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2008-11-22

カナザワ映画祭がベタ褒めされてる!

 ソフトバンクの出版に関する「こちら文芸&学芸書籍編集部」というサイトで、「週刊ビジスタニュース」というメールマガジンがある。その11月19日分で、カナザワ映画祭をとても褒めている。

参考リンク→こちら文芸&学芸書籍編集部

 記事を執筆したのは、大山くまおさんという方。正直、よく知らない方です。プロフィールによると、「映画やアニメを得意分野とするライター。『東京新聞』で「サブカル入門」(毎週月曜)を連載中」だそうで。
 記事内容は、別にカナザワ映画祭だけを取り扱ったものではなく、日本の各地で開催される映画祭について書かれたものだ。全国で色んな映画祭が開催されているけど、それは価値があるのか、あるとしたらどんな価値なのか、それについての短い考察だ。

 映画祭の方向性を分別すると、
  1.権威を目指すもの
  2.好事家の寄り合い
  3.町興し
  4.映画販売
の3種類に大別できる。東京国際映画祭なんかは「1」に該当する。カナザワ映画祭は「2」だ。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭は「3」。日本には、「4」に該当する映画祭は殆どない。
 各地で開催される映画祭は、自治体から支援してもらったりしつつも、財政難なのが殆ど。カナザワ映画祭だって楽じゃないだろう(サポーター募集してたし)。「4」の営業を兼ねているなら、財政難は解決されるけど、基本的には「2」と「3」の映画祭ばかりだから、かなり大人数の集客を達成させなければ、開催の継続は難しい。
 町興しとして開催する場合は、基本的に開催地に因んだ作品選びとなるだろうが、それだと継続自体が困難だ。3回目くらいで(下手すると1回目で)ネタ切れになってしまうから。金沢市でそれをするとなると……
 『恋する女たち』
 『黒い家』
 『腑抜けども、悲しみの愛をみせろ』
 『滝の白糸』
 『ゼロの焦点』
 『吉祥天女』
 『電脳コイル』
とか? 能登が舞台にものも含まれているけど、石川県が舞台という括りで挙げてみた。うーん、『恋する女たち』以外、ほのぼのしてないねぇ。正直、『恋する女たち』も「何だこりゃ?」て映画だ。最後の『電脳コイル』は……まあ、気にしない気にしない。他にもあるけど、町興しで金沢市に因んだ映画祭を開催するとなると、せいぜいで2回開催が限度。集客は少ないだろう。
 となると、映画祭をするには好事家を集めるしかない。町興しはそのオマケだ。欲張っちゃいけない。そのパターンの成功例は、映画祭でも上映会でもないけど、『らきすた』の鷲宮神社利用とか。成功例といえるか微妙だけど。
 
 で、大山さんは、好事家を集める映画祭として、カナザワ映画祭を褒めている。記事を勝手に要約して引用。
 地方映画祭受難の折、ひときわ気を吐いているのが金沢市で開催されているカナザワ映画祭だ。主催者側の「見たいものを見る」姿勢で貫かれている映画祭なのだ。マニアックなディレクションや企画が話題を呼び、全国から映画マニアたちが金沢に集結、大きな盛り上がりを見せた。
 カナザワ映画祭の盛り上がりは、同じく「見たいものを見る」という理念でファンの支持を集めていた東京国際ファンタスティック映画祭の失速とは対照的だ。東京ファンタ中止の最大の理由はスポンサー離れによる資金難だが、それにも増して上映作品の話題の乏しさによってファンの熱が失われていたことが大きい。しかし、それもディレクションや企画次第では熱を持ちうることを、カナザワ映画祭は証明してみせた。


 カナザワ映画祭の良さは、「現場に来なきゃ味わえない楽しさ」を売りにしている。「映画祭」という存在自体がそうゆうものだけど、カナザワ映画祭は特に「現場性」が強い。
 「現場に来なきゃ味わえない楽しさ」は、そこでしか観られない映画を上映する必要はない。つまり、体験としてどのようなものを提供するかが重要。それは、「百円でレンタルできる映画を千円払って観る価値を与えられるかどうか?」というようなものだ。
 今のところカナザワ映画祭は、レンタルできないどころか一生に一度しか観られないかもしれない映画を上映することに成功しているから、映画祭として成功している。ディレクションが優れているのは間違いないけど、まだその真価は問われていない。百円でレンタルできる映画を千円払ってでも観に来る客が大挙して初めてディレクションの大成功といえるのじゃないだろうか?
 まだまだ日本で観ることの叶わない映画はたーっくさんあるから、今のカナザワ映画祭の方向性でしばらくはやっていけるだろう。ただし、他の映画祭も同じようなことをするようになれば、宝の発掘作業のやり合いになるな。

 映画を観る価値、それは私自身よくわからない。学術的に映画をあれこれ論じることは簡単だ。勉強して意識的に映画を観るだけで、見方はかなり変わる。
 カナザワ映画祭は、今の時点では、価値のある映画だけを集めた点にしか価値がない。それが実現できているだけでも物凄いことではあるけど、「映画を観る価値」を教えてはくれない。しかし、「映画を観る価値」を考えるきっかけは与えてくれる。映画を“体験”すること、映画館で観る楽しさの片鱗を見せてくれる。
 カナザワ映画祭の楽しさ、それがもっと確かなものとなるには、もっともっと多くの集客を実現する必要がある(制御できる範囲で)。それには、観客の「観客力」が必要だ。その「観客力」を育てることが、カナザワ映画祭の今後の課題だろう。そして、そんな課題が必要だと考えさせられる程に、カナザワ映画祭は間違いなく上手くやっていると思う。金沢市民の映画ファンは、カナザワ映画祭があることを、他地域住民に超自慢できるよ。
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テーマ : 映画関連ネタ
ジャンル : 映画

tag : カナザワ映画祭

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ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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