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2011-09-13

忘却の彼方から・2

 私にとって、今年の<WIRE>には、特別な意味が2つありました。
 まずは、東日本大震災。良い意味でも悪い意味でも日本が一つになった、神様が――いたとして――起こした迷惑極まりない、激大イベントです。
 もう一つは、知人の死です。<WIRE>に遊びに行く直前に、知人の死を知りました。死を知ったのが<WIRE>前で、死の“形”を知ったのが<WIRE>後です。
 両者共に、「踊ってていーのか」という疑問が湧き起こりました。大震災の発生時期が夏であれば、<WIRE>は開催できなかったでしょう。「遊んでいる場合か!」と怒られます。最初、今年の<WIRE>は開催されないな、と思いましたからね。開催されて良かったです。
 「遊んでいる場合か!」という怒りにも似た疑問には、「遊んでいる場合だ!」と返します。こちとらただ遊んでんじゃねーんだ! 考えながら踊ってんだよ!

 以前から、それこそ<レインボー2000>のような野外レイヴの頃から、ダンスミュージックで踊ることには意味がありました。レイヴカルチャーそのものの反社会的な存在感と、逆に地域と密着してイベントを起こすという親和的な社会性です。屋内でも、クラブなんかは、今じゃ深夜から明け方まで遊ぶことは反社会的な行為となっています。そうでなくとも大きな音でみんなが集まって半狂乱になって踊り楽しむ姿は、反社会的です。「よさこい」なんかは好意的に招かれるのに、レイヴは反社会的で駄目。正直、意味がわかりません。ただ、「よさこい」は一体感を楽しむものですが、レイヴは違います。
 私にとって、ダンスミュージックを踊り楽しむことは、音楽による一体感の楽しみはありますが、それぞれの差異を楽しむことです。バラバラでいーのだ、という実感を得られたのが、ダンスミュージックで踊ることにハマった要因でした。
 クラブでもそうですが、大きな場所で行う屋外レイヴだと、踊り方やノリ方が他とは異なる方をたくさん見ることができます。たとえば四股をずっと踏んでいる方や、暗黒舞踏のように怪しく踊る方や、様々です。みんなで同じ方を向いて、みんなで同じ動きをする必要がない。当たり前のようで当たり前でない音楽の楽しみ方、それはダンスミュージックに出会わなければ知らなかったことです。

 <WIRE>でも、私はいつも差異を楽しみにしています。音楽による一体感と同時に、バラバラでいーのだ、という一体感。しかし、差異を認めない、みんなと違うということを笑ったりする、狭量な方もたくさんいます。そーゆー人がいると悲しくなります。悲しくなって、そーゆー人の前であばばばばばばぁーっとメチャクチャに踊ったりします。そーゆー人がそれでどっかへ去って行くと、はっはっはぁーと勝ち誇った気持ちになります。いい歳して何をやっておるのだ私は、とすぐに落ち込みますが。
 みんなと一緒が楽しいこともあれば、楽しくないこともある。みんなと一緒でないことを笑ったりすることは、楽しくない。
 しかし、イギリスの暴動なんかを見ると、「バラバラで一緒は素晴らしい」は幻想なのかもしれない、とも思います。差異があることは、時として大変なストレスを生むのかもしれない。クラス毎に別れているものは、重なり合わない方が幸せなのかもしれない。言葉の差異なんか関係ない、音楽の力だけで一体になれる素晴らしさも幻想なのかもしれない。セカンド・サマー・オブ・ラヴ以降、三度のサマー・オブ・ラヴが起こらないのは、やはりサマー・オブ・ラヴなんて思想は幻想だっただけなのかもしれない。差異を愛するなんて奇麗事いってたって、その裏では人種差別や戦争がなくなっていない。幻想を愛する者だけが、幻想を現実だと酔いしれているだけ。

 東日本大震災が発生し、不謹慎ながら私は一体感を感じました。まあ、みんなで一体とならなければどうにもならない大災害だったからですが、「こんな時こそ躍進のチャンス!」と思いました。
 みんなが助け合い、この難局を切り抜けようとしています。その反面、差別や醜い足の引っ張り合いもあります。無駄な善意による自粛活動。TVメディアの駄目っぷりに愕然としたり。
 しかし、一体感は必要であっても、「みんなで一緒」である必要はありません。「バラバラで一緒」が一番です。一緒である必要すらありませんが、バラバラでも一緒になれる余裕はあった方がいい。意見が対立し合う者同士でも大局的には一緒になれるような余裕がほしい。それには細部にこだわる必要がある。細部なしに大きくまとまり合うことはできません。結局、イギリスの暴動は細部がなかったのではないか、と思います。
 たとえば何かの運動活動に参加する高揚感にも似ているのではないかと。昔、『ゴーマニズム宣言』で小林よしのりさんが克明に描いたように、達成目的があって運動活動に参加していたのが、いつの間にか運動活動そのものを目的としてしまう。目的のない目的。日常のない日常。または、日常しかない日常。
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tag : WIRE

