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2011-09-25

<カナザワ映画祭2011 フィルマゲドンⅡ>5日目

 9月20日――<カナザワ映画祭2011 フィルマゲドンⅡ>の5日目でございます!
 爆音上映が終わり、ここからの3日間はシネモンドでの上映のみです。連休の終わりと同時に県外客の殆どが帰りますから、ら観客数が激減します。上映作品も先の3日間で観られなかった方用の補完上映みたいなものなので、それも観客数の少なさに繋がっているのでしょう。ま、毎年のことです。
 私が観たのは、『クール・ワールド』、『アンディ・ウォーホールのBAD』の2本。

 『クール・ワールド』は、初めて観ました。とてもスタイリッシュで、古い作品とは思えないカッコ良さ。
 ドキュメンタリーっぽく撮ってあり、スラムの黒人社会に蔓延る問題を描いています。つまり、暴力の魅力と威力です。物語はわかり易いくらいにわかり易く、『ウエスト・サイド物語』な抗争を軸に、黒人少年が拳銃欲しさに犯罪を重ねて人生を台無しにする様を描いています。拳銃さえあればそれで万事解決、クールな漢になれると思っているため、見事なくらい物悲しい結末に突き進みます。
 シャーリー・クラーク監督は、ドキュメンタリーの監督だからか、物語をわかり易くし、撮影をドキュメンタリー的にしています。臨場感を出すために。出演者も殆どが素人なのではないでしょうか。そのため、損している部分もあります。臨場感はありますが、劇映画である以上、逆に作為が目立つ。オープニング・タイトルが凄くカッコ良いだけに、もっと演出をしていった方が良かったような。
 『クール・ワールド』より先にジョン・カサヴェテス監督の『アメリカの影』が登場しており、似た方法論で撮った作品として比べれば、そっちの方が遥かに優れていると思います。後に与えた影響も大きいですし。撮影も良いし、音楽はチャーリー・ミンガスさんだし。爆音上映したら面白いかもしれません。
 ま、『クール・ワールド』も『アメリカの影』もアメリカ国立フィルム登録簿に登録されている名作ではありますが。

 『アンディ・ウォーホールのBAD』も初めて観る作品でした。まあ、「BAD」だといえば「BAD」かもなぁ、という基本はほのぼのした作品。『クール・ワールド』と同じくニュー・ヨークが舞台。ニュー・ヨーク恐い!
 貧相なエステを営む主婦が、実は裏で犯罪請負人も営んでいて、最後には自業自得で死んじゃう物語。その主婦を演じるのが名優キャロル・ベイカーさん。『ジャイアンツ』や『シャイアン』のような「アメリカ映画の正当な名作」に主演した名優なのに、こんな作品に主演しちゃうなんて……結末同様に物悲しいものがあります。その後に人気が落ちてきたら『課外授業』なんか出て、『アンディ・ウォーホールのBAD』で弾みが付いたのか、すっごいつまらない『大竜巻/サメの海へ突っ込んだ旅客機』なんかに主演しちゃって、ちなみにその監督であるルネ・カルドナ・Jr監督は『ガイアナ人民寺院の悲劇』を撮っており、もちろん「ガイアナ人民寺院の悲劇」っちゃあ『アメリカン・バイオレンス』にも登場したジム・ジョーンズさんによる大殺戮のことです。何と、『アンディ・ウォーホールのBAD』はベイカーさん経由で『アメリカン・バイオレンス』と繋がっていた! <カナザワ映画祭>凄い! まさか<カナザワ映画祭>でケヴィン・ベーコン指数みたいな発見があるとは! ちなみにベイカーさん、ベーコン指数は2です。
 話が脱線しました。犯罪請負人とはいえ、ベイカーさんは単なる仲介業者で実行犯ではありません。実行者に指示だけ出して、仲介料金をふんだくる。依頼の中に、泣いてばかりでうるさいから自分の赤ちゃんを殺してくれ、というのがあり、そのシークエンスが酷い! 依頼したけどお金がもったいなからって、母親が結局、自分で赤ちゃんをマンションの窓からタバコの吸殻を捨てるように投げ落とす。地面に叩きつけられて飛沫を上げる赤ちゃん。落下地点の近くにいた女性が飛沫を浴び、盛大な悲鳴を上げる。そんな中、野次馬に子連れの母親がいて、我が子に、潰れた赤ちゃんを指さして「あんたもうるさいとあんな目に遭うんだからね!」と冷静に説教する。何て酷い台詞! これは正に「BAD」です!
 展開がのんびりほのぼのしているため、「BAD」という題名から受ける衝撃的なイメージと実際がかけ離れており、評判が良くないみたいですが、いやいやいや、これは「BAD」です! 「ばっどていすとさんどいっち」である私からすれば、脱力感の強いところが素晴らしい!
 最後、ベイカーさんは殺され、その場を見てしまう嫁の対応がまた酷い! あっ、て驚いて抱えていた赤ちゃんを床に落とすんです。ごとっ、て。酷い! この作品、子供の扱いが粗雑過ぎます! PTA必見ですよ!
 主演にペリー・キングさんもいまして、この方、『マンディンゴ』にも主演しています。<カナザワ映画祭>はそこまで狙って選定しているのでしょうか? だとしたら深いなぁ。『キネマ旬報』が主宰する「映画検定」を受けるより、<カナザワ映画祭>を楽しんだ方が「映画力」が付きますよ!!!!!

 5日目は、2本とも面白かったですが、『アンディ・ウォーホールのBAD』の方が好きでしたね。酷い作品だ、ってとこが。
 連休が終わり、爆音上映も終わったからか、観客数は当然のように激減。2本とも30人前後って感じ。寂しいけど、満足の一日でした。
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テーマ : 映画祭
ジャンル : 映画

tag : カナザワ映画祭

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プロフィール

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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