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2011-09-18

<カナザワ映画祭2011 フィルマゲドンⅡ>2日目

 9月17日――<カナザワ映画祭2011 フィルマゲドンⅡ>の2日目でございます!
 17~19日の3日間は、21世紀美術館で爆音上映があり、その後は23日までシネモンドでの通常上映。相変わらずの濃いぃ~ラインナップでお財布と要相談しながら鑑賞作を選定しなければならないのですが、とりあえず外せないのは、『へんげ』と『先生を流産させる会』です。もしかしたら今回の映画祭で最も要注目な作品かもしれません。
 2日目に観たのは、『サランドラ』、『ランボー』、『レストレポ』、『へんげ』、『先生を流産させる会』の5本。

 『サランドラ』は正直、全く期待してませんでした。子供の頃に初めて観た時からショボイと思ってましたから。「全米で上映中止」という惹句にどれだけ子供心が煽られたのかと。当時は「上映中止」や「ショック死」が宣伝文句として大人気でしたね。実際はそんな作品の殆どがショボイので、こーやって映画は宣伝するんだなぁ、と学んだ最初の作品です。東宝東和はホントにもう。「ジョギリショック!」とかさぁ。
 しかし、爆音上映のお陰もあり、とても素晴らしい作品として観ることができました。この時代の作品ならではの殺伐とした感じは、なかなか今では真似できませんね。田舎は嫌だなぁ、と思わせてくれるテンションの違いがとても良く出ています(都会もんの嫌ぁ~な感じも)。爆音上映がその嫌悪感を倍増させていて、本当に素晴らしい。もうね、作品そのものが金切り声です。
 アレクサンドル・アジャ監督のリメイク版『ヒルズ・ハヴ・アイズ』の方が、テンポ良く展開するアクション残酷映画としてリメイクしだけはあり、映画としては『サランドラ』より遥かに出来が良く面白いと思いますが、爆音で観るならやはり『サランドラ』ですね。金切り声になる作品なんて、最近は全くありません。

 『ランボー』の爆音上映は凄かった! 本当に、す・ご・か・っ・た!! 地響きする爆発場面とか!
 とにかく爆音上映に最適の作品でした。<カナザワ映画祭>の爆音上映にて鑑賞すると、作品の知らなかった魅力を味わえます。『ランボー』はその点、特に新しい魅力が引き出されることはないのですが(つまり元々、大きな音向けの映画だから)、劇場公開時の音響設備や一般家庭の音響設備が爆音上映とでは比較にならないくらいの差が開いているため、爆音上映で『ランボー』を楽しめることの幸せといったら、陶酔ですよ! ジェリー・ゴールドスミスさんの音楽が緊迫感を向上させますし、テーマ曲は主人公ランボーのことを想わせて泣かせます。
 原題は「どっちが先に仕掛けた」という意味があって、同時期のチャールズ・ブロンソンさん主演『デス・ハント』と似ているわけですが、『ランボー』との大きな違いは、最後の慟哭でしょう。シルヴェスター・スタローンさんの名演技! 単なるアクション映画との違いは、田舎の閉鎖性による事件が、国家の問題へと繋がり、そしてそれが個人の慟哭からなるところです。何も喋らない男は、それ故に無敵の強さを誇り、しかし最後に泣き言をいう。感情を爆発させる。この爆発は、それまでにあった爆発場面よりも大きい。観客の心の中でも爆発するのです。今観るとアクション映画としては寂しい限りですが、この爆発がある故に、いつまで経っても色褪せない、どんな時代にも通用する作品です。何十回と観ているのに、最後に泣けましたから。主題歌である「It's A Long Road」がまた涙を誘うのよ!
 それにしても、『サランドラ』と『ランボー』を一緒に観られるのは凄いことです。結局はどちらも野蛮人同士の戦いですからね……

 『レストレポ』は……申し訳ないのですが、寝ました。ダラダラした画面に早い時点で飽き、終始ウトウトしていて、気付いたら終わりました。撮られている物事は過酷なのに、映っている画面は間延びしていて……ためになるドキュメンタリーは多くありますが、面白いドキュメンタリーって少ないと思うのですよ。

 期待していた『へんげ』と『先生を流産させる会』は、期待を裏切る素晴らしさと凄さで、これで自主制作ってんだから、凡百の商業映画は反省しなければなりません。
 『へんげ』は、自主制作ならではのトンデモなさで、とにかく驚かされました。内容に制約のない自主制作だからこその自由な展開は、明らかに安っぽい画面がむしろ効果的に見えるくらい飛躍に満ちており、「そこまでやるか!?」と誰もが驚く結末も必然と思えます。必見です。
 『先生を流産させる会』は、これまた自主制作ならではの主題を使い、しかし商業作品としても普通に通用する――というか商業映画にしか思えない完成度。ここは『へんげ』と違うところ。『へんげ』は、明らかに自主制作とわかるやり過ぎ感があり、そこが魅力ですが、『先生を流産させる会』は少し違います。一歩間違うと下品にしかならないギリギリの品性を行ったり来たりし、いつでも商業作品として成立する準備が整っている。つまり、儲けられる。題名で大損していますけれど……題名あっての作品ですから、何とかこのまま全国で一般公開してもらいたいものですね。

 2日目は、『ランボー』以上に『アンディ・ウォーホルのBAD』が5列の長い行列が出来ており、「え、何で!?」と驚かされました。皆さん、内容知ってて並んでいたのか……不思議でした。21世紀美術館だけに、ウォーホルさん効果でしょうか? しかし、『へんげ』&『先生を流産させる会』はそれを上回る客数でした。座席数が足りず、スクリーン前に設置されている爆音上映用のスピーカーの直前にまで折り畳み椅子がたくさん並べられ(4列くらい)、それでも足りずに立ち見客が出るくらいの大盛況。今までの<カナザワ映画祭>で最も客数が多かったのではないでしょうか。
 大満足の一日でした。
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テーマ : 映画関連ネタ
ジャンル : 映画

tag : カナザワ映画祭

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プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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