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2012-08-14

It's Freeee!!! でも千円サブリミナル

freedommune
 行って参りました、<FREEDOMMUNE 0>に! 昨年の雪辱を見事に果たしましたね! 本当に素晴らしかったです! しゅぽぽぽぽ!

 個人的ベスト・アクトは、幻の名盤解放同盟超悪酔い。今でも川崎幸子さん・敏子さん「どこへ行くの」が頭の中で激烈リピートされています。しゅららる~しゃららる~るるるるるるる、しゅぽぽぽぽぽ! 一応はDjプレイなんですが、音を重ねるだけ。いや、その重ね方は絶妙なのですが、とにかく繋がってない! オーバー・ダブにオーバー・ダブを続けているような、音のレイヤーの境目がなくなっていくような、本当なら気持ち悪いのに凄い快感に繋がっていて、脳に新たなチャンネルが開いたような気になる、めまいを覚えるような音楽体験でした。しゅぽぽぽぽ。
 もう1人、ベスト・アクトがいまして、七尾旅人さんです。七尾さんのデビュー間もない頃に1度だけ観て以来の、久しぶりのライヴ。デビュー当時の衝撃もさることながら、今の七尾さんは熟練したのに新人のように新鮮で、感動しました。泣けるくらい楽しい音楽で。七尾さんが、「音楽は、お腹を満足させたり雨風から守ったりはしてくれないけど……音楽にしかできないことがある」というようなことを仰っていまして、それは本当にその通りだと思いました。某学者が福島県で音楽イベントを行おうとした時に「アーティスト風情が」みたいなことを仰っていたそうですが、音楽家にはみんなに笑顔を与えることができるのです。それぞれができることを行い、最良の結果を出す。<FREEDOMMUNE>にはそれを感じました。
 あ、あと、都築響一さんもベスト・アクトといえます。今回のトークショウで初めて知ったことに、ヤンキーのバイク演奏がありまして、驚愕し、感心し、爆笑しました。なるほど、レコードプレーヤーを楽器と発見した歴史があったように、もしかしたら今後、バイクを楽器と発見した歴史が描かれるのかもしれません。誰からも注目されない、下手したらゴミクズのようなところに、眩い輝きを放つ音楽が隠れている。あまりにトークショウが面白かったので、都築さんのメルマガを購読しようか検討中です。
 あ、あとあと、「『Where is the FUTURE of MUSIC?』~音楽の所有と共有を廻って」で語られた音楽業界の未来についても色々と思うことがありました。灰野敬二さんのウンコ付きCDの話や、MERZBOWの車付きCDの話も面白かったです。つまり今この瞬間、時代は変わり続けていて、それに対して悲観的になるより、楽しむのが一番、面白いことやろうよ、ということでした。
 新たに始まるタワー・レコードミューン(TOWER RECORDOMMUNE)も楽しみです。石川県在住の私が楽しめるのかわかりませんが。

ナタリー → DOMMUNEとタワーレコードが新メディア設立を発表

 <FREEDOMMUNE>は、色んな物事が繋がるイベントでした。七尾さんが歌った「Rollin' Rollin'」で優しくリピートされた「~運ばれて、回り続ける」というフレーズが象徴するように、色んな物事が繋がり、何かに運ばれて、回り続けている。世界の最新のど真ん中に立ち会っているのじゃないか、と錯覚させるイベントでした。
 関係者の皆様、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。

 たーだーし、昨年も思ったことですが、やはり寄付金額少なくないですかねぇ? 私は、偉そうなこといえる金額じゃありませんが、5千円寄付しました。 まあ、善意に頼るしかありませんから、難しいところでしょうけど。でしょうけど、宇川さんも七尾さんも、寄付金額が少ないと仰ってましたし、やはり主催者の奮起に応えるためにも寄付した方が良いと思いました。公式サイトを見ていると、今でも地道に寄付金額が上がっているので、フェスが終わった今でも心意気に応えたいと思う方がまだまだいるのでしょうね。
 それにですよ、今回は夏目漱石さんも出演されているわけで、夏目さんといえば千円札ですから、実はみんなが千円は寄付するようなサブリミナル効果も狙っていたのだと私は勝手に妄想しています。脳に新しいチャンネルを開くためのフェスですからね!

川崎幸子・敏子「どこへ行くの」
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テーマ : LIVE、イベント
ジャンル : 音楽

2012-07-04

今年の夏は大変だ

 まず、昨年のリベンジがあります。即ち<FREEDOMMUNE>。本当にやるのですね。現時点では夏目漱石さんがヘッドライナーで決定なのでしょうか。まさかの夏目漱石さん。文学者。しかも故人。さすがです。
 もちろん参加決定です。
 ただ……野外でなくなったのは惜しい。<METAMORPHOSE>も今年は屋内になってしまい、魅力が減少してましたし。<WIRE>のように最初から屋内で行うことを想定して構築されたフェスと異なり、<METAMORPHOSE>は屋外で行うことに魅力の多くがあったと思っていますので、今年の<METAMORPHOSE>は少しだけ盛り上がりませんでした。

 そして<WIRE>は、砂原良徳さんの初登場が私にとっては他のどのアーティストよりも嬉しい。遂に<WIRE>で砂原さんが。しかも今年は電気グルーヴも出演しますから、分かれてはいますが旧電気グルーヴが揃います。
 もちろん参加決定です。

 仕事のスケジュール作成が大変です。9月は<カナザワ映画祭>がありますし、出費も大変です。
 遊びすぎたから1ヶ月だけ生活保護受けたりできたら良いんですけどね。ちゃんと返済する気あるし。あ、それは単なる借金か。
 あと、原発稼働反対もいいけど、そのせいで楽しみなフェスやイベントの開催が難しくならないように願ってます。大量の電力を消費する大型イベントに大人数が参加した方が節電になりますし。原発稼働反対は9月以降でよろしくお願いします。ま、原発稼働反対に集まるのも大型フェスみたいな感じで楽しそうです。山下達郎さんの「アトムの子」を大音量で鳴らしてね。「脱原発MIX」とかバージョンだしたりして。

意地悪する子がいたって
最後は仲良くなれたよ
あの子はどうしているだろう
今でも大事な友達

みんなで力を合わせて
素敵な未来にしようよ
どんなに大人になっても
僕らはアトムの子供さ

 いや、実際は仲良くなれそうもないですね。原発稼働問題で対立している方々は。他にも、生活保護問題や国歌起立斉唱問題とか。興味ない方からすれば、「どーでもいーけど」で終わりますが。
 より良い社会にしたい。その結論はみんな同じなのに、向いている方向が異なっています。同じ方向を向いているのに、道筋が異なっているだけなのかもしれません。
 今年は、昨年とは異なる大変な夏になりそうです。しかしそう考えると、日本は本当に前進しているのか、とても怪しく思えてきます。いつまで同じ場所で足踏みしているのかと。

