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2008-07-09

秋葉原通り魔事件は続くよ、どこまでも

 いつかこんな議論が出るだろうなと思ったら、出た。

産経ニュース→【秋葉原通り魔事件】暴発は脳の機能不全? 脚光浴びる脳科学

 えー、「秋葉原の無差別殺傷事件を代表とする、若者の暴走による凶悪犯罪は、大きな社会不安となっている」そうでございます。私と致しましては、洞爺湖サミットの特集をしているワイドショーで、ファーストレディーのファッションチェックなんぞをしている馬鹿どもに大きな不安を感じますがいかがでしょうか。
 脳科学による犯罪の研究が今後は進むとありますが、ずいぶん昔からそれはいわれてましたよねぇ。『時計じかけのオレンジ』みたいでございます。
 若者の無軌道ぶりは、識者に「脳の機能不全が影響しているのではないか」と指摘されているそうでございます。なるほど、確かに馬鹿が多いとは思いますが、それをいうなら昔から暴走する若者は変わらずおりました。犯罪白書を参考にしてもらえば、それがわかります。

リンク→各年犯罪白書(昭和35~平成18年)

 いわゆる若者(29歳までとする)の犯罪は、微妙に増減し、特に平成元年から平成10年くらいまでは暴走が目立ったのかもしれませんが、現状が飛躍的に暴走していると思えません。
 逆に目立つのは、50歳以上の暴走ですね。50歳以上の人は、脳に障害が発生し易いのでしょう。50歳以上の人は注意して下さい。
 若者の犯罪が多いのは当然なのです。歳を取り、肉体的にも衰える中年以上より、若者の犯罪が多いのは至極当然のこと。だのに年々、中年以上の犯罪が増えている。これこそが社会問題であり、大きな社会不安であろうと思われます。
 50歳以上となれば、年金を頼る人生が見えてくる頃。老後の貯えもあり、悠々自適な隠居生活を楽しむことが夢見られる世代。しかし、犯罪者が増えている。これは老後なんて楽しくも何ともない、という今の日本社会を反映しており、とても不安になります。このまま生きていても――ましてや長生きなどしようものなら――何一つ良いことはない、それが今の日本社会なのです。また、若い頃に犯罪を犯し、中年以降になって刑務所から出所しても居場所がなく、再び犯罪を犯すことがあります。50歳以上の犯罪数には、再犯もそれなりに含まれていると思われます。再犯率の高さ、それも社会構造の問題の一つといえましょう。
 
 さて、産経ニュースの記事に戻りますか。記事にはこうあります。
携帯サイトの掲示板への書き込みには、職場や親への不満、職場でのトラブルなどの『心の闇』がにじみ出ていた
 はぁ、また「心の闇」ですか。もう聞き飽きましたね。掲示板への書き込みがたくさんあって、そこには不満がぶちまけられていた……うーん、でもそれって、PCや携帯電話を使わない昔ながらの日記帳で昔からあったことでしょう。違いがあるとするなら、他人に見られることを前提としているかいないか。別に大した話ではありませんね。
 そして「他人とのコミュニケーションがない」のは、これも昔からあるものです。例えば、会社に「ご意見箱」みたいなものはないでしょうか? 直に話すのが嫌なので、匿名で意見を述べるものです。かなりどうでもいい意見が入っていて、それくらい直に話せよ、と思ったりするのですが、シャイで怖がりな方がいるようなのです。しかし不思議と、「これはアイツが書いたな……」と誰が書いたか当てられます(または勝手に投稿人にされます)。コミュニケーションスキルの欠如なんて、大昔からたーっくさんあったでしょうに。
 また、コミュニケーションが素晴らしいことばかりでないのは、田舎の密接な人間関係を嫌って都会へ出た人ならよーくわかるでしょう。密接な人間関係は、良い部分と悪い部分の両方があります。現代人が抱えるストレスの大半が人間関係によるものなら、コミュニケーションを嫌っても仕方がないと思われます。前述した再犯についても、密接な人間関係があったからこそ、とも考えられます。コミュニケーションがあってもなくても疎外感は生まれるのです。

 さてさて、記事で最も注目すべきは、トンデモ本として有名な『ゲーム脳の恐怖』の著書である森昭雄日本大教授の登場です。
 どうでもいいのですが、どうして産経ニュースは「日本大の森昭雄教授」とだけ明記しなかったのでしょうか? それだけなら「よくは知らないけど、大学の偉い先生か」で終わったのに……Amazonでも酷評だらけの『ゲーム脳の恐怖』を明記したのは逆効果にしかなりません。「ああ、あのトンデモ本の著者なら、馬鹿だな」と見下されます。記事を書いた人は、そんなことも知らないのでしょうか? 脳を……じゃなく、判断を疑います。従って、この時点で記事はクズ同然の内容だから読む価値なし、と断言しても構わないのですが、我慢して読み進めましょう。
 教授はこういいます。
容疑者はゲーム中毒だった。格闘ゲームをはじめとしたゲームは反射神経で反応するだけで、思考能力が働かなくなる。凶悪犯罪を起こした容疑者の脳の状態を科学的に分析する必要がある
 科学的にトンデモであることがはっきりしているような『ゲーム脳の恐怖』の著者の発言、燦然と輝いており、余りの眩しさに目を背けたくなります。誰もが「お前が科学的に分析されろ」とツッコむこと請け合いです。

