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2007-12-16

グレン・ミラー楽団を携えて街を歩く

 もう1週間も前のことになりますが、グレン・ミラー楽団のコンサートに行きました。今までに何度もグレン・ミラー楽団のコンサートに行ってますが、やはりいいものです。とにかく楽曲が素晴らしいので、演奏者が変わっても素晴らしい。
 グレン・ミラー楽団の代表曲は全部聴けました。グレン・ミラー楽団を知らない人でも知ってる「イン・ザ・ムード」と「茶色の小瓶」、「真珠の首飾り」、「二人の木陰」、「アメリカン・パトロール」などなど。どれだけ時代が経っても色褪せないポップス。鎮座して聴くものではありませんね、踊りたくてウズウズしました。特に「イン・ザ・ムード」なんて、何度もアンコール演奏されました。片言の日本語で「キキタイデスカー?」といってましたね。

 ジャズというと難しい、堅い、暗いものをイメージする人がよくいますが、そんな人には「とりあえずグレン・ミラー楽団を聴け」と私はいいます。近い時代で、ベニー・グッドマンさんもわかり易くていいですね。あ、わかり易いってのは、卑下しているわけじゃありません。褒め言葉。レベルが高いのにわかり易いのです。
 ジャズは、グレン・ミラー楽団の前に、ルイ・アームストロングさん、デューク・エリントンさんという2大巨人がいました。一聴するとすぐにわかる個性の強いアーティストです。そこに飛び込んだのはグレン・ミラーさんでしたが、彼は個人でなく楽団という音を選びました。トランペット、トロンボーン、サックスの編成が他と比べて分厚い音、それがグレン・ミラー楽団の個性です。アームストロングさんとエリントンさんは素晴らしいアーティストですけど、グレン・ミラー楽団なしに世界的なアメリカン・ジャズの広がりはなかったのではないでしょうか。

 昔の日本には古賀政男さんがいました。また、服部良一さんもいました。少なくとも、このお二方が日本にいなかったら、今の歌謡曲はどうなっていたか、と思うような偉人です。洋楽から何でも吸収し、日本人に馴染むメロディーにした、和洋折衷な作曲家、今の日本にそんな人はいません。既に必要ではありません。だからか、音楽ランキング上位を飾るのは、悲しいくらい、狭い範囲の音楽ばかり。わかり易く、レベルが高い、それはとても難しい。しかし昔はそれがかなり実現されていた。今はかなり実現されてない。くるりの『ワルツを踊れ』はそーゆー意味では挑戦的だと思いました。
 格差社会という言葉は、音楽生活にも当てはまるでしょう。紅白歌合戦なんか見てると、つくづくそう思います。または、こないだ発表された有線大賞。氷川きよしさんの「きよしのソーラン節」がグランプリを受賞しましたが、あんな酷い曲にグランプリとは驚きです。ヒット要素をメドレーにしただけの駄目なメロディー、駄目な歌詞。才能があるのに無駄遣いしています、氷川さんは。もっとマシなプロデューサーはいないんでしょうか。いないんでしょうね。
 ところで私は笠置シヅ子さんが大好きで昔からよく聴いています。「買物ブギ」なんて早すぎたラップだと思うくらい、面白くて大好きな曲です。
 ところが、十年以上前の話ですが、バイトしていたレンタルビデオ店で、店内BGMとして笠置シヅ子さんのCDをかけてたら、「セコハン娘」が流れている時に、店長から「何この防空壕みたいな音楽?」といわれ、CDを替えられました。ショックでした。替わってかかったのが大間違いも甚だしい小室哲哉さんと浜田雅功さんのジャングルの曲だったので、さらにショックでした。「ふざけんな、これのどこがジャングルなんだよ!」と腹が立つ曲だったので(とはいえ、あの曲で「ジャングル」に興味持った人もいるだろうから、アンダーグラウンドなものを一般に馴染ませたという意味では価値があるのかもしれない。が、やはりあれはないと思う)。
 あんな曲に笠置シヅ子さんが負けたのです。悔しい。私はその悔しさを基にDJを目指しました。昔のものから今のものまで、色んな良いものを節操なくごちゃまぜにして聴かせる、それがモットーです。まあ、それは私の技術では難しく、未だ実現できないでいます。いつか美空ひばりさんと笠置シヅ子さんとダンスミュージックを違和感なくそれぞれの曲の良さを損なわず聴かせることができればいいな、と夢見てます。「ばっどていすとさんどいっち」という名称、実はその頃から使っています。何で「不味いサンドイッチ」なのかは、「何でもごっちゃ混ぜ」というくらいの意味合いを持たせてあります。

