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2008-12-04

『ホット・ファズ』の次は……『Chocolate』

 『ホット・ファズ』を観た。映画館で観たのは1ヶ月以上前だけど、つか海外版のDVDで約1年前に買って観ているんだけど、今日、ようやく邦盤のDVDも発売されるので、感想というか雑感みたいなものを。

 まず、『ホット・ファズ』は問答無用に面白い。警察(刑事ではない)のアクション&ミステリードラマとして傑作だ。前半はアホな人物がわんさか登場し、アホな展開が続き、イギリスならではののどか~なアホ映画。後半はからいきなり展開が変わり、ゴア場面はあるわ2挺拳銃の横っ飛び撃ちはあるわ鳩どころか白鳥まで飛ぶわ、最後には怪獣映画になる超展開が待ち受けているわと、ぶっ飛ぶ面白さだ。ロバート・ロドリゲス監督の『フロム・ダスク・ティル・ドーン』と似ているかもしれない。
 『ホット・ファズ』は、パロディ映画としても傑作だ。物語やネタとしてのパロディより、映画の作りそのものがパロディとなっている。基本を80年代以降の派手なアメリカ映画の模倣に置き、その上で現代的アレンジを加えている。その基本とは、ジェリー・ブラッカイマー流映画(無意味な爆発、無意味なスローモーション、カチャカチャした編集などなど、無意味な派手さを狙った映画)だ。わざと無駄に派手な作りにして、笑いを誘う。
 例えば、ロッカー・ルームでの着替え、書類を書く動作、色んな場面が無駄に細かいカッティングによって編集されている。というか、全編ジャンプカットだらけ。わかり易いようでわかり辛いパロディだけど、わかる人には爆笑間違いなし。いわゆる「ブロックバスター映画」を好んで観てきた人には、ツボだろう。
 全体の雰囲気は、コメディとシリアスの中間にいて、どちらかに偏ることなく微妙な融合に成功している。しかしそんな傑作が、大傑作『ショーン・オブ・ザ・デッド』同様に、またもや日本未公開となりそうだった。
 
 本当なら昨年には公開されているべき映画だったのに、配給会社の諸事情により、劇場公開どころかDVD化も未定に。それが好事家たちの署名運動により、ようやく今年の夏前に日本公開された。「何でこんな面白い映画が公開されないのだ!」と公開するための署名運動に関しては、「映画『HOT FUZZ』の劇場公開を求める会」を参考に。
 しかし、2千人以上(2千人程度しか集まらなかったともいえるけど)の署名を集めるほどの傑作ぶりを見せる『ホット・ファズ』は、日本人の最も苦手とするパロディ映画なので、大ヒットは絶対にしない。洋画の少しだけマニアックかもしれない知識を求められるので、日本で人気は出ないと推測されて当然の映画だ。公開されなくても不思議はない。『ホット・ファズ』以上に面白かった、ベン・スティラーさん主演の『スタスキー&ハッチ』だって未公開だった。他にも「何でこれが公開されないの?」という映画はたくさんある。私は、不満を抱きつつも、『ホット・ファズ』が不遇な扱いを受けるのは、それなりに妥当だと思っている。一言でいえば、「大衆に理解されない」からだ。
 『ホット・ファズ』は面白いし、傑作だけど、大衆が面白いと思うかといったら、それはありえない。面白いと断言できる人は、日本人全体の0.1%くらいだろう。同程度の新作映画は他にも山ほどあるから、公開するしないの取捨選択をしなきゃいけない。「予備知識なしで楽しめる映画」と「予備知識なしだと楽しめない映画」があれば、後者を切り捨てるのは当然の判断だ。だから、『ホット・ファズ』が切り捨てられるのは、ムカつくけど、当然の結果だと思っている。
 ブラッカイマー流映画のパロディであることを知らないと、駄作だと思うかもしれない。アホな映画を観慣れていないと、前半と後半の転調に呆れて駄作だと思うかもしれない。イギリスのことについて少しでも知らないと、のんびりだらだらしているために駄作だと思うかもしれない。そこら辺は、クエンティン・タランティーノ監督の『デス・プルーフ』と同じ。
 まず先にパロディありきの映画なので、そこを抜きにして語ることができず、抜いてしまうと傑作とはいえないからだ。しかし『デス・プルーフ』は、パロディやグラインドハウス形式を超えて表現したいことが前面に飛び出した、映画らしい映画になっていた。『ホット・ファズ』にそこまでの映画的欲求が込められているようには見えない。

 『ホット・ファズ』は間違いなく傑作だけど、それはかなり対象を狭めて考える必要がある。「署名運動によって公開が実現された」は美談なので、市場の『ホット・ファズ』の評価がその分だけ底上げされている気がする。だから、メディアで喧伝されているよりは、評価を少し割り引いた方がいい。

