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2009-09-21

カナザワ映画祭が災害現場に

 カナザワ映画祭2日目にして遂に爆音上映を体験する。あ、違った。サウンド・フィルマゲドンだった。
 2日目のラインナップは、『天安門』、『フィツカラルド』、『地獄の黙示録』、『宇宙戦争』で、『天安門』以外の3本がサウンド・フィルマゲドン上映専用の映画といっても過言でなく、『天安門』以外の3本を観る。
 3本とも1度は映画館で観たことがあるので、サウンド・フィルマゲドンが普通の映画館での上映に比べて本当に凄いのか、比較できる。

 『フィツカラルド』は、大傑作だ。狂人による狂人の映画ヴェルナー・ヘルツォーク監督の映画はみんなそんな感じではあるけど。
 やはり蒸気船の山越え場面は凄い。映画史に残る名場面だ。作られてから30年近く経ったけど、CGで何でも作れる今でも、凄い。本物の凄さ、本物の狂人の凄さが映されている。泣ける。
 再見して驚いたのが、結末を少し記憶違いしていたこと。私は、「最後にレコードを鳴らす」と憶えていたけど、実際は「船上で生演奏してもらう」だった。クラウス・キンスキーさんの晴れ晴れとした表情が本当に素晴らしい。泣ける。
 サウンド・フィルマゲドンの効果は、そんなに大したことはなかった。というか、サウンド・フィルマゲドンが効果を発揮するような場面が多くなかった。原住民の叩く太鼓の音や、蒸気船を山越えさせる際の船底の軋む音が大迫力で、その他は普通。

 『地獄の黙示録』、大傑作だ。狂人による狂人の映画フランシス・F・コッポラ監督はここで全てを使い果たしたよね。
 正直、何回も観ているけど、どうしても後半は眠くなる。前半はやたらと面白いのに。キルゴア中佐の登場場面は全てが1秒のもれなく素晴らしい。映画史に残る名人物だ。そして、後半は何度も居眠りしそうになった。そして意識が明確になる度に、「あれ? 『フィツカラルド』?」と何か勘違いしてしまった。
 サウンド・フィルマゲドンは、前半の面白さを倍増してくれた。なるほど、こりゃあ凄いわ。ドッカンドッカンした威勢の良い爆音が場内にビリビリと地響きしていた。が、『フィツカラルド』同様、意外と大したことなかった。『地獄の黙示録』の音響設定が元々凄くないからだろう。ドアーズも「ワルキューレの騎行」も、少し迫力が増加している程度。

 さてさて、物凄い期待感に溢れた『宇宙戦争』は、大大大傑作だ。狂人による普通の人の映画。『ミュンヘン』を撮っている最中(一時撮影中断になった合間に撮った)に作ったとは思えない。スティーヴン・スピルバーグ監督は定期的にこーゆームチャクチャなものを作るから世界一侮ってはならない凄い監督。なのだけれど、世評は低いよね、『宇宙戦争』。公開当時も、物凄い期待感はあって、しかし余りの呆気なさにそれはガッカリ感となったのは、まあ、理解できるけど、映画の半分以上が凄いんだから、それでいいのに。
 何度も観ているけど、やはり凄い。特に前半の凄さは……って『地獄の黙示録』と同じ感想だな。嵐が来て、何度も落雷して、地割れして、三本足のトライポッドが登場して、「ブォーン」とビームを出して人々が文字通り木っ端微塵になって、その攻撃をかいくぐってトム・クルーズさんが逃げ惑う、前半の一連のシークエンスは、本当に映画史に残る大傑作。凄い怖い。似たようなことしている映画は他にも何千本もあるってのに、『宇宙戦争』に敵うものも並ぶものもない。
 で、後半から少しダレる。ティム・ロビンスさんが登場するところが特に。ただし、『地獄の黙示録』と違って上映時間が2時間以内だし、定期的にトライポッドが登場して「ブォーン」ていうからすぐに「シャキーン!」となるんだけど。
 結末の呆気なさは、評判悪いみたいだけど、私は大好きだ。クルーズさんが頑張った割りに大して報われないところとか。
 サウンド・フィルマゲドンの効果は、これは「さすが!」の一言。『宇宙戦争』のために存在したといっても過言でない大迫力。感動しました。まるで『宇宙戦争』の現場にいるような地響く低音の分厚さは、劇場でなければ体験し得ない。危うく「ブォーン」の度に拍手しそうになったくらい、大興奮して映画にのめり込んだ。

 サウンド・フィルマゲドンは、確かに凄い。シネコンのような普通の映画館と比較しても低音は上回っているし、自宅に最高級の音響設備を整えているような環境と比較しても当然のように上回っているし、PCなんかで観るような環境にしたら比較にならないくらい圧倒的に上回っている。逆に高音域は大したことがない。
 身体にぶつかるような低音は、正直なところクラブに比べれば大したことないんだけど、それで映画を観ると、想像以上に面白い。ただし、効果を発揮するためには、かなり映画を選ばないといけない。『フィツカラルド』は向いていなかったけど、『宇宙戦争』は好例で、まるで大災害のただ中にいるような地響きが低音で演出されていた。「センサラウンド方式」よりも凄い。
 あれぞ正に「映画を体験」だ。

 それにしても久しぶりに1日に3本も観た。休憩時間が殆どないので、8時間も飲まず食わずで過ごし、疲れた。3日目は、飲食物を持って行くことにしよう(場内で飲食するわけじゃないので)。だって、朝から晩までいることになりそうだし……
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テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

tag : カナザワ映画祭

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プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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