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2009-03-30

飯島愛を避けるTV

 日曜日にやってる「新堂本兄弟」を見ようとTVを点けたら(結構前に偶然見て、堂本光一さんの面白さにハマってしまった。が、考えたら何年も前にやってた「LOVE LOVEあいしてる」も見てた。篠原ともえさんが出てたのが見るきっかけだった。吉田拓郎さんの赤裸々すぎる喋りが好きだった。「LOVE LOVEあいしてる」の後の「堂本兄弟」は見たことがない。)、その前の情報番組「サキヨミ」がまだやってた。しかたないから何となく本を読みつつチラ見していたら、飯島愛さんの特集をやりだした。これが何とも腹の立つものだった。
 別に飯島さんは好きでも嫌いでもないけど、飯島さんがDJを目指し、ダンスミュージックのアナログなんかを買っていた、と何かで知り、少し飯島さんへ興味を抱いたことがあった。芸能人としては、便利なコメンテーター扱い以上の何物でもなく、野村沙知代さんやデヴィ夫人なんかと似たり寄ったりだと思うので、好きでも嫌いでもない。飯島さんが音楽を語るとかダンスミュージックを語るとかがあったのかなかったのかも知らないけど、そーゆー側面を強調するTV番組や特集があっても良かったと思う。
 「サキヨミ」の飯島さん特集は、飯島さんの人生の一部分を、幼少時代から死に至るまで、両親のコメントを交えて、あっという間に語るものだった。
 幼少時代の写真を映して、「幸せに笑っている」とかいわれてたけど、何だ? 不幸せそうな写真が残っててほしかったのか? そして時代はあっという間に経ち、エイズ啓発に関わるとこに話が飛ぶ。おいおい、飯島さんを語る上で最も重要なアダルトビデオ女優時代が抜けてるぞ。
 飯島さんが亡くなってから、TVでは色々と追悼特集があっただろうけど、その殆どはアダルトビデオ女優時代の飯島さんを見て見ぬフリなんじゃないだろうか? 卑怯だなぁ。エイズ啓発に積極的に関わるようになったのって、絶対にアダルトビデオ女優時代の影響があるだろう。そこを避けて小奇麗な部分だけを切り取って報道するのって、とっても汚いことだ。飯島さんを汚いと見ているようなものじゃないか。あーゆー差別的な報道を見て感動する馬鹿っているんだろうなぁ。殊更にアダルトビデオ女優だったことを強調する必要はないけど、なかったことにするのもいかんだろ。

 全然関係ないけど、こないだ終わったWBCにしたって、結局は日本と韓国の単なる交流試合でしかなかったのに、世界一だとか大騒ぎして、馬鹿みたい。
 当のアメリカではWBCなんて完全無視されて、開催されていることを知っているアメリカ人なんて殆どいないというじゃないか。知ってる人は、アメリカを応援するよりも批判する。「大事な選手をどうでもいいWBCなんかに使いやがって、故障したらどーしてくれる!」て。だから、メジャーリーグのことを考えたルールになっている(投球制限)。それなのに、そんなことは常識だろうに、何でみんなあんなにも熱狂的になれるのかさっぱりわからん。単なるスカウト狙いの大会でしょ、WBCって。勝手に優秀な選手がアメリカに集まってくれるんだから。
 それなのに、「イチローを殺せTシャツ」がどうのこうのと騒いだりしてる。それを容認した韓国の選手はイチローの大ファンだというじゃないか。大ファンなのに「イチローを殺せ」とか、おかしいでしょ? Tシャツで韓国人が盛り上がったのは事実だろうけど、日本の報道も偏向していると思うのだけれど。どうでもいいよな、韓国のことなんて。問題にすべきなのは、世界大会と称しながら、ちっとも世界大会でない点だろーに。次回でアメリカが優勝できなかったら、WBCはなくなるかもしれないじゃないか。まあ、スカウト目的が強いとしたら、さらにメジャーリーグ寄りのルールに変更して、「アジア枠で勝手に盛り上がって下さい」とマイナーリーグの選手の練習試合的にやりそう。それなのに、何を盛り上がってんだか、理解に苦しむ。WBCなんかに出ないで、勝手にアジア大会を開催すりゃあいーじゃねーか。北朝鮮、台湾、韓国、中国、日本で争えばさ。

 ホント、都合の悪い部分は避けて報道するよな、TVの報道番組って。芸能スキャンダルや、凶悪な殺人事件の容疑者のことなんかは人権無視スレスレでウザいくらいに掘り下げて報道するくせに。

 イライラしながらTVのチャンネルを他局へ変えたりして待ち、ようやく始まった「新堂本兄弟」は、過去の堂本ブラザーズバンドの演奏特集だったので、堂本ブラザーズバンドには全く興味ないので、すぐにTVを消した。
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テーマ : TV番組
ジャンル : テレビ・ラジオ

2009-03-27

色々とよくわからん

 ニュースで、民主党の小沢議員の進退が騒がれているけど、気になる人には気になるのかもしれんけど、今このご時世に何を騒いでいるのかがさっぱりわからん。ワイドショー的な庶民感覚として、小沢議員自身が逮捕されるようなことでないのなら、続投することに何の問題があるのかさっぱりわからん。
 庶民の意見として、「説明責任をちゃんとするべきだ」というのがあるようだけど、本当に心から聞きたいのか? 小沢議員の熱心な支持者でもないだろーに、「説明」を聞かされてどーすんだろ? 政治家や、報道に関わるような人や、学者のような人たちが「するべきだ」というのはわかるけど、街頭インタビューで庶民が「説明責任をするべきだ」とかいうのは笑えてしまう。
 「責任をとって辞めるべきだ」という意見も多いようだけど、逮捕されないことを前提とすれば、十億円程度の政治献金くらいどーでもいーと思う。私の給料からそのお金が盗まれているんなら大問題だけど、そーじゃないし。ワイドショー的に眺めている庶民としては、辞めようが辞めまいがどうでもいい。
 つまり、今の「小沢議員問題」はかなりどうでもいいことなので、興味ないわけだけど、一点だけ気に入らないことはある。マスコミの誰もが、「儲かってる分だけ、政治家として国民に還元すればいい」といわないことだ。政治家なんて、国民の利益のために頑張ってなんぼなんだから、賄賂を貰おうが何かズルしようが、国民の利益のために頑張ってくれるならそれでいいと思う。賄賂貰ったりズルするような人が国民のために頑張るとは思えないけどそれは置いといて、表面的な意見として「ズルしてもいいけど」があってもいい。
 たぶん小沢議員が国民の利益になることはできないだろうし、たぶん民主党が与党になると今より状況が悪くなると思うけど、マスコミが生真面目なフリして「説明責任」とか「管理者として責任をとるべき」なんて難しいことをいってるのは笑える。やはり「十億円もズルして儲けてるんだから、その分、国民にも美味しい思いさせなさい」というべきだ。

 アメリカのAIGのボーナス問題でも、けしからん論が多いけど、あれにしたって、そーゆー契約ならしかたないじゃない? ボーナスを出さないように条件を出さなかった政府が悪いよね。AIGが初めてじゃないんだし、忘れてた方が悪い。
 庶民感覚としては、確かに「けしからん」とは思う。政府から多額の援助をしてもらって、そのくせ幹部連中は数億円ものボーナスを貰うってんだから、ムカつきもするってもんだ。でも、ボーナスは最初から支払われる予定だったのだろうし、援助されたのを機にボーナスの支払いが決定されたわけじゃないだろうから、政府の援助は、「多額のボーナスを支払うことをも援助した」にならないか。もしも普通の従業員の給料すらも支払えない窮状だったとして、援助があった後にその給料を支払い始めたのだったなら、誰も大して文句はいわなかっただろう。億を超えるボーナスだったから、「けしからん」になった。単純に金額の問題。ならば、やはり政府が条件をちゃんと考えなかったのが悪い。「けしからん」のは、後で気付いて文句いってる政府だよ。
 それをマスコミまで庶民感覚で文句いってる。もうちょっと考えて発言してもらいたいものだ。