 記事には、「ノー携帯デー」なるものを設けたらどうか、とも書かれています。それで何とかなるとは決して思えません。そんなことを考える人の脳の働きは大丈夫でしょうか? 「ノー何とかデー」で解決するなら、世の依存症はみんな即席解決です。「ノー何とか」を実践できないから困ってるんでしょうに。
 記事に登場するNPO法人の「子どもとメディア」という団体の公式サイトを見ましたが、文化省は最初から結果のわかっている調査をしただけです。意図的に答えを導いたといえましょう。

リンク→特定非営利活動法人 子どもとメディア

 「子どもとメディア」の公式サイトでは、「ノーテレビ・ノーゲームデー」なるものを提唱しています。まあ、いいたいことはわかります。テレビを殆ど見ない私からすると、とてもわかります。が、私も子供の頃は一日中テレビにかじり付きでした。それが大人になり、ある程度の知識が溜まってくると、テレビはほぼ不要になりました。ですので、「ノーテレビ」なんてテイノーなこといってないで、テレビやゲームとトレードオフできる程に魅力的な何かを提供する必要があるんじゃないでしょうか? それを提供できないから、テレビやゲームに夢中になるのです。この世は何でもトレードオフなのです。敬愛する漫画『鋼の錬金術師』のアル様もそう仰っています。
 ついでに、ときどき人や物を叩(たた)いたり殴りたくなる子供の割合が、携帯電話やパソコンなどのメディアとの接触が平日6時間超だと61.6%で、接触しない子供の4倍以上に上ったそうですが、どのような時に物を叩きたくなるのか明記してないので卑怯です。私の父は、酒飲みだったので、酔った挙句に訳もなく暴力を振るうことがよくありましたが、あれはメディアのせいだったでしょうか。テレビめ、ムカつきます。「ノーアルコールデー」なんかしようものなら大変なことになります。つか、子供じゃありませんね。

 最後に、ノンフィクション作家の柳田邦男さんが登場します。「携帯電話やインターネットは依存症になりやすい。自分の主張を発信し続ける掲示板に熱中すると、自分が世界の中心にいるかのような錯覚に陥る。匿名発信により、ゆがんだ二重人格になる傾向もある」といいますが、自分の主張を発信し続けいている作家に頭のオカシイ人が多い理由がわかりました。
 こんなブログを続けている私からすると、「二重人格」とまではいきませんけど、実生活とネットでの発言に多少のズレが生じるのは当然のことかと思います。私は「実際の私」を知っている人が読むことを前提にブログを綴っているので、ある程度は発言に気を付けていますが、匿名で正体を誰にも知られていない状況ならば、普段はいえないことをいって気が大きくなるのも当然でしょう。それが続けば、性格が歪むのも当然。ネットだけでチヤホヤされる人格が形成されても仕方ありません。
 では、その「二重人格」を実生活で統一するとどうなるか? 人間関係が崩れるか、ストレスが物凄く溜まる可能性があります。匿名だからこそ吐き散らしていた実生活の不満を実生活で吐き散らせば、結果は明白です。ゆえに柳田さんは、「がんじがらめにする必要はないが、携帯電話、テレビやゲームに接触しない日を定期的に設けて対人関係の良さを味わわせることが大切だ」ともいうわけです。「対人関係の良さ」を味わえる環境にいるならば、ですが。ストレス解消の一環として、匿名掲示板は効用がある筈です。
 もしかしたら今、ネットがなくなったらもっと社会不安が増加する可能性だってあります。ネット社会との係わり合いを制限するのは必要ですが、そのバランスを量るには今からでは時間がかかるでしょう。

 結論としましては、「若者の脳がオカシイ」という論に根拠はありません。印象論に過ぎません。昔は、赤軍や学生運動など、若者が理想に燃えてあからさまに頭の悪いことをすることがありました。昔の若者だってオカシかった。よど号ハイジャックなんて、理想と現実がかけ離れていました。テロどころか、単なる犯罪者でした。そんなことすらわからなかったあの当時の一部の若者は、インテリでした。馬鹿のくせに、身の丈に余る知識を手に入れ、毒された。あの人たちの脳にもオカシイ点があったのでしょうか?
 夢や理想を抱き――犯罪者になる。もしかしたら、それゆえの「ゆとり教育」だったのかもしれません。国家反逆なんてことを考えないように、馬鹿を大量生産しようとした。
 問題なのは脳よりも、ただ単に馬鹿だということでしょう。馬鹿が増えたら増えたで問題、秀才が増えたら増えたで問題。難しいことでございます。
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プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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