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2009-07-21

あっちにイったり、こっちにイったり

 児童ポルノ禁止法の改正案が衆院解散に伴い、とりあえず今回は、審議未了のまま廃案になる見通しらしい。

毎日jp→児童ポルノ禁止法:改正案の課題 与党と民主、異なる「単純所持」定義

 上記リンク先から抜粋。
 児童虐待防止法(00年施行)の議員立法にかかわった保坂展人議員(社民)は「米国では児童ポルノの定義について、『純文学的、芸術的、政治的または科学的な価値を欠くもの』などと厳密に規定している。日本のようなあいまいな定義では、捜査機関による恣意(しい)的な運用の恐れがある。欧米では、それでも捜査に悪用されているという。与党案の『自己の性的好奇心を満たす目的』といった主観的な判断を捜査機関に委ねていいのか」と批判する。
 児童ポルノの特徴は、その置かれ方によって、違法となったり適法となったりすることだ。現行法にある一般人を基準とした「性欲を興奮させまたは刺激するもの」という定義に従えば、浜辺で遊ぶ裸の子供の写真は家族アルバムにはられていれば児童ポルノに当たらないかもしれないが、同じ写真がポルノ雑誌に掲載されると、児童ポルノに当たる可能性がある。
 そういう解釈ができる余地のある規定だけに、罰則を設けるのであれば厳密に定義しないと、個人情報保護法のように恣意的な運用を可能にしたり、写真集やビデオが全国の図書館から撤去されるなど社会全体が過剰に反応する恐れもある。
 実在する児童を虐待した記録としての児童ポルノは、被害救済のために規制するのは当然だ。しかし、水着姿のグラビアアイドルの写真のような虐待の記録とは言えないケースもある。子どもの権利条約は、性的自己決定権も尊重しており、そうした権利との調整を図る必要もあるだろう。
 決定的な議論が始まることもなかったなぁ。ま、これで終わったわけでないから、選挙の結果次第でまた内容ががらりと変わるかもしれない。

 間違いなく児童ポルノは人権侵害の見地からも取り締まられるべきなんだけど、記事の通り、厳密に法律を設定しないと問題が盛りだくさんになってしまう。特に妄想メディアに関して。
 この手の規制で話題になった『レイプレイ』は、児童ポルノと関係なく、「性暴力を助長する」という枠組みに当たるものだ。だから、この手の規制に反対する人は、性暴力ゲームと児童ポルノとで戦わなければならない。どちらも人権侵害に繋がるという意味では同じ。
 宮沢りえさんが未成年の時に撮った写真集が児童ポルノなのかで論議されたようだけど、本人が人権侵害と認めなければ人権侵害に当たらないことはある。しかし、子供ゆえに自覚がないこともあるから、「本人が良ければ問題なし」とならない点が問題だ。
 『レイプレイ』でいえば、女性の大半が『レイプレイ』を見て、絶対に存在を許せないとなれば、やはり問題ありとなるだろう。たとえば、マンションの独り暮らしをしている独身女性が、隣に住むのが『レイプレイ』愛好家の独身男性だと知った時、態度に変化が表れるだろうか? レンタル店にあるような普通のエロDVDを見ていると知っても、「まあ、どんな男性でもエロDVDくらいは見るよな」と思うだろうけど、『レイプレイ』となるとちょっとその感想は異なるかもしれない。身の危険を感じるかもしれない。その男性のゴミの捨て方がマナー違反でも、何されるかわかんないから怖くて注意できないかもしれない。
 『レイプレイ』なんて単なる妄想に過ぎないんだから、と私は思うけど、そう思えない人だっている。社会的にどちらを支持するかとなると、「そう思えない人」となるだろう。性暴力ゲームは、ポルノであることを批判されているわけじゃない。差別を助長する点が批判されている(たとえば『レイプレイ』に、蹂躙できるヒロインを外国人にできたり肌の色を変えたりすることができる裏設定追加パッチが存在したとしたら、問題が明確になる)。

 基本的に世の中はトレードオフだ。児童ポルノや性暴力ゲームの規制がなくなれば、その代わりが現れるだろう。または、規制反対派は、規制を廃止してもらう代わりを与えなければならない。となると……規制反対派は結局、自主規制を行うしかない(そしてそれは既に行われている)。規制廃止でなく、規制緩和であっても同じこと。
 規制反対派は、賛成派を批判するだけでなく、決定的な議論と、代案を考えなければ、オタクとしては悲惨な状況になりかねない。とりあえず改正案は流れたけど、安心できない。放送倫理・番組向上機構によるバラエティ番組の審査も同じようなものだ。
 決定的な議論をする時、規制反対派は、徹底的な理論武装をするだろう。それは東浩紀さんのような理論武装になるかもしれない。そしてそれで巧く規制をすり抜けたら、今度は規制反対派同士の内部分裂が始まるかもしれない。まるで今の自民党のように。エロい妄想メディアといえども、表現することは、常に政治的だ。たとえそれが貧乳派vs.巨乳派の戦いだとしても。国会で貧乳と巨乳、どちらの表現が猥褻かで争う日が来ると、それはそれで最高に面白すぎるけど。どうなりますことやら。

追記:
 児童ポルノの枠組みをテキトーに設定されたら、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』みたいな萌えアニメまで極論的に規制を食らうかもしれない。アスカの無駄なサービスショットなんて、「未成年による扇情的な描写が~」とか。性暴力的にも、「子供の人権侵害を描き~」とか。怖い怖い。そーゆー冗談みたいな話が政局によっては真剣に取り扱われるかもしれないんだから、テキトーだな日本の政治は。
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ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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