 あと、TVのワイドショー番組で、母兄弟3人を殺した息子の裁判についての特集があって、それをぼんやりと見ていると、その息子側に付いてインタビューしたり調査したりしていた。笑えるのは、3人も殺して死刑じゃなくて無期懲役になったのが息子自身には驚きらしいけど、そりゃあ被害者が肉親だけだからでしょ。他人を殺してないんなら、誰も文句いわねーしな。
 殺人息子は、何で自分がそんなことしたのかちゃんと説明し切れなかったんだけど、弁護側が用意した、「前頭葉に障害がある、精神障害の病気である」という精神鑑定に納得し、「道徳的なストッパーが壊れているから、殺してしまった」とかいってる。何だそりゃ? 精神鑑定を上手に利用した言い訳にしか聞こえないんだけど。さらに、反省しています的なメッセージをいい、裁判の判定を良くしようとしている。
 これが他人の家族3人を殺したような事件だったら、死刑が求刑されないことに世間からも不満が出るだろうし、病気だという精神鑑定にも「本当にそうかぁ?」とか疑問を挟むに決まっている。庇っても文句いわれない相手だけを庇う、小賢しい印象操作。何のために番組を作っているのかさっぱりわからん。

 さらについでに、藤原さんと陣内さんの離婚騒動で、藤原さんに「気分はどうですか?」とか、「よりを戻したいと思いますか?」とか、「すっきりしましたか?」とか訊く馬鹿は、何なんだ? その答えを庶民は知りたがってるのか? もしも知りたがっているんなら、庶民はTVに精神汚染されているとしか思えないぞ。
 藤原さんは、こーゆー時こそ、政治家の常套句である、「記憶にございません」を連発すればいい。
 「離婚してスッキリしましたか?」
 「記憶にございません」
 「よりを戻したいと思いますか?」
 「記憶にございません」
 「結婚を後悔していますか?」
 「記憶にございません」
 「今の気持ちはどうですか?」
 「記憶にございません」

 今さらではあるけど、マスコミは正義感ぶって正しくないことをいっているので、たまにTVのワイドショー番組を見るとわからんことだらけで驚いてしまう。

テーマ : 気になったニュース
ジャンル : ニュース

2009-03-24

『レオナルド犬プリオ』は素直で無意味な電気グルーヴ

 電気グルーヴのライヴDVD『レオナルド犬プリオ』を何となく購入。2008年11月22日に渋谷AXで行われた2時間半を越えるライヴをDVD2枚組で完全収録してあり、さらにその音源だけをCD2枚組にして付けてある、ディスク4枚組の電気史上最高傑作のライヴものだ。大して期待せずに買ったら、予想を超える良さだった。

 ライヴ内容は、これまでの電気と打って変わって、素直。何というか、客の期待に沿ったライヴだった。今までのような原曲を崩しまくったアレンジは殆どなく、直球でわかり易いアレンジのみ。あの「Shangri-La」と「N.O.」が普通に演奏されてた、といえば電気ファンならその素直っぷりがわかろうというもの(いっつも原曲を留めないリミックスになってたから)。
 年老いて考え方が少し柔和になったのか、ダンス・ミュージックという括りはちゃんと意識しつつも、J-POPという括りもちゃんと意識している。とにかく、聴き易い。いつもの「一見さんお断り」な雰囲気はかなり薄い。
 曲目としてはベストといえないけど、電気の演奏としては間違いなく今までのベスト。

 DVDには、チャンネル違いの音声が2種類と、コメンタリーが付いている。音は良く、低音もしっかりとしていている。
 音だけを聴きたいならCDが付いているので、音源をiPodに入れるための手間もかからない。しかし、DVDから音源だけを抜くことはできるので、CDなしのバージョンも売ってほしかった(と思ったら、CDが付いているのは初回限定版だけだった。しまったー)。
 あとは、アンダーワールドのDVDみたく、Device GirlsによるVJ映像だけが見られる視点変更があったら良かったなぁ。ノイバウテンニュー・オーダーのジャケット・デザインそのまんまなVJもあり、音に合わせて動く映像をじっくりと見たかった。

 さて、電気のDVDの最注目ポイントは、コメンタリーだろう。私は、『ニセヨンサマー』に於ける、

「虎と蛍でジョン・トラボタル!

カリカリベコーン!
「何それ! 新しい! それ面白いわ!」
「このためにとっておいた! 満を持して登場!」

という(正しくそういってたか自信ないけど)、余りにも下らなすぎるコメントがツボだったので……
 『レオナルド犬プリオ』のコメンタリーも、ライヴ内容に全く関係ない下らないことを延々と喋っている(主に卓球さんが)。『ROCKIN'ON JAPAN』で連載している「メロン牧場」が好きなファンならば、コメンタリーのために買う価値があるといっても過言でないくらい、超下らない。卓球さん自身がコメンタリーで何度も「くっだらねぇ~」と連呼しているくらいだ。
 コメンタリーで何度も何度もいってるのが、とにかく歌詞を覚えないからちゃんと歌えてんのか自信ない、ということだった。
 あとは、卓球さんの要求に素直に答える瀧さん。卓球さんから「○○っていって」と頼まれたら、素直にいう瀧さん。大抵は、いわせた張本人である卓球さんが「面白くないわ」と切り捨てて終わる。そんな理不尽さに瀧さんは、「何で?」とか反発するより、素直に応えた方が無駄に時間がかからなくて楽、という。
 以下、少しコメンタリー発言をいくつか選んでみた(記憶に頼った記述なので、正確でないけど)。

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テーマ : 音楽のある生活
ジャンル : 音楽

tag : 電気グルーヴ

2009-03-22

まだいってんのか

 もう給付が始まったってのに、まだ定額給付金にケチ付けてる馬鹿がいたのか。

asahi.com→定額給付金とモラルの退廃

 「定額給付金は当初から問題視され、2兆円という現金が国民全員に支給される一見善政に見えそうな施策が、必ずしも多くの国民からの支持を集めていない。その理由は、まず麻生首相の二転三転する自信なげな姿勢そのものが、国民の不信をかったことがあげられよう
 とかいってますけど、そもそもは昨年の石油価格の高騰や金融ショックによる景気悪化に対する対策として考えられたもので、支持を集めなかったのは、まずは実行速度が遅かったからでしょ。麻生首相の自信なさ気な姿勢に対する不満は二の次だと思うんですけど。

 「定額給付金の性格、狙いなどを、国民に説得的に説明できずに国会での不毛な論戦を招いてきた
 いや、簡単ではあるけど、性格と狙いはちゃんと国民に伝えていたと思うぞ。

 「問題なのは、この定額給付金を評価しないという声が多いのに、辞退者がごく少ないという事実だ。まさにモラルの退廃である」(中略)
 「評価しないなら、受け取らないのが筋であろう。このことは定額給付金に反対だが、政府がくれるからもらっておくといった身勝手なご都合主義のいい加減な態度といえる
 うん、それはよくわかります。いらないといっておきながら、貰う気は満々なんだから、それなら最初から見栄張らずに欲しいといっときゃいいんだ。しかし、

 「腹の中で冷笑しているのだから、定額給付金が配られても麻生首相が期待しているように内閣支持率が上がるとも思えない。天下の愚策といわれた地域振興券以上に、愚策といえよう
 国民が冷笑的だから内閣支持率が上がらないんだとしたら、それこそ国民のモラル欠如であって、定額給付金が愚作であるとは思えませんねぇ。冷笑的な国民が馬鹿ってだけでしょ。まあ、新聞紙なので、国民(購買客)に対して批判するわけにゃいきませんわな。だから、

