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2007-12-02

リアル アンリアル

 本当に漫画『リアル』は面白い。見たこともなく、興味もなかった車椅子バスケが面白く読めるだけでも凄いのに、実際の試合を見たくなる程に興味を抱かせるのだから、さらに凄い。ちなみに『マーダーボウル』て車椅子ラグビーのドキュメンタリー映画は観た。かなり凄かった。車椅子ラグビーの世界が、じゃなくて、出ている奴らの強烈な個性が。それはもう『リアル』の戸川みたいな奴らばっかで。

 『リアル』は、心に痛い物語だ。みんな、人生の先へ進む道を閉ざされ、立ち往生し、それでも何とか前へと進もうと足掻く物語だ。少しずつでも進む者がいれば、進むことを怖がる者もいる。後退ばっかの者だっている。でも、みんなこのままじゃいけないと思い、思うからこそ、どうにもならない。閉ざされた道が勝手に開いてくれることはない。自分で、無理矢理こじ開けるしかない。その姿が漫画の世界のこととは思えず、我が事のように感じ、心が痛くなる。悲しくなったり、励まされたり、怒ったり。だからこその「リアル」なのだ。
 でも、「リアル」に作られているけど、実際はかなり「アンリアル」だ。登場人物の設定に対しては特に「アンリアル」とは感じない。『マーダーボール』によって、もっと漫画みたいな奴が現実にいることを知ったから。「アンリアル」なのは、話の作り。かなり「リアル」に作っているけど、さすがに「とんでもなくリアル」にはできないから、結構ご都合主義な展開ばっか。でも、だからいいんだろう。
 青林工藝舎から出るような漫画なら、「とんでもなくリアル」になるかもしれないけど、『リアル』が狙っているのはそこじゃない。読者を前へ前へと突き動かしたいとする欲求だ。「あんたは進んでいるのか?」と。そこに「とんでもなくリアル」である必要はない。適度に「リアル」であればそれでいい。後は各々が自分の体験に基き、肉付けをする。だから読者によって、思いを寄せる登場人物は別々だろう。
 私は野宮が好きだ。野宮がここぞという場面に放つ一言に、かなりヤられる。ヤられる理由には物凄く自覚あるんだけど、それを深く考えると落ち込む。徒然と日々働くのみ。

 『リアル』は「リアル」だけど、その「リアル」さは挫折者にとってのものだから、挫折のない人生を悠々と歩んでいる人に『リアル』はどうなんだろうか? そもそも読むのかな? 読んでも「ふーん」て感じで、どうでもいいのかな? 凄ぇ恵まれた人が「死ぬまでに1回でもこんな挫折、味わってみたいなぁ」とか思って読むことはあるかもしれない。そんな人には『リアル』は「ドリーム」なんだろう。
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テーマ : 日記とアニメ・マンガ関連ごちゃまぜ
ジャンル : アニメ・コミック

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プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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