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2012-09-25

<カナザワ映画祭2012 XXX>4日目(9/17)

 <カナザワ映画祭2012 XXX>の4日目です。
 1本目の『ビリティス』が諸事情で上映できなくなり、「本宮映画劇場田村修司館主の語りと『ピンク映画いい場面コレクション』」と差し替えになったようですが、むしろ嬉しい誤算です。簡単に観られないものを観る方が祭として価値ありますからね。早めに来てサポーター特典(優先入場)を使わせていただきますよ!
 どうでもいいことですが、家を出る直前にTVの情報番組を見ていましたら、中国の反日暴動について報道していまして、暴徒化した中国人が日系のデパートを襲撃する様が映されていました。道のあちこちから集まり、集団となって暴走する様が「走る『ゾンビ』もの」か『28日後...』のようだなぁ、と思っていたら、暴徒と化した中国人を映すTV画面から『28日後...』のテーマ曲が! 画面には大変な騒ぎが映っていましたが、思わず笑ってしまいました。編集を担当した方、良い選曲です! あの悲壮なテーマ曲を頭の中でリピートしながら、気分良く映画祭に向かいました。

 本日は最初から最後まで全部観ました。『愛の嵐』、シンポジウム「これからのフィルム上映」、『グリーンドア』、『BAD FILM』。

 「本宮映画劇場田村修司館主の語りと『ピンク映画いい場面コレクション』」は、良かったですねー。入場時にフィルムの一部分をいただきました。「Kanazawa2012 歓写 本宮映画劇場 田村修司」とラベルの貼られた小さいビニール袋に入れられていたのは、何とピンク映画のフィルムの一部分で、「張り方を咥えた女性」が映っていました。何の作品の何の場面か全くわかりませんが、驚きのプレゼントにとても嬉しく思いました。田村館主、ええ方や~。大切に大切に保管させていただきます。しおりとして使いたい気もしますが、誰かに見られた時のことを考えると……無理かー。
k-eigasai-2012-5
 場内には渡辺マリさんの「東京ドドンパ娘」等の懐メロがかかっており、また檀上には田村館主持参の懐かしのポスターが置いてあり、昭和前期の雰囲気を演出してありました。
k-eigasai-2012-4
 田村館主は、とても楽しそうに、講演にでも慣れているのか、大勢の観客を前にしても臆すことなくスラスラと澱みなくわかり易くお話し下さいました。田村館主については、私が説明するより、都築響一さんの「独居老人スタイル」を読んでいただくべきでしょう。
webちくま「独居老人スタイル ─micro nirvana─」都築響一 → 第6回 手伝ってくれるひとなんて、だれもいないんだよ。 田村修司 本宮映画劇場館主
 上映された「ピンク映画いい場面コレクション」は、ピンク映画が白黒からカラーに変わる時代の変化を楽しむ巻芸者ばかりを存分に堪能する巻お風呂場面ばかりを存分に堪能する巻谷ナオミさんを存分に堪能する巻、と4巻に分かれていました。「いい場面コレクション」というだけはあり、裸、裸、裸、裸。余計な焦らしのない、全編クライマックスな、見事すぎるピンク映画Djミックスでした。映像だけでなく音楽にもこだわっており、とにかく陽気。「おっぴょ節」とか、ピンク映画でもなければ聴けない名曲も裸と合わせて聴ける素晴らしさ。
 ただ、Djミックス的観点からすると、「いい場面コレクション」だけはあり、ブレイクがなく、単調に感じました。盛り上げにブレイクは必須。単調ゆえに、貴重な映像の数々ではありますが、面白味が薄いと感じました。たぶん「観客に楽しんでもらおう」という姿勢が逆に面白味を欠く要因になったのではないでしょうか。
 とはいえ、「ピンク映画いい場面コレクション」が、田村館主の半世紀近い間に蓄積された情熱が込められた、しかも観客のことを考えた、エロなのに笑顔になり、感動させられる「作品」であることは間違いありません。観られて良かったです。