 「定額給付金の支給を受けた国民の声が報道されているが、「温泉へ行く」「ごちそうを食べる」程度の話が多かった。景気のための消費刺激とはいえ、税金2兆円も使ってこんなことでいいのか考えさせられる
 とかいう。温泉へ行く、ごちそうを食べる……別にいーじゃないですか。それを「その程度」といえるコラム執筆者は、さぞかしな富裕層なんでしょう。
 2万円未満程度の金額なら、誰だって「その程度」の使い道しか思いつかないっての。空腹の人なら、とりあえず簡単に美味いものを食べようとするでしょう。ゲームが欲しいんだけど、評価が微妙で買うか買わないかで悩んでいる人なら、思い切って買うでしょう。借金に困っている人なら、とにかく返済に充てるでしょう。
 お金がもうちょっとあったら実行するのに、という行動を後押しはすると思うんですよね、定額給付金は。それに対して「めざましい経済効果がない」という批判なら当然の話だとは思いますけど、「その程度」扱いは酷いでしょ。んじゃあコラム執筆者はどーゆー使い方をするってんでしょーか、2万円未満程度の金額で。他人の批判をするなら、まずは自分の使い方を示した方が良くありません?
 それ以前に、「税金2兆円も使って」と批判しますけど、もっと貰えれば「その程度」といわれない使い方がゴロゴロとあったかもしれないので、主張の流れから、「2兆円しか使わないから、こんなことになる」と批判すべきでしょ。

 とにかく、もう給付が始まってるってのに、それが景気刺激策だってわかってるのに、刺激の熱を高める手助けをするならまだしも、冷やし続けてどーすんでしょーか。政策が気に入らないとしても、実施されてしまった以上は、威力のある有名新聞紙ならば、最適な効果を上げるために手助けするべきだと思います。「定額給付金は愚作だと思うが、給付が始まった以上、文句をいっていてもしかたがない。効果的な使い道を考えよう」と。
 朝日新聞の購読を止めようかなぁ、と思っている人が、定額給付金のお陰で継続するかもしれないじゃないですか。その購買客に対しても、「その程度」とかいえるんですかねぇ? 景気刺激って意味わかってないんじゃないの?
 それに、今現在、給付のために働いている市町村役所並びに金融機関の人々が、このコラムを読んで「よくいってくれた! その通りだ!」とか納得しますかね? 殆どの人は、「確かに、大した景気対策にならないだろうし、いらないといっていたくせに貰うのは品性が低いと思うが、給付は既に始まり、その業務は鋭意実行中だというのに、役に立たないこというな」と思うでしょう。このコラムは、「実は郵政民営化に反対だった」という麻生首相の発言と似たり寄ったり。
 モラルが退廃してるって? コラム執筆者自身のモラルが退廃してるっつーの。

テーマ : 気になったニュース
ジャンル : ニュース

2009-03-20

『ヤッターマン』は昭和の東映漫画映画の匂いがする

 三池崇史監督の実写版『ヤッターマン』を観た。
 予告篇などから、さぞかしとんでもなく出来の悪い映画なんだろう、と想像していたら、“大好きな”映画だった。小学生男子マインドに溢れた、一言でいうと、子供に観せたくない子供映画

 物語は、基本的にアニメを踏襲している。ただし、演出は実写にするにあたってアニメ以上に大袈裟になっている。ヤッターマンとドロンボーの戦いは、都市を壊滅する勢いだし、そもそも決めポーズ1つとっても、アニメの動きを忠実に実写へトレースするだけで大袈裟になってしまう。元々がハイテンションなアニメだから、それを生真面目に実写にするだけで、嫌でも大袈裟になる。三池監督は、躊躇なくそれをやり遂げ、異常な映画に仕上げた。
 まず、誰もが絶賛するだろう、ボヤッキーの見事さ。あれは凄い。『ダークナイト』のジョーカーを演じたヒース・レジャーさん並に、ボヤッキー役の生瀬勝久さんは素晴らしいと思う。「ポチっとな」もハマっていた。ドクロなキノコ雲も、電撃を浴びたら骨が透けて見えるのも、他の登場人物たちの仕草も見事なくらいにアニメのまんま。
 紛れもなく『ヤッターマン』であり、しかしこれまた紛れもなく三池監督映画でもあった。

 『ヤッターマン』を観て、真っ先に想起したのは、アンディ&ラリー・ウォシャウスキー監督の『スピード・レーサー』。そして、スティーヴン・スピルバーグ監督の『フック』。
 『スピード・レーサー』が想起されるのは、同じ「竜の子プロ」のアニメが元となっているからってのがあるけど、異常性が似ているから。『スピード・レーサー』は、子供向け映画なのに、明確にドラッギーだった。
 『フック』は、別にドラッギーではないけど(いや、マリファナ向きか)、観客を置いてけぼりにするハイテンションさがスクリーンの中で繰り広げられる、スピルバーグの幼稚性が悪い形で全開になっていた。スピルバーグの幼稚な異常映画は、『1941』も同格だけど、最たるものは『A.I.』だろう。
 これらに共通するのは、居心地の悪さだ。

 『ヤッターマン』は、子供向けなのか大人向けなのか判断に困る点が多い。映画版の『クレヨンしんちゃん』シリーズが子供向けアニメの形をした大人向けアニメなのとは異なる方向性で、下ネタ&下らないギャグが多い。
 世界中から色んなものが消滅して行き、「そして遂に最も消えてはいけないものが消えてしまった!」ともったいつけて何が消えたのかと思えば、「パチンコ」の「パ」だという下らない小学生男子レベルの下ネタギャグ
 ヤッターワンとオッパイを強調したドロンボーのロボットの戦いは、ヤッターワンは「たまらんワン」と興奮して腰を振り(がっすんがっすんと突進する)、ドロンボーのロボットは「あっはーん。あっはーん」と喘ぎ、紛れもなく交尾として描いている
 終盤の、ドクロベエの頭の蓋が開き、阿部サダヲさん演じる海江田博士の顔が除くホラー真っ青な演出
 深田恭子さん演じるドロンジョ以外の、福田沙紀さんヤッターマン2号と岡本杏理さん演じる海江田翔子の粗雑な扱い。特に翔子は、「なぜに?」と疑問を抱くくらい、痛々しい扱い。アイドルである櫻井翔さんですら、馬鹿としか描かれていない
 最後の、ヤッターマン2号に対して翔子がいう台詞、「ありがとう2号さん」に対するヤッターマン2号の台詞、「“さん”は付けなくていいから。“2号”でいいから」のオヤジギャグ。
 全編、寒々しい。酔ってるか、ラリってれば大爆笑間違いなしな演出の連発ではあるけど。しらふで観るものじゃないかもしれない。親子で鑑賞していると、親も所々で笑えるだろうけど、子供とTVを見ていたらいきなり濡れ場が登場してしまったような居心地の悪さを感じるだろう。しかし、完璧に子供向けに作ってある。嫌がらせかと思うくらいに

 実際、かなり完璧な実写化だと思う。日本で作られた漫画映画史上の上位に入る出来上がり。
 しかし、いち映画作品として見れば、間違いなく駄作。物語がつまらない。テンションは無駄に高いのに、ダラダラしている。画面作りが、TVでスペシャルとして放送すればいいんじゃないか、というレベル。そして何よりも、上映時間が長い。笑わせる場面などで、吉本新喜劇のような“間”を置いたり、無駄が多い。特にガンちゃんとドロンジョの恋愛要素が邪魔。あれさえなければ、20分は縮められた。
 三池監督は、観客の嫌がるものを作るのが上手だ。もしかしたら『ヤッターマン』も厭味た~っぷりで作ったのかもしれない。少なくとも、ニヤニヤしながら作ったのは間違いないだろう。“ちゃんと”作った部分と、自分の欲求に忠実に作った部分とがはっきりしてるし。その折衷がもう少し上手であれば、さらに凄い監督へと進化できるのに。それでも『ヤッターマン』は子供向けの雰囲気をまとっているのだから、十分に素晴らしい職人監督だ。自分が子供だったら真似したくなる場面でいっぱいだったし。アニメキャラがやるのと実際に人間がやるのとでは、アホなポーズの威力も段違いだ。確信犯な馬鹿映画
 ただし、馬鹿映画になったのは、三池監督の功績なのか、脚本のせいなのかはわからない。脚本を担当した十川誠志さんは、TVアニメの脚本を主な仕事にしている人で、実写映画でなら最近はあの超駄作『少林少女』を担当した人だ(同年の三池監督の『龍が如く』の脚本も十川さん)。『ヤッターマン』の脚本を読んだわけじゃないからわからないけど、元々馬鹿映画な脚本だったんだろう。それを三池監督が味付けすることで、『少林少女』にならずに済んだのかもしれない。

 『ヤッターマン』は世界マーケットで売れるだろうか? 『スピード・レーサー』が大失敗しているし、無理だとは思う。が、アニメ版の『ヤッターマン』を好きな人も、三池監督映画が好きな人も、かなり満足できる仕上がりになっている。恋愛要素を削除し、20分短ければ、さらに10年以上経っても記憶に残る異常子供映画となったのに。そこだけが惜しいと思う。
 あと、どうでもいいけど、ヤッターマンのロゴマーク、どう見てもブリーフに見えちゃうのは私だけだろうか?

テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

tag : ヤッターマン

2009-03-19

今年もカナザワ映画祭が開催

 久しぶりに「かなざわ映画の会」の公式サイトを見たら、更新されていた。
 今年も9月に1週間、映画祭を開催するようで。題名は「新世界秩序」。今年はどんなのになるんだろうか? 昨年の「フィルマゲドン」が素晴らしかったので、今年のハードルは高そうだなぁ。

参照リンク→かなざわ映画の会

テーマ : 映画関連ネタ
ジャンル : 映画

tag : カナザワ映画祭

2009-03-18

ウチの猫様から遅ればせてバレンタインデーの贈り物が

 満面の笑顔で同棲中のスケスケ(オス猫)から、何と今さらバレンタインデーの贈り物が。

 先週の土曜日、朝から鼻をぐしゅぐしゅいわせてるし、時たま「くしゅっ」てクシャミするので、風邪かもしれないと思い、獣医に診せたら、「家の人の中に、花粉症にかかっている人いますか?」と訊かれ、私がたぶん花粉症気味なので(こないだからやたらとクシャミをするから。去年まではそんなことなかったけど、今年から花粉症になったのかも)、「もしかしたら猫ちゃんにも移った可能性がありますね」という。花粉症って、異生物間で感染するのか? 知らなかった。「でも、風邪かもしれませんし、ちょっと様子を見ましょう」と5日間分の薬を貰った。
 ちなみに獣医は終始、スケスケの尻尾を、「へぇ~、こんなことしてるんですか~。ほぉ~」とやたら興味深げに眺めてた。そりゃあ、尻尾にみかんの皮を巻きつけてる猫なんざ珍しかろうて。

 さてさて、と貰った薬を飲ませようとしたら、これがとんでもない重労働。
 物っ凄く抵抗される。人間だったら「殺されるぅーっ!」て叫んでるな、あれは。身を仰け反らせ、捻り、噛み、引っかき、蹴り、叫びまくる。ぎゃおぉーうっ!
 いやいや、キミのためを想ってやってるんであって、決して虐待なんかじゃないからね、となだめても無意味。ぎゃおぉーうっ!
 6年も一緒に暮らしてきたけど、その全ては嘘だったんだ! 本性は、猫殺しの残忍など腐れ畜生だったんだ! ねーこーごーろーしーっ! とでも叫んでそうだ。
 1日2回の服用の度に、へとへと。何かスケスケに恨まれてそうだなぁ、と思うも、治ってしまえば忘れてしまうだろう、とも思っていたところへ昨日、贈り物は届けられた。

 仕事から帰ってきて、ちょっとのつもりで横になったらそのまま寝てしまい、起きたのは深夜。何か足下が冷たいな、という感覚で目が覚めた。ウンチだった。布団の中に、びちゃっとウンチがしてあった。
 えぇっ!? 驚いて跳ね起きたら、足下だけでなかった。腕に腹部と、あっちこっちがウンチまみれ。布団の中だけでなく、部屋のあちこちに点々とウンチが“こぼれ”ている。廊下にも。
 どうなってんのかと、肝心のスケスケを見ると、どうやら動くだけでウンチがぼちょぼちょと出るようだ。下痢になったのか? 体調が気になるけど、そんなことを気にしている場合ではない。ウンチまみれの自分と部屋の掃除をさっさと片付けなければ。
 2時間くらいかかって「とりあえず綺麗」という程度にでき、落ち着いてから、改めてスケスケを見る。ウンチはもう出なくなっていたけど、水分ばかりのウンチの“滴”が、ちょっと身をよじった時にでもぴゅるって飛び出すので、注意して見ていないと汚れたままになってしまう。従って、部屋のあっちこっちに自由に移動されるのは拙いので、小さめの毛布を折りたたみ、その上に寝かせた。体力が落ちているので、おとなしく従う。
 ストレス性からか尻尾をかじるようになり、それを防ぐために尻尾にいろんな処置をし続けて1ヶ月経ち、今度は風邪か花粉症にかかったのかと思いきや、ストレスのせいなのか風邪や花粉症による体調不良のためなのか、薬に副作用でもあるのか、下痢になってウンチをまき散らす。小さな身体で、大きな人間を物凄く困らせる。こんちくしょう。

 とんでもない贈り物は、小動物だからって侮るな、という叱責のようでもある。まったく、侮っているつもりはないんだけど、やってくれるぜ。

テーマ : 猫のいる生活
ジャンル : ペット

2009-03-15

最近観た映画は漫画映画ばっか

 考えると、ブログに感想文を反映させてないけど、最近観た映画は、『ヤッターマン』、『ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』、『激情版エリートヤンキー三郎』、『DRAGONBALL EVOLUTION』、『20世紀少年 第2章』と、漫画映画ばっかだ……頭わるそー

テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

2009-03-14

『DRAGONBALL EVOLUTION』は期待を絶対に裏切らない

 『DRAGONBALL EVOLUTION』を観た。題名通り、発展形の『ドラゴンボール』となっていた。従って、『DRAGONBALL EVOLUTION』は『ドラゴンボール』ではない! やたらと『ドラゴンボール』に似ている映画なのだ!
 ドラゴンボールを集めて願い事を叶えるため、悟空やピッコロやブルマが大暴れする、『ドラゴンボール』以外の何物でもない物語に、原作の色んなエピソードやパーツを寄せ集め、しかし完成したものは『ドラゴンボール』とかけ離れたものに仕上がっていた。

 まあ別に、悟空が尻尾がなくて高校生になっていたとしても、ブルマがオバサンにしか見えなかったとしても、ヤムチャが単なる小汚いヤンキーにしか見えなかったとしても、チチが名前の通りやたらと胸の谷間を強調するアジア人――アメリカ人から見れば日本人と中国人の違いはないという意味での――アホ女子高生にしか見えなかったとしても、原作に思い入れのない私には大して気にならない。漫画なら許せるブルマのカプセル道具は、実写で見るとさすがに物理法則を無視しまくっているのが気になったけど。ピッコロがやたらと弱いのと、いきなり悟空が前触れもなく大猿に変化したりする唐突さに、原作を意識しているのかしていないのかさっぱりわからないところも、気にならん。
 が、普通に面白くない。原作がどうこうという以前に、映画として面白くない。何でこんなことになったのやら、と首を傾げるしかない出来に。ひと言でいえば、脚本が悪い。
 イジメられっ子の高校生である悟空は実は地球の運命を左右する最強の戦士で、よくわからないうちに仲間が集まり、なぜか大猿になってしまうも制御し、よく正体のわからないままピッコロを倒してハッピー・エンド。何だそりゃ?
 原作を知っているから意味がわかるけど、知らない人には皆目検討もつかないキチガイ物語。ピッコロを倒すまでの話なら、ドラゴンボールを巡る戦いをもっと描かないと面白くない。どうせ続編を作る気があるんなら、まずはレッドリボン軍との戦いを描けば良かったのに。いきなりピッコロ登場で対決の展開は急すぎて、面白さも爽快感も何にもない。レッドリボン軍を出すなら、物語は続編を込みで作ることになり、それなら『ロード・オブ・ザ・リング』みたいになるべきだ。無駄にCGを使った特撮大作にしなくても、アクション巨編にすることは可能だったと思うんだけど。ブルマやヤムチャ、亀仙人などの仲間が集まる過程も物凄い手抜きで、正直、最後までブルマとヤムチャは味方に見えなかったし。