2011-09-06

忘却の彼方から

 楽しかった<WIRE11>の詳細な記憶が薄れる中、想い出しながら。

 今年は新横浜への到着が早く済んでいたので、入場も遅れることがありませんでした。<WIRE>ならではの入場時の興奮は相変わらずで、こもった音が横浜アリーナの入り口から漏れ聴こえ、もうそれだけで早くフロアに入って音を浴びたい欲求に駆られます。

 メイン・フロアの初っ端はシン・ニシムラさん。6年ぶりの出演で、その間には作品をいくつも発表していたため、満を持して、という感じです。しかし、プレイは普通。ドッカンドッカン盛り上がるわけでなく、盛り上がらないわけでもなく。少しずつフロアを暖める感じ。
 ニシムラさんのプレイにノりながら、メイン・フロアを散策。

 メイン・フロアは、事前告知の通り、天井からの下がり物が減り、公式サイトの説明いわく「お花がひらいたようなオブジェ」が複数設置されていたのですが、それが微妙な出来で、お花というよりは、ネギのようで……ちょっと失敗だったのではないかと。
 メイン・フロアに設置されたものは他にもう1つあり、それは観客席です。昨年まではステージはメイン・フロアの両端に2つ設置されており、今年はその一方をなくし、観客席を設けていました。ステージ部分がなくなっただけなので、フロアの広さはそのまま。3階の観客席だと、音が反響しまくって聴こえ、音を楽しめなかったのが、メイン・フロアに設置された観客席だと、音をそのまま楽しめる分、良かったと思いました。また、座席そのものが3階席のものより快適でした。疲れている時に3階席まで上がる必要が減っただけ、快適さが倍増し。来年も同様にしてもらいたいと思いました。
 ステージを減らしたからか、節電のためなのか、災害対策なのかわかりませんが、スピーカーの数が減っていたのは少し残念でした。その分、床に積み上げられたスピーカー前に陣取れば最高の低音を浴び続けることができましたが。

 ニシムラさんの次はタサカさんです。最近は作風が変わりつつあり、それはリカルド・ヴィラロボスのミニマル・ハウスな影響を強く感じさせる作風で、正直なところタサカさんらしくない、というのが私の感想です。しかし<WIRE>でのプレイは相変わらずのノリの良さで押し通していました。人によってはいきなりピークタイムが来たかのように踊っており、残りの時間は大丈夫なのかと、他人事ながら心配になるくらいのノリでした。
 私もいつもはここら辺でいきなり大はしゃぎしてしまい、後半は体力が尽きてフラフラになっていることが多かったので、今年は体力温存のため、大はしゃぎしないでおこうと、適度な踊りを。

 とか思っていたのに、次のダブファイアさんに狂喜! 凄く良かった!
 一頃昔、ディープ・デッシュといえば安定銘柄で、その片割れであるダブファイアさんがテクノ部門へと転向したら、これまた安定銘柄でした。音に隙間が多く、巨大な音響空間で響き渡ることが最適なのです。つまり、<WIRE>なんかにピッタリ!
 タサカさんの作風が~とかケチつけましたけど、私の趣味も今やミニマル、ハード・ミニマル、ディープ・ミニマル、ミニマル・ハウスとか表現されるような作品を好んでおり、とはいえノリノリなディスコなのも大好きなのですが、今一番好きなのはミニマル系であり、隙間の多い音であり、Djプレイでもそれは同じで、<WIRE11>で最も良かったのは結局、ダブファイアさんでした。
 ダブファイアさん終了で、<WIRE11>開始から4時間踊っていたことになり、ちょいと疲れたのと次のケン・イシイさんからは混みそうだったので、少し休憩。

 軽く食事をした後、セカンド・フロアの様子を見にいったら、特に混んでおらず、簡単に入場できたので入ってみたら、ダニエル・シュタインベルクのDjプレイ中でした。これまた良かった! 一昔前のタサカさんというか、TOBYさんがいたらTOBYさんがやってそうなプレイでした。つまり、陽気で、ノリノリ。いきなり「きゃりーぱみゅぱみゅ」を使ってもおかしくないDjプレイでした。<WIRE11>での最優秀陽気賞はシュタインベルクさんで決定です。

 その後に続くレインボウ・アラビアのライヴは、いきなりけたたましく鳴り響く打楽器の音に持ってかれました。Lcdサウンドシステムがやる「パンク版おどるポンポコリン」というか「パンク版佐渡おけさ」とでもいう音。おっもしろーいっ!
 しかし、その時間帯のメイン・フロアは石野卓球さんがDjプレイが始まる頃だったので、セカンド・フロはガッラガラ。踊り易くて良かったのですが、レインボウ・アラビアはちょっと寂しいと思ったのではないかと。曲を聴いたのは今回が初めてだったので、盤を早速買おうと決心させる面白さがあっただけに、観客数の少なさがもったいないと思いました。

 レインボウ・アラビアをたっぷり楽しんでからメイン・フロアに降りると、観客でびっしり。しかし、後方の観客席が空いていたので、そこに座って休憩しながら鑑賞。考えたら、卓球さんの音をメイン・フロアでちゃんと聴くのは十年ぶりくらいかもしれません。
 失礼ながら、<WIRE>での卓球さんのプレイはいつも大したことがないと思っています。何でこんなに面白くないのか、と不思議に思うくらい。焦らしプレイも面白くないし、選曲も面白くないし……ゆえに、いつも卓球さんの時間帯は休憩時間となっています。
 今年も特筆するようなプレイではなかったと思います。思いますが、最後に謎の曲を使っていたのが記憶に残りました。わざわざVjで字幕を表示させてまで使った曲です。字幕はこうです。