山下達郎「アトムの子」


 そーいや昨年の<WIRE11>では、石野卓球さんが山下達郎さんの「希望という名の光」を使い、とても驚き、感動しました。絶叫しましたよ。大箱だからこそ映えるプレイでした。


 あと、昨年の<MAYDAY2011>に石野卓球さんが出演しておりまして、その模様がYouTubeに上がっておりまして、それを視聴すると……あまりのテンションの高さに踊らずにはいられなくなります。10年くらい前の石野卓球さんのプレイを彷彿とさせます。このようにBPM早めなプレイをする石野卓球さんを最近は知らないので、懐かしいやら新鮮やら、アンセムだらけやらで超大変。地方のクラブで初心者Djがとりあえずアンセムを鳴らしまくっているようなプレイリストですが、だからこそ盛り上がる! ポップで娯楽重視のプレイをする時は、誰だって(いや私だけかもしれんが)こんなプレイをしたいんだ! 余りのご馳走ぶりにゲップが出るくらいです!
 ゲストだからこそな、ガッツリ主役狙いなこのプレイを<WIRE>で行えば、幸せな阿鼻叫喚に陥るのは必至です。ま、<WIRE>でそんなプレイを行うことは絶対にないでしょうけど。

テーマ : 音楽のある生活
ジャンル : 音楽

2011-08-20

<FREEDOMMUNE>中止! でも、夢中にさせちゃうぞっ!

 帰宅して、<ZOMMUNE>を鑑賞……

 参加できなくて大変悔しい思いをした<FREEDOMMUNE>でしたが……悪天候+電源トラブルにより(電源トラブルの方が大きな問題だった?)、開催中止になったそうで。ツイッターの公式アカウントから正式に中止発表。

<緊急発表!!>現在神奈川県に大雨洪水警報が出ています。天候予測の不確かなこの状況下ではお客さんの安全を確保出来ないという判断から、関係各所と協議の結果今回のフェスは中止に致します。開催を楽しみにして下さっていた皆様ご免なさい!

 これは……この決断は辛かったでしょうね。
 私は参加できなくなりましたが、本当にもったいないと思いました。残念無念です。多少の危険を「参加者の自己責任」ということで開催することもできたのに、しなかったのは、主催者として立派だと思います。参加者の中には、「それでも自分なら大丈夫だから開催してほしかった」と思う方はたくさんいたでしょう(私もそのタイプ)。しかし、最近連発している水難事故のように、止めときゃ良かったと後悔するような事態になっては、せっかくの復興支援イベントが台無しになってしまいます。

 ただ、<ZOMMUNE>画面の寄付の項目を見ていると、イベントが中止になっても、金額は上がっています。素晴らしい! <FREEDOMMUNE>は復興支援のイベントなのですから、イベントが中止になろうが復興支援に役立つことを行うことは主旨に叶っている!
 それにしても、こういう結果になり、今回の<FREEDOMMUNE>は歴史に残るイベントになったのではないでしょうか。上手く会場に入れた方は、第1回目の<フジ・ロック>同様に伝説の立会い者になることができ、良かったのではないでしょうか。失礼な話ですが、正直、私は現地入りできた方々が羨ましい! こんな貴重な瞬間に立ち会えるなんて、ガッカリ感と絶頂感が同時に襲ってくるようで超楽しいではありませんか!
 私も少額ではありますが、旅費が浮いたので、その分を寄付しました。

 さて、今現在(この文章を打っている23:44時点)も<TALKING DOME>のトークショウは続いています。<ZOMMUNE>を観ていると、最初はとりあえず<TALKING DOME>でのトークショウだけは開始され、他のステージは開始未定で、途中で宇川直宏さんがちょろっと映された時の発言によると、天気はさて置き電源トラブルが発生していることがわかり、特に<ZERO BEACH>が大変な状態になっているらしく、そのままマッタリと雑談は続いているのですが……
 というか、中止になったのにそれだけでもネット配信にて続けている点に頑張りと誠意が見られます。単なる失敗にしたくはない、という強い意思。しかしその実、そこで語れてている内容といえば、すっごいゆる~い駄話。

 大友良英さんのはゆるくありませんでした。「原発推進も反対もないんだよ! 散らかってるものをさっさと片付けやがれ! 俺はこの話になると怒りしかないんだよ!」という発言は、本当に正しいと思いました。うん、もっと民放TVでこーゆー発言が堂々と通るようになってほしいものです。

 <FREEDOMMUNE>最初のハイライトは、吉田豪さんと杉作J太郎さんの駄話でした。ゆるさ炸裂! 杉作さんが包茎手術をしたかしてないかで議論し、杉作さんがいった言い訳は、
 「大化の改新と包茎手術はなかったっ!!!!!」
 包茎手術なんてなかったという論と大化の改新がなかったというトンデモ論が<FREEDOMMUNE>で奇跡の邂逅!
 そしてお2人の無駄話が長々と続いた後、締めにいった杉作さんの発言は、
 「こんな時に思うんですよ――家で寝てりゃ良かったって」
 とりあえず残ってる観客に対してそれいっちゃお終いですよ! お終いでしたけど!
 
 さらに何が面白いって、<FREEDOMMUNE>は中止になったのに<ZOMMUNE>で放送しているから、「何だ中止になってないのか」とか思って現地を目指す方がいたために、警察と揉めたのか、「ここに来ないでーっ!」と懇願していたところです。
 面白いっ! 段取りのない面白さっ! こんなの民放TVの生放送でも味わえないと思います。「まだトークはやってるので、来て下さい!」ならわかりますが、「来るなっ!」ですからね。初めて見ましたよ、そんなの。

 そして0時くらいで<ZOMMUNE>も終わりました(観客に体調不良で倒れた方がおり、救急車が出動する事態となったため、本当に中止になったらしい)。しかし<FREEDOMMUNE>は終わりませんでした。
 出演者の石丸元章さんによるUSTREAM放送「もくれんGEN-SHOW FREE Stream」(超公式の第6チャンネル)で、しばらくは楽屋裏とかをドキュメントしてくれました。それも終わり、遂に本当にこれで<FREEDOMMUNE>は終わるのか――と思ったらまだ続きがありました。
 
 KIMONOS向井秀徳さんの粋な計らいにより、七尾旅人さんの緊急アコースティック・ライヴがUSTREAM放送「tavuuuuune」にて開始。タビューンですって。カワイっすね。
 Phewさんの作詞に七尾さんが作曲した1曲を演奏。小声でしたけど、楽しめました。七尾さんらしい曲で良かったです。
 そして次は向井さんと七尾さんの2人で演奏か――と思ったら、警察が来たらしく(機動隊も出動しているとかどうとかいってた……)、強制終了しました。1時直前でした。