 題名は元々、単純に『DRAGONBALL』とする筈だったんだけど、あえて「EVOLUTION」を付けたそうで、それならもう完全に『ドラゴンボール』をネタにした別物として作った方が良かったような気がする。そうしなかったために大きく失敗したと思えるのは、ジャッキー・チェンさんとジェット・リーさんが主演した『ドラゴン・キングダム』とかーなり被っているからだ。あれも主人公はイジメられっ子の高校生だし。まあ、『DRAGONBALL EVOLUTION』の脚本を作った時点に『ドラゴン・キングダム』はまだ存在してなかったからしかたないんだけど。ちなみに、亀仙人役には最初、チョウ・ユンファさんでなく、チェンさんが考えられていたそうだ。
 『ドラゴン・キングダム』と『DRAGONBALL EVOLUTION』が同時上映だったら、確実に『DRAGONBALL EVOLUTION』の方が格下に見える。『ドラゴン・キングダム』は子供向けといってもいいくらいの映画だったけど、『DRAGONBALL EVOLUTION』はそれ以上に子供騙しの映画だ。うん、『DRAGONBALL EVOLUTION』こそ間違いなく子供騙しの映画だ
 子供騙しついでにいうと、特撮が時代遅れの出来なのも悪い。CGの質が、『ハムナプトラ』レベル。興醒めですわ。
 そんな明らかに駄目な『DRAGONBALL EVOLUTION』だけど、製作費は100億円くらいだとか。え? どこにそんなお金が? たぶん、無駄ぁ~に製作期間が長かったのがいけないんじゃないだろうか? だって、監督はジェームズ・ウォンさんだし、俳優陣にトップスターは1人もいないし、CGはILMでもないし、どこにもお金がかかりそうな要因がないんだもの。さっさと作ってりゃ良かったのに、下手に長い期間を費やしたもんだから、無駄に無駄が積みあがったんだろう。もったいない。

 と、かなり失敗作な『DRAGONBALL EVOLUTION』ではあるけど、日本で実写化してたらもっと酷い出来になっていたのは確実なので、我慢できる範囲かもしれない。
 ただし、チャウ・シンチーさんが製作に名を連ねているなら、アメリカでなく、シンチーさんに作らせたら百倍は面白いものになっただろうに。『キャプテン翼』を『少林サッカー』として作れたくらいなんだから、集英社は今後、実写化を全てシンチーさんに任せるべきだ。例えば『北斗の拳』や『ジョジョの奇妙な冒険』とか。いや、『ジョジョの奇妙な冒険』はギレルモ・デル・トロ監督に任せたらいいかもしれない。
 何事も適材適所ってのがある。『DRAGONBALL EVOLUTION』は、ウォン監督が適材適所でなかった。大作アクション映画には向いていない。魅せ方がとっても下手だ。しかし、ウォン監督は頑張っていると思う。とにかく、悪いのは脚本だ。その点で『ドラゴン・キングダム』はとてもよくできていた。カンフー映画お得意の特訓場面はあるし、爽快感のある対決場面もある。『DRAGONBALL EVOLUTION』に比べれば、『ドラゴン・キングダム』は何と基本を守った傑作であったことか、と今になってつくづく思う。

 浜崎あゆみさんの主題歌は、意外なことに、ジェームズ・ウォン監督自身が望んだものらしい。てっきり日本上映版限定の主題歌かと思った。『ドラゴンボール』が日本のものなので、歌も日本人が歌うべきだろう、と思ったらしい。そーゆー気遣いは偉いと思うけど、正直いって、作られないままの方が良かった。作られなきゃ「永遠の夢のハリウッドリメイク作品」だったのに。
 でも、まあ、『スーパーマリオ』や『北斗の拳』や『ストリートファイター』などの例もありますしぃ、予告篇から想像できる通りの、「同時上映映画」というB級映画であり、予想通りの駄作。そーゆー意味で、予想と期待を全く裏切らない。日本人の『ドラゴンボール』好きは絶対に観るべき。そして、もうシンチーさん以外の外国人には絶対に映画権を売らないことを学ぶべきだ!

 最後に1つ。
 エンドテロップの途中に続編へ繋がる場面が挟まれるので、まあ、誰も期待していないだろうし、続編が作られる可能性は低いだろうけど(ヒットしないだろうから)、「あ~、終わった終わった」とすぐに席を立つと損かも。

テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

tag : DRAGONBALL

2009-03-10

最近のみのもんたさん

 土曜の朝と今朝(月曜)になぜかみのもんたさんのTV番組を少し拝聴させて頂きました。

 何か、小沢議員の献金問題について喋ってた。まー、かなりどうでもいい話だった。献金されてる。それで? どーでもいーじゃん今は。あんたら今まで民主党民主党っていってなかったっけ? 民主党で小沢議員以外に誰が代表になればいいの? もういないでしょ? 麻生首相が駄目で、もう自民党が駄目だっていってんのに、小沢議員叩きをして意味があんのかね? どう考えても、検察が何でこのタイミングで動いてんのか、そっちの方が気になるよ。

 それに、すっげー馬鹿なこと喋ってて、びっくりして思わず数分間もみのさんの喋りを拝聴してしまったわけです。
政治活動にお金はいらない。むかーしむかし、日蓮上人や親鸞上人は、日本各地を歩き回って辻々にお話をし、大きな組織を作ったのです。お金じゃないのです
 この変な法話をしているみのさんにカメラがズームする! 凄ぇ演出だ! そんなに感動的なものなのか!? 今年最初の最もショッキングな映像だったのは間違いない! ま、このすぐ後にチャンネルを変えたけど。
 うーん、どうしたんだろ、みのさん? 五木寛之さんの本でも最近読んだのか? 何百年も昔のことと今のことを一緒にするなよ。
 政治活動にお金はいらない。かもしれない。それを実現できているからって良い政治家でもない。逆に、悪徳なことしまくってても、国民にとって良い政治はできる。
 国民アンケートでは、小沢議員の支持率が急降下している。これもビックリだ。みなさん誰に、何を期待しているんだろう? ちょっとくらい悪いことをしたからって、一気に見離すとは……それはそれとして、次の政治に期待してたんじゃないのか? そもそも小沢議員を支持するってのは、そーゆーことだと思うんだけど。

 みのさんがいうように、日本各地を歩き回って辻々に話して、それで政治活動は何とかなるのかな? なるわけない。馬鹿がそれをしたって何にもならない。重要なのは、馬鹿じゃない政治家の活動なんだから。
 日蓮上人や親鸞上人なんかが見事な活動結果を出せたのは、傑出した人物だったからだ。小沢議員が同じことをやっても素晴らしい結果がでるわけがない。つまり、みのさんがいったことは、最初っから結果がわかっている無駄な問いだ。
 無駄でもやれ、とみのさんは暗にいっている。無駄とは、お金がかかることでもある。みのさんがいったことは、無駄金を使え、といっているのと同義だ。微々たる額であっても、無駄は無駄。そこを全く考慮してない。結局、根性論だよね。政治に性善説と根性論を持ち込んではいかんよな。政界と同様に裏も表もあるマスコミに身を置いている人は。

 小沢議員が立派で期待できる政治家だなんて思ってもいないけど、マスコミの皆様が行っている活動は、確実に“正しい”政治家まで貶める。政治不信を招いているのは、マスコミのせいでもあるでしょ。
 まだTVの影響力があるのか知らないけど、あるんだとしたら、みのさんみたいなマスコミは害悪だな。私は地デジをまだ導入する気がないんだけど、ますます地デジなんてどうでもよくなってきたよ。地デジにしたところで、内容の質は上がらないんだし。みのさんには、是非とも無駄以外の何物でもない地デジを徹底批判してもらいたいな。

テーマ : 今日見たテレビ番組
ジャンル : テレビ・ラジオ

2009-03-10

またもや潰れた地元店

 母親が演歌のCDで欲しいものがあるというので、ちょっくらヤマチク(山蓄)に探しに行くか、と思ったら店舗が消えていてビックリした。
 え? あれ? いつの間に!?
 帰宅して、ネットで検索してみたら、倒産してるじゃないですか!!!