A RAY OF HOPE FOR YOU
A RAY OF HOPE FOR ME
A RYA OF HOPE FOR LIF
FOR EVERYONE

何のサンプルなのか、何の曲なのかさっぱりわからず、しかしその内容から、東日本大震災復興に絡んだ選曲なのだろう、と思いました。卓球さんはいつも“狙った曲”を必ず使います。昨年であればカガミさんの曲です。今年のもそうなのでしょう――が、誰の曲なのかわからず、卓球さんの新曲なのかと思って調べてみたら何のことはない、山下達郎さんの新譜から使ったようでした。山下達郎さんの曲なんて普段から全く聴いてないので、たぶん殆どの人は知っているのでしょうけど、私は全くわかりませんでした。正直、あまり大したことのない感じ……
 普通に盛り上がって普通に終わり、次のウエストバムさんに繋がります。

 何というか、相変わらずのウエストバムさんでした。派手で、ギュインギュインいってるプレイ。ロックだなぁ、と。
 その後のdOPまで休んで、フェリックス・クロヒャーさんが始まったので、嬉々としてフロアへ突入。
 しかし、イマイチ。ブレイクを作る際に必ず音量を下げるのに途中で飽きました。途中で立ち止まってしまいましたね。
 続くレディオ・スレイヴのプレイも何か単調で楽しめず。深い時間帯を様子伺いするように、とりあえずリズムにノって踊っていました。
 物凄く期待していた69もイマイチ。焦らしすぎプレイで、途中で飽きたので、田中フミヤさんの開始を待ってセカンド・フロアに移動。

 田中フミヤさんは、相変わらずでしたけど、ハードからミニマルへと転向しながらも、その確かなプレイにはブレがありません。個人的には昔より今の隙間の多い音のプレイが大好きです。さらにいえば、カラフト名義のミックスが大好きですね。
 最後まで片時も飽きることなく楽しめ、アンコールも長々とプレイし、万感の拍手に包まれてセカンド・フロア終了。まだ続いているメイン・フロアへ移動。

 <WIRE11>のトリは、レン・ファンキさん。トリですけど、普通。深夜帯に聴くと最高に良いプレイだと思うのですが、早朝のトリには向いていないような。最後もあっさり風味でした。

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tag : WIRE

2011-08-31

筋肉痛の彼方から

 <WIRE11>が盛況で終了しました。3日を経てまだ足腰が痛いです。老いですなぁ。

 始まる前は、フロアが狭くなる、と不満のあったメイン・フロア後方の観客席でしたが、実際に見て驚き。広くなっとる! いや、それもその筈、昨年まではステージがメイン・フロアの両端2ヶ所に設けられていましたけど、今年は1ヶ所だけにし、もう一方の空き領域を観客席にしたわけですから、つまりフロアの広さは全く変わっていないのでした。その上で観客席が設けられているのですから、快適さが増しており、良かったです。お陰で今年は小さく狭い3階席を利用しないで済みました。早合点で文句いってすみませんでした。
 快適さが増した今年の<WIRE>でしたが、観客数は増えていないようでした。むしろ……また少し減った? 昨年か一昨年から観客数を公式サイトが公表しなくなったので実際はわかりませんが、体感的に減ったような気がしました。理由は、踊り易かったから。私は基本的にステージの反対側で踊っていました。フロア割りでいうと、BかD。実はそっちの方が低音が良かったのです。
 メイン・フロアをウロウロして音の良い場所を探して辿り着いたのが、ステージ側でなく、ステージ反対側でした。今年は天井から吊るしてある大きなスピーカーが、ステージが一ヶ所になったからか、ステージ反対側にはなく、つまり数が減っていました。最初は音が小さくなったと思い、ガッカリしましたが、それも早合点。床にウーファーが積み上がっている場所があり、その前方にいれば低音がビリビリと身体を揺らしてくれました。それがフロア割りでいうBかD辺りだったのです。身近に感じる低音の響きは、もしかしたら今までで一番良かったかもしれません。人生ウロウロしてみるもんです
 そんな音の良かったステージ反対側ですが、かなりガラガラで、とっても踊り易かった。客同士が密着してリズムを取るだけのステージ側と大違い。だからか、観客数が減ったのかなぁ、と思ったのです。減っているのだとしたら、それは石野卓球さんに要因があるかもしれません。24日に「ニコ生」で放送された<WIRE11>特番の内容が余りにも酷かったからです。

