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2009-02-10

『社会派くんがゆく!怒涛編』を読むと優しい気持ちになれます

 唐沢俊一さんと村崎百郎さんの『社会派くんがゆく!怒涛編』を購入。知らないうちに発売されてた(去年12月に出てたとは知らなかった)。
 いつも通り、まあまあ面白かった。つーか、「社会派くん」が登場した一番最初の頃と比べると、面白さが段々落ちている。人間は慣れてしまうものだ。

 「社会派くんがゆく!」が登場したばかりの頃、世間にまだ「鬼畜的」な発言が少なかったから、珍しさもあって面白かった。まあ、最初から村崎さんには「鬼畜にしては、大人しいなぁ」とガッカリしてはいたんだけど。しかし、本人らも語っている通り、常識的な発言が多いのだ(だから「社会派くん」なんだよね)。被害者をコケにし、加害者を賛美する。それのどこが常識的なのかと怒る人は大勢いるんだろうけど、最早「社会派くんがゆく!」の方がマトモな発言なんだよな。ネットでの有象無象の発言、TVのワイドショーの過剰演出、それらの方が「鬼畜的」だったりする。
 非常識な発言は、慣れない人には驚きであり、面白味であったりする。非常識ゆえに「目からうろこ」な時もある。そして非常識な発言は、お笑い芸人を見ていればわかるけど、とても芸が重要だ。ただ単に滅茶苦茶な発言をしていればいいものじゃない。芸のない非常識な発言は、単に「馬鹿」といわれるか「キチガイ」といわれておしまい。そこら辺、唐沢さんと村崎さんはよーくわかっている。どの程度の非常識が“受ける”のかを。ネットでの単なる暴言とは一味違う。
 しかし、唐沢さんはそれでいいんだけど、私は村崎さんの『鬼畜のススメ』に惚れ込んで「社会派くんがゆく!」を読み始めたので、最初からガッカリ感が強かった。「えぇ~、これで鬼畜ですか?」と。もっともっとスケールのデカい鬼畜を期待していたのに(どんな鬼畜だ)。
 そして、巻を追う毎に2人から「良い人」っぽさが強くなってる気がする。特に今回の「怒涛編」では。例えば唐沢さんは、「多くの家から溢れる生活の灯りを見ると、全く知らないし関わることもないけど、色んな人々の生活があるんだなぁ」と感動しちゃうことがあるらしい。村崎さんにもそんな瞬間があるらしい。うーん……何この「良い人」発言は? 違う違う、私が期待しているのは、その逆! 「多くの家から溢れる灯り」を見れば、「知らないところで、もっととんでもないキチガイがウヨウヨしてるんだろうなぁ。世間は広いな!」とかだ! あの家ではレイプが、あの家では幼児暴行が、あの家ではジャンキーが死にそうに、あの家ではスカトロパーティが……とかを想像してくれよ! といいたいわけです。
 ちゃんと調べたわけじゃないけど、「社会派くんがゆく!」には、等間隔で「良い人」発言がある。そこに不満がある。「社会派くんがゆく!」を本当に「鬼畜的」と思って読んでいる人には、定期的に挟まれる「良い人」発言が一服の清涼剤となるのかもしれないけど。

 あと、「鬼畜的」というわりには古臭くなってしまった困った発言が多くて、そろそろ「社会派くん」も引退した方がいいんじゃないか、とも思う。例えば未だに「困った時には戦争」発言とか。不況や、消費社会の行き詰まりや、青少年犯罪の話題で、「戦争は必要」とかいう。「障害者の方が人間らしい」とゆーのも、唐沢さんらしい発言ではあるけど、読み飽きた。
 昔は毒舌で大人気だったビートたけしさんも、今じゃ「毒」は全くない。面白い芸人には、瞬発力と反射神経が重要、といったのはたけしさんだった。だから今のたけしさんは、何か面白いこといおうとしても、どもったりつっかえたり「えーっと、あの」とすぐに言葉が出てこなかったりで、若い頃に比べて面白くはなくなっている。発言内容も新しさがなくなり、昔から何十回も話したエピソードをまだ使っていたりする。いっちゃ何だけど、バイク事故の時に死ぬべきだったんだ。あの時に死んでいれば、伝説になっていた。尾崎豊さんのように。
 「社会派くんがゆく!」は、ネットでの有象無象の発言なんかにも慣れてしまうと、もっともっと過激に面白くならなきゃいけない。それはとんでもなく大変なことだろうけど。それができないなら、もう止めたらいいのに。活きの良い時に止めるべきだと思うんだけど。あ、でも「鬼畜」だから卑怯で、「儲けられる間は儲けるんだよ!」とかいいそうだ。

 とか何とか思いながらも買うんだよなぁ。考えたら、他に主要メディアで「社会派くんがゆく!」な発言をしているのは全くないし。基本的に飲み屋のオヤジ談義と大差ないとはいっても、「ちゃんとした常識的なこと」をいってたりするし。
 どうせなら、「鬼畜的」な発言者ばかりを集めた「社会派くん」の雑誌でも作ればいいのに。唐沢さんと村崎さんだけだから飽きてしまうんだよ。もっと多種多様に鬼畜を集めた、鬼畜メディアを作ればいいんだ。
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ジャンル : 本・雑誌

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プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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