北國新聞→ヤマチクが事業停止 石川県内の音楽文化に影響必至

 負債11億円ですか……大正から続いていたとは知らなかった。正直、最近は全くヤマチクで購入することはなくなっていたけど、十年前くらいはいつもヤマチクだったんだよな。

 まだネット通販がなく、タワーレコードもなかった頃、田舎街の金沢市にはヤマチク以上に品揃えの良いCD販売店がなかった。サンミュージックという店もあったけど、洋楽なんかに関してはヤマチクの方が断然上だった。
 20年くらい前、高校生の頃、初めて輸入盤というものを見たのがIMPORT YAMACHIKU(輸入盤専門のヤマチク)だった。学校の昼休みに買いに行って、Heartの『Brigade』を買ったのを憶えている。

 今の若い人は知らないだろうけど、昔の輸入盤は、薄いダンボール紙で作られた縦長のケースに入っていた。縦の長さが、CDケースの2倍あった。最初に見た時は衝撃的だった。
 しばらくの間は初回特典版だとばかり思っていて、喜んで買っていたものだ。洋楽なんて全く聴かない友人に、「いいだろ! 初回特典版のジャケットなんだぞこれ!」と自慢していた記憶がある。恥ずかしい……
 それが初回特典版でないことに気付いてからは、何でこんなもんに入っているのか不思議だったなぁ。だって、邪魔なんだもん。保存用にしては、開くのが面倒で、上手に開けなったらビリビリになってしまう。アナログのジャケット並の美的価値もない。ホント、何だったんだろ、あれ。ま、世界中で評判が悪かったのか、高校を卒業する頃には殆どなくなってたけど、紙ケース。

 15年くらい前、まだテクノなんて言葉が世間的に流通してなかった頃、エレキングというダンスミュージックの雑誌を頼りに、WARPR&SなんかのレーベルのものをIMPORT YAMACHIKUでカタログ片手に頼めるだけ頼んだら(まとめてではないけど、計50枚くらい)、ダンスミュージックの棚にテクノコーナーができてた。金沢市でダンスミュージックのアナログの新譜を買えるのもIMPORT YAMACHIKUくらいのものだった。クラブのフライヤーもそこでいつも集めてたし(他にはレコードジャングルという有名な店もあるけど)。
 その後、タワーレコードが現れて、ダンスミュージックだけでなく、洋楽も輸入盤を買うことも容易になってからは、徐々にIMPORT YAMACHIKUの利用率が減っていった。タワーレコードという強敵が現れてしまったから、ダンスミュージックのコーナーが縮小されてしまったからだ。
 やがて、IMPORT YAMACHIKUは名ばかりとなり、店内にはJ-POPなんかが置かれるようになり、アナログ専門フロアが消え、洋楽がJ-POPのオマケとなってしまい、3年前くらいから殆ど行かなくなった。
 109内にあるヤマチクも縮小され、縮小前は演歌専門の販売店もあったのに、それもなくなり、正直、何のためにCDを販売しているのかわからなくなっている店になってしまっていた。インディーズもJ-POPも洋楽も輸入盤もタワーレコードに負け、それでも、演歌系だけはギリギリのところで踏ん張っていたので、年寄りにはありがたい存在だったけど、それすらなくなり……

 潰れそうなのはタワーレコードも同じだ。移転して、店の面積が縮小され、品揃えが圧倒的に悪くなった。主力商品は結局、J-POP。ヤマチクの対抗店だったサンミュージックも、ヤマチクより先に消えている。
 今や、CDは売れず、ダウンロードに移行しつつある。CDが売れても、ネット通販の方が圧倒的に便利だ。それに、違法ダウンロードってのもある。まだまだ数字的には脅威になってないけど、それは大きなレコード会社に対してだけで、ヤマチクのような販売店にとっては違法ダウンロードは十分な脅威となっていただろう。私はダウンロード販売はダンスミュージック以外では全く利用していない。通販も、直にジャケットを見ながら買いたいので、できる限り販売店でCDを買いたい。下手するとアナログを探していることもある。たぶん私は、少数派に属するだろう。
 もしも定額給付金が去年に出ていたら、使ったのに――と思うけど、たぶんその対象はヤマチクでなく、タワーレコードだろうな。ヤマチクの品揃えじゃ、買いたいものが置いてないので、機会損失にしかならない。
 時代の流れとはいえ、私自身も見離したとはいえ、地元店が潰れるのは、それが昔から馴染みのあった店であるなるならば、やはり悲しい。でも、どうにもならない。消費者としてお得な買い物を心がけると、地元店を見離す方向へ動くしかなかったりする。そこを我慢して買い物をする程、裕福でもないし。

 次はどこだろう? 書店のうつのみやも危なそうだし、ブック宮丸も店舗数を減らしてるからギリギリだろうし……ブック宮丸には頑張ってもらいたいな。ブック宮丸にお世話になった北陸のオタクは多いだろうから。私はちゃんとブック宮丸で頻繁に買い物をしてますよ?

テーマ : 気になるニュース
ジャンル : ニュース

2009-03-07

ようやくBeirutの『March Of The Zapotec / Realpeople Holland』を購入

 Amazonからベイルートの『March Of The Zapotec / Realpeople Holland』が届いたので早速聴いた。
 一応、企画盤のシングルらしいけど、2枚組みのため、殆どアルバム同然。それぞれ方向性が全く違い、1度で2度美味しい。

 1枚目は、今まで通りのベイルート節が炸裂。わかり易くいうと、エミール・クストリッツァ監督の『アンダーグラウンド』の音楽。正直、あれが何というジャンルの音楽なのかよく知らない。ユーゴスラビアが舞台だったから、ユーゴスラビアの民俗音楽なのかもしれない。ジプシー・ブラスや、バルカン・フォークなのかもしれない。何にしろ、『アンダーグラウンド』の音楽にそっくり(無知なため、他に知らない)。フリー・ジャズっぽくもあるし、日本でいうならチンドン屋だ。なので、ちょっとセツブン・ビーン・ユニットとも近い。
 哀愁を帯びた旋律に、心が鷲掴みされる。演歌なんかとは全く違う、刹那さと哀愁と、もしかして郷愁が心に流れ込んでくる。と同時に、何かとっても嬉しく楽しくもなる。誰かとワルツでも踊りたくなるような。ワルツなんて踊ったことないけど。結婚式には絶対にベイルートの曲を使うと決心してしまう。結婚する予定なんて全くないけど。ベイルートの威力だ。

 2枚目は、ベイルート名義でなく、ザック・コンドンさんのソロ名義であるリアルピープルによる、エレポップ。ベイルートとの違いに驚くけど、かなり良い。めちゃくちゃポップだ。でも、ベイルートっぽいものも混ざってて、方向性がどっちつかずで面白い。
 時代遅れで安っぽい音作りが少し難だけど、ベイルートっぽさが面白いアクセントとなっている。決して斬新さを狙ったとか奇をてらったわけでなく、普通に“こっち”もコンドンさんなんだろう。ベイルートもリアルピープルも。音はエレポップだけど(しかも少し古臭いけど)、コンドンさんのヴォーカルやコーラスの旋律が素晴らしすぎるので、それがシンセの音色を超えてしまっている。

 ベイルートは音楽として魅力があり、リアルピープルは歌として魅力がある。どちらもザック・コンドンさんの魅力なので、そのどちらかだけで作り上げた1stと2ndのアルバムよりも、今回の2枚組みシングルの方がコンドンさんの魅力を楽しめる。
 また、ベイルートに関しては、昨年大ヒットした(WIRE08リカルド・ヴィラロボスさんも使っていた)Sisの「Trompeta」なんかと共通点があるので、同じ観点から聴けるだろうし、圧倒的に音楽性の勝負でいうならベイルートが勝っているので、ダンス・ミュージック好きも必聴!

