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2009-09-24

カナザワ映画祭に革命された!

 カナザワ映画祭の4日目は、『AKIRA』と『人間革命』を観た。今回は2本。同日には、『恐怖女子高校 女暴力教室』、『日本暗殺秘録』、『半分人間』、『指圧王者』、『アジアの逆襲』もあったんだけど、悩んだ末にそれらはパス。金銭的にも体力的にも大変なので……

 『AKIRA』は、まあ、今さら何かいう必要のない、CG全盛時代以前のアニメとしては最大級の大傑作。改めて観て思ったのは、作画スタッフ大変だったろうなぁ、ということ。気が遠くなるような作業だったろうなぁ。CG全盛の今観ても、作画の素晴らしさは色褪せてないどころかCGですら敵わない質感と躍動感がある。
 映像の素晴らしさと音楽の良さは全世界の誰もが認めるだろうけど、物語はお粗末。ま、原作の連載を休載して作ったものだから(原作は映画版の後に連載再開して終わらせた)、結末がイマイチなんだよね。展開も急すぎて、ケイが超能力者になる展開は意味がわからん。公開当時、子供だった私は、原作が大好きだったから、結末の中途半端っぷりにガッカリした。が、音楽と作画の良さに何度も何度も映画館に足を運んで観たものだ。
 物凄く久しぶりに観たのがサウンド・フィルマゲドン上映だったのは、正に幸甚。芸能山城組の音楽が爆音で楽しめるとは! しかも観た座席位置が一番前のど真ん中。音がデカイことデカイこと。ただ、元々が爆音向けに作られているわけじゃないので、高音域が耳に痛い。キンキンする。声の子音の部分が耳障り。でも、そんなこたぁどうでもいいくらい、デカイ音で楽しむ映画であることが再認識され、今後『AKIRA』をまた観ることがあったら、カナザワ映画祭での体験を必ず想い出してしまうだろう。
 ところで、入場時、私のすぐ後ろにカップルがいて、彼女が「座れないなら観ない」といい、スタッフに「入場した後でも、座る場所がなかったら観るの止めていいですか?」と訊いていた。座れないなら金返せ、と。スタッフは「確認しますけど、大丈夫だと思いますよ」と答えていた。彼女は「確認するってさ。ちゃんと把握できてないみたい」と愚痴っていた。彼は彼女に対して、「『AKIRA』ならレンタルしてるし、家でデカイ音で観ればいいよ」といっていた。アホか! 家のデカイ音とサウンド・フィルマゲドンとじゃ比較にならんくらい違うだろうが! 座れないくらい何だっつーんだよ! 立ち見しろよ! それが映画体験として思い出になるだろうに! 最近の若者は!!

 そんな最近の若者の心身を鍛え直す映画が、『人間革命』だ。脳髄に沁み込むような丹波哲郎さんの説教を拝聴するための映画。『人間革命』をサウンド・フィルマゲドンで改めて観て思いましたよ、説教は立派な娯楽だ、と。正にカリスマ! 丹波さんのライバルは、『地獄の黙示録』のキルゴア中佐くらいのもんだ。
 物語は、日蓮上人の尊い教えを広めるために創価学会を作った丹波さんの苦労話。いや、丹波さんの身の上話じゃないけど、丹波さんの余りの迫力演技に、全人類のための丹波さんによる丹波さんの映画としか思えないのだ。
 または、舛田利雄監督による暑苦しい映画。ホント、暑苦しさでは今回のカナザワ映画祭で最高だろう。舛田監督といえば、『血斗』のムチャクチャさや、『ノストラダムスの大予言』のムチャクチャさが有名だ。『宇宙戦艦ヤマト』の監修もやっていたから、暑苦しい作品を作る監督でもある。つまり、やたらと強力な2名が組んだ、物凄く暑苦しい映画が『人間革命』だ。
 創価学会の歴史を描いた映画だからといって新興宗教じみた怪しさは微塵もない。日蓮上人の法華経についての真髄を簡潔に教えてくれるので便利だし、一応は実話なので、戦後復興ドラマとしても面白い。物語が普通に面白いのだ。戦後の復興の中、どうやって民衆の心を掴み、商売にしていくか、また宗教団体として大きくなっていくか、この2本のサクセスストーリーに、強烈な存在感を放つ丹波さんの演技によって強引にグイグイと引き込まれる。
 しかし、そんな細かいとこはどうでもいい! 何よりも『人間革命』の面白さと価値は、丹波さんの大迫力の説教にある! それがサウンド・フィルマゲドンの爆音によって拝聴できるのだから、威力倍増! 丹波さんに惚れました! 冷静に考えればどうでも良くてウザい話ばかりなんだけど、なぜか丹波さんが話すと物凄い説得力と重要性が付加され、目は離せないし耳を塞ぐこともできない。
 また、最後の「仏法とは何ぞや!」という禅問答みたいな丹波哲郎独演会だけで30分以上持たせる熱演も凄いけど、あれやこれやと説明があって、「それが、人間革命なんだ!」と説明するところを、丹波さんの台詞を「それが!」で終わらせ、エコーをかけ、でっかい夕日を背後に真っ赤な手書き文字でババーン!と「人間革命」て表示され、終わるのがカッコイイ。
 感動しました。

 さて、4日目は、まず『AKIRA』の観客数の多さに驚いた。たぶん、今回の映画祭で最も多かったと思う。行列が6列できてたし。正直、前述したカップルの会話じゃないけど、「これ、全員入るのか?」とは思った。整理券を必要としたトークショウよりも多かったそうだし。
 『人間革命』は、本当に熱く感動的な映画で素晴らしかったんだけど、たぶんフィルムを使った上映でなく、DVD上映で、色合いが安いデジタル撮影をしたようなのっぺり感の、全体的にハレーションを起こしているような画質で、残念だった。ただ、古いフィルムでないからか、音質は悪くなく、サウンド・フィルマゲドンでも耳障りな高周波がなく、良かった。丹波さんの説教を爆音で聴く機会なんて滅多にないし、そこは本当に良かった。
 『AKIRA』と『人間革命』は共に「戦後からの復興」の物語で、しかも最後に自我の確立をしてしまう点まで同じ。つくづくちゃんと考えられたタイムスケジュールであることに感心。今年のカナザワ映画祭は、今まで以上に統一感があり、本当に素晴らしいと思う。
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テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

tag : カナザワ映画祭

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プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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