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2011-01-28

分類の意味不明さと

 精力的(本当に! 見習いたいくらい!)に評論活動をなさっているホラー映画専門の評論ブログ<ホラー映画向上委員会>の管理者の1人であるnasuさんからコメントをいただきました。ありがとうございます。1月21日と23日の記事に対して共感を抱いていただけたようで、嬉しいです。そこで、コメント欄ではありませんが、返信させていただきます。
 と思って最初はコメント欄に入力していたのですが、戻ってこられなくなるくらい横道に逸れまくって長くなったので、それならばと記事に。読んでもらえるかわかりませんが……

 『映画秘宝』のベスト&ワースト号は、買う程の内容がないので、特別の理由でもなければ買わなくなりました(以前は買っていた)。また昔は『映画芸術』や『キネマ旬報』のベスト&ワースト号も楽しみにしていましたが、今では殆ど興味なし。むしろ馬鹿にしているくらいです。それに比べれば『映画秘宝』のベスト&ワーストはとってもマトモです。だって、「日本」と「外国」に区分けしていませんから。
 以前にも記事にしましたが、『キネマ旬報』や『映画芸術』は、なぜ「日本」と「外国」に区分けしているのか不思議です。映画は映画、別に国別に区分けする必要はないと思うのです(そーゆー意味では、「邦画」や「洋画」、「邦楽」や「洋楽」という区分けも変)。
 『キネマ旬報』の2010年度のベスト・テンは次の通りです。

【日本映画ベスト】
 1位 悪人
 2位 告白
 3位 ヘヴンズ ストーリー
 4位 十三人の刺客
 5位 川の底からこんにちは
 6位 キャタピラー
 7位 必死剣鳥刺し
 8位 ヒーローショー
 9位 海炭市叙景
 10位 ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う
 次点 武士の家計簿

【外国映画ベスト】
 1位 息もできない
 2位 インビクタス/負けざる者たち
 3位 第9地区
 4位 白いリボン
 5位 ハート・ロッカー
 6位 冷たい雨に撃て、約束の銃弾を
 7位 クレイジー・ハート
 8位 冬の小鳥
 9位 スプリング・フィーバー
 10位 インセプション

 『映画芸術』は日本映画のみのベスト&ワーストで、次の通り。

【ベスト】
 1位 ヘヴンズ ストーリー
 2位 堀川中立売
 3位 これで、いーのかしら。(井の頭) 怒る西行
 3位 パートナーズ
 5位 イエローキッド
 6位 川の底からこんにちは
 6位 さんかく
 8位 十三人の刺客
 9位 海炭市叙景
 9位 時をかける少女
 9位 ボーイズ・オン・ザ・ラン

【ワースト】
 1位 告白
 2位 キャタピラー
 3位 おとうと
 4位 インシテミル 7日間のデス・ゲーム
 5位 東京島
 6位 座頭市 THE LAST
 6位 シュアリー・サムデイ
 8位 SPACE BATTLESHIP ヤマト
 9位 踊る大捜査線THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!
 9位 ソラニン

 両者とも納得できるようなできないような感じです。『キネマ旬報』と『映画芸術』の間を取ると、日本映画のベスト1位は『ヘヴンズ ストーリー』ってことですね。観てないので何ともいえません。

 なぜ国内外の映画を区分けするのか、その理由は知りませんが、国内映画保護にしか思えません。実は『キネマ旬報』と『映画芸術』は世界市場を拒絶しているのかもしれない、という時代錯誤感を感じます。まるで今話題のTPP問題のような。だって、上記の「日本映画」ベストと「外国映画」ベストを混ぜてみて下さい。「日本映画」がぐっと減ります。そう考えれば『映画秘宝』は唯一、世界市場のベスト&ワーストを実施しているのかもしれません。
 そもそも雑誌によるベスト・テンは、ネット上でこうして個々人が好きなように発表できる世の中になり、権威が殆どなくなりました。辛うじて権威らしきものが残っているとすれば、それは「プロ評論家が選んだ」になるわけですが、上記ベスト&ワーストを見てもらえばわかるように、『キネマ旬報』のベスト作品が『映画芸術』ではワースト作品になっていたりしますので、「プロ評論家が選んだ」も当てになりません。従ってそれを「権威」としているのは旧態然としたシステムということになります。その旧態然としたシステムが、「日本映画」と「外国映画」の区分けではないでしょうか。「権威」を維持するためだけのものです。新聞にも『キネマ旬報』のベスト・テンが発表されるのは、いかにもな感じですね。
 しょせんベスト・テンなんてものは面白可笑しく眺めてケチを付けるものなので、「権威」なんてものは不用です。『映画秘宝』のベスト&ワーストは、『キネマ旬報』や『映画芸術』よりも後に登場したものですから、さすがに現代的といえます。ベスト・テンは個々人の「好き嫌い」(趣味趣向)で選ぶもの、ということがダイレクトに伝わる出来になっています。だからそこにケチを付ける行為は、本当は間違っている。個々人の「好き嫌い」を否定することになりますから。
 私は、『映画秘宝』は「好き嫌い」のベスト・テン、『キネマ旬報』と『映画芸術』は「良し悪し」のベスト・テン、と捉えています。なのでやはりどうしても『キネマ旬報』と『映画芸術』のベスト・テンからは「権威」っぽさを感じてしまいます。ただ、『映画芸術』のは『映画秘宝』以上に「反『キネマ旬報』」感を強く感じますが。だから『キネマ旬報』と『映画芸術』の「良し悪し」基準は信用できません。『映画秘宝』のベスト&ワーストの方が信用できますし、楽しめます。
 一度、『映画秘宝』と『キネマ旬報』と『映画芸術』の合同ベスト&ワーストを作ってもらいたいものです。大混乱な結果になるかもしれませんが。

