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2008-03-21

お彼岸には「千の風になって」、「汚れた花」が「汚れちまった悲しみに……」

 お彼岸なので、お墓参りをしてきた。
 参ったお墓の中でも、祖母のいる墓地は、大好きな場所だ。山の上にあり、そこから街が一望できる。夕焼けの時刻には、しばらく帰らずに風景を楽しんでしまうような、墓地。

 お墓参りをしていると想い出してしまうのが、「千の風になって」という歌。あれ、大っ嫌いな歌詞なんだよね。
 「お墓の前で泣かないでください~死んでなんかいません」……はぁ? いやいやいや、わけわかんねーし。風になって、あっちにもこっちにもいますよ、と。そりゃ大変だ。お彼岸の空は、霊で大混雑だな
 でも悔しいが、祖母の墓地にいると、何となく「千の風になって」を想い出してしまうのだ。他の墓地では全く想い出しもしないのに。この手の歌詞が大っ嫌いだというのに。ヒットしてなきゃなぁ……

 どっちかというと、私がお墓に抱くイメージは、中原昌也さんの「汚れた花」という歌。
公園の真ん中でひっそりと耐えて生きてきた 孤独な赤い一輪の花
誰も呼んでいないのにそこへ一人の盲人がやってきた
目が不自由なために彼の頼りなげで不安定な歩行が
足元の赤い花を無情に踏み付けたのだった
散ったのは罪のない汚れなき花だった
もう誰も奴のことを素朴なロマンチストなどと呼ぶ者はいない
深夜の公園で毎夜催される恋人達の行きずりの情交も盗み見したことすらないのだろう
そこに付随する愛を賛否したことなどかつて一度もないのだろう
育ち盛りの子を持つ親たちの心の中でそんな不安の黒い花が咲き乱れる
もう我が子をあの公園で遊ばせることはないだろう
いくら以前のように口笛で子供達のために小鳥達の声を真似しても
花の命の尊さに疎ければ 誰も奴には親しくしない子供達も近寄らない
俺も食料を買うための小銭を奴にやるのを躊躇い始めた
高級レストランで実際に使用されたばかりの油で汚れた豪華な皿が
洗浄されることなく次々と食器棚に収められる
そんな様子を厨房で観察しながら 俺も小鳥のさえずりの口真似ね練習を試みた
それを本物だと聞き違えたあの盲人がそろそろやってくるだろう
これは残酷な罠だ そう非難したければすればいい
やがて俺の軽快な口笛が合図となり豪華な食器棚がついに倒れた
たまたまその場に通りがかった野蛮な盲人が棚の下敷きに
しばらく奴はそのまま放っておかれた
食器棚の下から聞こえる盲人の悪態の断片 闇の底から聞こえる呪いに耐え切れず
世界は絶叫と共に命令する 奴を苦痛から解放しろ
たちまち善意の人々が駆け寄り盲人を助ける瞬間を目撃した
そして俺は家から持参した洒落たビニール袋を頭からかぶってみる
もう何も見えない 盲人の姿さえ
盲人の黒々とした髭に覆われた口 悪臭と共にそこから吐き出される貧困や苦悩
盲人の黒々とした髭に覆われた口 悪臭と共にそこから吐き出される貧困や苦悩
盲人の黒々とした髭に覆われた口 悪臭と共にそこから吐き出される貧困や苦悩
それを洒落たビニール袋につめこむ それを洒落たビニール袋につめこむ
袋の上に無断でお前の住所を記入する
 無縁仏のお墓ですか? ってな歌詞だね。
 これはNIPPSさんの『MIDORINOGOHONYUBI presents MIDORINOGOHONYUBI MUSIC / ONE FOOT』てアルバムに収録された1曲。遂に発表されたNIPPSのオリジナルアルバムと思って買ったらガッカリする1stアルバムだ。
 中原昌也さんはNIPPSさんと親交があるらしく、このアルバムのために書き下ろした歌詞なんだとか。ただこの曲、どこにもNIPPSさんが絡んだ形跡なし。暗くて、単なるポエトリー・リーディングなので、アルバムの中でも一際異彩を放つ曲となっている。はっきりいって、この曲以外、記憶に残ってない
 歌詞内容は、中原昌也さんらしいもので、大好きだ。

 ついでに、「中原」と「汚れ」の繋がりで、中原中也さんの「汚れちまった悲しみに……」も。
汚れちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れちまった悲しみに
今日も風さえ吹きすぎる

汚れちまった悲しみに
たとえば狐の皮衣
汚れちまった悲しみは
小雪のかかってちぢこまる

汚れちまった悲しみは
なにのぞむなくねがうなく
汚れちまった悲しみは
倦怠のうちに死を夢む

汚れちまった悲しみに
いたいたしくも怖気づき
汚れちまった悲しみに
なすところもなく日は暮れる
 これぞ、癒しの歌ですねぇ。

 お墓を目の前にして「汚れた花」と「汚れちまった悲しみに……」を想い出していると、少ぉーし、死にたくなりますね。でも、お墓参りにはこの2曲が最適! 想い出して落ち込もう!
 「千の風になって」を想い出して泣いちゃう「健全」な感受性なんて、反対だ!
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テーマ : 日記
ジャンル : 日記

tag : 汚れた花 汚れちまった悲しみに…… 中原昌也 中原中也

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ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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