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2011-03-16

善意のある馬鹿な発言をします

 東日本大地震が起き、日本は今まで通りの日本でなくなりました。
 と思ったらそうでもなく、まだまだ今まで通りの日本です。しかし何を考えているのか、「今まで通りの日本でなくなった」と思う人はいて、オカシナコトを話す変人がいます。新しい日本が訪れる気配はまだありません……

 たとえば産経ニュース。
産経ニュース→この期に及んで責任転嫁とは…首相、東電幹部に「撤退すれば100%潰れる!」
 上記リンク先から抜粋。

 菅直人首相のいつもの政治パフォーマンスと責任転嫁が加わり、事態は混迷を深めている。首相は東日本大震災発生直後から「低支持率を挽回するチャンス」とばかりに自らをアピールしてきた。
 13日に蓮舫行政刷新担当相を節電啓発担当相に、辻元清美元国土交通副大臣を災害ボランティア担当の首相補佐官に任命したことにも必然性は感じられない。蓮舫氏は事業仕分けで大津波対策のスーパー堤防の廃止を判定した。辻元氏は平成7年の阪神淡路大震災の際、被災地で反政府ビラをまいた。2人の起用はブラックジョークなのか。
 首相もパフォーマンス以外に知恵が浮かばないならば他の人に代わってもらうしかない。

 確かに政府に不満や不安はあります。「こんな大惨事に菅首相で大丈夫なのか?」とは思います。しかし、それでも首相は菅さんなのです。今は菅首相に頑張ってもらうしかありません。危機的状況に対し、「菅首相が悪い、東電が悪い、蓮舫行政刷新担当相はスーパー堤防の邪魔をしたから悪い、辻元氏は阪神淡路大震災の時に反政府ビラをまいたから悪い」という批判は、足を引っ張っているかもしれない首相の足をさらに引っ張っているだけ。それこそ無責任です。
 蓮舫行政刷新担当相がスーパー堤防建設の邪魔をしたからといって、それが今回の大津波による被災の原因になりません。辻元さんが阪神淡路大震災の時に反政府ビラをまいていたからって今回何か悪いことが起きるのでしょうか? 日本人は昔から「罪を憎んで人を憎まず」が大好きな筈です。ケチをつけるためのこじつけにも限度ってものがあります。この記事を作成した方は、物凄い馬鹿です。しかし、たぶん、善意によるのです。だから手に負えません。
 福島原発で発生している大事故に関する報道にも気になる点がたくさんあります。間違いなく今回の事故は大事故であり、東電のミスは大きく、福島原発で働いている職員の作業ミスもあると思います。しかし、今はそれをいちいち論って叩いている場合ではありません。専門家や知識人が、「ほら見たことか! だから以前から危険だと警告していたのに、政府も東電も聞く耳を持たなかった!」とか「信じられない人災だ! 酷すぎる!」とか批判していますが、確かにそれはご尤もなんでしょうが、今、最悪の事態にならないように必死(本当に文字通り命がけで)に作業している職員の安全も考えて発言すべきじゃないでしょうか。上記のような批判を必死(こっちは全く命がかかっていない)で行っている人たちは、預言者のつもりなんでしょう。自分のいう通りにしなかったから大事故が発生したのだ、と。
 新聞も批判的な(不安を煽る)だけの記事は載せないでほしいものです。特に、反原発派の意見が「反原発派」であることが明示されないまま載っているのは誘導的で、フェアではありません。大学教授とかの肩書きだけを見、「こんな偉い先生がいってるんだから間違いない。政府と東電を批判しなきゃ!」と思う人ばかりになってしまいます。
 政府の不始末に対する批判は、現在の危機的状況を乗り切ってからで構いません。今はまず応援でしょう。

