2008-03-02
Sergio Mendes『Encanto』は前作より劣る
セルジオ・メンデスさんの新作『Encanto』を買いました(買ったのは邦盤だったので、邦盤タイトルは『モーニング・イン・リオ』)。
前作に引き続き、プロデュースをウィル・アイ・アムさんが担当しているので、迷わず購入しました。前作はヒップ・ホップ色が強く、ウィルさんの持ち味が濃厚で、セルジオ・メンデスさんが突然変異した傑作でした。
今回、ウィルさんが曲単位でクレジットされているのは、全14曲中、4曲。もうちょっと増やしてほしかったなぁ。正直、「ウィル・アイ・アム」という名に期待してしまうと、少しガッカリしてしまいます。前作程にはウィルさんの魅力が突出していないからです。例えば前作の「Yes, Yes, Y'all」みたいな曲が欲しかった。
とはいえ、ウィルさん総合プロデュースの下に作られた無難な現代風ボサ・ノヴァとして聴けば、結構いい。特にアントニオ・カルロス・ジョビンさんの名曲、「三月の雨」、「サムホエア・イン・ザ・ヒルズ」、「おいしい水」の現代的アレンジは聴き所。
まず、出だしの3曲。
1曲目がバート・バカラックさんの「ルック・オブ・ラヴ」のアレンジで、プロデュースはウィルさん。ヴォーカルはファーギーさん。ブラック・アイド・ピーズ絡みでまとめただけはあり、軽く聴けるのに、かなりいい。
2曲目は、ウィルさんとカルリノス・ブラウンさんの共同作。これもかなりいい。できれば、ブラック・アイド・ピーズかウィルさんのソロで発表してくれたらもっといいのにな。コーラス・パターンからドラム・パターン、曲調、みんないかにもウィルさんらしい感じ。ウィルさんはボサ・ノヴァとか、軽〜い曲調にピッタリですね。
3曲目には、ジョビンさんの「三月の雨」。原曲がいいんだから、当然いい。
出だし3曲の流れでわかるのは、今作の「作り」は前作と同じだけど、ボサ・ノヴァ色は前作より強くなっているってこと。その分、ウィルさんの色が薄くなり、前作のような突然変異ぶりは味わえない。総合プロデュースをメンデスさんも担当していますから、全体的に曲のバラつきもなく、まとまっていて、とても聴き易い。そこが物足りないわけです。
今作はメンデスさんが前面に出て、ボサ・ノヴァの原点回帰をウィルさんと果たした作品です。新しい形でコンテンポラリーを目指したといえます。それは失敗してはいませんが、大成功ってわけでもありません。メンデスさんとウィルさんとで軽く流して作った感じなので、傑作にはなっていないのです。まあ、ボサ・ノヴァに「渾身の傑作」という熱血な惹句は似合いませんけど。
なので、普通に聴いていれば普通に良作な1枚なんですけど、「この曲がなけりゃ全体の流れはもっと良かっただろうに」という曲が1曲だけあり、そいつが今作の評価を確実に落とすことになっています。ドリームズ・カム・トゥルーが歌っている曲があるのです。日本語で。邦盤だけのオマケ。余計なことしやがって。
これから『Encanto』を買う人には、邦盤を買わないことを強くお勧めします。私は知らずに買ったので……はっきりいって、ドリームズ・カム・トゥルーは、邪魔!
前作から
Yes, Yes, Y'all↓
Mas Que Nada↓
前作に引き続き、プロデュースをウィル・アイ・アムさんが担当しているので、迷わず購入しました。前作はヒップ・ホップ色が強く、ウィルさんの持ち味が濃厚で、セルジオ・メンデスさんが突然変異した傑作でした。
今回、ウィルさんが曲単位でクレジットされているのは、全14曲中、4曲。もうちょっと増やしてほしかったなぁ。正直、「ウィル・アイ・アム」という名に期待してしまうと、少しガッカリしてしまいます。前作程にはウィルさんの魅力が突出していないからです。例えば前作の「Yes, Yes, Y'all」みたいな曲が欲しかった。
とはいえ、ウィルさん総合プロデュースの下に作られた無難な現代風ボサ・ノヴァとして聴けば、結構いい。特にアントニオ・カルロス・ジョビンさんの名曲、「三月の雨」、「サムホエア・イン・ザ・ヒルズ」、「おいしい水」の現代的アレンジは聴き所。
まず、出だしの3曲。
1曲目がバート・バカラックさんの「ルック・オブ・ラヴ」のアレンジで、プロデュースはウィルさん。ヴォーカルはファーギーさん。ブラック・アイド・ピーズ絡みでまとめただけはあり、軽く聴けるのに、かなりいい。
2曲目は、ウィルさんとカルリノス・ブラウンさんの共同作。これもかなりいい。できれば、ブラック・アイド・ピーズかウィルさんのソロで発表してくれたらもっといいのにな。コーラス・パターンからドラム・パターン、曲調、みんないかにもウィルさんらしい感じ。ウィルさんはボサ・ノヴァとか、軽〜い曲調にピッタリですね。
3曲目には、ジョビンさんの「三月の雨」。原曲がいいんだから、当然いい。
出だし3曲の流れでわかるのは、今作の「作り」は前作と同じだけど、ボサ・ノヴァ色は前作より強くなっているってこと。その分、ウィルさんの色が薄くなり、前作のような突然変異ぶりは味わえない。総合プロデュースをメンデスさんも担当していますから、全体的に曲のバラつきもなく、まとまっていて、とても聴き易い。そこが物足りないわけです。
今作はメンデスさんが前面に出て、ボサ・ノヴァの原点回帰をウィルさんと果たした作品です。新しい形でコンテンポラリーを目指したといえます。それは失敗してはいませんが、大成功ってわけでもありません。メンデスさんとウィルさんとで軽く流して作った感じなので、傑作にはなっていないのです。まあ、ボサ・ノヴァに「渾身の傑作」という熱血な惹句は似合いませんけど。
なので、普通に聴いていれば普通に良作な1枚なんですけど、「この曲がなけりゃ全体の流れはもっと良かっただろうに」という曲が1曲だけあり、そいつが今作の評価を確実に落とすことになっています。ドリームズ・カム・トゥルーが歌っている曲があるのです。日本語で。邦盤だけのオマケ。余計なことしやがって。
これから『Encanto』を買う人には、邦盤を買わないことを強くお勧めします。私は知らずに買ったので……はっきりいって、ドリームズ・カム・トゥルーは、邪魔!
前作から
Yes, Yes, Y'all↓
Mas Que Nada↓
tag : セルジオ・メンデス モーニング・イン・リオ Sergio Mendes Encanto
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