 あと、ベスト&ワーストの発表は、映画の興行成績に影響を与えます。レンタル店にバイトしているとそれがよくわかります。新聞に『キネマ旬報』のベスト・テンが発表されると、その作品のレンタル率がぐっと上がります。店側も、各雑誌のベスト&ワースト専用コーナーを作ったりして売り上げを伸ばそうとします。私みたいに比較的多く観ている者はそんなの気にしませんが、大半の人は映画館で観ないので、有名雑誌のベスト&ワーストは参考になるわけです。
 昨年の映画興行成績は過去最高になったそうですが、映画館の観客数自体は伸び悩んでいます。昨年の興行成績ベスト3は次の通り。

【邦画】
 1位 借りぐらしのアリエッティ(92億)
 2位 THE LAST MESSAGE 海猿(80億)
 3位 踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ(73億)

【洋画】
 1位 アバター(156億)
 2位 アリス・イン・ワンダーランド(118億)
 3位 トイ・ストーリー3(108億)

洋画の3D作品の成績が高いですね。料金が高いだけなので、通常料金で計算するとかなり減ると思います。
 これを見ると、人気作品の多くは、年間数本しか映画を観ない人に支えられていることがわかります。私の周りでも、年間1本しか観ない人が多くいます。そんな人にとっては、有名雑誌のベスト&ワーストの発表は参考になります。映画館に行く気はないけどレンタル(または違法ダウンロード)はする人はたくさんいるでしょうから。そーゆー観点からすると、最も一般的で素朴で家族向けベスト・テンは『キネマ旬報』ですね。売り上げに殆ど貢献しないと思われるのが『映画芸術』。「芸術=貧乏」と考えてそうな感じ。
 作品の売り上げにも影響を与える『キネマ旬報』の国内外ベスト・テンは、やはりTPP問題に近い感じを受けますな。

毎日jp→全国映画概況:「3D」けん引、興行収入最高

 ところでnasuさんは『キック・アス』の「ヒット・ガール」が可愛いと思えなかったそうですが、私も可愛いとは思えませんでした。またあの親子関係が苦手ということらしいですが、それに関しても同感です。
 「ヒット・ガール」と「ビッグ・ダディ」の親子関係を児童虐待と捉える人がいるようですが、それに関しては「そうでもないんじゃない?」と思います。いや、間違いなく異常な家庭ですが、物語としては今までにいくらでも似たようなものがありました。たとえば「くの一もの」とか。児童虐待だけでなく、超セクハラもありますが、日本では昔から人気です。「戦記もの」なんかで、武士(騎士)の家に生まれた女子が小さい頃から闘いを徹底的に仕込まれるのもよくある描写です。「ヒット・ガール」の話はだから珍しくはありません。
 が、原作にはその暗い描写があるのに、映画版はあっけらかんとしすぎています。だって、復讐のために娘を殺人鬼にする必要がありませんし。『悪魔のいけにえ ~ヒット・ガール~』に題名で異常家庭を描くなら理解できますが。ちょっと映画版の脚本は手抜きしすぎですね。メジャー作品として公開するために勢いと明るい描写で暗い背景から逃げています。原作を読むと特にそう感じます。映画版の方が原作より良いわけがありません。
 これがnasuさんと同じ意見かわかりませんが、私はそう感じました。

 と、短く返信しようとして、こんな結果になりました。何をいおうとしていたのか途中からわからなくなっています。すみません……
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テーマ : 映画関連ネタ
ジャンル : 映画

comment

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ありがとうございます。

いやいやなんか恐縮です。
今回の記事も力強いですね~。
楽しく読ませていただきました。
キックアスは同じ気持ち、というか私のモヤモヤをまとめてもらったようでv-218
また記事更新を楽しみにちょくちょく寄らせてもらいますね。

nasuさんへ

読んでいただき、ありがとうございます。
というか、よくわからない内容で記事を作ってしまい、それを読んでいただいた上にまたコメントもいただき、申し訳ない感じです。私の方が恐縮です……
本当は映画感想ブログの筈が手間のかからない記事ばかり作ってしまい、我ながら「何だかなぁ~」とは思っている当ブログですが、引続きお付き合い下さると感謝感激です。

あと、私も<ホラー映画向上委員会>をいつも楽しく読ませていただいております。nasuさん、エファさん、ひろろさんの御三方が面白い視点で作品紹介しており、観ていない作品も多いため、とても参考になります。今後も楽しく続けて下さい。
プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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