 <ZOMMUNE>の視聴者数は4万人を超えました。「もくれんGEN-SHOW FREE Stream」は、約1,800人。「tavuuuuune」は約2,800人。ネットメディアの威力だけでなく、簡易に放送できるようになった技術革新に感心です。
 ネットからの寄付金は34万円くらいでした(1:58時点では)。正直、4万人も視聴者がいた割に少ないと思います。1口100円なのですから、1人1口寄付するだけでも単純に400万円となったのに、なぜこんなにも少額だったのか。それは<ZOMMUNE>を観るためにはDMM.comの会員になる必要があったからです。会員になるには、クレジットカード決済かコンビニ決済を選ばなければなりません。クレジットカードの情報入力を行うのは嫌なので、払う必要のないコンビニ決済で無料会員になったため、寄付金が集まり難かったのでしょう。実際に現地でフェスが開催されていればもっと集まったかもしれないと思うと、本当にもったいないな、と思います。
 宇川さんによる閉会の挨拶。

 今まで1年と半年の間DOMMUNEを愛して下さった皆様、今回は本当にすみませんでした...FREEDOMMUNE 0<ZERO>!! 本当に0分間のフェスになってしまいました。途方も無い長さのフリによる壮大なオチになってしまいましたが、この0分間のフェスを、ジョン・ケージのコンセプトを横目でリスペクトしつつ、東日本大震災で亡くなった被害者の方々への黙祷として捧げます。参加して頂いたアーティストの方々並びに、関係者の皆様、そしてなによりこのフェスを楽しみにして下さっていたDOMMUNEフォロワーの皆様本当にごめんなさい!必ずリベンジいたしますのでその時は何卒何卒何卒何卒何卒何卒よろしくお願いいたします!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 これは絶対にリベンジしなければならないでしょう。今度こそ参加してみたいと思います。このまま終わるのは悔しいっ!

 と思ったら、3時過ぎから小室哲哉さんが、小室さんのスタジオから、<FREEDOMMUNE>で演奏する筈だったものをUSTREAMにて放送するらしい……

 (5:46追記)
 そしてその後……
 音楽は予告通り鳴り、鳴り止まない。
 誰もが望むように始まり、望まないことは始まらない。
 まだ続く。

 まさか……この私に小室さんを大好きになってしまう日が訪れるとは思いませんでした。むしろ積極的に大っ嫌いな存在だったのに。嫌っている人を好きになってしまうと……ものっ凄い大好きになってしまうかも。今までの否定的な印象全てがひっくり返る程に。
 正直、殆どちゃんと聴いてこなかったから、ライヴ後のCD流しっ放しでかかっている曲が誰の何て曲かもわかりません。DOMMUNE画面に表示されているタイムラインで曲名がわかる程度。それでも、ライヴが終わったってのに、まだずーっと聴いています。視聴者数は、まだ2,300人もいます。

 そして予定通り、6時に終わりました。
 終わってみれば、全く予定通りではありませんでしたが、興奮する気持ちと、音楽の楽しさを予定通り楽しめたフェスでした。「THX A LOT T.K. FROM FREEDOMMUNE」と手書きされたメッセージボードが表示され、ゆっくりと、曲が、止まる。
 終わり良ければ全て良し!!!!!!!!!!!!!!!!!

 (6:19さらに追記)
 本日22時から<AFTER FREEDOMMUNE+1 <PLUS ONE>>というパーティがあるそうで。<FREEDOMMUNE>でプレイできなかったDJが出演するようで、これはDOMMUNEで放送されるのでしょうか? ジェフ・ミルズさんにDVS1さんもプレイするので、できたら観たいものです。

テーマ : 音楽のある生活
ジャンル : 音楽

2010-08-22

ゲイのメッカでビアなCM?

 友人宅で何となくTVが点いていて、そこから大好きな曲が聴こえてきたので、「おおっ」と反応しました。と同時にビックリしました。
 アサヒビールの「W-ZEROダブルゼロ」というビールのCMに、ペット・ショップ・ボーイズの「Go West」が使われていたからです。アサヒの公式サイトで確認できます。

Asahi公式サイト→「W-ZERO」のCMとメイキング

 知っての通り、PSBの「Go West」はヴィレッジ・ピープルのカバーです。PSB版とVP版では少し見た目というか意味合いが異なりますが、基本は同じ。即ち、同性愛者の応援ソングです。ニューヨークの同性愛者から見ると、西部――カリフォルニアのサンフランシスコは同性愛に寛容だから、そこへ行こう! という歌。
 とはいえ、そこらへんの知識がなければとっても普通の歌に聴こえます。CMに使われている部分も、

(西へ行こう!) そこでの人生は平和で
(西へ行こう!) 開放感があって
(西へ行こう!) 空は青い

と、自由を謳歌する楽しい感じです。ですが、ですがですよ? CM担当者は知っているのでしょうかね? 同性愛者の応援ソングってことを。

 「W-ZERO」は、カロリーとアルコールが0%にもかかわらず爽快感は高いのが売りな、酒類でない、単なる清涼飲料水です。だから爽快感のある明るい曲を使おうと考えたのでしょう。確かに「Go West」は明るくて楽しくて爽快感のある名曲ですから、イメージにはピッタリです。バックトラックだけ聴けば。
 歌詞は、たとえ隠喩の意味を知らなくても、額面通りに受け取れば「西側諸国(自由な雰囲気の国)賛歌」です。そんな歌をビールのCMに使うのはどーなんでしょ? 歌詞は無視で、曲調が明るくて開放感があるって雰囲気だけで選んだのでしょうか?
 「W-ZERO」だけでなく、使っている曲の歌詞の意味を全く考えていないCMって結構ありますよね。なーんかガッカリです。社民党や共産党が党のCMに「Go West」を使ったら驚きを通り越して爆笑しますけど。
 ま、こんなことをゴチャゴチャと愚痴ってるのは少数派なんでしょうけど……

Pet Shop Boys 「Go West」

テーマ : 音楽のある生活
ジャンル : 音楽

2010-05-22

あ! れ? 違った

 友人宅で晩御飯時にTVを付けたら、グリーン・デイの「Minority」が流れたから、「おっ! グリーン・デイだ! やった!」と思って聴こうとしたら、全然違うバンドの似ている曲だった。それは、「ミュージック・ステーション」に出演していたRIZE with 隼人の「Laugh It Out」て曲だった。
 RIZEってまだ生き残ってたんだ。ドラゴン・アッシュがまだ生き残っているのと同じくらいの驚きだ。未だにこんな古臭いミクスチャーなロックを聴いている人が大勢いることに驚く。
 自宅に帰宅して、YouTubeで確認したけど、やはり似ている。メロディとか、部分で聴くともちろん違うんだけど、全体の印象が。「パクリ」とまではいわないけど、中途半端に似ているもんだから、イラっとくる曲だ。しかも歌の内容が応援ソングときてて、ますますイラっとくる。何だろうね、見かけが強面なのに応援ソングって青春ぶりは。と思っていたら、映画『ボックス!』の主題歌だったのか。ていうか、『ボックス!』てどんな作品なんだ?
 検索してみたら、要するに北野武監督の『キッズ・リターン』と松本大洋さんの『ピンポン』を合わせたような物語なのか。私はその手の物語が大好きなので映画『ボックス!』を観ることに決めた。でも、何となく、面白くなさそうだ、とも思う。主題歌がRIZEだし。

