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2009-01-22

Franz Ferdinandの『Tonight』は、変なのに物凄い最高傑作!

 フランツ・フェルディナンドの『Tonight』を購入。
 まず、出だしから地味だと思った。特に派手な前作と比べると地味すぎて、アニメ『パラダイス・キス』のエンディング曲にもなっていた「Do You Want To」なんかが大好きな人には、ガッカリするくらい地味。
 しかし、間違いなく、今作は最高傑作であり、いきなり今年のベストかもしれない。昨年に発売されていれば、ロック・バンドものなら、ラスト・シャドウ・パペッツヴァンパイア・ウィークエンドブラック・キッズフレンドリー・ファイアーズなんかを抑えてぶっちぎりのベスト1だった。

 一聴して地味に思えるのは、アルバム全体がリズム的にゆったりしているから。「Take Me Out」の頃に戻った感じ。BPMでいうと、100前後くらい。ロック的な縦ノリ一切なしで、腰で踊るダンスミュージック仕様。
 感覚的に近いものを挙げると、ダフト・パンクの「Da funk」で、それよりもさらに少し遅い。あと、TVのCM(ジョージ・クルーニーさんが出てるホンダの)に使われてるビー・ジーズの「Stayin' Alive」とそっくり。さらに、目指す場所がますますもってブロンディーっぽくなってる。特に「Rapture」とか。今まで以上に懐古的でディスコなんだけど、音色の作りかたが現代仕様なので、懐かしいのに素晴らしく新しい。
 また、今までのように1曲の中で派手な転調がないのも地味だと感じる要因だ。「Take Me Out」や「Do You Want To」のように、DJプレイで使う時、キレイに繋ごうとしたら少し困りそうな曲はない。アルバムが作品として統一感ある。それでも、フランツ節は健在で、曲は物凄く激キャッチー。そして、パンキッシュ。ダブも入ってる。
 あと、録音が素晴らしく良い。音に隙間がある。ゴチャゴチャしたのが好きな人には、それが地味な印象を与える要因にもなるだろうけど、スネアの音が気持ち良くて最高。

 しかし、だ。地味だなぁ、と感じるのは1回目だけ。しかも、出だしから数曲まで。
 全体的には、雰囲気が原典に戻っている。つまり、ラプチャーの「House Of Jealous Lovers」というか、レーベルもドミノよりはDFAなのだ。
 音が、切れ味鋭くなっているようで、丸みがあって柔らかい。例えば、DFAから発売されている、ヘラクレス・アンド・ラヴ・アフェアとかなり近い位置に今作のフランツ・フェルディナンドはいると思う。ヘラクレス・アンド・ラヴ・アフェアの『Hercules And Love Affair』(超激傑作な必需品!)を聴いてみると、それがよくわかると思う。
 笑ってしまうくらいわかり易いキャッチーな転調はないけど、転調そのものがなくなったわけじゃない。むしろ、今まで以上にとんでもない展開をする曲がある。「Lucid Dreams」がそうで、先にネットで発表されていたんだけど、アルバム・ヴァージョンはそれと似ても似つかない仕上がりになっている。まず、開始から40秒くらいのとこで、いきなりデカイ展開が待ってる。ちなみに、元は3分くらいの曲だったのに、アルバム・ヴァージョンは7分になってる。2倍以上。なぜそんなに増えたのかというと、さらに4分くらい経ったとこでいきなりレイヴ仕様になるからジャスティスがいきなり途中参加してきたのか、っつー曲だ。聴いたことない変な曲だ。爆笑してしまった。これは、デッカイ音で聴いて、レイヴ仕様が始まったら両腕を振り上げて大盛り上がりするしかないね。
 「Can't Stop Feeling」は、シンセのブリブリベースによる激キャッチーなメロディを基調にした、ズンドコエレクトロともいうような超馬鹿な曲今年はこの曲がレイヴのアンセムになるかもしれない。リミックスが絶対に出ると思う。
 どの曲も、今までにあったようでなかった曲ばかり。「Take Me Out」で颯爽と登場した時から大ベテランなセンスはあったけど、それがますます研ぎ澄まされたようで。むしろベテランだったらやらないような馬鹿な展開を好んでやってる。

 間違いなく地味なのに、同時に派手でとんでもない。物凄くプロダクションが優れているってことだ。このレベルで曲を作れるロック・バンドは、他にはレディオヘッドくらいしかいないかもしれない。それなのに、軽薄でわかり易いんだから、凄い。本当に、掛け値なしの大傑作! 何度聴いても飽きることのない大傑作でしょう!
 今後、どんなリミックスが登場するか、物凄く楽しみですなぁ~。ここ2年くらいの間では、最もリミックスの良かったロック・バンドって、クラクソンズだったけど(でも、クラクソンズの原曲の方がどれも良かったけど)、再びフランツ・フェルディナンドがトップになるのは間違いないでしょう!

 で、上記文中にあるアーティストの曲をいくつかYouTubeで見つけたので、貼り付け。
 
Franz Ferdinand 「Ulysses」


Daft Punk 「Da Funk」


Bee Gees 「Stayin' Alive」


Rapture 「House Of Jealous Lovers」


Blondie 「Rapture」


Hercules and Love Affair 「Hercule's Theme」


Hercules & Love Affair 「Time Will」

 ヘラクレス・アンド・ラヴ・アフェアはとにかく最高っす! シザー・シスターズを野蛮にした感じ。

Klaxons 「Gravitys Rainbow」の原曲


Klaxons 「Gravity's Rainbow」(Van She Remix)


Klaxons 「Magick」の原曲


「Magick」(Simian Mobile Disco Remix)
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テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

tag : フランツ・フェルディナンド

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プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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