 <WIRE11>特番を見たいがために「ニコ生」のアカウントを取り、楽しみにしていたのですが、その内容ときたら……全っ然、宣伝になってない!
 卓球さんは、視聴者に対し、「これ観てるの、どうせ無職ばっかだろ」と衝撃的な指摘を行い、「だから特番を観ている奴はどうせ<WIRE11>には来ない」と切り捨てました。特番の視聴にしても、始まってから起きたため、「どうして起こさなかったんだよクソババア!」と母親にキレてるに違いない、と断定。さらに視聴者に、どうせ無職なんだから、「クソババアの財布から金盗って、それで<WIRE>に来い!」と、これまた衝撃的な提案を持ちかけます。
 この手の宣伝番組には付き物の質問である、「見所は?」や「オススメのアーティストは?」を質問される前に拒否し、司会者を困らせます。そんなもん全部に決まってんじゃん、と。その通りです。その通りですが、「毎年同じこと訊いてきて、同じこと答えてんだよ。何でいつも同じこと訊いてくるかわかる? バカだから!
 <WIRE>でのオススメ料理は何か、という質問には、答えず、「ケバブって、ワキガの匂いに似てねぇ?」という売り上げを邪魔するかのような発言をします。「キング・オブ・ワキガ」と嬉々として語っていました。
 さらには主催者自ら特番を全否定。番組冒頭と最後に「<WIRE11>に行きたくなったか」というアンケートを行い、「YES」で答えた数が殆ど変わらなかったため、「これで『ニコ生』に宣伝効果がないってことがわかった! これを観ている企業の人、『ニコ生』は出るだけ無駄だから! あーっ、出て損したっ!」と「ニコ生」を全否定。
 あんなに酷い宣伝番組は初めてです。<WIRE11>の宣伝番組なのに、7割は関係ないことを話していたと思います。面白かった! 録画機能があれば、録画してのんびり観たいと思うくらいでした。さすがは卓球さん、絶対に民放TVに出演させられませんねっ! あれではピエール瀧さんも「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングに卓球さんを繋がないわけです。もしも神聖かまってちゃんの子さんと卓球さん(か電気グルーヴ)が共演するようなTV番組あったら……いや、そんな恐ろしい企画を実行するプロデューサーはいませんか。

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2011-08-19

御身体は大切に……

 本日の夕方から川崎で始まる<FREEDOMMUNE>に参加する予定でしたが、私事で緊急事態が発生し、急遽キャンセルすることに。先月のうちから8/19~8/21の3日間を非番指定しておいたのに……あーーーーーっ、も、すっっっごい悔しい!!!!!!!!!!!!!!!!

 金沢市を高速バスで9時半に出発して8時間、東京は新宿に17時過ぎに到着、そこから川崎へと行って、会場までの直通シャトルバスにて、会場到着予想時間は19時頃。少しは見逃すけど、そっからは大いにはしゃぐぞーっ! とか、思っていたのですが。
 私みたいな遠方からの参加者は、参加するだけで一苦労です。7/15に<FREEDOMMUNE>の参加予約をして、8/4にはインビテーションカード付きの初回限定版『DOMMUNE OFFICIAL GUIDE BOOK-1ST』が届き、一昨日からの雨天もあり、昨日にはスポーツ用品店で雨具も購入し、準備万端、<FREEDOMMUNE>よいつでも来いっ! と思っていたのですが、むしろ私から遠ざかってしまいました
 自分自身に対する言い訳(慰め)としては、チケット代がかかってないだけ良かったよねぇ、ですか。<WIRE11>とかだと、さすがにチケットを購入しているので、開催日直前になってキャンセルすることはありません(したくない)。でも悔しい。ああ悔しい。グギギギギギギ。
 高速バスの予約(金沢駅~新宿駅の往復で13,800円也)をキャンセルし(キャンセル料は100円。安くて良かった)、<FREEDOMMUNE>の予約をキャンセルし、今晩から明朝までの私の浮付いた期待感を握り潰し……

 でも、やはり諦め切れず、DMM.comと協力して配信される<ZOMMUNE>を体験するべく、急遽DMM.comの会員登録。さらに、高画質で配信を観られるとかいうグラフィックツールも購入(本日10時前に購入したので500円だった)。自宅にて<ZOMMUNE>を楽しみます。
 そして、現地にて募金するつもりでしたが、現地へ行けなくなったので、ネットから募金することにします。

 寒い冬も大変ですが、暑い夏も体長管理には注意しましょう。自分だけならず他人にも迷惑をかけますし。ホント勘弁してよねっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 ところで、遠方から重装備でも構わず行きたい私からすると、川崎の近隣地域にお住まいのくせに悪天候になったくらいで<FREEDOMMUNE>参加を躊躇う方々が信じられません。東日本大震災の復興イベントでもある<FREEDOMMUNE>なのですから、大災害になるような暴風雨でもなければ、参加すれば良いのに、と思ってしまいます。
 だってっ! たとえば東京にお住まいなら、川崎まで電車で1時間内でしょっ!? 交通費は千円もかからないでしょっ!? 羨ましすぎだっつーのっ! 私なんか片道で8時間に6,900円ですよっ! 仕事があると参加は無理になっちまうってのにっ!
 それにっ! 被災地はもっと大変な我慢を強いられているのですから、多少の悪天候くらい我慢して行けば良いのにっ!
 と、ゆーのは、愚痴です。こぼしまくりです。つまり、現地で参加できる人、羨ましいなぁー、ってことです。いや、参加しない方が悪いわけではありません。わかっています。無理して参加しても良いことなんてありません。無理せず、気楽に、気ままに、テキトーに楽しむ。それが重要なのです。気負っても良いことなんてありません。
 高速バスを使うから時間的に参加が難しくなるわけで、電車や飛行機を使えばもっと早く川崎へ到着することができ、仕事があっても参加することはギリギリ可能です(もちろん交通費は倍以上高くなるけど)。それはよーくわかってるんですが……悔しいので、愚痴をグチグチ。
 民放のTV局もさぁ、被災地応援してたりするんならさぁ、<FREEDOMMUNE>を取材するとか放送するとかしないのかなぁ? 散々お世話になった小室哲哉さんも出演するってのに。露出度低いんじゃないのぉ? <FREEDOMMUNE>で最も突出した存在って、小室さんだよ? <KAWASAKI BUDOKAN>の出演者の並びを見ると、

