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2009-08-23

カナザワ映画祭の授業を受けた

 昨日、かなざわ映画の会の代表である小野寺生哉さんが先生となって授業を行うタテマチ大学の授業「シネマ博士! 世界で1番おもしろかった映画はどれ? 映画好きでも観たことがない国内外の傑作鑑賞講座」を受けました。予約50人と人数制限があったので、予約開始日は、さっさと仕事を終え、寄り道もせずに帰宅して予約したくらい、楽しみにしていた授業です。

タテマチ大学→シネマ博士!世界で1番おもしろかった映画はどれ?

 タテマチ大学というものの存在は今回初めて知りました。竪町にはよく行ってるんですが、全く知りませんでした。なので、場所を、ちゃんと地図を覚えないで行ったため、少し探しました。「大学」というくらいだから、それなりの外観をしているのかなぁ、と思ったら、外観はカフェ。なるほど、いかにも「タテマチ」って感じ。

タテマチ大学→タテマチ大学の校舎

 タテマチ大学に入ると、中には学校で使っている机と椅子が並べてあり、正に「教室」。
 「授業」が始まると、司会の人が、「起立! 礼! 着席!」と号令。正に「学校」。うわっ、面白い。学校が面白いと思えたの、初めてかも。もう学生でないからか。
 授業内容は……「シネマ博士」の博識ぶりを堪能できるわけでなく、「世界で1番おもしろかった映画」を教えてくれるわけでもなく、「映画好きでも観たことがない国内外の傑作鑑賞講座」があったわけでもありませんでした。タテマチ大学の「生徒会」の人との単なるトークショウ。また、その「生徒会」の人が映画に詳しくなかったので、「映画好き」が期待するような内容でもありませんでした。正直、少しガッカリ。でも、面白くなかったわけではありません。今年のカナザワ映画祭を楽しむ上でとってもためになる興味深い話を聞くことができました。
 
 小野寺先生の話は、まずは「なぜ映画祭をすることになったのか」と「どうやって映画祭をしているのか」についてでした。元々は金沢コミュニティシネマの一員として働き、金沢コミュニティシネマが潰れた後、有志を募り、かなざわ映画の会を立ち上げる(主な人員は、最初はたったの3人。今でも6人しかいないとか)。そして、手始めにトビー・フーパー監督の特集上映会を開催し、カナザワ映画祭に移る。とまあ、そーゆー歴史的な話は正直、どうでも良かったりします。自分でイベントをやりたい人には参考になるでしょうけど、その手の話はそこら中に溢れています。興味深かったのは別の話です。

 私は昨年のカナザワ映画祭の感想で、「レア映画をやるのは安易。重要なのは、レンタル店で百円で借りられるような普通の映画に価値を持たせること」というようなことを述べました。

いつか想い出す日々→カナザワ映画祭がベタ褒めされてる!より抜粋
 「現場に来なきゃ味わえない楽しさ」は、そこでしか観られない映画を上映する必要はない。つまり、体験としてどのようなものを提供するかが重要。それは、「百円でレンタルできる映画に千円払って観る価値を与えられるかどうか?」というようなものだ。
 今のところカナザワ映画祭は、レンタルできないどころか一生に一度しか観られないかもしれない映画を上映することに成功しているから、映画祭として成功している。ディレクションが優れているのは間違いないけど、まだその真価は問われていない。百円でレンタルできる映画を千円払ってでも観に来る客が大挙して初めてディレクションの大成功といえるのじゃないだろうか?
 まだまだ日本で観ることの叶わない映画はたーっくさんあるから、今のカナザワ映画祭の方向性でしばらくはやっていけるだろう。ただし、他の映画祭も同じようなことをするようになれば、宝の発掘作業のやり合いになるな。
 カナザワ映画祭は、今の時点では、価値のある映画だけを集めた点にしか価値がない。それが実現できているだけでも物凄いことではあるけど、「映画を観る価値」を教えてはくれない。しかし、「映画を観る価値」を考えるきっかけは与えてくれる。映画を“体験”すること、映画館で観る楽しさの片鱗を見せてくれる。
 カナザワ映画祭の楽しさ、それがもっと確かなものとなるには、もっともっと多くの集客を実現する必要がある(制御できる範囲で)。それには、観客の「観客力」が必要だ。その「観客力」を育てることが、カナザワ映画祭の今後の課題だろう。そして、そんな課題が必要だと考えさせられる程に、カナザワ映画祭は間違いなく上手くやっていると思う。金沢市民の映画ファンは、カナザワ映画祭があることを、他地域住民に超自慢できるよ。
 読み返すと、何て偉そうなことを……と恥ずかしくなりますが、それはさて置き、今年のカナザワ映画祭は、ここで昨年の私が考えたような「映画館で観る価値」を与えてくれる映画祭になっているようです。つまり、正に「映画を体験する」という。
 小野寺先生によると、今年のカナザワ映画祭の上映設備である「サウンド・フィルマゲドン」は、自宅なんかじゃ絶対に実現できないし、シネコンですら実現できない音響設備だそうで、正に未体験の爆音上映で、それで『AKIRA』や『宇宙戦争』を観ると、今まで全く知らなかった魅力が現れるそうです。百円で借りて、いつでも家で観られるような映画が、「サウンド・フィルマゲドン」によって印象が全く変化してしまう。一期一会の体験を味わってもらいたい、と。
 自覚的なのかそうでないのかわかりませんが(いや、授業で話していたので、自覚的に決まってるか)、本格的に「映画を体験する」方向性へと進もうとしていますね、カナザワ映画祭は。今年のカナザワ映画祭がそのような主旨であることを聞けただけでも、授業を受けた価値がありました。