テーマ : 音楽のある生活
ジャンル : 音楽

2010-02-14

いうに事欠いて防空壕の音楽って……

 友人らと開いた簡単なパーティで、簡単なDjをやった。ガンガン踊るようなパーティでなく、軽く酒呑んで気持ち良く音楽浴びて身体を泳がす程度のパーティのDjなので、こっちも気楽にテキトーな音楽をテキトーに流して楽しんでいた。
 で、まあ、楽しかったのはいいんだけど、衝撃の一言が私を襲った。

 私の理想的なDjは、テクノから演歌まで何でも使うようなもので、あえていえば2メニーDjsのようなごちゃ混ぜ感たっぷりなやつだ。実際、それで気持ち良さを演出するには選曲センスとミックス技術の高さが求められ、私にその「高さ」があるとは思えないけど、自分の好きなミックスとは、古今東西の様々な良い音楽を贅沢に楽しく味わえることにあるので、実践できているかいないかは別にして、そーゆースタイルが好きだ。
 今回は飛び道具として、笠置シヅ子さんの「買物ブギ」、暁テル子さんの「東京シューシャインボーイ」、二村定一さんの「私の青空」を持っていった。3曲とも超有名な超名曲で、そのまま聴いても当然名曲だから素晴らしいんだけど、どうせなんだし申し訳ないようなミックスをしたりする。「私の青空」なんて、エレクトロと合わせると面白い。いや、何というか、名曲が台無しな感は否めないけど、やりたい盛りなのだ。
 で、「東京シューシャインボーイ」をかけてた時に問題発言が。

「何? この防空壕みたいな音楽?」

 ズッガーン! 衝撃を受けた。
 ちょっと待て、おいコラお前! この名曲を愚弄するとは、そこへ直れ成敗いたす! 泣いても許してあげないんだから!
 で、簡単に知名度を説明してあげた。これはね、ロバート・アルトマン監督の『M★A★S★H』にも使われてたグローバルな凄い曲なんだぞ!
 友人の反応。「ふーん、その映画知らない」
 何をー! じゃあじゃあ、大友克洋監督の『AKIRA』にも使われていたグローバルな凄い曲なんだぞ!
 友人の反応。「ふーん。それも観たことない」
 ああもうこれだから近頃の若者は! 温故知新って知らんのか!?

 と、文句をいってはみたけど、「防空壕みたいな音楽」という表現は面白いと思った。面白ついでにググってみたら、「防空壕みたいな音楽」で完全一致するものはなかったので、こんな表現を使う人は殆ど存在しないようだ。
 防空壕=戦時中なわけで、「東京シューシャインボーイ」は戦後の曲だから「防空壕みたいな音楽」には当たらないんだけど(「買物ブギ」も戦後で、「私の青空」は戦前)、何となくいいたいことはわかる。一言でいえば、古臭いだけでなく、凄く昔っぽいってことなんだろう。音がくぐもっていて古臭いと、知らない人(主に若者)には「戦前の音楽」や「戦後の音楽」と聴けてしまうことはあるだろう。「戦中の音楽」は、もっと戦意高揚するための音楽が該当しそうだから、マーチとか軍歌になりそうなので、歌謡曲を「戦中の音楽」と思うことは少ないと思う。しかし、「防空壕=戦時中」なんだから、「東京シューシャインボーイ」は、「戦中の音楽」と思われたことになる。あと、パーティ会場が暗闇で密閉的だったから「防空壕みたいな音楽」に聴こえたのかもしれない。
 防空壕のイメージからすると、もっと不穏で暗くて硬質で湿度が高くて寒い音楽の方がピッタリだと思うんだよなぁ。アーサー・ブラウンズ・キングダム・カムの「Time Captives」とか、そんな感じじゃなかろうか。最近じゃ、ビークとか。
 よくわからないけど、印象だけで「防空壕みたいな音楽」という表現は見事すぎる。私も使おうと思う。馬鹿にするのでなく、愛情を込めて「防空壕みたいな音楽」と称す。その第一弾として、親に「『東京シューシャインボーイ』とかって防空壕みたいな音楽だよね」といってみたら、「はあ?」といわれた。「何それ? そんな曲知らんわ」
 これだから近頃の年寄りは!

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テーマ : お気に入り&好きな音楽
ジャンル : 音楽

2009-07-15

中年向けアイドル?

 パフュームの新作アルバム『トライアングル』を買わずに試聴した。一応は買う気があったんだけど、試聴したら前作『GAME』よりも出来が悪かったので、買わないことに。

 全体的に華がなくなったというか、面白味がなくなったというか、はっきりいってしまえばもうそろそろ飽きられるんじゃないか。問題があるとしたら、パフュームにあるんじゃなく、プロデューサーの中田ヤスタカさんにあるだろう。
 曲調や歌声は「パフューム印」みたいなものがあるから下手に変えられないし、変えるにしても徐々にしてかないといけないから、『トライアングル』から変化は聴こえるけど、どれもしっくりこない。曲にアイデアがなくなったのか、アルバム以前に、曲の途中で飽きて次の曲にスキップしてしまう曲ばかり。もうプロデューサーを変えたらどうだろうか? 難しいだろうけど。

 顕著になったのが、中年向けの曲の増加。ぱっと聴いても、80年代ポップスの影響がモロに出ている。YMOクラフトワークなんかまでごちゃ混ぜ。あとは、今まで以上にオリジナリティが欠如している。パフュームにオリジナリティなんていらない、という点を強調するかのようだ。
 アルバムを通して聴くと最初に引っかかるのが、「edge (トライアングルmix)」だ。デジタリズムかというような音作りだけど、出だしのフレーズから真っ先に想い出すのが『踊る大捜査線』の挿入曲。何て曲か知らないけど、事件が始まった時に流れる曲と似ている。
 次に引っかかるのは、「NIGHT FLIGHT」。出だしのフレーズが聴き覚えあって、何だっけ~と考えていたら、今、とりあえずレックス・ザ・ドッグの「Every Day Could Be Our Last Day」を想い出した。他にも、指一本で弾けそうなメロディ入ってるけど。中田さんとレックス・ザ・ドッグ、どちらの方が音作りが良いかとなれば、そりゃあもうレックス・ザ・ドッグでしょう。
 次が、「I still love U」。笑っちゃうくらい、80年代してる。ベースのシンセの音が80年代で、上ものがなぜか普通ぅ~の音。バランス悪い。変なの。アルバム通して、このバランスの悪さが気になる。宇多田ヒカルさんとウィンクの融合って感じ。
 アルバム中最も違和感のある曲が、「Speed of Sound」。シカゴハウスかっつー出だしから、ケン・イシイさんへとミックスされているような面白い曲。
 他の曲は……どれもこれも、まあまあ。