Fragment × leno
salyu x salyu(with 小山田圭吾)
BEATNIKS(高橋幸宏x鈴木慶一)
神聖かまってちゃん
OOIOO
小室哲哉
非常階段
FISHMANS+
KIMONOS
iLL
LEO ZERO

明らかに小室さんが浮いている。いや、だから<FREEDOMMUNE>は面白いし、凄いのだと思うのです。これは主宰者である宇川直宏さんの嗅覚の良さというかセンスの良さなのでしょう。
 <ZOMMUNE>配信があって良かったっ! どっか近くのクラブで<ZOMMUNE>を楽しめるトコないかなぁ……

 ところでもう1点、現地のステージ構成を見て思ったのですが、1万人以上を集めるイベントなのに、トイレが2ヶ所って、足りるのでしょうか……?

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2010-09-12

変わらぬもの:石野卓球『Cruise』、砂原良徳『Subliminal』

 石野卓球さんの『Cruise』と砂原良徳さんの『Subliminal』を購入。どちらも良作。とっても。

 石野さんの『Cruise』は、とてもリラックスした作品。シーンを活性化させなければとか、自分がシーンを牽引しなければというような、ちょいと昔の気負いはもう全くない。もう石野さんがいなくてもシーンは勝手に気ままに動いている。もう石野さんは古臭いオッサンといわれてもおかしくない。だから、というわけでもないんだろうけど、音が気楽な感じだ。
 といって、何か変わった感じは全くない。いつも通りの石野さんの音。それは1曲目の「Feb4」からわかる。キック、ベース、エフェクト、そしてTB-303、変わっているようで全く変わらない石野さんらしさ。
 3曲目の「Hukkle」は、ちょっと流行を意識しているのかな、と思える。パーカッシブなミニマル。なんだけど、エフェクトの入れ方にしても、決してミニマルにならないのが石野さんらしさだ。結局、サービス精神旺盛なのか、展開を細々と入れて飽きさせない。逆にいえば、深いところに潜るような曲に石野さんは興味ないのだろう。
 最後の「Y.H.F.」にしたって、最後の曲だからそれっぽいのを、という全体の展開を考えてしまうあたり、石野さんらしい。
 とっても石野さんらしい、聴けば石野さんだとすぐにわかるような作品だ。

 砂原さんの『Subliminal』も、とてもリラックスした作品。ただし、石野さんとは逆に深く潜るような感じ。
 前作の『Lovebeat』は、大傑作だった。余りの傑作ぶりに、『Subliminal』を聴いていると、『Lovebeat』が去年くらいに発表された作品かと思うくらいだ。『Lovebeat』は全く色褪せることなく、その発展系として『Subliminal』がある。
 9年ぶりに発表された新作だってのに、砂原さんには焦りは全くなさそうだ。聴く人によっては、『Lovebeat』と同じじゃん、と思うだろう。もちろんそんなわけはない。『Lovebeat』と同じ路線ではあるけど、曲の完成度は『Lovebeat』よりもさらに格段に上がっている。『Lovebeat』が完成度の高い世界を作り上げていたってのに、それをさらに超えている。また、音が『Lovebeat』よりもシリアスになっている。たとえるなら、オウテカっぽくなった。つまり、今まで以上に一音一音に緊張感があり、同時に遊び心もある。余裕があるのに、切迫している感じ。
 1曲目の「The First Step」の始まり方が良い。時報のような、時を刻む――1秒よりもゆったりとした――カチッカチッカチッカチという音から始まる。そこに鍵盤のフレーズ、太いベースの音が加わり、隙間の多いビートが始まる。聴いているだけで、瞬時にリラックスしてしまうような、まるで「まあ、まずは落ち着きなよ」といわれているような始まり。もうこれだけで傑作であることを確信してしまう。9年ぶりの新作の1曲目は、期待に膨れ上がってドキドキしているリスナーに対し、落ち着くことを勧める。
 楽しくなる。しかし、音は蠱惑的でリスナーを陶酔させるのに、そうさせないものがある。
 題名曲である「Subliminal」は、始まるや早々に緊急事態のようだ。
 3曲目の「Unconscious Fragment」には常に警告音のようなものが鳴っている。まるで、戦時中であることを遠くで意識しているような。
 4曲目の「Capacity」は、メロディに緊張感がある。題名である「Capacity」とは、何を意味しているのか。何か、色んなものが溢れそうな、大変な状況を指しているのだろうか?
 『Subliminal』を聴いていると、陶酔と覚醒の狭間にいる気分になる。「寝ているな、起きるんだ」と切迫されているような。まだシングルだってのに、大傑作と断言できる。『Subliminal』は、レディオヘッドの『Kid A』に近いかもしれない。
 9年も作品を発表しなかった割に(サントラやプロデュース仕事は除く)、待たされた感は不思議とない。それは、今も『Lovebeat』が古臭くなってないからだろう。となれば、今年中に発表されるアルバムの後はまた十年くらい空白期間が続くのかもしれない。たぶんその時代の流れに耐え得る作品になるだろう。

