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2008-10-11

渡辺文樹監督の映画は普通に上映されるべきだ

 カナザワ映画祭で渡辺文樹監督作品一挙3本立て+トークショウを観られた幸せな観客である私にとって、渡辺監督の映画が普通に観られないのはおかしいとしか思えない。

産経ニュース→「天皇伝説」上映認める 横浜地裁「混乱防止できないほどの事情なし」

 リンク先のニュースの全文↓
 天皇家を題材にした映画「天皇伝説」など2作品の上映を予定していた横浜市開港記念会館(同市中区)の使用許可を取り消したのは違法だとして、映画監督、渡辺文樹氏(55)が不許可処分の取り消しなどを求めていた訴訟で、横浜地裁は10日、会館の使用許可を市に命じる決定をした。
 北沢章功裁判長は「使用許可を取り消さなければ混乱を防止できないほどの特別な事情は認められない」と判断した。
 決定によると、横浜市中区は9月、10月14、16日の2日間の会館使用を許可したが、10月1日付で「過去に(使用を許可した際に渡辺氏が)会場や周辺の管理ができていない状況があり、指導に従わない恐れがある」として取り消した。
 横浜市中区は「当方の主張が認められず残念だが、裁判所の判断なので上映は認める」とコメントした。


 渡辺監督の映画は、題材が世間一般的に危険かもしれない。しれないが、はっきりいって、「危険だ」といっているのは馬鹿なマスメディアと、馬鹿な右翼と、馬鹿な真面目人だけだ。大半の日本人にとっては、渡辺監督の映画は危険でも何でもない。嘘だと思うなら観てみればいい(それができないから問題なんだけど)。学生映画に毛が生えた程度の技術で作られた、監督本人がいう通りの拙い映画に、真剣に目くじら立てる方が馬鹿に決まっている。
 
 もしも、渡辺監督の映画が何百億円もの製作費をかけた超大作で、CGもふんだんに使用してあり、大スターが何人も出演していてるなら話は違ったかもしれない。例えばカナザワ映画祭で渡辺監督はこんなことをいっていた。

 「国の金を使って国を批判するなんて駄目ですよ

 何のことをいっているかというと、色々と物議を醸したドキュメンタリー映画『靖国』に対する批判だ。
 同じように国を批判する映画を作っている者として、苛立ちがあるのかもしれない。しかしそれ以前に、自主制作の財布事情から、羨ましいとも思っているようで、

 「私の方が金、欲しいっていうの

と、正直にいっていた。
 そんな貧乏映画の渡辺監督作品を観る観客は、1回の上映で多くても数十人だろう。カナザワ映画祭の百人を超える観客数を見て、

 「ちゃんとした映画館で、こんなに多くのお客さんに観てもらえるのは初めてです

 ごくわずかの観客が渡辺監督作品から感化され、「天皇制をぶっ潰せ!」とかいうだろうか? 昔の赤軍みたいなのを目指したりするだろうか? プロレタリア・アートを創ろうとか思うだろうか? たぶん、どれもない。理由は簡単だ。渡辺監督作品は、娯楽映画だから
 渡辺監督作品には、表層的には思想や主義主張がある。でも、それだけで映画を作れる程に渡辺監督の技術は高くない。私が観た3本は、どれも最後には娯楽映画になっていた。最後には、「それまでの思想、主義主張は何だったんだ?」と思えるくらい、アクション映画になる。しかも、すっごいやっすい手作り感覚の。『僕らのミライへ逆回転』の「スウェーデッド」な映画も完敗するくらいに。それを規制するなんて、表現の自由はどこへ行った、と批判しなきゃならないだろう。
 何で批判をする人には、実際の内容を見もしない人が多いのだろう? 観る価値がないから? 観たくないから? 洗脳されるのが怖いから? 渡辺監督作品よりも遥かに出来が悪く、頭にも悪い映画が堂々と全国ロードショウされていたりするのに(今なら『イキガミ』とか)、渡辺監督作品が広く簡単に観られない状況は間違っているよ。ムカつくね。

 ここまで渡辺監督作品を推しているくせに、正直なところ私は、渡辺監督作品は、その拙さから、「あえて頑張ってまで観る価値があるのか?」と訊かれたら、「そうでもないけど……」と答えてしまいそうになる。なるが、やはり観られるのなら観た方が絶対にいい。社会現象として、世の中から弾圧を受けている社会派映画が、その実、単なる目立ちたがり屋のオッサンが監督・主演しているだけのアクション映画だってことがわかるから。そして、そんな映画に対して、観もしないで見当外れの批判と弾圧を繰り返している人々が多くいるということと、その行為が税金で賄われていたりすることがある現実を知るべきだ。そんな状況では、渡辺監督作品を「観る」だけで何らかの批判行動となる。それは重要じゃないだろうか?
 全国ロードショウされれば良い、とは思わないけど、渡辺監督作品が弾圧や規制なく上映されるようになれば良いな、とは思う。今回の判決は、そのきっかけになるかもしれない。
 しかし、誰もが簡単に観られる状況になったら、その時に渡辺監督作品に今の価値が維持できているかどうかは、判断し難い。どんな刺激も、慣れてしまえば普通になる。渡辺監督作品は、貴重種として今のまま弾圧と規制を繰り返した方が、価値向上に良いのかもしれない。だって、間違いなく拙い映画なんだもん。「話題になってるから観てみたけど、なーんだ、この程度のものだったのかぁ」と思う人はたくさんいるに違いない。簡単に観られるようになると、一気に価値が下がり、誰からも相手にされなくなる可能性はある。
 それでもやはり、簡単に観られた方がいい。その時になって価値がなくなるかどうかは、渡辺監督自身の問題なんだから。
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tag : 渡辺文樹

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ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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