 全体的にいえるのは、「何かこの曲、あれと似ているなぁ~」と思った曲のことごとくが比較対象の曲よりも出来が悪いこと。あと、ポップさが前作よりも薄れていること。
 いや、まあ、十分すぎるくらいにポップだけど、コードの数が少なくメロディに変化がなく、ゆえに展開が少ないと感じてしまい、途中で飽きる。それが最も顕著だったのが、「edge (トライアングルmix)」。5分以上過ぎて、いきなり「誰だっていつかは死んでしまうでしょう」て歌うところ、唐突すぎて笑いそうになった。
 パフュームを聴く人がデジタリズムなんかを聴いているかどうかは知らないし、聴いている必要もないけど、まがりなりにも「先鋭的な音作り」が売りとなっているアイドルグループの曲なら、Kitsuneのコンピレーションに入っていても違和感のないポップスを作ってもらいたかった。クラブ向けの曲からポップさだけを最大限に活用し、日本のヒットチャート向けに偏らせすぎているからか、面白味が全くないんだよなぁ。クラブでもお茶の間(死語)でも聴ける曲を作ってもらいたい。例えば、フェアモントの「Gazebo」みたいな曲とかあってもいいと思うんだよな、パフュームには。もっともっとハイブリッドなポップスを。パッション・ピットの「Sleepyhead」みたいに、完全にラジオ向けテレビの歌番組向けのようなコッテコテのポップスだってクラブで大ブレイクするんだから、中田さんはそーゆーボーダレスなものを積極的に作るべきだと思う。目指すはリトル・ブーツ! それは間違ってるか。

 『ターミネーター4』だって本人不在のままCGでアーノルド・シュワルツネッガーさんを完全再現してしまう時代、パフュームみたいなポップスは、ヴォーカロイド初音ミクから始まったソフト)のアップデートでいくらでも代用可能だと思う。『GAME』の時にもそう思ったから、『トライアングル』では何かを変えてきたかと思ったけど、それは全くなく、ただただ物足りないとしか言い様のない出来。
 中田さんにとっては、簡単で便利なだけの存在なのかもしれないな、パフュームは。手抜きにしか聴こえないんだもの。

 以下、文中にあるアーティストのYouTube動画を貼り付け。

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テーマ : 音楽のある生活
ジャンル : 音楽

tag : パフューム

2009-05-22

Tha Blue HerbのCM曲に燃える!

 昨日、TVを見ていて驚いた。ゲータレードのCMに、ブルー・ハーブの曲が使われていたからだ。
 いや、まさかなぁ。あのブルー・ハーブが、CMタイアップだなんて、そんなコマーシャリズムなこと、やるわけないよなぁ。でも、あの特徴的な声、特徴的なフロウは間違いなくBossだと思うんだけど、全く聴いたことない曲だったし、うーん、いやいや……とか思い悩み、検索してみたら、やっぱりブルー・ハーブだった。

goo音楽→ジャパニーズHIP HOP最高峰、THA BLUE HERBがプロテニスプレーヤー錦織圭出演CM曲を書き下ろし

 CM用の書き下ろし新曲だったのか。CM企画のどこにブルー・ハーブが共感したのか知らないけど、遂に全国放送の、昔ながらの表現を使うなら、“お茶の間”にブルー・ハーブのヒップホップが流れる日が来るとは……ブルー・ハーブ自身がいうように、時代は変わる。
 それにしても、当然のようにリリックが熱い!

 1ステージ
 チャンスは1度きり
 次のステージ、そしてその次、また次、さらに次、次、次
 どこまで行っても泣いても笑ってもチャンスは1度きり
 その1度きりがずっと続くんだ
 止めるまで、諦めるまで、負けるまで、勝ち続けたなら命の果てまで
 それを承知でたった1人、越えるべき山に挑んでる、崖っぷちの隣人へ我が荒ぶる言葉よ響け
 勝ちたいと願う全ての人々へ
 そりゃ今日も外はみぞれ混じりの悪天候だけれども
 だからって止まない雨を、向かい風を、ちょうどいい言い訳と
 変わらぬ明日を待てど暮らせど突破口は絶対に開かねぇよ
 たった1人切に勝ちたいと願っている人へ
 真正面、moment、時間が減ってってることを認め
 荒れ果てた原野を急げ
 1度きりのチャンス繋ぎ止め、君を待つ、1人だけの椅子を掴み取れ!


 ブルー・ハーブらしいリリックだ(聴き写しなので、間違っているかもしれない)。
 衝撃的だった「智慧の輪」からすれば、最近は落ち着いた感じだし、正直どちらかというともう「未来は俺らの手の中」みたいな生活よりは勝ち組だと思うけど、だからこそ、いつまでも勝っていられる状況が続くわけがない、という実感があるのだろう。
 座れる椅子がいつまでもあるとは限らない。何の変哲もない会社員といえども、その1人1人の暮らしがもっと大勢の暮らしを支えているわけで、ブルー・ハーブは『Life Story』で、そんな普通の変哲のない世界の大切さを描いてみた。
 勝つにしろ負けるにしろ、人生は「1度きりがずっと続くんだ、止めるまで、諦めるまで」。勝ちたいなら、椅子が空くことを待っていてもしかたない。掴み取るしかない。それは、ブルー・ハーブ自身のことでもあるんだろう。
 不況で、色々と困った事態が多い今のご時世に、身体もだけど、心を燃焼させる1曲といえましょうぞ。ま、かなり青臭くはあるけれど……ここは「少年ジャンプ」的に、素直に燃えるべき!

ゲータレードのCM(なぜか上下が逆になってる……)


Tha Blue Herb 「智慧の輪」

テーマ : 音楽的ひとりごと
ジャンル : 音楽

tag : ThaBlueHerb

2009-01-17

Beirutの新作が公開

 21世紀、活躍が最高級に期待されるアーティストであるベイルートの新作PVが公開されてた。

Beirut 「La Llorona」

"La Llorona" New Beirut Video by Owen Cook from Owen Cook on Vimeo.
 YouTubeにも公開されてるけど、PVのアニメーションを担当したオーウェン・クークさんの公式サイトから。

 相変わらず素晴らしい。最高! 来月発売されるシングル(2枚組みなんで、曲数的にアルバムと変わらんけど)が物凄く楽しみ!
 NMEの記事では、5月からヨーロッパで6日間のツアーもするらしいけど、日本にも来てもらいたいものです。去年はツアーをキャンセルしたりしたけど、今年は活発な活動をするのかな?