 それにしても、現電気と元電気の2人が同時に作品を発表するなんて、狙ったのだろうか(どちらもアルバムじゃないし)? しかも、どちらもリラックスして、それでいて進化していて、深化している。また2人とも、多くを語らず、説明による意味付けを嫌う。聴いた人に任せる、という点で2人ともとっても真面目だ。
 この2枚を聴くと、砂原さんがいた頃の電気は凄かったんだなぁ、と改めて思ってしまう。あのまま巧くまとまっていたら――現在も砂原さんが脱退してなければ――世界最強のダンスミュージック・バンドになってただろうな。アンダーワールドベースメント・ジャックスも敵わないくらいの。
 そもそも考えたら、砂原さんの前作の題名である「Lovebeat」って凄い言葉だ。色んなラヴソングがある中、ビートで愛を語るってんだから。単純に気持ちを歌っているだけのラヴソングには理解できない次元だ。「愛のある、平和なビート」なんだろうか? 音に溺れてしまう、そんな愛だってあるだろう。石野さんと砂原さんがその代表だ。
 アルバムが待ち遠しい。

砂原良徳 「Subliminal」


CRUISECRUISE
(2010/08/18)
石野卓球

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SubliminalSubliminal
(2010/07/28)
砂原良徳

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2010-09-03

そして日々は続くよ

 WIRE10の興奮がようやく収まり、祝祭から普段の日常に戻った落差にも慣れ、まったりと何事もない日々が始まっている。WIREは、いつだって祝祭だった。

 今年のWIREは、歴代WIREの中でも上クラスの出来だった。
 私は0時までが大変だった。フランク・ムラーさん→モニカ・クルーゼさん→ハード・トンさん→エレン・エイリアンさん→ヘルさん、と最初っから大いにはしゃいでしまい、0時までに体力の底を突く。
 まず、初っ端のムラーさんのDjが懐かしのヒット曲満載なアクセルベタ踏みプレイ。Djロランドさんの「Jaguar」は使うわ、ティム・デラックスさんの「It Just Won't Do」も使うわ、大盛り上がり。つーか、始まったばっかなのに、いきなりピークタイムだよ。
 次のクルーゼさんも飛ばすこと飛ばすこと。おいおい、まだ19時だってのに、ピークタイム絶好続行中だよ。定番の「Latin Lovers」も使うから、フロアは大爆発。この時点で、今年のWIREは耐久レースになりそうだ、と確信。
 トンさんは、予想通りの面白さ。曲は反則技みたいなのばっかだし(マドンナさんの「Music」リミックスとか)、煽りのMCがまたおかしい。WIREは新横浜でやってんのに、何度も何度も「トキオー!」て叫ぶ。いや、だから、新横浜だって。日本の都会っぽいとこはとりあえず東京だ、っていう認識が外国人には未だにあるのだろうか? まあいい、面白いから。それにしても、歌ってるフロントマンの人が怪しすぎだ。あのボンレスハムな人がトンさん? 漢字でさんと表記するのがピッタリ。いやいやいや、失礼ですね。英語で、「さあ一緒に!」と掛け声を何度もかけるその最後の、「ナーーーーーーーーーーイスっ!」て声のフレディ・マーキューリーさんっぷりといったら、それだけでテンション上がるくらいのものだった。
 エイリアンさんは、深い時間帯のプレイ。まだ21時なのに。さすがビチコン総裁。エレクトロ気味な、リズムでこれまた楽しい。
 久しぶりのヘルさんは、1曲目にレディオヘッドの「Everything in its right place」。メインフロアに低音を効かせて響き渡る「Everything in its right place」はカッコ良かった。何というか、とってもヘルさんらしい選曲だ。じっくりとテンションを上げてくのも。