 他の話は、まあ、どこにでもある映画通のオモシロ話でした。
 たとえば、インドへ旅行した時、あちらの映画館はスクリーンのところに電飾を飾り付けてあり、ミュージカルの場面になるとピッカピッカ光るので、衝撃的だったとか。インドの観客は、上映中でも平気で携帯電話で通話していたり、マナーの「マ」の字も知らないくらいに騒々しく、しかし映画館の音量が日本よりも遥かに大きいため、全く気にならないそうです。なるほど、そーゆー体験がカナザワ映画祭にも活かされているのですね。
 ちなみに小野寺先生いわく、「日本の映画館は音が小さい」そうです。金沢市で最も新しいシネコンであるコロナシネマは結構音量が大きいと思ったのですが、あれでもまだまだ小さいのでしょう。殆どクラブでダンスミュージックを聴くレベルの音量なのかもしれません。日本でしか映画を観たことないと、そんなこと思いもしませんね。私、「井の中の蛙」であることを実感しました。
 また、今の小野寺先生を作り上げた原体験となる映画は、スティーヴン・スピルバーグ監督の『ジョーズ』だそうです。小学生の頃にTVで放映されたのを見て衝撃を受けたとか。小さい頃にジョージ・ルーカス監督の『スター・ウォーズ』を映画館で観て衝撃を受けた私からすると、納得できる体験です。ちなみに最も好きな映画は『ドカベン』だそうです。これまた何と凄いものを(『ミミズバーガー』をオールタイムベストといってる私にそんなこという資格はないけど)……
 カナザワ映画祭の今後の展望は、もっと規模を大きくし、知名度を広めることらしいです。大変でしょうが、可能だと思いますので、頑張ってほしいものです。やがては「カナザワ映画祭グランプリ」とか作ったり。観客として積極的に協力します。

 授業の最後には、質疑応答がありました。その場で挙手にて質問をすることができたのですが、事前にタテマチ大学側が質問を募集していたので、私は4つ応募しまして、そのうちの2つ(上記の「人生を変えた映画」と「映画祭の今後の展望」)を読んでいただき、さらにもう1つが質疑応答前の「生徒会」の人からの質問と同じものだったので、答えてもらったようなものでした。ただ、質疑応答が終わってから思いつくものもあり、今少ぉ~し後悔してます。
 他の「生徒」からの質疑応答で印象的だったものは……特になし。苦労話とか困った事態については、かなざわ映画の会のブログ「日々是映画」から垣間見ることが可能でしたし。

 今年のカナザワ映画祭は、一昨年や昨年のような前代未聞のレア作品はありませんが、「映画を体験する」という1点に魅力を凝縮させてあるので、参加する人は、是非とも21世紀美術館での鑑賞をオススメしますね。1ヶ月先がとっても楽しみです。

 初めて「大学」と名のつく施設に入り、面白い話も聞かせてもらい、貴重な経験をさせてもらいました。タテマチ大学と小野寺先生、ありがとうございました。

 ところで、授業が開始する十分前くらいに、自民党の馳浩議員が挨拶回りをしていました。しかし、竪町の店には民主党の奥田さんのポスターが貼ってあって、ニュースでは自民党の圧倒的に不利な支持率が発表されたばかりだから、可哀相に思いましたねぇ。
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tag : カナザワ映画祭

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プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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