 たとえば、石原都知事。
毎日jp→東日本大震災:石原知事「津波は天罰」
 上記リンク先から抜粋。

 東京都の石原慎太郎知事は14日、東日本大震災に関連し「我欲に縛られ政治もポピュリズムでやっている。それが一気に押し流されて、この津波をうまく利用してだね、我欲を一回洗い落とす必要がある。積年たまった日本人の心のあかをね。これはやっぱり天罰だと思う。被災者の方々、かわいそうですよ」と発言した。蓮舫節電啓発担当相から節電への協力要請を東京都内で受けた後、記者団に語った。多くの犠牲者が出ている災害を「天罰」と表現したことが、被災者や国民の神経を逆なでするのは確実だ。
 石原氏は「天罰」発言の前段として「去年一番ショックだったのは、おじいさんが30年前に死んだのを隠して年金詐取する、こんな国民は世界中に日本人しかいない。日本人のアイデンティティーは我欲になっちゃった」と述べていた。また「残念ながら無能な内閣ができるとこういうことが起きる。(95年の阪神大震災の際の)村山内閣もそうだった」とも語った。

 「天罰」発言について石原氏は、14日夕に都庁で行った記者会見で「『被災された方には非常に耳障りな言葉に聞こえるかも』と(前置きで)言ったんじゃないですか」などと釈明したが、実際には発言していない。
 発言の真意については「日本に対する天罰ですよ。これをどう受け止めるかという受け止め方の問題なんですよ。大きな反省の一つのよすがになるんじゃないですか」と持論を展開。「それをしなかったら犠牲者たちは浮かばれないと思いますよ」と述べ、撤回しない考えを示した。

 いいたいことはわかります。しかし、我欲を洗い落とされるのは、我欲の塊な人々だけで構わないでしょう。反省を促すために無関係な人々の命までたくさん奪う必要はありません。
 堕落した政治社会は天変地異でもなければマトモにならない――そのような想いは誰もが抱いています。実際にマスコミでそのような発言をしていた人はたくさんいます。しかしそれでも「天罰」はいいすぎです。いつから神様の代弁者となったのですか石原都知事は。東京都が被災地だった場合でも同じことがいえるのでしょうか? その場合、「我欲に縛られ政治もポピュリズムでやっている」のは自分自身ということになります。石原さんには、都知事より、宗教団体の教祖が似合いかもしれません。ま、軽率すぎで、言葉を商売としていた作家だったとは思えない驚愕発言ですけど。
 数多の政治家が失言で職を追われているというのに、石原都知事の不退転の決意は余計なだけです。応援する気になれません。

 そして、たとえば映画の規制。
 イーストウッド監督の『ヒアアフター』が急遽上映中止となりました。
公式サイト→『ヒアアフター』
 上記リンク先に理由が掲載されています。

『ヒアアフタ-』上映中止に関するお知らせ
 平成23年3月11日に発生しました東北関東大震災により、被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。
 さて、現在公開中の「ヒアアフタ-」の本編内に本震災を連想させる内容があり、この度の震災被害の被害状況を鑑み、上映を中止することといたしました。皆様には大変ご迷惑をおかけ致しますが、何卒、ご理解賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

 私は全く逆の感想を抱いています。『ヒアアフター』には、被災者だからこそ強く感動できるものがある、と。
 何かを連想させるから駄目――それならば、世の中の大半の物語は駄目じゃないですか。福島原発の大事故を連想させるということで、『ゴジラ』も駄目ですし、『鉄腕アトム』は兄妹でアトムとウランですから言語道断です。
 そもそも『ヒアアフター』の津波の場面は明確にスマトラ島の津波をモチーフとしていますが、「スマトラ島の被災者の心痛を慮ると、上映は不適切」とは誰もいいませんでした。スマトラ島住民はどうでも良い、と。もちろん、既に終わったことであるスマトラ島の被災と現在進行形の東日本大地震の被災では、影響度が比較になりません。しかし、それでも今回の判断には納得できません。
 観たくないなら観なければ良いだけのことなのに、なぜ上映中止にするのか。映画館内に「『ヒアアフター』には津波災害の場面があります。ご了解の上でご鑑賞下さい」とポスターを貼って報せておけば済む問題です。
 被災者から上映に対して苦情があったのでしょうか? 配給会社の先走った自主規制なら、間違った判断だと思います。上映から1ヶ月近く経っているので、期間的に上映が終わってもおかしくはありませんが、作品の持つ意味、それを全く考えていないことがよーくわかります。見た目だけで判断しているわけです。石原都知事が批判したように、やはり日本は我欲とポピュリズムで駄目になっているのでしょう。

 天罰が下ればいいよ!
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プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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