--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2011-09-25

<カナザワ映画祭2011 フィルマゲドンⅡ>6日目

 9月21日――<カナザワ映画祭2011 フィルマゲドンⅡ>の6日目でございます!
 観客の殆ど地元客なんでしょうね。人数は激減しましたが、見慣れた面々ばかりです。17~19日の爆音上映と異なり、シネモンド前に散り散りに集まった観客が入場する様に寂しさが漂っておりますー。
 私が観たのは、『サディスト』、『インフェルノ 蹂躙』、『生きたまま喰え!』の3本。

 『サディスト』は、初めて観ました。50年くらい昔の白黒作品でしたが、素晴らしかった!
 野球を観に行こうとしていた男女3人が殺人鬼カップルにネチネチといたぶられる物語です。登場人物はその5人だけで構成されており(他に飛び込み殺害される警察が2人いるけど)、舞台は山道の途中にある廃車置場だけ、と大変シンプルな物語ですが、殺人鬼青年の演技が抜群に良く、見事なサスペンスに仕上がっています。
 とにかく、殺人鬼青年がすっごいムカつく存在感! スチールではわかりませんでしたが、何と織田裕二さんにそっくり! 織田さんの顔を、パーツを真ん中に寄せ、縦に潰したような。そんな、織田さんの祖先みたいな猿顔の殺人鬼青年は、いつも不適にニヤニヤ笑いを浮かべており、「えへぇー」と笑う。拳銃を片手に、なぜだかいつもフェンシングみたいなキメポーズで脅す。拳銃がなければ弱っちいくせに、キメポーズで、潰れた織田さん顔でニヤニヤ笑いしながら「えへぇー」といたぶる。見ててイラっとくること間違いなし。
 シンプルな物語を、しっかりした脚本によって味付けし、面白くしています。冒頭で、被害者女性が全く野球のことを知らず、「ホームランは、ホームランである時点で点数が確実に入るのに、なぜわざわざ塁に出る(塁を回る)必要があるのか理解できない」というような会話があり、これが結末の徒労感を演出する伏線になっていたり(変な会話してんなー、と最初は不思議に思った)。当然の如く被害者は途中から反撃に出るのですが、その攻防戦も見応えあります。結末が読めず、ハラハラしました。
 また撮影が素晴らしく、古い作品であることを忘れさせます。太陽が照り盛る暑い日の地面に伸びる黒い影、廃車のサイドミラーなんかを効果的に使い、攻防戦を盛り上げます。撮影のヴィルモス・ジグモンドさんは、後に『未知との遭遇』や『天国の門』など多くの傑作で活躍する凄い方。その初長編仕事が、『サディスト』みたいです。

 『インフェルノ 蹂躙』は、観客まで不安に陥るような、平山夢明さんの『東京伝説』シリーズのような作品。これも食人映画です!
 普通の女性が運悪くストーカー犯罪者に狙われ、精神崩壊する様を描いた物語。最初から犯人の正体を明かしているので、どのように主人公がストーカーの手中に堕ちるのかを楽しむサスペンスです。その展開の見事さは、さすが高橋洋さんの脚本。ストーカーにも悲しい事情があるように描き、思わず同情してしまいそうになるのですが、衝撃的な結末が待ち構えており、呆然とさせられる。見事ですね。無駄のないサスペンスでした。
 北川篤也監督の演出も手堅く、良かったです。俳優陣の演技を抑えた感じに統一し(巧い人がいなかったから?)、色味も抑えて荒涼とした雰囲気を出し、カメラを殆ど動かさず、ストーカー視点に近いものを演出し。寒々~とした気分で劇場を出ることになります。
 『復讐 運命の訪問者』と交換して、こちらを爆音上映した方が良かったような。エロい場面たくさんあるし。主演の由良よしこさんはあっちでも変な役を演じてましたなぁ。

 『生きたまま喰え!』は、動物同士の闘いドキュメンタリーで、どちらかといえばほのぼのしているのですが……私は最も目を背けたくなる嫌ぁ~な作品でした。
 蛙が生きたまま蛇にゆっくりと丸呑みされる場面は、スティーヴン・スピルバーグ監督の『プライベート・ライアン』に於ける、ナイフでゆっくり殺される場面に似ていて、嫌ぁ~んでした。間延びする死の場面は、それが動物同士であっても恐ろしいものです。
 その他は……作品そのものが間延びしてましたね。

 6日目は、『サディスト』がとにかく面白かったです。フィルムの状態が悪いため、上映中にフィルムが2回も切れるトラブルがあったのも楽しかった。こーゆートラブルがあると、それだけで盛り上がります。スタッフ(映写技師)の方は冷や汗もので大変だったと思いますが。
 観客数はやはり少なく、3本とも30人前後って感じ。3本の中では『サディスト』が一番多かったと思います。『サディスト』のお陰で大満足な一日でした。
 
 DVDは市販されてますから、観たければ簡単に観られます。あと、YouTubeで検索すると、タダで全編観られます。何と、字幕付きのもあります。分割されているものばかりですが、されてないのもありました。↓
スポンサーサイト

テーマ : 映画祭
ジャンル : 映画

tag : カナザワ映画祭

comment

管理者にだけメッセージを送る

プロフィール

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

最近の記事
プルダウンリスト
プルダウンタグリスト
ブログ内検索
ブログ全記事表示

全ての記事を表示する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。