 現代の音楽生活は、わかり易いくらいに格差があります。わかり易いグレン・ミラー楽団も、今では馴染みのないものなのでしょう。コンサートに来ていた客の殆どがご年配の方でしたし。ああ、もう馴染みのある音楽ではないのだな、と実感させられました。昔は、邦画を見ていてもビッグ・バンド・ジャズな音楽はよくかかってたし、ラジオからもよくかかってた。学校で聴く機会も多かった。TVで音楽のランキング番組しか見てないと、貧相な音楽生活になるのでしょう。若者の音楽生活を嘆きます。

 ジャズを聴く機会がないなら、映画から入ってみるのも手です。今回の記事の流れでいえば、フランシス・フォード・コッポラ監督の『タッカー』なんかいいと思います。世界で最初にシートベルトを考案したタッカーさんの伝記映画。音楽が、ベニー・グッドマン的で素晴らしい。最近作ではやはり『スウィング・ガールズ』でしょうね。ラウンジに分類されますが、『ティファニーで朝食を』や『ピンク・パンサー』のヘンリー・マンシーニさんの仕事は素晴らしすぎです。『グレン・ミラー物語』てそのまんまな映画も担当してますし。考えると、結構映画から色々と学んでます。
 映画を観るのも面倒な人には、とりあえずおっしゃれ~なところから入ってみましょう。オススメは、クープですね。昨年の『Koop Islands』はダンスミュージックとしても機能する傑作なので、聴き易くていいです。あと二階堂和美さんの『二階堂和美のアルバム』も良かったです。笠置シヅ子さんの「アイレ可愛いや」をアレンジして歌ってます。出来はあまり良くありませんが。ジャズかどうかで微妙なところですが、大好きなのが小島麻由美さんです。基本的にビッグ・バンド・ジャズっぽいんですよ、曲が。ベニー・グッドマンさんの「シング!シング!シング!」みたいに、ドラムがドンタンタッカタン、ドンタカタン! て騒がしくて最高です。

 私は、ここで書いているような話をたまに親ともします。音楽の話題で話す時には、今の音楽の話もしますし、親が子供の頃聴いていた音楽の話もします。私の親は山村の農家の出なので、あまり子供の頃から「ハイカラ」な音楽は聴いてなく、「グレン・ミラー」といっても全くピンと来ないのですが、「イン・ザ・ムード」の出だしを歌ってあげると、「ああ、その曲なら知っている」といいます。日本の田舎の山村の農家でも、ラジオから「イン・ザ・ムード」は流れていた。当たり前のようで、凄いことだと思います。時代がどれだけ経っても色褪せない音楽、それがコミュニケーションにとってもどれだけ重要なことなのか。色褪せなくとも、音楽には「時代の匂い」が染み付きますから。
 今、私のiPodにはグレン・ミラー楽団の曲やベニー・グッドマンさんの曲など、昔のビッグ・バンド・ジャズの曲をたくさん入れてあります。それらを聴きながら外を歩くと、防空壕から出て、戦後の興奮の中にいる気分になります。戦争を知らない私は、それが何だかワクワクするのです。

試聴↓
Koop「Come to me」


二階堂和美「Lovers rock」


小島麻由美「わいわいわい」

約2分の曲のくせに8割が「わい」な名曲。覚え易いので、忘年会の二次会にでも。
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お言葉ですが、浜田&小室の『GOING GOING HOME』は名曲だと思いますよ。エポックメイキングな曲だと思います。WOU WAR~はもう一つですけど。。。。

マジっすか

bngnq657さんのコメントに対して。いや~、少なくとも私は、小室さんに「おっ、凄ぇ!」と思ったことは一度もないのです。アンダーグラウンドの上辺だけすくっていたとしか思えませんでした。ジャンルで新たな地平を切り開いたことないと思うのです。
プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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