 その後はお食事&ご休憩。3階の観客席でメインフロアを見下ろしながら、のんびりする。

 3時から再起動。2000・アンド・ワンポール・リッチさん→ジェフ・ミルズさん→田中フミヤさん→ジェフ・ミルズさん、とぶっ続け。8時まで死力を尽くす。
 2000・アンド・ワンが想像以上に素晴らしいDjプレイで、様子見に入っただけなのに、気付いたら最後まで踊らされていた。アップテンポで、ポップな曲、ハードな曲、パーカッシブな曲を客のテンションに合わせて上げ下げし、曲だけでなく、身振りでも煽る。盛り上がらないわけがない。
 リッチさんは、2000・アンド・ワンから一転して渋めのプレイ。ライヴだから自身のヒット曲揃いだし、パーカッシブだけど、2000・アンド・ワンの予想以上に派手なDjぶりと落差があった。でも、じっくりとはまれる。これまた良い。
 で、とりあえず2ndフロアから出て、メインフロアに移動。ミルズさんが始まるところ(レディオ・スレイヴのDjも大盛り上がりだった様子)。ミルズさんのプレイは、『The Occurrence』そのままな、深遠な感じ。Djとライヴが合わさったような感じ。ただ、その余りの深遠ぶりに、トリとしてこれはどうなんだろう? と思いながら見ていたら、他の客もみんな同じなのか(疲れているだけなのか)、棒立ちで眺めている人が多かった。ので、また2ndフロアに戻る。
 フミヤさんだ。大好きなフミヤさんの音をWIREに来て聴かないのはいかんだろ。そう思って、また様子見気分だったんだけど、結局最後まで踊らされた。いつも通り、一音一音を聞き分けられるような、テクノらしいテクノのDjプレイだった。基本は、リカルド・ヴィラロボス近辺の音が中心な、パーカッシブかつミニマルなプレイで、しかしミニマル一辺倒かといったらそうでもなく、上げる時にはドカンと上げていた。物凄い盛り上がった。初期の頃のフミヤさんしか知らなかったら驚愕のプレイだけど。
 で、またメインフロアに戻ると、深遠なプレイがまだ続いていた。途中で2ndに行ったからわからないんだけど、ミルズさんの背後にスクリーンが3枚あって、そこに人影が映っていたんだけど、あれがブルーマンだったのか? よく見えなかったのでわからなかった。そのスクリーンの人影がブルーマンだとして、あれは何のパフォーマンスだったんだ? さっぱりわからん。不思議がっていたら、プレイ終了。
 当然のようにアンコールが響き渡って、再度登場したミルズさんは、懐かしの『Waveform Transmission』攻撃。「Phase 4」が鳴り響いた時、それまで棒立ちだった(困惑気味だったからか疲れ果てたからか)観客が一斉に飛び跳ねるように踊り出した。特に、「Changes of Life」がかかった――あの魅惑的な鍵盤フレーズが流れた――瞬間、本当にピークを迎えたといえるだろう。みんな笑顔。
 ミルズさんは、今後一切新曲を作らなくても、Djとしての腕は最高峰なんだから、『Waveform Transmission』の曲があるだけで一生食べて行けるんじゃないかと思った。懐メロといっても過言でないのに、今でも「Changes of Life」が盛り上がるんだから。「Changes of Life」は、常にモダンかつ永遠のクラシックだよ。
 そして、フロア中央のスクリーンに、「See You Next Year WIRE11」の文字が表示される。何となくホッとする。本当に続くのかわからないけど、また来年もあるんだ、と思えば何となく頑張れる。次がある、と思えることに安心する。みんな同じだったようだ。

 祭りが終わると普通の日常が戻ってくる。つまらない毎日かもしれない。大変な毎日かもしれない。
 普段はクラブにいかない人でもWIREだけは来る人もいるだろう。クラブが日常の延長だとしたら、WIREは日常の断絶だ。日常の裂け目というか。クラブは日常の延長だから、日常に「クラブ」がない人は、クラブには何となく行き辛い。でも、WIREは日常の断絶だから、行き易い。それが祝祭ってもんだ。
 毎週末のクラブとWIREは存在価値が全く異なる。石野卓球さんは、そこをよくわかっているなぁ、と思うのでした。

 ただ、何か今年のWIREは、スタッフのやる気がないのか規制緩和されたのかわからないけど、注意が緩々だった。フロアというかブロック内で寝ている人が大勢いたけど、全く注意してなかったし。
 ブロック内で伸び伸びと寝ている人が結構いたのには驚いた。それって、それだけスペースがあったということだ。つまり、今年のWIREは、観客動員数が少ないってことだ。去年も客の数が減ってるな、と思った。実際、去年から公式サイトで観客動員数を発表していない。たぶん、減っているんだろう。
 観客動員数が減ると、収益が減るから、開催が難しくなってくる。それは困る。しかし、踊り易くもなるから、それは嬉しい。いつも私はアーティストがプレイしている反対側のブロックに移動して踊っているんだけど(正面のブロックは、アーティストを間近に観たい客が殺到していて踊る余裕がない)、今年は正面のブロックに余裕で入れた。それに2ndフロアだって、2年前までは常時入れなかった。それ考えると、適正な人数になりつつあるのかもしれない。さいたまスーパーアリーナで2日間開催してたのが嘘のようだ。あれはバブルだったのだろう。
 ま、予定ではまた来年もやるみたいだし、行けたらまた行こう。皆勤を目指して。
 毎年の開催、ありがとうございます卓球さん。

Dj Rolando 「Juguar」(original mix)


Tim Deluxe 「It Just Won't Do」(Radio Edit)


Monika Kruse 「Latin Lovers」(Original Mix)


