

 私は子供の頃から「ムーミン」が好きで、グッズを結構集めている(「ニョロニョロ」のトレーナーを持っていて、友人の家に遊びにいった時にそれを着ていった。食事を料理することになり、エプロンを借りたら、エプロンのために「ニョロニョロ」の頭部しか見えず、友人から「コンドームみたい」といわれてショックを受けたことがある)。本も何冊か持っている。が、アニメから好きになっただけの、キャラが大好きなだけのミーハーでしかないので、マニアという程ではない。が、そこそこ登場キャラや設定を知っているので、カールじいさんに似た名前の登場キャラがいることを想い出したのだ。それが「フレドリクソンさん」だ。
 発明家か冒険家で、蒸気船に乗っていた記憶がある。確か、ムーミンパパが憧れていたキャラだったような……むぅ、細かいことを覚えていないのが悔しい。まあ、いいや。何にしろ、「ムーミン」には「フレドリクソンさん」がいた。「ムーミン」は世界的に有名な作品なので、ピクサーの面々が知っていてもおかしくはない。ので、カールじいさんの名前は「ムーミン」の「フレドリクソンさん」から取られたのかもしれない。蒸気船ではないけど、飛行船や空飛ぶ家は出るし、発明家も冒険家も出るし。
 しかし、もう1人、気になる似た名前の人がいる。フリドリック・トール・フリドリクソン監督だ。

 フリドリック・トール・フリドリクソンさんは、有名かどうかは知らないけど、一部に評価の高い映画『春にて君を想う』の監督だ。十数年前に米アカデミー外国語映画賞にノミネートもされているから知っている人は知っているだろう。ヴィム・ヴェンダース監督の『ベルリン・天使の詩』のブルーノ・ガンツさんが同じように出てたりして、今ではカルト映画扱いになっているかもしれない。入手困難だろうし。で、その『春にして君を想う』は、『カールじいさんの空飛ぶ家』に少し似ている物語なのだ。
 主人公は年老いた男。歳も歳だし、故郷を離れ、都会に住む娘の家にお世話されてやろうと思ったのだけれど、娘に拒否され、老人ホームに入るしかなくなってしまう。その老人ホームには幼馴染の女性がいた。その女性は「故郷で死にたい」という。そこで主人公はその願いを叶えるため、老人ホームを出て、女性を連れた死への旅を始める……
 どうだろう、何となく『カールじいさんの空飛ぶ家』に似た物語だとは思わないだろうか? 雰囲気から結末まで全く異なる映画ではあるけど、老人ホームを飛び出すところや、ロードムービーであるところや(『カールじいさんの空飛ぶ家』もちょっと変わったロードムービーだ)、ファンタジックなところが似ている。
 監督の名前の響きも似ている。「トール・フリデリクソン」と「カール・フレドリクセン」。フリドリクソン監督の作品は、寡作家なので、観たことあるのは他に『コールド・フィーバー』しかない。永瀬正敏さん主演で、何と鈴木清順監督が出演している。これまたカルト映画となるべき映画。2作品を観た限りでは、フリドリクソン監督は、画作りのインパクトで勝負するような監督であることがわかる。2作品とも、見つけたら是非とも観てもらいたい作品だ。

 さて、何でこんなことを想ったかというと、寒かったから。映画館を出たらすっごく寒くて、寒い中を歩いていたら、ふと想い出してしまった。「ムーミン」はフィンランド、フリドリクソン監督はアイスランド。どっちも寒い。特にフリドリクソン監督の映画は寒い風景で一杯だ。『カールじいさんの空飛ぶ家』は暖かい映画だけど(雰囲気だけなく、風景も)。
 登場キャラクターの名前に「カール」はそんなに珍しいと思わないけど(日本ならカルビーのお菓子もあるし)、「フレドリクセン」は珍しいと思うので、ついつい関連して考えてしまった。実際はどうなんだろうか? もしかしたら、「ムーミン」の「フレドリクソンさん」と、『春にて君を想う』の「フリドリクソン監督」の両方に関連しているかもしれない。そこまで深読みさせる設定があるとしたら、ますますもって『カールじいさんの空飛ぶ家』が大好きになってしまう。弱った弱った。
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テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

tag : カールじいさんの空飛ぶ家

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プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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