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2008-02-12

島本和彦『アオイホノオ』に見るオタクの青春

 島本和彦さんの『アオイホノオ』1巻を買いました。
 主人公の名前が「焔燃(ほのおもゆる)」であることから、『吼えろペン』シリーズと繋がるのでしょう。あのシリーズは島本さんの実体験が基になってますから、『アオイホノオ』も、島本さんの体験が基になっています。大学生時代の体験が。
 『吼えろペン』シリーズは既に有名作家となった「炎尾燃」が主人公ですが、『アオイホノオ』の「焔燃」は題名通り、まだ学生の青二才で、野望と自信だけはデカイくせに何にもできないやらない主人公です。野望と自信だけはデカイので、自分は何者でもないのに、他人の批判をよくします。
 批判の対象になるのは当然、プロの作家。『アオイホノオ』の連載誌がヤンサンであるからか、登場する雑誌は皆、小学館ばかり。作家としてはあだち充さんと高橋留美子さんが批判対象になってます。
 あだちさんの『ナイン』を読み、

 「何かが足りんのだ! こんなに女の子は可愛いのに!!」
 「かわいそうなあだち充……」
 「よし、俺だけは認めてやろう!!

と、非常に偉そうです。
 高橋さんの『うる星やつら』を読み、

 「サンデー読者にこれがわかるわけがない! 別の雑誌で描いたほうがいいんじゃないのかっ、高橋留美子!?」
 「しかし…まあ…俺だけは認めてやろう!!

と、やっぱ偉そうです。
 偉そうな「焔燃」は、しかしまだちゃんとした作品を描いていません。いませんが、「トンコ」という憧れの女先輩に対して、

 「トンコさんはおそらく、僕の最高の読者です!」
 「まだ作品など全然描いてはいませんが!

などという。
 「焔燃」は漫画家を目指すわけですが、それは絵が下手だから、アニメ畑に行きたいけど、漫画家の方が絵が下手でも売れてる作家がいるから、自分は漫画向きだ、と後ろ向きな志望動機だったりします。
 「トンコ」先輩に、絵の上手い作家はいるじゃないか、と指摘されると、

 「上を見ないで、下を見て下さいっ

と、やはり非常に後ろ向き。しかし、これがとても共感できるのです。

 私だって、何者でもないのに、ブログなんかで平気で他人の批判をしてたりします。他の、世のオタクも皆、同じ。何者でもないのに、偉そう。何か、他人の話を見ているとは思えません。まあ、結果として「焔燃」というか「島本和彦」は有名作家になっているので、私とも世の大多数のオタクとも異なっているわけですが。そこが面白い。これから有名になるかもしれない作家が描いたのでは、意味ないですからね。
 既に有名な作家になった島本さんが、その昔、俺はこんなにも青臭くて、世間知らずで、物凄く熱かった、ということを描いたから面白いのです。ただ、物凄く偉そうなのが、他の「漫画家物語もの」とは一線を画する部分です。

 夢を抱いてはいても実現できなくて燻っているいるような人にはもってこいの、痛いような痒いような、既に傑作確定の熱い青春漫画。『吼えろペン』シリーズの読者は当然として、「漫画家物語もの」や「オタク青春もの」が好きな人にもオススメです。『げんしけん』みたいなものとはテイストは当然全く違いますが。
 あと、読む時は他の島本作品同様、読んだ1秒後には大声で復唱したくなるような格言・名言が盛り沢山なので、メモの用意を忘れずに!

 最後に偉そうに批判を1つ。
 「普通」のストーリー漫画にするのか、『吼えろペン』シリーズのような漫画にするのか、何となく方向性が定まっていないような気がするのが、微妙です。
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テーマ : マンガ
ジャンル : アニメ・コミック

tag : 島本和彦 アオイホノオ

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友達には止められてるんだけど、 …でも…
そんなの関係ねぇ!!( ・∇・)ノ♪→http://lppulu.net/premia/8nscr/
プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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