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2008-10-29

『イーグル・アイ』は、『地獄のデビルトラック』の凄い版

 『イーグル・アイ』を観た。前半はもしかしたらほんの少しくらいは面白い気がするかもしれないけど、後半はそれが気のせいであることを確信するくらい物凄く素晴らしく駄目だった。
 ネタ的に既視感バリッバリで、最初から飽きる。しかし、それは最初だけ。物語が進行すればする程、「どっかでこんな展開見たなぁ~」と思い悩み、既視感の元になっている映画が何だったか思い出す作業に没頭しそうになるくらい、もっと飽きる。終わった瞬間には、「やっと終わったか~」という徒労感だけが残る。素晴らしいね。

 出だしは、社会派っぽく、またもやアメリカのイラク攻撃批判映画、つまりは現在のアメリカ政府批判映画のように始まる。次いで、監視社会に対する批判の雨あられ。中盤はずーっと、それ。そして最後には大統領暗殺だ。キーワードは、「テロ」と「監視社会」ですな。
 主人公たちはわけもわからず犯罪に巻き込まれ、敵が何者か判明した後も、主人公たちは最後まで翻弄される。この手の巻き込まれ型サスペンスの王様であるアルフレッド・ヒッチコック監督作品を目指したんだろうけど、はっきりいって大失敗している。あまりにも敵にとって都合の良い展開だらけで、面白味に欠けるからだ。
 敵は、機械(特に監視カメラ)を自由自在に操ることで主人公らを操る。今じゃ街のあらゆる場所に監視カメラがあるから、主人公らの行動を把握するのに困らないのだ。だから『イーグル・アイ』には、頻繁に監視カメラからの映像が使われる。一見してすぐにわかる、わかり易い監視社会批判だ。その系統の最近作には『マイノリティ・リポート』があり、『イーグル・アイ』は少しに似ている。
 やがて監視社会批判は、過ぎた技術は人間の手に余り、ろくなことにならない、というコンピュータ管理社会批判へと繋がる。厳密にそんな批判はしていないけど、何となーく、田舎者が「こんぴーたってやつのせいで、俺たちは苦労すんだ」と、こんぴーたへの嫌悪感を示しているようにも見えるのだ。今時ないでしょってくらい、こんぴーた嫌いが前面に出てる。で、最後にはこんぴーたが暴走していることが判明する。「ほーら、こんぴーたなんかに任せてたら世の中大変なことになるんだから!」という声が聞こえきそうだ。
 機械の暴走という点では、もしかしたら『2001年宇宙の旅』を目指したのかもしれない。しかし、私がまっさきに想ったのは、『地獄のデビル・トラック』だ。いきなり機械が暴走して(その理由は『ゾンビ』と同じ)、人間を襲うバカ映画。さらにいえば、『殺人ブルドーザー』でもいい。いきなりブルドーザーが暴走して人間を襲う超バカ映画(正しくは映画でないけど)。『イーグル・アイ』は大作だけど、『地獄のデビル・トラック』や『殺人ブルドーザー』と似たり寄ったりの映画だ。
 で、最後に大統領暗殺がある点から、『地獄のデビル・トラック』繋がりでスティーヴン・キングさんの『デッドゾーン』を持ち出してもいいだろう。つまり『イーグル・アイ』は、『地獄のデビル・トラック』と『デッドゾーン』を足して失敗したような映画だ。

 はっきりいって、同じ駄目な映画を観るなら、まだ『殺人ブルドーザー』の方が話のネタになっていい。金だけかかったバカ映画を観るくらいなら、『殺人ブルドーザー』の方が何倍も良く出来ている(駄作であることは変わらんが)。
 それにしても、『ハンコック』といい、『イーグル・アイ』といい、現在のアメリカを批判する映画はもうデフォルト設定になってきたね。つまり、売るために「とりあえず批判する」という映画が増えてきた。観客に媚びるための政府批判だから、最後はハッピーエンドで終わる。それが最大に駄目。アンハッピーエンドにする誠意すらないんだもん。
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テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

tag : イーグル・アイ

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プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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