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2007-11-22

親孝行と年金

 今朝、今の年金問題を母と喋ってて、驚いた。年金を、「払ったものが戻ってこないのはおかしいだろ」と母がいったからだ。国の年金を積立方式と勘違いしていた。
 訊いてみたら、父も同様だった。

 企業による年金は積立方式だけど、国による年金は賦課方式だ。今働いている若い世代が、働けなくなった高齢世代にお金を払っている。要は、福祉。

 そもそも話の発端は、「年金が貰えなくて文句いう人ばっかだなぁ。別にいーんじゃないの、貰えなくても。金が欲しけりゃ、働ける間は死ぬまで働いてりゃいーんだよ。働き口がないなら、畑耕して食べればいい」と私がいうと、
 「はぁ? それなら最初から払わんけりゃいーやろ。払うだけ払って、別に戻ってこなくてもいいなんて、お前、馬鹿か」と母。
 そりゃあもう、確かに私は馬鹿ばんざいですが。
 親と話してて思ったのは、国の年金を「払った分がちゃんと戻ってくる」と思っている人が意外と多いんじゃないかってこと。払いたくもない年金を義務だからと強制的に払わされてるから、今の年金問題に腹が立つ。払った分が戻ってこないのは変、と思っている人が大勢いるから、怒っている人も大勢いる。それならば、戻ってこないなら払わない、という人が大勢いるのも理解できる。
 ちょっと考えればわかりそうなのに。自分が払ったより多くの年金を貰ってたんだから今までの世代って。それが積立なわけないだろ。当時の給与額からすると、年金に払ってる額を積み立てても、今の物価なら十年も生活できないよ。

 確かに、払ったんだから貰えるのが筋だけど、それは「戻ってくる」じゃない。厚生年金にしろ国民年金にしろ、払っている間は福祉政策に協力しているわけだから、自分が高齢になった時には「おてま」を貰える。私はそう考えている。
 私も、最初はちゃんと働いてなかったこともあり、払わなきゃいけない歳になっても払えず、「何でこんなもんを払わなきゃならんのだ。収入が不安定な俺の方が困ってるっつーの」と腹立ててた。「高齢者なんてさっさと死にゃーいーんだ。生きてたって国の福祉財政の負担になるだけだし。安楽死を選べるように法律作ればいーんだ」と。今でも結構、そう考えてはいるけど。
 収入が安定していない人は払えなくても仕方がない。でも、安定しているなら、少しは高齢者に分け与えてもいい。だからといって、年金をたっぷり貰いたい、とは思わない。貰えないよりは貰えた方が嬉しいけど、期待はしていない。

 老後の年金を頼りに、働くの辞めて早く楽したい、と考えている人いるけど、そんな人たちが今の年金問題に直面してどんな感じかというと、「みっともない」だ。他人に期待して、その期待が裏切られた、そんな感じ。そんな感じの人たちがどうなるかというと、「一気に老ける」だ。がっくりきて、どーんと疲れる。狼狽してオロオロする。逆に「ま、いっか。それならそれで別の道を歩むか」などと考えられる人は、最初から大して年金に期待していない。期待すればする程、反動は大きい。無論、その責任は政府にある。期待した内容が間違っていたとしても、期待させた以上、期待に応えるのが筋ってもんだ。でも、政府に期待しすぎるのも良くないでしょ。

 少子高齢化社会の到来で、今の年金制度がヤバイとよく聞くけど、あれは本当なんだろうか。そもそも少子化社会が悪い社会という決め付けはどうなんだろう。逆に、このまま行けば、豊かな老齢化社会を築いた世界で最初の先進国になれるかもしれないのだ。それは今の日本社会を「肥大化した社会」と見るか「成長し切った社会」と見るかで方向が変わるけど。

 私は、ちゃんと年金を払っている。安定した職に就いているわけじゃないので、払えなくなるかもしれないけど、払える間は払おうと思う。でも、貰いたいとはちっとも思わない。別に貯金がたくさんあるわけではない。払うのは義務だからだ。義務を全うしていることを偉そうに話す馬鹿がいるけど、義務はやって当たり前のこと。それ以上でも以下でもない。政府はちゃんと義務を果たしてくれる国民に対して、それなりにお礼をしなけりゃいけない。国家ってのは、相互協力で成り立ってんだし。それに。

 こないだ眼鏡をかけて親を眺め、シワや白髪の多さから、親が年老いていることを改めて実感した。私は今まで親孝行をしたことがない。むしろ今でも親をこき使っている。親は文句一ついわずにそれに応えてくれている。
 だから思うのだ。年金を払えば、間接的ではあるけれど、親孝行をしていることになる。親孝行をして、その見返りが欲しいとは思わないでしょ?
 だから思うのだ。政府は、私の親孝行の邪魔をするなと。ちゃんと払ってんだから、後でちゃんとくれよ、とは思わない。「俺の親にもちゃんと届けてくれよ」とは思う。
 私みたいな馬鹿が考える年金は、その程度だ。

 ちなみに、母には「年金ってこーゆーもんなんだぞ」ときっちり教えておいた。「馬鹿というお前が馬鹿なんじゃ、バーカっ!」と付け加えて。
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プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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