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2008-02-04

『アメリカン・ギャングスター』は普通……

 『アメリカン・ギャングスター』は、とても良く出来た、普通の作品。佳作でもないし、傑作でもないし、とにかく「普通に良い」としかいえない。1700円分の良さは確実に保障されていますが、それ以上の価値は全くないともいえるような。

 リドリー・スコット監督は職人としてとても素晴らしい仕事をしています。3時間近くあるのに、殆ど飽きさせず見せます。撮影がまた素晴らしい。CGなのかセットなのかわかりませんが、70年代を見事に再現した街並み、まるでその場の空気感まで感じられるような再現ぶり。
 主人公の黒人ギャングのルーカスと、白人刑事のロバーツの話が交互に進む脚本の構成もいい。最後に待ち受ける2人の対決に向け、ヘロイン売買のおかげで金持ちになり、幸せの絶頂にいるルーカスと、惨めな生活をしつつも正義を貫き麻薬捜査官として奮闘するロバーツを交互に、対象的に描く構成。色々と『フレンチ・コネクション』を彷彿とさせますね。結末も、完全に正義が勝つってわけじゃありませんが、アメリカではよく見ることです。
 本当、よく出来た映画です。でもなぜか、普通の作品としか思えません。

 原因はルーカス演じるデンゼル・ワシントンさんにあります。だって、どう見てもギャングに見えませんもん。やっぱギャングといったら、『スカーフェイス』のアル・パチーノさんみたいじゃないと(かなり偏った見方)。
 ワシントンさんはルーカスを魅力的に演じていますが、その魅力はワシントンさんの魅力であって、ルーカスの魅力ではありません。単にワシントンさんが魅力的なだけで、それ以上ではありません。ロバーツを演じるラッセル・クロウさんの方が役柄的にも面白い。
 あと、ヘロインを扱っている割に、ジャンキーを描いていないのもつまらない。やっぱジャンキーの悲惨さがあって初めてルーカスを捕まえる意義が見えるわけで。ワシントンさんでは、『アメリカン・ギャングスター』という題名に負けてます。ギラギラした成金思考がなさ過ぎ。

 まあ、全体的な印象を一言でいえば、上品すぎ、それに尽きます。スコット監督の『ハンニバル』で見せた悪趣味さが少しでもあれば、大変身したかもしれませんが、実話ってこともありますからそんなことはできず、とても良く出来た映画でありつつも、とても普通の映画になっています。観て損するような映画ではありませんので、良し悪しの判断は微妙なところです。何にしろ、強烈に記憶に残る映画ではないでしょう。

 あと、映画の完成後に後出しされたのと、時代考証の問題もあるので無理ですが、JAY-Zさんの曲を劇中に使ってほしかったなぁ。特に、ルーカスが扱ったヘロインの名前を使ったシングル曲「Blue Magic」は、ネプチューンズのファレルさんがプロデュースしていて、そのタイトなキック使いの素晴らしさにヤられます。キックのネタの抜き差しだけで聴かせる曲にしているんですもん。ネプチューンズはプロデュースに回ると凄さを発揮しますね。

「Blue Magic」↓
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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

tag : アメリカン・ギャングスター

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ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
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映画大好き。
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2位が『溶解人間』。
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