 さて、『ホット・ファズ』が劇場公開され、邦盤のDVDも発売された今、私が待っているのは、『Chocolate』という映画だ。以前に当ブログで取り上げたことがある
 『マッハ!』や『トム・ヤム・クン』の監督であるプラッチャー・ピンゲーオさんの最新監督作だ。主演はトニー・ジャーさんでなく、新人のジジャ・ヤニンさん。肝心のアクションは、さすがはピンゲーオ監督作、ジャーさんにも負けない物凄さ。ブルース・リーさんとジャッキー・チェンさんの良いとこ取り。注目すべきなのは、ヤニンさんがアイドルみたいにカワイイ女性ってとこ。そんな女性がムエタイを武器に、チェンさんじみた何でも使う臨機応変アクションで大人数の敵を1人でバッタバッタとぶっ倒す。
 物語は……よくわからない。アメリカAmazonでDVD(リージョンコードがALL!)を取り扱っていたので、値段が11ドルだったし、既に購入しているんだけど、当然日本語字幕がないので、何いってるのかさっぱりわからない。英語字幕はあるんだけど、英語力のない私は、字幕を読むので一生懸命で、意味を理解する前に次の字幕へと移ってしまい、途中放棄。しかし、阿部寛さんが重要な役で出演しているからか、出だしと最後のモノローグはなぜか日本語。ちょっと親近感が湧く。とりあえずそんな条件下で理解した部分を記載してみよう。

 主人公のゼンは、知的障害者だけど、運動神経が抜群に優れていて、見た動きをすぐに真似することができる。
 そんなゼンの母親は、日本のヤクザのマサシ(阿部寛)の愛人だった。マサシは、タイのマフィアと抗争になり、日本に帰ってしまう。その後、ゼンの母親は重い病気を患ってしまうが、貧乏なため、入院費を払うことができない。そこでゼンは、病院の費用を稼ぐため、見よう見まねのムエタイを駆使し、ヤクザをぶん殴ったり蹴ったりしてカツアゲすることに。
 最終的には、ゼンvsタイマフィアの一大抗争が勃発。そこへマサシが帰って来て加勢。2人がかりでタイマフィアを全滅させる。しかし、勝利の喜びはなかった。母親がマフィアによって殺されてしまったからだ。一人ぼっちになり、嘆き悲しむゼン。マサシは、ゼンの父親として生きることを決意する……


 一言でいうと、「Vシネ」みたいな映画だ。ヤクザ、マフィア、愛人、抗争……凡百の「Vシネ」と異なるのは、主演女優がアイドル並のカワイさなのに、凄まじく強いとこ。
 ピンゲーオ監督作だから、主演女優がアイドル並にカワイくてもアクションに一切の手加減なし。下手すると死んでるんじゃないか、と思える超絶アクションの連続。ジャッキー・チェンさんでもそこまでさせないだろう、と思えるくらいの。
 そんなに凄くて、『マッハ!』や『トム・ヤム・クン』がそれなりにヒットして知名度もあるピンゲーオ監督の最新作なのに、未だに日本公開の予定なし。タイでは今年の2月に公開されている。9月にはトロント映画祭で上映もされている。ドイツでもアメリカでもイギリスでも公開されている。そして何よりも、阿部さんが重要な役柄で出演しているのに……『少林少女』や『少林老女』なんていう、最初から駄目映画を作る気満々の超駄作映画が地方でも公開されているのに、なぜ『Chocolate』が公開されないのか? せめて、さっさと邦盤DVDを発売してくれ!
 『Chocolate』を観てしまうと、『ICHI』や『少林少女』の主要スタッフには猛省を促したくなる。ちなみに、その観点からすると、『芸者vs忍者』はかなり善戦しているのでオススメだ。
 正直いって、アクション場面は、ジャッキー映画に遠く及ばない。道具や場所の使い方が甘く、面白味に欠ける。カメラワークも、まだまだ駄目。痒い場所に手が届くようなジャッキー映画のカメラワークではない。もっと数をこなさなきゃ駄目なんだろう。しかし、理想とする場所が高く設定されているのがわかるし、血の溢れる努力をしているので、日本のメジャーなアクション映画よりも遥かに優れている。まあ、命の値段が違うせいもあるけど(NG集を見たらそう思ってしまう)。
 日本の配給会社は、『Chocolate』をこのまま無視するのかなぁ? 是非とも公開してほしい。『ホット・ファズ』同様、多くの人に知られないのはもったいない。それに、『ホット・ファズ』よりもわかり易いからウケると思うんだけど。

『Chocolate』の主人公ゼンのアクション場面の1つ。

 ムエタイとカポエラの戦い。この場面だけでも凄いことがわかる。
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テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

tag : ホット・ファズ Chocolate

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ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
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アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
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生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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