Beirut 「La Llorona」


Beirut 「My Wife」


Beirut 「The Shrew」


Realpeople 「My Wife, Lost In The Wild」


Sis 「Trompeta」

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

tag : Beirut

2009-03-06

ウチの猫様がステーキになった

 もりもりと同棲中のスケスケ(オス猫)の怪我に、少しは改善の兆しが見えてきた。
 改めて獣医に診てもらい、新しい薬を貰ってから、以前より尻尾を噛まなくなった。そして秘密道具が効いているのかもしれない。

 ネットで色々と検索してみたら、猫はニンニクの匂いを嫌う、という人がいた。スケスケはミカンの匂いが嫌いだけど、私はニンニクが嫌いなので、もしかしたらスケスケにも通用するかもしれない、と思った。他にも、湿布の匂いを嫌う、という人がいたけど、スケスケは湿布の匂いが大好きで大好きで、例えば私が腰に湿布を貼ったりすると、興奮して服の上からでも湿布の貼ってある場所を舐めてくる。殆どマタタビに近い反応をする。舐めているのを放っておくと、服がびちゃびちゃになるくらいだ。
 で、スーパーでニンニクを購入し、尻尾カバーの先端に入れてみた。ら、効果抜群! 尻尾の先っぽの匂いを嗅ぐと、凄い勢いで顔を背ける!! しかし、私もニンニクが嫌いなので、困った!!! 臭ぇっ!!!!

 スケスケはいつも私の布団の中に入ってきて寝るので、私の布団が非常ぉ~に、ニンニク臭い。ニンニクで想い出すのは、ステーキのソースだ。だから今、スケスケはステーキの匂いがする。布団を頭まで被って寝ることができない。臭くて。ステーキの夢を見そうだ。
 スケスケの怪我は治りつつあるんだけど、状況はますます変な方向に曲がっているような気がする。1ヶ月前には、まさかスケスケがステーキの匂いを放ち、旨そうになるとは想像もしなかった……

 最早、布団の中だけでなく、部屋全体がスメル・ライク・ステーキ・スピリット。

テーマ : 猫のいる生活
ジャンル : ペット

2009-03-06

もう止めた

 もう『WALL・E/ウォーリー』のウィジェットを削除することに。いつまでやってんだ、と思ったから。観る前の興奮が懐かしい……DVDを買う可能性も低い。正直、自分で自分のブログを確認する時に『WALL・E/ウォーリー』のウィジェットが邪魔だと感じてたし。
 でも、削除したらしたで、何となく寂しくも感じる……

テーマ : 雑記
ジャンル : ブログ

2009-03-06

『感染列島』には感心しない

 『感染列島』を観た。観る前から期待満々だったんだけど、それは見事に裏切られた。意外と面白かったからだ。『252 生存者あり』よりは。

 何というか、普通の駄作だった。お金をかけて、スターを何人も無駄に使って(本当に無駄)、CGも使って、無駄な海外ロケまでして(本当に無駄)、見事に何の変哲もない駄作を作り上げた製作者は凄い。しかし、もっと凄い駄作にできた筈だ! 私は、想像を超える駄作っぷりにむしろ楽しめてしまった『252 生存者あり』と並ぶ駄作っぷりを期待していたってのに!!
 『252 生存者あり』は凄かった。昨年は『ICHI』や『少林少女』など、一流の駄作があったけど、腹が立つの超えて凄いとすら思わされた駄作は『252 生存者あり』だけだった。並びかつ超えるものがあるとすれば、アメリカの『スピード・レーサー』くらいだ。あの凄さは小さなモニターなんかで見てもわからない。大きなスクリーンで見て初めて威力がある。作ろうと思ってもあれだけ見事な駄作はなかなか作れない。あれを腹を立てて見る人の気持ちがわからない。

 私の予想を裏切って、『感染列島』は普通に観られた。面白いと感じる部分もあった。もちろん、ツッコミどころは満載だ。パクリまくりの演出も、時代遅れの設定も、何もかもが上っ面だけで出来上がっている。
 まず、誰もが思い出すのは、ダスティン・ホフマンさん主演の『アウトブレイク』だろう。唾がびゅーんと飛んで人の口に入ったりする描写なんてそのまんますぎて笑ってしまった。基本構想は『アウトブレイク』の範疇にあるので、失敗箇所も『アウトブレイク』の範疇にある。つまり、病原菌によるパニックを題材にしながら、パニックそのものを描けてない点と、病原菌の恐怖が描けてない点が。病原菌を題材にした大成功作は『アンドロメダ…』がある。
 政府の無能ぶりを批判するのかと思えば、そうでない点もつまらない。徹底的に冷酷非常な政府高官を登場させるべきだった。そーゆー点では、『カサンドラ・クロス』にも劣る。結末の極悪さが素晴らしい映画だ。似たものでは、『ゾンビ』のジョージ・A・ロメロ監督の『ザ・クレイジーズ』も傑作だ。もちろん、『ゾンビ』シリーズだって『感染列島』に影響を与えている。どっちかというと『28日後...』だけど、私は南国の雰囲気からルチオ・フルチ監督の『ザンゲリア』を想起した。もしも『感染列島』が『ザンゲリア』を目指していたなら大傑作になっていただろう。
 誰もが指摘する点だろうけど、題名に「列島」と銘打ってあるのに、全く「列島」の描写がないのもいかん。字幕で日本の死亡者数が表示し、技術が5年は遅れてそうなCGで東京が廃墟になった描写を差し込み、とんでもなく大変なことになってますよ、と手抜きの演出。海外ロケの費用で少しくらいは「列島パニック」を描写しなさいよ。殆ど詐欺に近い。
 しかし、何よりの失敗は、2時間を超える上映時間の長さ。もっと刈り込んでいたら普通に面白くなっていた。いらない部分は、日本国外の場面全部、院内感染の場面の半分、爆笑問題の田中裕二さんなどの脇道の話の全て。それでかなり短くできる。上映時間が長いということは、伝えたいことが山ほどあるからなんだろうけど、伝え方を忘れているようだ

 この手のパクリ満載映画を観ていつも思うことは、とにかく上手にパクれ、ということ。映画の製作側が素人よりも映画を知らないんじゃないか、と思うことが多々ある。
 瀬々敬久監督は、同じロマンポルノを撮っていた滝田洋二郎監督と同じように多種多様な映画作りをしているけど、ロマンポルノ以外にまだ成功作がない。大作でも小作でも。悪人を使ったサスペンスなんかが巧そうな気がするんだけど、なぜだかそーゆーのは獲らないんだよな。だから、どーせなら、香港の『エボラシンドローム』をパクるべきだったね。病原菌パニック映画を作るなら、絶対に超えるべき存在が、「エボラエボラァ~」と喚きながら唾をペッペと吐き散らすアンソニー・ウォンさんの凶悪さだ(嶋田久作さんの役は結果的に凶悪なんだけど)。
 瀬々監督ともあろう人が、感動作にしちゃった時点で、『感染列島』の失敗は決まっていた。記憶に残らないんだもん。どれだけ悪かろうが、『エボラシンドローム』を観た人は一生忘れないだろう。ウォンさん1人に勝てない大作を作るなんて、無駄以外の何物でもないよ。

テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

tag : 感染列島

2009-03-03

『WALL・E/ウォーリー』は傑作になり損ねている

 『WALL・E/ウォーリー』を観た――随分と前にだけど。ソフトがもうすぐ発売されるし、今さらだけど観た感想を。

 廃墟となった高層ビル群の狭間に『ハロー・ドーリー!』の歌が響き渡る冒頭から、大傑作の期待を煽る。ウォーリーの動作や細部に至るまで完璧に作り上げられたCGの技術力は世界最高。廃墟となった地上の造形も細部に至るまで作りこまれ、それだけで見惚れてしまう。さすがピクシー、絶対に期待を裏切らないどころか、いつも期待を上回る。全体の質感は、実写のようでいて、実写になりきらず、アニメとしての質感を残している。主要キャラのデザインも素晴らしい。主人公のウォーリーは昔のロボット映画を彷彿とさせる定番デザインだし、イヴはMacなデザインで高感度高し(IBMなウォーリーと好対照)。主人公のウォーリーやイヴは台詞が殆どなく、動作も限定されているのに、人間以上に愛らしい。お掃除ロボットのモーなんて、ただ掃除しているだけなのに、最も可愛い。
 とにかく、前半が素晴らしい。無声映画のように、殆ど喋らないロボットだけで演出される前半は、感動的な場面がなくても泣けるくらい、素晴らしい。前半をみるためだけに3回も観た。アニメ映画としては世紀の大傑作!
 が、映画全体を見ると必ずしも大傑作ではない。間違いなく面白いし、傑作ではあるし、技術的に世界最高だし、演出力もアニメ映画として最高レベル。それなのに駄目だと思う理由は、後半にある。

 人間が登場してきてから途端に本作の魅力は激減する。人間いらん。予告篇でも人間を登場させてなかったじゃないか。文明が進化して人間が退化した、という物語には文明批判が入っていてSFっぽくてそれなりに面白いんだけど、肝心の人間に魅力が全くない。どうせなら、失われた旧世代文明の生き残り、というこれまた定番のSFファンタジーっぽい設定で、登場人物も1人だけにした方が良かったような。ロボットたちと同様に言葉を喋られない設定にして。録画画像に映る人間は実写(?)なのに、登場人物は戯画化されている変な演出も気になる。本作の評価は、登場人物を評価できるかできないかにかかっている。
 物語もかーなりテキトーだ。ウォーリーの存在自体が都合良すぎる。他に同型の仲間が生き残っていない不思議に、感情が「どうしてか出来上がった」状態を前提として物語が作られている手抜き。まあでも、そんなことにちゃんとツッコミを入れて作っていると余裕で3時間程度の映画になってしまうので、しかたない。子供向けのディズニー映画なんだから、そこを批判するのは愚かな行為。重要なのは演出。物語が駄目でも、子供が大喜びできる夢溢れる演出が満載なら何の文句もない。だって、宮崎駿監督なんて、物語はどうでもいいような映画ばかり作ってる。しかし、本作は演出も平凡だった。
 例えば、実写を意識した、手持ちカメラ風の“揺れ”の演出。臨場感を出す工夫なんだろうけど、アニメでワイド画面に“揺れ”なんて基本的にいらない。“揺れ”が許されるのは、スタンダードサイズまでだと思う。イヴが最初に飛行する場面も、高揚感を煽る音楽を鳴らしている割に、平凡な演出だった。あの場面を見て、宮崎監督の演出は本当に優れていると実感した。どれだけCG技術が進歩しても、『天空の城ラピュタ』や『となりのトトロ』の数々の演出にすら太刀打ちできていない。それだけでなく、イヴの飛行場面に関しては、日本のアニメの方が遥かに優れているものがある。日本のアニメは、セル枚数を少なくするためか、「溜め」から「発動」する動きの演出に優れている。「萌え」アニメだって基本はそこにある。アメリカのアニメは、そこが下手だ。
 できれば最初から最後までロボットだけで物語を作ってほしかった。人間を登場させなくても物語を成立させることはできた。変な文明批判を入れなきゃいいだけなんだし。ロボットが感情や生命に興味を抱くなんて話、日本の漫画やアニメには腐るほどあるし。つか、SFには腐るほどある。後半にある超有名なSF映画のパロディも笑えんかった。日本人的には『アルプスの少女ハイジ』に於ける「クララが立った!」なんだけどね。

 しかし、何より最も駄目なのは、『ハロー・ドーリー!』から引用されている歌の歌詞を字幕なり吹き替えなりでわかるようにしなかった点。台詞のないウォーリーとイヴの「心」の交流は、『ハロー・ドーリー!』の歌だけで表現されているだけに、その最も理解していないと駄目な部分を放置するなんて、それだけで作品の出来を貶めていることになる。これはディズニーの責任だ。ちゃんと作品を理解していないと思えてしまうよ。ソフトではちゃんと歌詞の字幕なり吹き替えを入れるんだろうか?
 所々に見惚れるようなショットはある。ウォーリーとイヴが宇宙空間で踊りまくる場面なんかは、ワイド画面を巧く使った構図で、良い場面だと思う(意味不明だけど)。最後の場面を除き、地上の場面もみんな良い。特に冒頭。『ハロー・ドーリー!』の歌がビルの狭間に反響し、砂埃を巻き上げながら走るウォーリーの登場は良かった。
 ホント、前半だけなら年間トップの出来なだけに、もったいない。

当ブログのもう1つの『WALL・E/ウォーリー』感想→2度目の『WALL・E/ウォーリー』を観る

テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

tag : WALL・E

2009-03-01

ウチの猫様にミカンを詰める

 飽きずに同棲中のスケスケ(オス猫)の尻尾の怪我がまだまだ治らない。

 前回は尻尾に給油用のプラスチック製ポンプのホースを装着したわけだが、結局それでも駄目だった。猫の牙、侮り難し。ガジガジガジガジと噛みやがって、プラスチック製のホースが穴だらけに。二重に被せても、下になっている方まで穴だらけ。

 昨日のこと。
 なーんか廊下からベコボコと変な音がするなぁ、と見てみたら、スケスケの尻尾が2本になっていた!
 びっくり。頑張って頑張って噛み続けた末、ホースというかその下の尻尾カバーがズレてしまい、スッポーンと抜けたみたい。しかし尻尾カバーそのものは腹部で腹巻みたいに着けてあるから、ブラブラとぶら下がり、あっちこっちにぶつかり、ベコボコと。
 弱った困ったこのやろう。尻尾に噛みつかないようにする方法はないものか。考えた末、思い出した。そーいや、ミカンの皮を嫌っていることを。スケスケの顔の近くでミカンの皮をむこうとすると、物凄い勢いで飛び退く。皮から噴出する飛沫が大っ嫌いなのだ。んで、ミカンの皮を尻尾の怪我している部分(尻尾の先端)に巻き付けてみた。スケスケが尻尾を舐めようとすると、顔をクシャクシャにして背ける。あっはっはっはっはっ。愉快じゃ。スケスケには悪いが、面白すぎる。でも、しばらくすると、簡単にミカンの皮は抜け落ちた。

 今日。
 前回、ゴムホースも一緒に買ってあったので、今度はそれを尻尾に装着することにした。半分に切り、それぞれに縦の切れ目を入れ、尻尾へ上下に被せる。プラスチック製のホースより厚いし、そう簡単に牙はたたんだろう。
 そして隠し味。ホースの先端にミカンの皮を詰め込むんだ。これで匂いから顔を近付けようとはしないだろう(ミカンの皮は定期的に交換。腐るからね)。
suke8
 なーんか……肛門にホースを突っ込んでいるように見えますなぁ。そして尻尾(ホース)の先っぽにあるミカンの皮……シュールにございます。一見すると虐待しているようにも見えるな。

 他にこんなことをしている人、いるんだろうか? この広い世界、猫と暮らしている何億人もの人々の中でも、尻尾の先っぽにミカンの皮を巻き付けた奴は多くないだろうな。

テーマ : 猫のいる生活
ジャンル : ペット

プロフィール

ばっどていすとさんどいっち

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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