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2011-09-17

カランバる今年の<カナザワ映画祭>

 9月16日20時――遂に始まりました、<カナザワ映画祭2011 フィルマゲドンⅡ>!
 まずは『カランバ』の野外上映!
 腕千切り場面と落下死の場面で有名な残酷ドキュメンタリー映画。私が小学生の頃、憧れの作品でした。いやー、観たくても観に行けなくてねぇ。
 どんな感じの作品かを簡単に説明するならば、
 残 酷
  ↓
 エ ロ
  ↓
 癒 し

これの繰り返し(順不同)。血生臭い場面があり、うわぁ、と目を背けると、エロっちい場面があり、おおう、と思って生唾ごっくんすると、ほのぼのとした癒し場面があり、心安らかになったら、また血生臭い場面が。

 残酷な場面は、殆どが獣同士の殺し合い。あ、もちろん人間も獣としてカウントしております。獣同士の殺し合いですから、弱肉強食の食物連鎖ですから、自然の摂理ですから、とっても健康的。
 エロっちい場面は、女性のオッパイぷるーんが殆ど。獣同士の乳繰り合いはなし。あ、女性のオッパイばかりじゃありません。男性のオッパイだって大盤振る舞いされてますし、男性の生ケツだって見られます。エアロビクスに興じるレオタード姿の女性群が腰を怪しくくねらす場面が長々続いたりもします。エロビクスです。男女問わずのサービス場面ですから、とっても健康的。
 癒し場面は、普段は獰猛な獣といえども可愛いところはありますので、その愛らしさをアピール。野生的な人間の理性的な愛護精神なぞを映し、そう、人間は共存できるのだ! と世界平和をアピール。これまた健康的。
 で、結論として、でも人間って残酷ね、という話でございます。

 子供の頃は憧れの作品でしたが、今観るとさすがにショボイ。正直、観ている最中に飽きて何度も欠伸が出ました。しかしそれでも『カランバ』のような「残酷ドキュメンタリー映画」の素晴らしいところは、恐いものを恐く映していないところでしょう。
 恐い映画は普通、恐い場面を恐く撮ります。恐がらせようとするのですから当然です。しかし残酷ドキュメンタリー映画は、ただ撮っているだけですから、演出的な恐がらせがありません(いや、もちろん演出してるけど)。人が死んだり殺されたりする場面も、素通りするような感じに映っております。つまり、普段着のような死なのです。これが素晴らしい。昨今、この手の「普段着のような死」はなかなか見られなくなりました。唯一、スティーヴン・スピルバーグ監督がその第一人者として頑張っておりますが。

 スピルバーグ監督といえば、『カランバ』にも『プライベート・ライアン』の冒頭みたいな血の海な場面があり、それは昨年に話題となった、和歌山県のイルカ漁を撮った『ザ・コーヴ』と同様の場面でした。『カランバ』にそんな場面があったの、覚えてませんでした。
 『カランバ』は残酷ドキュメンタリー映画ですから、その中に置かれたイルカ漁の場面は、『ザ・コーヴ』とは比較にならんくらい野蛮で残酷な印象を与えます。だってですよ、野生動物の食い争いやら人間同士の殺し合いやらエロやらが雑然と並んでいる中にイルカ漁を行う方々の映像があれば、しかもその場面の前にはクジラやイルカの愛らしい癒し映像があればですよ、否応なく「何て日本人は原始的で野蛮で残酷な人種なんだ!」という点が強調されます。『ザ・コーヴ』であんなに大騒ぎしたのがアホみたいです。30年近く前、イルカ漁は既に全国公開されていた! つっても、1分程度の場面で、さっさと次のネタへと移りますけど。今観ると衝撃的なネタですが、子供の頃はとにかく腕千切り場面が見たくて見たくて、いつまで経っても登場しないことにイライラしたことを覚えています。ああん? イルカ漁? んなもんどーでもいーからさっさと腕千切れろっ! そんな感じ。

 あと、猿に生活の援助をしてもらっている半身不随で車椅子生活をしている女性の話、ジョージ・A・ロメロ監督の『モンキー・シャイン』を想い出しました。世間的には駄作扱いですけど、『モンキー・シャイン』大好きです。『モンキー・シャイン』を観たのも子供の頃で、『カランバ』はその前に観ていたのに、やはり覚えおらず。あの女性、猿と愛情を交わし、その後に殺し合いに発展するんですよ。間違いないです。来月公開される『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』みたいな話が『カランバ』には入っていたのです!

 あとあと、『カランバ』は音楽が素晴らしい! 十年くらい前のモンド・ブームの頃、この手のイタリア~んなモンド映画のサントラを必死に探しておりました。『カランバ』のサントラも探しましたが、見つかりませんでした(というか出てない)。物凄く音楽が印象的だったことを覚えていましたので、ひっさしぶりに観て、ああ、やはり音楽が良いなぁ、と改めて思いました。特に海にて不法移民の葬儀を行う場面のトランペットの響き! 爆笑してしまう程、切ない泣きのメロディ! すっばらしい!!
 音楽担当は、ダニエル・パトゥッキさんで、他には『シャーク!』とか『猛獣大脱走』とか『ウイニングラン』とかのモンドな残酷映画に泣きのメロディとディスコなリズムで彩りを加えています。偏った方ですな。でも、本当に素晴らしいです。
 サントラ欲しいなぁ。

 うーん……ショボイとかいったけど、よく考えると、『カランバ』は凄かった! ということです。

 上映は、雨が降っていたので一時は屋外上映を危ぶんでいましたが、上映開始直前に雨が止み、上映終了まで降りませんでした(終了直後に土砂降りになった!)。幸先が良い!
 観客数も200人くらいはおり、盛況!
 翌日の朝刊(北國新聞)に記事が載っていました。

野外上映に300人
 かなざわ映画の会の「カナザワ映画祭2011 フィルマゲドンⅡ」(本社後援)は16日、開幕し、長町1丁目の香林坊にぎわい広場で野外上映が行われた。街中に登場した一夜限りの「映画館」に全国から約300人が詰め掛けた。
 5回目となる映画祭の幕開けを飾ったのは、1983(昭和58)年のイタリア映画「カランバ」で、観客はヨーローッパ各地で話題となった作品を楽しんだ。



 さあ、本日から本格的に映画祭が開始でございます。とりあえず私はチケットを3回券×7枚買いました。買いましたが、それだけ観られるのか、それでも足りないのか、よく考えておりません。とりあえず本日は『サランドラ』から――
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テーマ : 映画関連ネタ
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tag : カナザワ映画祭

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ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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