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2008-02-28

Autechre『Quaristice』は初期のインテリジェンスなテクノっぽい

 オウテカの最新アルバム『Quaristice』を買いました。
 聴く前から驚いたのが、曲数。20曲。多い。今までのほぼ倍。理由は1曲当たりの時間が短いから。とてもシンプル。
 また、近作に見られた恐ろしく凝っている、最早ダンスミュージックを超越しているといえそうなビートミュージックとしのオウテカは引っ込んで、初期のアーティフィシャル・インテリジェンス・シリーズに近い。近いけど、やっぱ年月が進んでいるから、あの頃に比べて、今作は何もかもが圧倒的。

 ちなみにMySpaceで全曲試聴できます。リンク→MySpace

 上記リンクで聴いてもらえばわかりますが、全曲アンビエントってわけじゃありません。むしろ今まで以上に変拍子に拍車がかかってます。他のアーティストが作ればストレートにダブステップやグライムになりそうなものを、爆竹が乱炸裂したようなビートに仕上げています。これを聴くと、ブリアルなんて子供騙しのようなビートです。
 で、相変わらずっちゃあ相変わらずですが、手打ちなのかソフトのアルゴリズム・プログラミングなのかますます聴き分けられなくなっています。ビートとメロディのどちらに重点があるのかさっぱりわかりません。聴く人によって重点がかわるような。例えば、ドラムン・ベースで踊る人が、ビートとベースで分かれるように。メロディ部分は初期の頃、ビートは最近の。長年のオウテカがこの1枚に詰まっているといっても過言ではないでしょう。
 アルバム開始1曲目の「Altibzz」は、ビートレスの完全アンビエント。凄く綺麗な、シンセパッドのみの曲。アンダーワールドの新曲っていわれても頷きそうな。いつものオウテカならここにドカドカツードカッカチカツカとビートが乗っておかしくないから、何か聴きながらドキドキします。でも、元々オウテカはこんな感じの曲で出てんですから、原点回帰といえます。つまり、今作はいつもと少しだけモードが違う。何となくですけど、聴き手と「その場」をシェアしようとしているような。

 話は逸れますが、そんなオウテカの今作を聴いて、レディオヘッドがオウテカに寄ったのは正しかったのだ、と思いました。
 よくテクノを「肉体的でないからつまらない」という意見を聞きますが、4つ打ちハウスに寄っているロックバンドが増加する中に於いては、むしろオウテカのようなテクノこそが肉体的なんじゃないでしょうか。道を模索していたレディオヘッドがオウテカ寄りになったのは、だから正しい。

 とはいえ、この手の音楽を聴きなれない人にとっては、大人数で鉄塊なんかをガンガン叩きまくっている変な音楽にしか聴こえないかもしれませんね。
 特にこれなんか↓
Autechre - Gantz Graf


 美しさと発狂、その両方を兼ね揃えているオウテカの『Quaristice』は見事な傑作です。が、聴く時はとにかくデッカイ音で。クラブが最適なんですけど、クラブに行けない人は、ヘッドフォンでもいいので、可能な限り低音がはっきり聴こえるようにして聴いて下さい(難聴にならない程度に)。でないと魅力の1/3も理解できません。
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テーマ : 音楽のある生活
ジャンル : 音楽

tag : オウテカ Autechre Quaristice

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プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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