--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2007-11-20

ソウ4

 これは傑作だ。最初から最後まで、とにかく1秒も予断を許さない展開に、何がどうなるのかさっぱりわからず、ハラハラドキドキの連続。最後のどんでん返しすらも、それに何の意味があるのかさっぱりわからず、とにかく凄まじいまでの謎が全体を覆う、ミステリー&サスペンスの傑作だ。

 私は『ソウ』シリーズが嫌いだった。世間での『ソウ』人気――先が読めない謎の展開と、最後のどんでん返しのオチがその秘訣――に疑問を抱いていた。その手の、気の利いたオチがある謎だらけのホラーミステリーなんて、『キューブ』でもういーじゃないか。『ふくろうの河』とか、『エンゼル・ハート』とか、『ジェイコブス・ラダー』までは許せても、『キューブ』と『シックス・センス』以降は、もうどうでもよくなってきた。積極的に観たいとも思わない。だから『ソウ』シリーズは観なかった。つまり私は、1~3を観ないまま、4を観た。しかも、『ソウ』シリーズがどんな話なのかも全く知らないまま。予備知識ゼロ。本気でわけのわからない映画だった。
 そもそも何で嫌いな『ソウ』シリーズをいきなり「4」から観たのかというと、何かこのまま世間で人気のある『ソウ』シリーズを未見のまま過ごすのは嫌だなぁ、というだけの思いからだ。かといって、1~3をおさらいして観る気はなく、どうせ謎だらけの話らしいんだから、何にも予備知識なしの状態で「4」を観てやれ、という捻くれた考えもあった。結果的にそれは大成功だった。

 初っ端からわけがわからなかった。変なオッサンが検死解剖される場面で始まる。どうもこのオッサンは重要人物らしいのだが、シリーズを観てないからわからん。何で死んでいるのかもわからん。汚らしいから、浮浪者か何かだろ
 可哀想になるくらい、無残に解剖されるオッサン。頭皮をメスで切り開かれ、後頭部から顎までベロンと皮をめくり、頭蓋骨を露呈させられ、電ノコで頭蓋骨を切開され、脳ミソを取り出される。胸から腹を一直線に切り開かれ、胃を取り出される。検死でそこまでする意味がさっぱりわからん。わからんが、ホラー映画としてなら、出だしから順調すぎるくらいの残酷描写で、観ながら食べてるフライドポテトの美味しさも倍増だ
 その後、胃の中になぜかカセットテープが溶けずに入ってて、何だこりゃ、警察を呼べ! と大騒ぎになり、話は過去へ遡る。どうやら冒頭の場面は、話の展開としては最後の部分になるらしい。そこまではわかる。問題はその後だ。もう何が何やら。

 はっきりしていることは、何人もの人々が工夫を凝らした殺されっぷりを披露するってこと。殺される理由がこれまたよくわからん。どうでもいいくらい些細な理由があれば、殺されて当然の理由もある。どちらにしても、スッパマンならもっと殺してそうな理由だったりする。
 印象的だったのが、氷のルームランナーな処刑マシーンでツルツルと歩かされているデブ男。さっさと殺せよ。長ぇよ、デブ場面。映る度に笑っちゃったじゃないか。もしもあれが実は予算がなくて氷を用意できず、氷の上で滑っているようなパントマイムをしているだけだとしたら凄い役者だな、とか余計なことばかり考えちゃったじゃないか。

 で、まあ、話の展開としては、「真犯人は誰だ? 何のために殺すんだ?」という謎解きがメインになるわけだけど、私としては、誰が殺されようが、かなりどうでもいいので、オチで真犯人が判明しても、「へぇ~」と驚きも何もない。何せ、登場人物が『ソウ4』の新キャラなのか、シリーズ通して出ているキャラなのかもわからないし。とりあえず、解剖されてた変なオッサンはジグソウとかいう殺人鬼であることはわかった。殺人鬼になった理由もわかった。しかしそのジグソウが死んでも、殺しは続くらしいことも。つまり、今作がヒットしたら、さらに続編を作る気だ。
 たぶん、『ソウ4』は、『スター・ウォーズ』の「4」と同じなんだと思う。つまり、『ソウ4』は「新たなる希望」なのだ最後に生き残った刑事はルークで、ジグソウがオビ・ワン。ジグソウからバトンを受け取った刑事は、世間に蔓延る悪と戦うのだ。間違いないね。だって、「みんなの中にジグソウは潜んでいる」らしいんだもん。それって、「フォースと共に」みたいなもんだよね

 観終えた感想は、ただただ「わけがわからなかったなぁ」しかない。しかし、ここまでわけがわからない映画を観たのは久しぶりなので、いきなり「4」から観たのは正解だったと思う。
 謎を楽しむのが『ソウ』シリーズの醍醐味なら、『ソウ』シリーズの正しい鑑賞方法は、1~3を観ず、予備知識もなく、いきなり「4」から観ることだ。謎を超えた混沌ぶりを楽しめる。1~3を観て、「『ソウ』は面白いから、また続編を観よう」などとフザケタ理由で観に来る『ソウ』ファンは、真の『ソウ』の面白さを味わえてない!
 『ソウ4』を観たら観たで、即行で内容を忘却の彼方に投げ捨てること! 何を観たのかすら覚えないくらい、謎だらけの映画にするんだ! 私もこの文章を書き終えたら、観たことを忘れる! 明日には昨日何してたか覚えてなくて不安に慄いていることだろう! それこそが『ソウ』の醍醐味!

 最後に。ここまで書いておきながら何だけど、映画としては全く面白くなかった。特に編集の腕が悪い。フラッシュバックとジャンプカットの乱用が目立ちすぎて、せっかくのゴア描写もちゃんと見せてくれないし。あれは殆どTVレベルの画作りだったなぁ。「5」は観ないね。あと、エンドクレジットの歌がまるでX Japanみたいだ、と思っていたら、本当にそうだったので、驚いた。お似合いでした。
スポンサーサイト

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

comment

管理者にだけメッセージを送る

プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

最近の記事
プルダウンリスト
プルダウンタグリスト
ブログ内検索
ブログ全記事表示

全ての記事を表示する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。