 来月発売予定のシングルの1枚はベイルート名義、もう1枚はリアルピープル名義と分けられている。
 リアルピープルの曲は、エレポップ風味で、ザック・コンドンさんのベイルート以前の曲も含まれているそうです。YouTubeで見つかったので、貼り付け。

Realpeople 「My Night With A Prostitute From Marseille」

 完全にエレポップ。え? これがベイルートの人? と驚いてしまう。ナタリー・ポートマンさんが主催した(?)エイズのチャリティー・アルバムに収録された曲らしい。

Realpeople 「Venice」

 こっちはエレクトロニカだけど、途中からベイルート風味も混ざる。

 多彩といえるのかどうかちょっとわかんないけど、どっちの名義も面白い。面白いけど、やっぱベイルート名義で活躍してもらいたいです。

 ベイルートの曲は、公式サイトで数曲がフル試聴できるので、興味あったらそちらへ。
参考リンク→ベイルート
 ピッチフォークでのインタビュー記事も読めます。

テーマ : 洋楽
ジャンル : 音楽

2008-07-06

日本のメジャーはレベル・ミュージックが売れない

 何の番組か忘れたけど、TV番組のエンディングでCliff Edgeというヒップホップっぽいグループの「LIV~大切なあなたへ~」という曲がかかっていた。
 たぶん……歌詞からして、あーゆーのが人気あって、それなりに売れているんだろうけど……何でヒップホップで「励ましソング」を歌うのか、理解に苦しむ。
 形ばっかのヒップホップ風「励ましソング」または「応援ソング」は、ドラゴン・アッシュの「陽はまたのぼりくりかえす」だけでいいでしょうに。あれは日本のポップシーンにとってエポックだったけど、それ以降はドラゴン・アッシュ自身も含め、みんな形骸化した物真似だよ。まだそれが出続けていたのか。

 一応、ファンからは「実力派」とかいわれているようだけど、Cliff Edgeを聴いてヒップホップに目覚め、ルーツなんかを聴くとは思えないし……日本の音楽ランキングを賑わす一部のメジャーなヒップホップの普及には貢献しても、ヒップホップの普及には障壁になるだけのような気がする。どうなんだろ?
 私が考えるポップなヒップホップといったら、N★E★R★Dアウト・キャストカニエ・ウェストさんやウィル・アイ・アムブラック・アイド・ピーズ)さんなどで、日本なら当然のようにスチャダラパーなんかになるんだけど、Cliff Edgeを聴いている人はそんなの聴くのかなぁ?

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テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

tag : CliffEdge Liv~大切なあなたへ~

2008-06-22

Coldplay『Viva La Vida』はドラゴン・アッシュみたい

 人気があるから、何となく押さえておく程度の気持ちで聴いたけど、それでも駄目だったコールドプレイ。何が良いのかさっぱりわからない。
 新アルバム『Viva La Vida』には、まず聴き続けられるだけのメロディがない。
 リズムが強調されたらしいけど(と、売り場のポップに書かれていた)、平坦すぎて1秒も乗りきれないまま終わったんですけど。え? どこにリズムの強化が? グルーヴって、どっかにあったかなぁ……

 余りに大人気だから何か新しいことにチャレンジしたかったのはわかるけど、どう考えても、そんな力量はないんじゃないか、コールドプレイには?
 ただただ大袈裟なだけのオーケストレーション、先鋭的な部分があると思わせたかっただけのノイズ、色んな要素を取り入れてますよってな多国籍性……それらが成功していれば歴史的な傑作にはなったかもしれない。しれないが、メロディを聴く限りでは、大成功していても、優れたものになったとは思えない。

 コールドプレイの魅力は、B'zと同じようなものだと思う。伝統芸能といってもいいくらいの、オーソドックスなメロディに、歌声。それだけ。それ以外にいらない。それだけがあればいいバンドがそれ以外を求めて成功した試しがない。ローリング・ストーンズエアロスミスU2も。ビートルズビーチ・ボーイズレディオヘッドは例外中の例外だ。
 たぶん、コールドプレイは売れてしまったのが悲運だったのかもしれない。最初っから良質なバンドじゃなかったもん。レディオヘッドみたいに徐々に売れていったなら良かったのに、いきなりドカーンって売れちゃったしなぁ。私は1stアルバムからちゃんと聴いているんだけど、最初っから「大したことないなぁ」と思っていたので、実は今作までコールドプレイが大人気だったことを全く知らなかった。「え? 売れてたのかあんな作品で!?」て驚いた。だから、常人にはわからない苦労だってあるんだろう。
 U2の『ぽっぷ』と『ずーろっぱ』程に酷くはないけど(うん、あれは酷かった)、実験が成功しているとはいい難い。U2にピンク・フロイドを合わせて大失敗した、て感じなんだよね。レディオヘッドが『The Bends』から『OK Computer』で見せた大変化とは大違い。新しいことにチャレンジすることばかりに注意してしまい、基本を大忘れしている。
 まぁ、それでも今作は売れるんだろう。伝統芸能+実験に、ファンは「コールドプレイは進化した!」とかいって。でもなぁ、元々が映画『アルマゲドン』みたいなバンドだったから、それが進化しても、面白味はない。

 ところで今作のジャケットデザインを見て真っ先に想起したのは、ドラゴン・アッシュの『Viva La Revolution』だった。たぶん、かなりの人が同じようなこと思ったんじゃないかな?
 どっちもフランス革命の絵画に、「ビバ!」で始まる。「人生万歳!」に、「革命万歳!」の違いはあれど、新しいことに大失敗しているのは同じ。
 ただ、ドラゴン・アッシュは大失敗したままずーっと今に至り、使っているフォーマットが完全に時代遅れなのに気付いてなくて、ご自慢のミクスチャーぶりはN★E★R★Dなんかと比べると可哀相になるくらい酷い出来なんだけど、コールドプレイにそれはないだろう。
 次作では、本来のコールドプレイに戻るでしょう。コールドプレイを好きでもない人が聴くなら、たぶんベストは次作からかな?

