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2008-07-06

日本のメジャーはレベル・ミュージックが売れない

 何の番組か忘れたけど、TV番組のエンディングでCliff Edgeというヒップホップっぽいグループの「LIV~大切なあなたへ~」という曲がかかっていた。
 たぶん……歌詞からして、あーゆーのが人気あって、それなりに売れているんだろうけど……何でヒップホップで「励ましソング」を歌うのか、理解に苦しむ。
 形ばっかのヒップホップ風「励ましソング」または「応援ソング」は、ドラゴン・アッシュの「陽はまたのぼりくりかえす」だけでいいでしょうに。あれは日本のポップシーンにとってエポックだったけど、それ以降はドラゴン・アッシュ自身も含め、みんな形骸化した物真似だよ。まだそれが出続けていたのか。

 一応、ファンからは「実力派」とかいわれているようだけど、Cliff Edgeを聴いてヒップホップに目覚め、ルーツなんかを聴くとは思えないし……日本の音楽ランキングを賑わす一部のメジャーなヒップホップの普及には貢献しても、ヒップホップの普及には障壁になるだけのような気がする。どうなんだろ?
 私が考えるポップなヒップホップといったら、N★E★R★Dアウト・キャストカニエ・ウェストさんやウィル・アイ・アムブラック・アイド・ピーズ)さんなどで、日本なら当然のようにスチャダラパーなんかになるんだけど、Cliff Edgeを聴いている人はそんなの聴くのかなぁ?
 
 正直なことをいえば、「LIV~大切なあなたへ~」を聴いて感動する感性は、気持ち悪い。それは私がヒップホップに感動なんてものを求めていないからだろう。求めているのは、リズムの面白さ、詞の面白さだ(例えば、ストリーツがそれにピッタリ当てはまる)。
 そもそも、「音楽に励ましてもらいたい」という感情を持ち合わせていない。とはいえ、「元気になる音楽」というのはあるし、私もそれは大好きだ。フラテリスティン・ティンズの新譜なんて、メチャクチャ元気になる。音楽を聴いて感動することだってある。けど、「感動を求める」のと「感動した」のとでは意味が全然違うし、ましてや「励まされたくて音楽を聴く」というのはもう理解できない。殊にそれがヒップホップなら。
 こないだ出たルーツの新作『Rising Down』は、怒れるヒップホップの復権を狙ったものだ。それはパブリック・エナミーと同様の、「世間が隠匿する事実を伝える」というニュース性だったりする。つまり、「ヒップホップはレベル・ミュージックである」という改めての宣言だ。ミッシー・エリオットさんの曲だって、大ヒットしているけど立派なレベル・ミュージックだ。

 考えると、今の日本のメジャーな音楽シーンにレベル・ミュージックは存在していないな。それは……ちょっと怖いかも。だって、秋葉原通り魔事件に代表されるように、間違いなく今の日本社会には「何かに対して我慢ならない人」がたくさんいる筈だ。政治に対してか、仕事に対してか、学校に対してか、家庭に対してか、色々と不満を持っている人々はたくさんいる。なのに、そーゆー人々のためのレベル・ミュージックがメジャーヒットしていない。
 不満を持っている人に対しての「励ましソング」と「応援ソング」はあっても、怒りをぶちまけるレベル・ミュージックはない。「そうだそうだ!」と腕を振り上げ、怒りをリズムに、ステップに変えるような音楽がない。これは、おかしい。私は普通にそんな音楽を聴いているから気にもしなかったけど、考えると異常な気がする。

 励まされ応援されて感動し、怒りや不満は解消されるだろうか。解消されるかもしれない。感動して涙でも流せば、「あー、スッキリ」となるだろう。でも結局、怒りや不満の根本的解決にはならないし、怒りや不満は行き場を失ってどこかに溜まり続けるだろう。
 アメリカもラジオのクリア・チャンネルみたいな検閲はあるけど、それでもメジャーにレベル・ミュージックはちゃんと売れているし、ヒット・チャートにだって入る。今の日本みたいに不満の多い状態で、「LIV~大切なあなたへ~」みたいな曲が支持されているのは、やはり気持ち悪い、そう思ってしまう。
 まあ、私は聴かないから別にいいっちゃあいいんだけど、どうせなら電気グルーヴの「Happy Birthday」を聴いた方がナンボもマシだよ。

電気グルーヴ「Happy Birthday」のライヴバージョン
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テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

tag : CliffEdge Liv~大切なあなたへ~

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プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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