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2009-05-27

合成の誤謬

 朝(5/26の)、出勤前に見たTVのみのもんたさん司会のワイドショーで、不況下でも黒字を維持している(または売り上げを伸ばしている)企業の特集をやっていた。
 徹底的なコストダウンが秘訣だそうだ。オフィスから椅子をなくしたり、植え込みや庭の手入れを業者に頼らずに社員で行ったり、無駄な備品の購入を限界までなくしたり……そーゆー細々したことで年間2千万円近いコストダウンを実現している。みのさんは、そーゆー涙ぐましい努力を褒め称えていた。不況の今、生き残りをかけ、企業はこのような努力をしなければいけませんね、と。確かに、そう思う。オフィスから椅子をなくすなんてアイデアは面白いし、コストダウンに繋がるってのが素晴らしい。しかし。

 業者に頼っていた部分を削り、社員でまかなえばそれだけコストダウンになるのは当然だ。会社中の備品を一箇所に集めて、備品の一元管理(というか、配置場所を一箇所だけにするという管理)すれば、無駄が見え易くなり、余計な購入費を削れる。ただし、その削られた部分――業者や備品にあたるものを作っている会社――はどうなるんだろう?
 ワイドショーでは、庭や植え込みの手入れをしている業者を頼らないだけで、1500万円のコストダウンになるといっていた。ということは、その業者にとっては1500万円の減益になる。ワイドショーで取り上げてもらった会社はコストダウンをきっかけに業績を伸ばしているかもしれないけど、その代わりとして別の会社が業績を落としているかもしれない。それはあまり喜ばしいことではないんじゃないか?
 たとえば、会社Aが電気工事の会社だったとして、庭仕事をする業者Bに発注しないことで1500万円のコストダウンを実現した。その代わり今度は、業者Bの事務所で電気工事の問題が発生して、会社Aに電気工事を頼もうとした時、しかし業者Bは1500万円も減益しちゃってるから、コストダウンのために会社Aに発注せず、問題解決を自分たちで行い、その分、会社Aが減益した。そーゆー事態が重なれば、最初はケチるだけで何とかなっていたコストダウンは人件費削減にまで進行し、さらにそれがあっちこっちで発生すれば、結果的に市場全体が冷え込むだけじゃないだろうか?
 需要がない以上、供給側はどうにかして潰れないように色んな手段を講じるのは当然のことだ。それを止めることは無理だろう。でも、ケチって得しても、市場全体が縮小するんなら、それは日本全体がジリ貧になってゆくだけのことだと思う。それを何とかする方法は、景気向上しかないんだけど……それができたら誰も苦労しないか。

 政府にできることは何かあるだろうか? 規制緩和? 金利下げ? 市場全体のお金の供給量を増やす? でも、それらで景気が向上するとは思えない。雇用対策だってやらなきゃいけない。だってのに、ワイドショーで取り扱う政治ネタはかなりどうでもいいことばかりだ。
 たとえば北朝鮮の核問題。TVのワイドショーなんかでは、「とにかく規制しましょう」といってる。麻生首相の発言が生温いとも。しかし、本当に核問題が重要で、核の恐怖があるんだとしたら、「拉致問題はとりあえず忘れるので、まずは核問題について話しませんか?」という考え方だってあるんじゃないだろうか? もちろん、TVでそんなこと発言しようものなら猛抗議されるだろうけど、国益を考えるなら、逆に拉致問題は解決してもらわない方が良い、という発想はありだ。あれもこれもってのは、どう考えたって無理。
 たくさん視聴者がいるTVには「ええーっ!?」と驚くような発言があってもらいたい。でなければ、わざわざTVを見る意味がないと思うんだけど。余りにも対象単位の小さな発言が多いと思うのですよ。今回のネタとしては、みのさんが悪いと思わないけど、やはり安易な発言が多いな、と思ってしまった。
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テーマ : 今日見たテレビ番組
ジャンル : テレビ・ラジオ

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プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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