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2011-03-12

空想だからこそ

 今日(11日)は、仕事中(15時くらい)に少しグ~ラグラと揺れを感じましたが、余りにもゆっくりとした揺れだったため(仕事先の建物の耐震構造がしっかりしているから)、私が眠くてフラフラしているだけかと思っていたら、実は大きな地震で驚きました。その時点ではまだ被害状況を知らず、終業後、のん気に映画を観に行きました。
 観た作品は、2度目の『ヒアアフター』、オリヴェイラ監督の新作『ブロンド少女は過激に美しく』。『ヒアアフター』が素晴らしいのは当然として、『ブロンド少女は過激に美しく』もオリヴェイラ監督だからこれまた当然のように素晴らしかったです。

 そして先ほど帰宅し(11日の23時頃)、驚愕しました。
 作品の素晴らしさの余韻に浸りながら、そーいえば地震ってどーなったのかな、とTVを点けたら、映ったのは物凄い大災害の映像。余韻が一瞬で消し飛びました。
 地震自体がマグニチュード8を超える大きいものでしたが、何よりも驚いたのは、津波。日本であれだけ大きな津波被害を見たのは初めてです。実際に『ヒアアフター』冒頭のような事態になっていたとは。車がプラスチックのミニチュアと見紛うようにサラサラ流されていく。貿易センタービルが崩壊した映像を見た時と同じような、心が砕けるような感覚を覚えました。夢でも見ているのか、そんな風にも思いました。実際、被災地住民の方々は、これが夢であれば良いのに、と思っていることでしょう。

 そしてもう1つ驚いたことがあります。
 今日観た2作品とも、大災害映像を見た後でも、作品の威力が欠片も損なわれないのです。これだけの大災害となれば、「映画なんて観ている場合か」や「作り物の映画なんて、現実の映像に比べれば弱いものだ」と思ったりして当然なのですが、『ヒアアフター』も『ブロンド少女は過激に美しく』も現実に負けません。
 『ヒアアフター』なんて、呆気ない程あっさりしているのに、現実の大災害を見ると、むしろ現実に負けないくらい途方もない威力が込められていることに気付かされます。不謹慎かもしれませんが、被災者の皆さんこそ、『ヒアアフター』の魅力に気付くのかもしれません。クリント・イーストウッド監督にそのような視点があったのかといえば、そうではないと思うのですが、『ヒアアフター』には観る人を勇気付ける魅力があると思います。

 TV番組は今はまだ全ての局が災害情報の放送を行っていますが、正直、NHKで災害情報を放送していれば、民放まで残らず災害情報を放送する必要はないような気がします。しかし、被災者の気持ちを考えれば、NHK以外の放送局が通常の番組を普通に放送していたら、「こんなに大変な事態に陥っているのに、何でNHK以外どこも災害情報を放送していないんだ?」と、世界から自分たちが取り残された不安を覚えるかもしれません。
 今はまだ、TVのチャンネルをあちこちに切り替え、どこも同じような画面構成で同じような不安顔のキャスターが同じように被災地の安否を気遣っているのを見、「みんな同じように心配している」を認識することで安心できる状況です。そうではあっても、「普通」に日常を堅持する放送局があっていいような気もします(生放送だとそれは難しいでしょうが)。私が被災者じゃないからそう思うのかもしれません。
 大災害の最中に通常の番組放送をしていると「不謹慎だ!」と怒られるのでしょう。しかし、助かった人々の中にはその「不謹慎さ」を見て心が休まる人もいると思うのです。全局が同じ内容を放送しているのは――NHKだけは全国どこでも見られるという前提ありきですが――絶対に正しいとは思えません。マスコミが持つ力は、そんなものではないと思うのです。
 少し時間が経ち、落ち着きを取り戻したら通常の番組に切り替わるでしょう。その時、いつもの「弱い」番組でなく、「力強い」番組を放送してほしいものです。お笑い芸人は特に頑張って人々を笑わせるべきです。お笑い芸人の実力は、こんな時こそ真価を問われるのではないでしょうか。笑いはかなりの活力になります。日常を取り戻す重要な要素となるべく、TV局は自覚的に頑張ってほしいものです。

 映画は、映画となった時点で、それが現実を切り取ったドキュメンタリーであっても、現実とは別次元のものとなります。『ヒアアフター』は現実を別次元で超えた作品です。大変な時だからこそ、それでも楽しめる映画、そんな作品を観たいと思っている私にとって理想と思える作品の1つです。今上映中の作品でそのように思えるものは、『ヒアアフター』くらいです。
 大災害に遭った方々は、大変に辛い思いをし、大変な苦労をすることになり、心身共に疲弊することでしょう。しかし、だからこそ、救いがあり、心の平安が訪れることを願って止みません。日常を取り戻すこと、まずはそれが重要です。そう、『ヒアアフター』のように。あの作品を観た後では、そう思わずにはいられません。
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プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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