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2011-09-22

<カナザワ映画祭2011 フィルマゲドンⅡ>3日目

 9月18日――<カナザワ映画祭2011 フィルマゲドンⅡ>の3日目でございます!
 上映作品が、題名を見ると、最も殺伐とした日です。『炎/628』、『ジャッジ・ドレッド』、『復讐 運命の訪問者』、『アメリカン・バイオレンス』、『メキシコ麻薬戦争 8マーダーズ・ア・デイ』、そしてトークイベント「平山夢明と福澤徹三のジャパニーズ・バイオレンス」ですからね。朝、意気揚々と21世紀美術館に入り、夜、心をささくれ立たせて出る。何て素晴らしい一日でございましょうか!
 私が観たのは、『ジャッジ・ドレッド』、『復讐 運命の訪問者』、『アメリカン・バイオレンス』、『メキシコ麻薬戦争 8マーダーズ・ア・デイ』の4本。

 『ジャッジ・ドレッド』は……まあ、シルヴェスター・スタローンさんゴールデン・ラズベリー賞候補になったくらいですから、何とも滑稽すぎるお子ちゃま映画です。
 久々に観ましたけど、こんなに馬鹿っぽかったっけ!? と驚くくらい、馬鹿っぽい。スタローンさんに法律は似合いませんが、「俺が法律だ!」と叫ぶ姿は似合っています。「いうと思った」という、繰り返されるキメ台詞は外してますが。流行らせようと思ったのでしょうが、大失敗。しつこく繰り返しすぎです。
 娯楽要素を詰め込み詰め込み、詰め込みすぎて良い点がこぼれ落ちて悪い点ばっか残ったような『ジャッジ・ドレッド』ですが、<カナザワ映画祭2011 フィルマゲドンⅡ>にて上映されると価値が一変。とっても居心地が良い。前日の『サランドラ』と『ランボー』を観ていると、『ジャッジ・ドレッド』がなぜか光り輝いて見えます。信じられないことに。劇場公開時に観た時は、面白くないと思いましたが、私が間違っておりました。いや、間違ってないかもしれませんが、価値なんて簡単に変わるものだとドレッドさんに教えられました
 食人一家も、初見時には物語的に時間の無駄でしかないと思いましたが、『サランドラ』と『ランボー』を続けて観た翌日となると、居心地が良かった。絶妙な作品配置ですね。
 爆音上映との相性も抜群。オープニングが歓喜してしまうくらい、カッコイイ!!!!! 爆音によって、物っ凄い期待感を煽るオープニングに変化していました。

 『復讐 運命の訪問者』は、普通。
 爆音上映に適しているとは思えませんでした。台詞が聴き取り辛かった。
 高橋洋さんによる脚本ですから、その後の黒沢清監督作品よりもちゃんとした物語と展開を見せます。ただ、黒沢監督と高橋さんの脚本は、相性は悪くありませんが、最高の組み合わせではないと思います。<カナザワ映画祭2011 フィルマゲドンⅡ>には合った内容だと思いますが。

 『アメリカン・バイオレンス』は、アメリカって恐い国だなぁ、と思わされる作品です。『悪魔のいけにえ』や『サランドラ』が生まれる国ですから、やはり頭のピントが外れた方々も多いようです。
 自由と愛と希望。それが頭のピントが外れた方にまで平等に与えられると、大変な事態が巻き起こされる、という現実的なお話が満載。『アメリカン・バイオレンス』鑑賞前後にマイケル・サンデルさんの『これからの「正義」の話をしよう』を読むと面白さが少し増すかも。
 爆音上映の効果は殆どなし。ジョン・レノンさんの「Imagine」が感動的に聴けたのは良かったかも。ま、強引に感動作としてまとめようとしただけの使い方ですけど、それが良いのです。

 『メキシコ麻薬戦争 8マーダーズ・ア・デイ』は、メキシコってもっと恐い国だなぁ、と思わされる作品です。
 物凄い大変な内容で、作品です。身の危険を顧みずに作ったのだと思います。監督の命が心配になるくらいの恐ろしい現実が描かれています。麻薬組織により、毎日8人は殺人事件が発生しているそうです。年で3000人くらい殺されているとか。
 タイムリーなことに、<カナザワ映画祭2011 フィルマゲドンⅡ>の開始前にCNNニュースでこんなのがありました。
 CNN.co.jp→歩道橋に惨殺遺体、ネットで犯罪糾弾の見せしめか
 上記リンク先から抜粋。

 麻薬組織による暴力犯罪が絶えないメキシコ国境の町で、若い男女がインターネットの交流サイトで組織犯罪を糾弾していたことを理由に惨殺され、歩道橋に遺体をさらされる事件が起きた。
 遺体は米国と国境を接するメキシコ北東部ヌエボラレドの歩道橋で13日に見つかった。女性は腹部を切り裂かれて臓器がはみ出た状態で、手足を縛られ歩道橋からつるされていた。隣には両手を縛られてつり下げられた血まみれの男性の遺体があり、右肩に骨がのぞくほどの深い傷を負っていた。
 2人は20代とみられ、耳や指を切断されるなど拷問されたような痕跡があった。インターネットの交流サイトで麻薬組織を批判したという理由で殺害されたとみられる。遺体の近くにあった張り紙には「インターネットにおかしなことを書き込むやつはみな同じ目に遭うだろう」などと書かれ、麻薬絡みの犯罪を告発していたブログやフォーラムが名指しされていた。

このニュースを知っていましたから、真実味も倍増。作品の最後に「この事実を広めて下さい」とありましたが、この事件は牽制でしょうか? こんなニュースを見た後では、恐ろしくて広めることなんてできませんよ!
 とっても面白い内容でしたが、映画としては全く面白くありませんでした。同じ内容の本があれば、映画の方は観る価値なし。『メキシコ麻薬戦争 8マーダーズ・ア・デイ』を撮ったチャーリー・ミン監督は、<カナザワ映画祭2008 フィルマゲドン>で上映された『消えた少女たち』も撮っており、私はその『消えた少女たち』も全く面白くありませんでした(途中で寝た)。ネタは良いし、真面目な監督なのでしょうけど……ドキュメンタリー作家としては巧くないと思います。

 3日目は結局、『ジャッジ・ドレッド』の日でしたね。ドレッドさんがドカンと座っていて、『アメリカン・バイオレンス』がいる。そんな日。『炎/628』も観ておけば良かった、と少し後悔。
 観客数は、まあまあ。どの作品にも2列以上の行列が出来ていました。盛況は盛況でしたが、『ジャッジ・ドレッド』以降は、楽しさがズンズン下がった日でもありました。『復讐 運命の訪問者』も『アメリカン・バイオレンス』も面白いのですが、『メキシコ麻薬戦争 8マーダーズ・ア・デイ』が台無しにしましたね。
 普通の一日でした。『ジャッジ・ドレッド』以外、ウトウトするか寝るかしましたし……
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テーマ : 映画祭
ジャンル : 映画

tag : カナザワ映画祭

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プロフィール

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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