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

tag : コールドプレイ 美しき生命 Coldplay VivaLaVida

2008-06-20

Meg『Step』がパフュームに聴こえる病の私

 おっ、と思って何となく買ってしまうCDやレコードがある。大抵は、店でかかってて、良い曲に聴こえたものだ。
 おっ、と思って悩まずにCDやレコードを買い、家に帰って聴いてみて、何でこれが良く聴こえたのか……と思うことがある。かなり。
 MEGさんの新アルバム『Step』もそんなアルバムだった。おっ、と思うだけの作品。

 いや、もう、いった瞬間にファンから非難を浴びそうな感想しか出てこない。
 「中田ヤスタカさんがプロデュースしているから、パフュームですねぇ」とか。実際、パフュームにしか聴こえん。何で買っちゃったんだろう。

 しかも、今日はタワーレコードでCDを2万円分くらい買ったんだけど、レジで清算している最中に「ポイントWキャンペーン」が数日後であることを知り、知ったからといって財布からお金を出している最中だったので、「あ、やっぱ買うの全部止めます」ともいい辛く、「あと数日後に来ればポイントが2倍で貰えるのに……何でいっつもポイントWキャンペーンの告知はレジ横の小さなポップでしか行わんのだっ……! もっと店内で大々的に告知しやがれタワーレコード!」と呪詛を心の中で呟きながらの購入だったから、ハズレを掴むとかなり悔しい。今、かーなり悔しい。
 たぶん、MEGさんとやら(今回初めて知ったアーティストなのだ)が悪いんじゃない。中田さんが悪いのだ。どうせパフュームに聴こえるんならパフュームを聴いた方が圧倒的にいい。だから、同じ中田さんプロデュース作品を聴くなら、『Step』よりはパフュームの『Game』の方がいいと思います。偶然か、題名まで似ている。最後の母音まで同じだ。

 しかし、ここは同じMegでも別のMegさんを推薦しておこう。
 イタリアのMegさんは、日本のMegさん同様、ダンスミュージックなポップスを歌う、女性歌手だ。音楽性を一言で書くと、「ビョークさんの真似」でしかない。ないけど、日本のMegさんというか中田ヤスタカさんプロデュースよりは何倍も「聴ける音」なので、「Meg」という名前に惹かれる愛好家の皆様(そんなのがいるのかどうかは知らないけど)は、イタリアのMegさんの先月出たばっかの新アルバム『Psychodelice』を聴いた方がよろしいかと思います。

 ちなみにイタリアのMegさんがMySpaceを持っていたので、そのリンクを。アルバム『Psychodelice』から数曲フル試聴できる。「ビョークさんの真似」とは書いたけど、あのビョークさんを真似しているだけはあり、音は優れているので、決して駄作とかじゃない。特徴的でもないけど。

MySpace→Meg

 ところで、日本のMegさんの公式サイトを見てみたら、Wire05に出演していたんだ……あれ? 全く記憶にないぞ。出てたっけなMegさんなんて……?
 と思ったら、あ、Megさんて、Kagamiさんのアルバム『Spark Arts』で歌ってた人だ! あー、ああそうだ、アルバム最後の「Sine Wave Highway」を歌ってた人だ! 完全に忘れてた……まあ、好きな曲ではなかったしなぁ。

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テーマ : 音楽のある生活
ジャンル : 音楽

tag : Meg Step Psychodelice

2008-06-15

Minitel Roseに大興奮!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 Minitel Roseっ……! フランスからまたとんでもないアーティストが現れた! って、まぁ知ってる人は知ってるんでしょうけど。
 ところで何て意味なんだろう、ミニテル・ローズ……「ミニテル」は、フランス産の文字通信(ネットの前身みたいなやつ)でしょ? そこに「ローズ」だと、言葉の雰囲気からしてやらしー感じなので、「PINKちゃんねる」みたいなアダルト系サービスのことか?

 さて、どんなアーティストなのかというと、最近流行のタイプ。KitsuneEd Banger以降のダンスミュージック。1つ前の記事に書いた、ブラック・ゴースツと同様。なーんだ、ありふれたやつか、と思われるかもしれないけど、いやいや、昨今最強のアーティストかもしれない
 いや、よく聴くとそんな大袈裟なもんじゃないと思う。最強アーティストなんて気のせいだろう。同じフランスなら、TTCの方が遥かに上だ。しかし、「Magic Powder」て曲を聴くと、そうもいってられない。
MAGIC POWDER - MINITEL ROSE

  何だこのとんでもないアホアホポップスは! いや、曲自体は、唾液の溜まりまくったフランキー・ナックルズさんの「The Whistle Song」といった感じで、そんなに変じゃない。PVが、PVのセンスが変なのだ。
 グリーン・ベルベットディー・ライトTTCが合体して、そこにサン・ラが乱入し、宇川直宏さんがタモリ倶楽部の感性で映像を担当したような感じだ。宅八郎さんまで踊ってるし。異常にダサい。ダサすぎて、カッコイイと勘違いしてしまうような意味のわからなさ。フランス人は頭がどうにかなったのかと暴言を吐きたくなる程に。

 もうね、ぴゅーぴゅぴゅいってるフレーズが耳から離れん! これぞ正にキラーチューン! クラブの大音量で聴くととんでもなく大盛り上がりすること必至!
 本年度の上半期のベストは「Magic Powder」に決定(予定)!
 
 ちなみに、アルバム『The French Machine』が既に発売されている。全7曲と曲数は少ないながらも捨て曲なしで、もっと聴きたい欲求不満にかられる完成度。それでもやはり、「Magic Powder」が飛び抜けてインパクトが強い。
 ちなみにこれがジャケット。
minitelrose
 クラフトワークの大失敗作って感じで、素晴らしいなぁ~。
 ただし、ネットでアルバムのCDを買おうとすると、フランスのAmazon以外では買えないかもしれない。日本Amazonでは扱ってなく、アメリカAmazonではMP3のダウンロード販売のみだった。HMVでも扱ってなかった。
 フランスAmazonは、アメリカAmazonのアカウントを取得していれば、それが使えるので、是非とも『The French Machine』を買いましょう!

