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2007-09-20

シェラ・デ・コブレの幽霊は果たして……

 今回観た『シェラ・デ・コブレの幽霊』は、一般公開向けのフィルムではないので、字幕がない。おかげで馬鹿な私には、登場人物が何を喋っているのかわからない部分が多々あった。フィルム所持者である添野知生さんが、解説だけでなく、英語に自信のない人用に粗筋も書いたチラシを作ってくれていたので、どんな物語かは理解できたが、細かいところは台詞をちゃんと聴き取るしかない。ので正直、ちゃんとした感想を書くには、私は力不足だ。まあそれでも、チラシの粗筋と、何とか聴き取れた部分で物語の展開には着いて行けたし、何よりも映像の力の凄さは見れば理解できるので、いっか。
 物語は、題名からわかるように、幽霊譚だ。

 主人公は著名な建築家。副業で心霊探偵もしている。そこへ、母親の幽霊に悩まされているので調査してほしい、という依頼が訪れる。毎晩、死んだ母から、すすり泣き声だけの無言電話がかかってきて、精神的に限界だ、と。
 依頼人の母は生前、埋葬されることを極度に恐れ、棺桶の蓋を開けっ放し、傍に依頼人への直通電話を置くように遺言を残していた。実際、納骨堂に行くと、蓋は開き、電話が置いてあった。しかも、今さっきかけたように、暖かい。そこへ、母と思われる禍々しい姿の幽霊が現れ、依頼人は気を失ってしまう。
 失神したまま主人公の家に運ばれ、そこで目覚めた依頼人は、壁に自分の故郷の絵が飾られていることに気付き、驚く。昔、その故郷では女の幽霊による殺人事件があった。主人公は、その捜査をしたことがあった。また、依頼人の家政婦も、その故郷出身だった。故郷の名は、シェラ・デ・コブレという。
 主人公が依頼人の家へ行くと、また幽霊に遭遇する。シェラ・デ・コブレ、女の幽霊、主人公、依頼人、家政婦、符合することが多い。幽霊は本当に母親なのか? シェラ・デ・コブレで何があったのか?
 その答えは、『シェラ~』を観てのお楽しみ――

 といっても、観ることが困難なわけだけど。
 はっきりいって、ショボイ。噂に名高く、観た人にもれなく「最も恐ろしい」と言わせしめる恐怖映画は、大したことなかった。まあ、40年も昔の白黒のTV作品が今もとんでもなく恐ろしいとなると、今の映画は何をやってんだ、てことになる。ショボくて当然。特撮技術だって音響だって演出だって、もっと凄いのが今はある。ただし、それは今の作品と比較してのこと。時代が移ろいでも真の価値というのは変わらない。『シェラ~』には、今のホラー映画の原点といえるような凄さがある。
 例えば、幽霊が現れる時には、女性の悲鳴と嬲り殺される豚の悲鳴を合わせたような、何とも形容し難い変な効果音が唸りを上げていて、これが大変に気分悪い。爆音上映だったら、『悪魔のいけにえ』のチェーンソーの唸りに匹敵するだろう。幽霊の姿は、骸骨と腐乱死体を合わせたようで、よくわからんが不気味。これが母親の幽霊だってんなら、相当酷いことをされて怨みを晴らしに来たとしか思えん。犯人は依頼人に決まっている。
 40年も昔にこれがTV放送されることを想像すると・・・・・・確かに恐ろしすぎる。今の作品でいうと、『呪怨』や『悪魔のいけにえ』や『エクソシスト』を超える怖さを与えたと思う。まだモンスターや宇宙人が幅をきかしていた頃に、『シェラ~』は今のホラー映画のテクニックを使っていたのだ。視聴者を怖がらせるテクニックを思いつく限り使った結果、禍々しいまでに凶悪な作品が完成したのだろう。そりゃあ放送も見送られるわ。

 果たして伝説の恐怖映画は、伝説通りだった。今観ると大して怖くない。でも、今観るからこそ、凄いと思える。間違いなく、傑作だ。

 ちなみに添野さんは、広くみんなに観てもらえるよう、フィルムのDVD化を考えているそうだが、超えるべき壁がいくつもあり、大変らしい。『シェラ~』を観られたのが駅前シネマに来ていた数十人で最後とならないよう、是非とも頑張って頂きたい。DVDになれば字幕も吹き替えも付くしね。

当ブログ内の関連記事:
当ブログ内→カナザワ映画祭2007・青いオトコまつり 覆面上映
当ブログ内→カナザワ映画祭2010で『シェラ・デ・コブレの幽霊』が再上映!!


自主上映を実施した「ホラー映画向上委員会」の感想:
ホラー映画向上委員会→シェラ・デ・コブレの幽霊(1965)

「探偵ナイトスクープ」にて『シェラ・デ・コブレの幽霊』の名を全国に轟かした功労者の体験記:
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tag : カナザワ映画祭 シェラ・デ・コブレ

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リンク貼らせて貰いました~(トラバは出来なかった!)
なにか不都合あればお知らせ下さい。
( `・ω・´)ノヨロシクー

役不足ではなく、力不足でしょ?

確かに

> 役不足ではなく、力不足でしょ?

 そうですね。役不足だと、私が偉くなってしまいますね。
 ご指摘ありがとうございます。修正させていただきます。

こんにちは

最近ホラー映画の感想をブログで書いております。

『シェラ・デ・コブレの幽霊』の件で、すばらしいコメントなので引用・リンクさせていただきました。
もし不都合がございましたら、削除いたします。

『シェラ・デ・コブレの幽霊』、見てみたいものです。

「シエラ・デ・コブレの幽霊」上映します!

「シエラ・デ・コブレの幽霊」、今度は字幕付きで、カナザワ映画祭2010で9月に上映します。

詳細は映画祭のサイトで、追って公開予定です。
お楽しみに!

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プロフィール

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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