 ところで、「本宮映画劇場田村修司館主の語りと『ピンク映画いい場面コレクション』」を観た金沢市民であれば当然に想うことがあると思います。駅前シネマのことです。
 今回の<カナザワ映画祭>がエロをテーマとすると知った時、また駅前シネマでも何か行うのかと真っ先に思いました。駅前シネマは全く関与しなかったのでしょうか? 本宮映画劇場と違い、駅前シネマはまだ営業を続けていますが、間近にいるピンク映画館の扱いが低いようで、何となく寂しい感じがしました。
 今では「駅前シネマニュース」の発行もなくなり、失礼ながら駅前シネマの経営が良化していることはないと思います。ピンク映画を観るために若い女性客もたくさん集まった<カナザワ映画祭2012 XXX>ですが、現在のピンク映画館は盛況から遠ざかっています。都築さんがフックアップすることで本宮映画劇場は注目されましたし、<カナザワ映画祭2012 XXX>によって過去の厳選されたピンク映画は注目されますが、現在のピンク映画は放置ですから、駅前シネマにとっては大して得のない状況だと思います。
 <カナザワ映画祭>は映画をフックアップします。それがフィルムであれデジタルであれ、劇場で観る、という価値観をフックアップします。その試みの1つが爆音上映です。それは成功しています。次に狙うは「映画館」のフックアップでしょうか。続けることで次が見えてくる、そんなことを勝手に思いました。

 『愛の嵐』は……もったいないことに、半分以上を寝てしまいました。出だしから眠くなってきて……殆ど記憶に残ってません。

 シンポジウムは、熱いような温いような、微妙な話し合いでしたねー。
 公式サイトやプログラムには「これからのフィルム上映」と明記されていましたが、実際は「フィルムをどうやって残すか」が主でした。フィルムでしか現存していない作品がどうなるのか、どうするのか。「フィルムとデジタル、どっちが優れているか」や、「デジタル化によって映画館はどうなるのか」というような問題は話し合わない、と最初に宣言されました。デジタル化は進行しているので、そのようなことを話し合うのは無駄、ということです。
 フィルムでしか現存していない作品が全て漏らさずデジタル化されるなら問題ないのでしょう。しかし、DVDやBlu-Rayのソフトを見てもわかるように、デジタル化の完成度は、予算と技術力に左右されます。予算がなければ、そもそもデジタル化を見送る作品だってたくさんあるでしょう。結局は、お金と技術力。
 面白いお話しが色々ありましたが、長くなるので割愛。

 『グリーンドア』も、またもや半分以上寝てしまいました。奇妙な味わいのある作品だなぁ、と最初は面白がっていたのですが……気付いたら寝ていました。あー、もったいない。

 『BAD FILM』は、本日の――というより、<カナザワ映画祭2012 XXX>の最大の目玉上映といっても過言でありません。今や世界的に名の知れた園子温監督の幻の未完作品が<カナザワ映画祭>にて完成披露され、これが最初で最後の上映になると聞けば、誰だって興奮します。私も大興奮で挑みました。もちろんサポーター特典使いましたよ。
 が、正直、これは我慢して観る作品でした。いや、作品そのものは良かったと思います。今のようなプロではない園監督が作ったものと考えれば、物凄い作品であることに反論の余地はありません。何十億円もかけて『BAD FILM』を超えられない作品が今でも大量に作られてるのですから。それでも、上映時間が長すぎます。もっと短くできた筈です。今の園監督が編集したことを考えれば、酷い編集だと思いました。<カナザワ映画祭>という特殊な映画祭だからこそ暖かく迎え入れられますが、これが一般公開であれば駄作と断言して構わないでしょう。
 途中で帰ろうかと思ったのですが、座席の位置が列のど真ん中だったため、他の観客の邪魔になると思い、我慢して最後まで観ました。観てるのも疲れたので寝ようと思ったのですが、こーゆー時に限って全く眠くない。申し訳ありませんが、苦行でしたね。

 本日は、映画そのものは全くノれませんでした。映画祭なのに。「本宮映画劇場田村修司館主の語りと『ピンク映画いい場面コレクション』」とシンポジウムはとても楽しめましたが。最後の『BAD FILM』は体力を吸い取るような作品でしたので、帰宅するとすぐに寝てしまいました。
 あ、そうそう、本日とても驚いたことがありました。シンポジウムに金沢市長がご登壇されたことです!!! エロがテーマで、「無修正版」とかを上映しているような映画祭に、金沢市が助成しているとはいえ、市長がいらっしゃるとは……金沢市は寛容なところです。神代辰巳監督の特集上映をしようとして映画祭中止となった青森の<なみおか映画祭>という例がありますし。<なみおか映画祭>は真面目な映画祭だったのに、ロマンポルノを上映するってだけで目くじらを立てる方がいるんだから、<カナザワ映画祭>なんてどー思われるのやら。驚きの余り卒倒するかも。真面目なシンポジウムがあるのも……実は対策?
 <カナザワ映画祭>の開催は、綱渡りのようなバランス感覚に支えられているのかもしれない、と思わされた一日でした。
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テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

tag : カナザワ映画祭

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プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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