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2011-09-24

<カナザワ映画祭2011 フィルマゲドンⅡ>4日目

 9月19日――<カナザワ映画祭2011 フィルマゲドンⅡ>の4日目でございます!
 最もマトモな作品が上映される日です。上映作品は、『ジェイコブス・ラダー』、『マンディンゴ』、『ソドムの市』、『アンデスの聖餐』、そして「バイオレンス・トーク 町山智浩×宇多丸×高橋ヨシキ」。
 私が観たのは、『ジェイコブス・ラダー』、『ソドムの市』、『アンデスの聖餐』の3本。

 『ジェイコブス・ラダー』は……懐かしいなぁー、普通だなぁー、という感想しかありません。20年前に初見した時は、それなりに面白く思えたものですが、今観る価値はありませんね。
 捻ったように見える物語は、贅肉だらけの脚本と演出のせいで間延びしてます。20分は長い。ロベール・アンリコ監督の『ふくろうの河』にベトナム戦争の問題を盛り込んだような作品なので、それなりに説明が長くなるとしても、やはり無駄が多いと思います。旧約聖書からの引用がある人物名や設定も、ハッタリだけで、物語を深めるわけではありません。
 フランシス・ベーコンさんの作品から影響を受けたような幻想場面は、スチールでは物凄く期待感を煽るんですが、実際はそれ程でも。エイドリアン・ライン監督ならではの演出力がその威力を削いでいると思います。しつこく長いカー・アクション場面とか、ホントに無駄。もっとあっさり作れんのか。
 爆音上映の必要がなく、効果もありませんでした。
 『ジェイコブス・ラダー』より、アラン・パーカー監督の『エンゼル・ハート』を上映した方が良かったんじゃないですかねぇ? 『残酷 裸の魔境』とブードゥー繋がりで関連させられますし、音楽で『マンディンゴ』と辛うじてブルース繋がりもありますし、何より内容が<カナザワ映画祭>向きだと思うのです。ショック死した観客がいたとか公開時に宣伝してたような。『ジェイコブス・ラダー』より遥かに爆音上映向きですし。トレヴァー・ジョーンズさんの音楽最高です! ま、検討はされたのかもしれませんが。
 パーカー監督なら他に、『マンディンゴ』繋がりで、『ミシシッピー・バーニング』も良かったかも。こちらもジョーンズさんが音楽担当ですし。内容が事実と異なる、と公開時に批判されてましたけど。
 あ、でも、モーリス・ジャールさんの音楽は超素っ晴らしいです。サントラ持ってます。1回再生すると、聴き惚れていつの間にか最後まで聴いてしまい、1曲目からまた何度も再生してしまいます。テーマ曲は特に名曲です。

 『ソドムの市』は……最っ高でした! 思いつく限りの不敬を描いたわけじゃありませんが、キング・オブ・不敬ムービー! これで『ピンク・フラミンゴ』が上映されていれば横綱対決!
 下品で汚く不敬な内容なのに、作品は全く下品じゃない。といって上品なわけもありませんが。芸術っぽさがあるようで、そんなことを全く気にしていないのが素晴らしい。なぜか芸術映画のように観て大失敗する方がいるようですが、いや、これ、立派な娯楽映画でしょ? 裸は出るし、暴力も出るし、殺傷も出る。娯楽要素満載です! 食糞場面は気持ち悪いかもしれませんが、主食が糞の民族だと思えば全く気にならない! 見た目はしっとりチョコバーと同じ! 食べ物に好き嫌いはあって当然! そんなので批判しない!!!!!
 確かに内容は、変態による変態のための変態自慢です。常識的で良識的な方なら眉をひそめるでしょう。しかし、常識的で良識的な価値観をお持ちの方こそ『ソドムの市』は楽しめます。「世界には色んな人がいる」ということを学べる良い教材ですから。常識の範囲を広げることができる、それが『ソドムの市』です。こんなに素晴らしい作品、文科省推薦で当然なくらいです! 寺山修司さんもおっしゃってるではありませんか、「書を捨てよ、町に出よう」と! つまり、そんな実践的な作品なのです! お金持ちは普通の贅沢に飽きると変な方向へ進んでしまう、という万国共通の常識論が展開されているだけ!
 予想外に、爆音上映との相性も良かった! 特に最後の場面は、信じ難い程、良かった! 何度も観ているのに(DVDも持っているのに)、感じたことのない『ソドムの市』の魅力を爆音上映が教えてくれました。ホントに観て良かったです。

 『アンデスの聖餐』は、<カナザワ映画祭2011 フィルマゲドンⅡ>の食人映画第4弾!
 『ソドムの市』で食糞を散々見せられた直後、今度は食人! なんちゅー配置だ!!!!! 『ソドムの市』でも食人は描いてないから、『アンデスの聖餐』で補完! パンがなければ糞を食べればいい! または、人肉を食べればいい! これぞ正に「生きるヒント」。ためになる作品が2作続けて観られるなんて、お得な映画祭です。
 と、面白そうですけど、作品そのものは面白くありません。犠牲者がどのような方だったのか、事故に至る経緯をまず説明します。長々と。こっちが興味あるのは、墜落した後、どのようにして食人に踏み切ったか、その時の葛藤、そしてどのようにして食ったか、そのスキャンダル要素なのです。そのためにお金を払っているのです。ところが、そんなのは殆ど描かれません。
 極限状態に追い詰められての食人に関しては、映画なら国内作品に三國連太郎さん主演の『ひかりごけ』があり、熊井啓監督によって重苦しく作ってあり面白いです。大岡昇平さん原作の『野火』も極限状態の凄まじさが描かれており、『ジェイコブス・ラダー』に繋げて上映することもできたでしょう。中途半端な出来で面白くありませんが。国内のその2作に比べても『アンデスの聖餐』が面白いとは思えませんでした。
 ドキュメンタリーならではの、遠慮会釈なしに事実を叩き付けてくるのは、最後の10分くらい。喰い散らかされた遺体の映像が次々と映されます。焦らしプレイですね。
 爆音上映の価値は全くなし。

 4日目は、『ソドムの市』に尽きますね。まさか爆音上映と相性が良いなんて、想像もしませんでした。そもそも『ソドムの市』を大音量で楽しんでみたいと思ったことがありませんでした。一昨年から<カナザワ映画祭>は、「映画を発見する」のでなく、「映画を発見させる」ことが魅力の1つになってきましたね。
 やはりどの作品も2列以上の行列が出来ており、<カナザワ映画祭>は愛されているなー、と思いました。『アンデスの聖餐』にこんなに客の集まることはありえませんから。映画祭効果です。
 満足な一日でした。普通の日常っていいもんだなぁ、と思えるような。
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テーマ : 映画祭
ジャンル : 映画

tag : カナザワ映画祭

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プロフィール

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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