 ミニテル・ローズのMySpaceがあり、そこではアルバム『The French Machine』全曲をメドレー形式で聴ける。
MySpace.com→Minitel Rose

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テーマ : 洋楽CDレビュー
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tag : ミニテル・ローズ MinitelRose

2008-06-13

The Black Ghostsは、今のところシングルだけでいい

 シミアン・モバイル・ディスコの兄弟みたいな、ブラック・ゴースツの1stアルバム『The Black Ghosts』を購入。
 かなり期待していたんだけど、うーん、イマイチ。シングル曲は最高。それ以外が……

 最近のこの手のアーティストは皆、同じ傾向だよなぁ。既に大ヒットしているシングル曲は素晴らしいのに、それ以外の曲がイマイチ。シミアン・モバイル・ディスコはその代表格。デジタリズムジャスティスは、アルバム1枚を全て聴かせるだけのものをちゃんと作ってあったけど。
 ブラック・ゴースツもそれらのアーティストと同類ではあるけど、決定的に異なるのが、歌ものメインな点。デジタリズムだって「Pogo」てバンドライクなヒット曲をアルバムから出してはいるけど、ブラック・ゴースツは系統が違う。ペット・ショップ・ボーイズデペッシュ・モードを合わせたような感じの、エレポップ。しかし、同じエレポップでもイレイジャーなんかとは全く違い、フロアライク。レーベルはノーマン・クックさんのサザン・フライドの出身。嫌でも期待しちゃうよ。

 既にヒットしている数曲は当然のように素晴らしい。素晴らしいが、それならシングルだけを持っていればいい。いいが、一般的にシングルを買う人は少ないだろうから、やっぱまとめて聴けるアルバムはお得だ。お得だが、シングル曲以外の曲が駄目なので、勿体ない感じ。じゃあどうすればいいかというと、フロアヒットだけをまとめて聴けて捨て曲一切なしのアルバムがある。ブラック・ゴースツのミックスCD『Mixtape』だ。
 『Mixtape』は、ブラック・ゴースツ自身の曲以外に、ブラック・ゴースツがリミックスしたアーティストの曲もあり、というかほぼブラック・ゴースツ絡みの曲で構成されている。ブラック・ゴースツの魅力が1枚に凝縮されており、「シングルを集めるのは嫌。でも、シングル曲をまとめて聴きたい。しかも捨て曲なしで」という我がままさんをも大満足させられること間違いなしの1枚だ。
 個人的にはブラック・ゴースツ自身の曲よりも、ブラック・ゴースツがリミックスした曲の方が圧倒的に名曲が多いので、本気で『The Black Ghosts』よりも『Mixtape』の購入をオススメしますね。デジタリズムやシミアン・モバイル・ディスコなんかが好きで、2Many Dj'sなんかのミックスが大好きな人は絶対に避けて通ってはいけない1枚だと思う。
 ま、一番いいのはシングルを買うことだけど。

 ちなみに、MySpaceでブラック・ゴースツのリミックス曲が数曲だけフル試聴できるので、聴いてみよう。ブラック・ゴースツのリミックス曲で最も素晴らしいトラバントの「The One」が聴ける。あと、激烈に盛り上がるゴシップの「Listen Up」も聴ける。他のは……まあまあ。

MySpace.com→The Black Ghosts REMIXES!

 ついでに本家の方のも。こっちはこっちで、アルバムに未収録のリミックス曲が聴ける。

MySpace.com→The Black Ghosts

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ジャンル : 音楽

tag : ブラック・ゴースツ TheBlackGhosts

2008-06-10

Simian Mobile Disco『Live In Japan』を買うくらいなら

 シミアン・モバイル・ディスコのライヴ(昨年の<Oblivion With Bells>)を収録した『Live In Japan』を購入。
 正直、数回聴いただけで、もう聴く機会がなさそう。決して悪いわけじゃないんだけど、ダフト・パンクの『Alive 2007』(邦題は『ピラミッド大作戦』)を聴いた後では、ねぇ。

 シミアン・モバイル・ディスコ、デジタリズムジャスティスセバスチャンサーキンMSTRKRFT、ついでにユッフィー……などなど、ここらのアーティストはほぼ同一グループにまとめられがちで、個別のアーティストの音楽性というよりは、シーン(フレンチエレクトロがメイン)という括りで語られることが多い。そしてそれは、KitsuneEdBangerという2つのレーベルにまとめられる。だから、これらをよく聴く人でなければ、どの曲がどのアーティストのものか識別するのは難しいだろう。だって、どれも似たり寄ったりだし。ジャスティスはその中で頭一つは抜け出ていると思うけど、基本的に音楽性は似たり寄ったりだ。
 ヒット曲も、各アーティストに3曲程度あり、それはパッと聴いてすぐに識別できるんだけど、B面曲とか、アルバムのシングル曲以外の曲となると、どのアーティストも同じ。なーんも変わらん。さらにレーベル・コンピレーションなんかに含まれている雑多なアーティストの曲となると、もうさっぱり区別できん。
 ライヴも……やはりみんな似たり寄ったり。飛び抜けた特徴もないし。ケミカル・ブラザーズみたいに上手く生き残れるアーティストはどれだけいるんだろうか。

 で、シミアン・モバイル・ディスコの『Live In Japan』だけど、アルバム『Attack Decay Sustain Release』を持ってる人は、このライヴ盤を買う必要はない。ライヴならではの高揚感はあるけど、それはダフト・パンクの『Alive 2007』を上回るものではない。
 シミアン・モバイル・ディスコは、今のところ名刺代わりとなるヒット曲が「Hustler」、「It's The Beat」、「I Believe」くらいしかないし、どの曲も最高レベルに素晴らしいわけでもない。近作の「Clock」は結構いいけど、それにしたって印象が薄い。結局は、少ない持ちネタをどのように引き伸ばし、盛り上げるかがライヴのポイント。つまり、かなり巧くないと中弛みが生じる。実際、『Live In japan』を聴くと、中盤から盛り上がらない。The Go! Teamの「Lady Flash」リミックスまで使ってるけど、イマイチ。
 本当に、決して悪いわけじゃないんだけど、とにかく先にダフト・パンクの『Alive 2007』を聴いてると、いらないと思えてしまう。『Alive 2007』と『Live In Japan』の大きな違いは、何よりもヒット曲の数。持ちネタが豊富なダフト・パンクとそうでないシミアン・モバイル・ディスコとでは、そこでかなりの差が生まれる。
 シミアン・モバイル・ディスコが今後も消えずに活動を続けてくれるなら、ベストのライヴ盤はアルバムが3枚はできた後じゃないかなー。たぶん、それくらいは必要だと思う。

 ところで、『Alive 2007』はダンスミュージックのライヴ盤としては無敵だけど、もう1枚、ヴィタリックの『V Live』も必須。
 ヴィタリックはアルバム1枚しか出してないけど、テクノ寄りということもあってか、盛り上げ方がムチャクチャ巧い(アルバムに捨て曲が一切なく、シングルで通用する曲ばっかだからだろう)。ダフト・パンクと共に、フレンチエレクトロが盛り上がる前から人気のあったアーティストだけど、フレンチエレクトロ以降のシーンも裾野に納め、テクノ~ロック~エレクトロをごっちゃ混ぜに凝縮した良さがあるので、他の下手なライヴ盤はほぼいらない。
 うん、『Alive 2007』と『V Live』があれば、当分の間、他にダンスミュージックのライヴ盤は必要ないでしょ。

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テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

tag : シミアン・モバイル・ディスコ ライヴ・イン・ジャパン SimianMobileDisco LiveInJapan

プロフィール

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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