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2007-11-25

映画秘宝 批判③

 さらにさらに『映画秘宝』の立ち読みから。

 残酷映画を特集している連載「DEVILPRESS」は好きな連載だけど、作品に対する評価がヌルくて、紹介されている作品を観てみると書かれてた程じゃないことがよくある(『アポカリプト』や『300』)。それでも日本の映画雑誌で残酷映画の連載は貴重なので、いつも楽しみにしている。

 で、今号ではと学会会長の山本弘さんが「新作トンデモ映画を斬る」という記事を書いている。当然のように『ナンバー23』を取り上げてて、使命の律儀さに笑っちゃう。記事内容は、さすが山本さん、納得の内容。特に、「ホラー映画は、わけがわからないから怖い」という主張は全くその通りだと思う。
 『リング』も、貞子の正体がわからないから怖いのであって、それが怨念によるもので、その怨念の正体まで判明してしまうとつまらない。ところが、世間一般は、正体を知りたがる。だから続編ができると、この手の映画はとてもつまらなくなる。だが、そうでないものもある。『リング0 バースデイ』は、貞子の正体をバラす、ホラー映画としては台無しのことをしているんだけど、実際は『リング』シリーズで最も完成度の高い恐怖を与えてくれる。正体がわかっても怖いこともある。
 記事でも取り上げられている『サイン』だってそうだ。山本さんが書くように、間違いなくあれはトンデモ映画だけど、それゆえに傑作でもある。謎は宇宙人だった、その宇宙人がヘボい、宇宙人をバットで撃退、とかどうしようもない映画だけど、そこがいいんだ。

 そもそもシャマラン監督作品は、ホラーというくくりで語るには無理がある。あえていうなら、ハッタリ映画。ハッタリ映画というジャンルを用意すべきだ。その傾向が極限に達したのは、『レディ・イン・ザ・ウォーター』。
 あれには最初から謎がない。謎だらけの映画なのに、一切の謎がない。映画そのものが謎だ。「何だこりゃ?」と。謎の正体は登場人物によって全て仔細に解説される。しかし、物語の展開はミステリーやサスペンスじみている。だから『レディ・イン・ザ・ウォーター』はとても違和感のある変な映画に仕上がっている。それが意図されたものなのかどうかはわからないけど、近年まれに見る変な映画ではある。

 同じく山本さんが取り上げている『フォーガットン』、あれも間違いなくトンデモ映画だ。謎の正体が「ドッビューンッ!」だもんねぇ。でも、あれだって謎の正体が「ドッビューンッ!」だから良かったんだ。呆れてしまうような馬鹿な展開だけど、下手に出来の良いSFミステリーよりも、人々の記憶に残るだろう。私は、出来の良し悪しよりも、いかに記憶に残るかの方が重要だと思うので、あれはあれで正解だと思う。

 第一、『サイン』も『フォーガットン』も、観終えてまだホラー映画だと思う人は殆どいないんじゃないか? ホラーかと思ってたら何か違ってた、と思うでしょ。

 ちなみに、謎の正体がわかっても驚愕度が下がらない映画の代表格は、『赤い影』。初めて観た時、最後の場面には心底驚いた。しばらく忘れられないくらいに……

 あ、今回の文章は別に批判でもないな。
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プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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