Radiohead 「Everything in its right place」


Jeff Mills 「Changes of life」

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2010-09-01

今年のWIREには、感動があった

 待ちに待ったWIRE10は、待ちに待っただけはあり、あっという間に終わってしまった。踊っている最中は、「終了までにまだ時間ある~」などと弱音を吐くんだけど、終わってしまうと寂しい。クラブでは味わえないあの狂騒感、悪い部分はあれども、大型屋内レイヴとしての価値は日本最高のものだ。よく考えればクラブでもよく見るアーティストが大半だったりするけど、大きな場所でプレイする面白味は大型レイヴでなければ味わえない。クラブでは緻密なプレイをするアーティストが、大型レイヴではポップで雑なプレイをして驚かされたり。クラブでは直に感じられる音が、大きな空間ゆえに広がって聴こえるのも楽しい(その分、場所取りによっては乱反射して聴こえるんだけど)。
 今年は長かった。18時開始、8時終了。14時間。アンコール抜きでも7時半終了が最初から決まっていたし(トリのジェフ・ミルズさんは、5時半開始の2時間プレイだから。例年では7時まで続くと、「どんだけアンコールに応えてんだ!」といわれていた)。だからか、私の稼動時間も長くなり、延べ9時間は踊っていた。もう中年だってのに、9時間もはしゃいでるんだから、今でも足腰が痛い。つか、先月中旬くらいからまた腰が痛くなり、接骨院で治療を受けている最中のWIREだった。帰ってきた翌日の接骨院が気持ちよかったこと。嗚呼、若い頃からすると、老いは、それ自体がギャグみたいなもんだ。
 盛り上がったのは、最初からかっ飛ばしたもんだから0時前にはもうへたばっていたけど、石野卓球さんがかけた1曲目。いつもの「わ~いあ~」て石焼きイモの車から流れているような声サンプル(私にはそう聴こえる)でじっくり始まり、耳馴染みのあるフレーズが入ってくる。ん? このフレーズは――と思ったところに、「とーきょー、でぃすこみゅーじっ、おーない、ろぉ~ん」と声が鳴り響く。Kagamiさんの代表曲の1つである、「Tokyo Disco Music All Night Long」だ。石野さんによる、鎮魂歌みたいなもんだったんだろう。
 Kagamiさんは、今年の5月に心不全で亡くなっている。その突然の死は、ファンに驚きを与えた。何となく早死にするイメージないからね、電気関連の人々って。KAGAMIさんの作品は大好きだ。Kagamiさん個人のも良いけど、Disco Twinsとしての『Twins Disco』がかなり大好きだ。KAGAMIさんの、超前向きで攻撃型の明るいポップなダンスミュージックは、日本には少ないので、亡くなったのを知った時、寂しくなった。もう新しい作品を聴けないのか、と。石野さんはどう思っているのだろう? 表向き、石野さんはKAGAMIさんの死について特に言及していない。まあ、キャラじゃないか、と思って納得していた。と同時に、ちょっと寂しい感じもしていた。そしたら、WIREという大舞台で、自分のDjの一発目に「Tokyo Disco Music All Night Long」を使うんだから、感動しないわけがないでしょっ! しかも、Vjも「KAGAMI」とわざわざ表示させてんだから、最初から計画済みだったわけだ。なるほど、多くを語らず、ってわけですか。うん、その姿勢や良し。あの瞬間、もしかしたら最も歓声が大きかったかもしれない。みんな感動したんだろうなぁ。
 ま、私はその後、疲れてたので観客席で3時くらいまで寝てたんですけどね。

Kagami 「Tokyo Disco Music All Night Long」

 この曲が作られた年のWIREは、この曲が最も盛り上がる曲だった。何回も聴いたし、たぶん、日本人の作ったテクノとしては、Ken Ishiiさんの「Extra」の次くらいに人気のある曲なんじゃないか。

Ken Ishii 「Extra」

 この曲は、曲というよりPVが有名。このPVのおかげでStudio4℃森本晃司さんも世界中で一躍有名になったし。ま、『AKIRA』とイメージ変わんないから、当時は凄い話題になったけど、今見ると大したことないかも。

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2010-05-06

中川あゆみにもっとS.L.A.C.K.成分を

 中川あゆみさんの「事実 ~12歳で私が決めたコト~」を聴きました。何というかアレですね、TVで特番している「貧乏大家族」みたいな歌です。
 掃いて捨てる程どこにでも転がっている現実と、理想、それらがせめぎ合い、明らかな駄作になるギリギリのところでポップスとして成立しています。みんなに聴いてほしいという想いと、自分自身を鼓舞するために創った想いが、これまた押し付けがましくなるかならないかギリギリのところでポップスとして成立しています。正直、巧いなぁ、と思いました。

 離婚して犠牲になる人なんて世の中にはたくさんいすぎて気にもならない話ですけど、しかし当事者にとっては大きな問題で、そんなどうでもいいくらい小さい個人的なことを、大人が歌うのでなく、子供が歌うって点に意味があります。気付かされるというか、大人の事情の身勝手さを、それを理解する気はないけど理解して、「いつまでも子供扱いすんじゃねぇ、こっちはこっちで生きてんだ」という強い表現。

私は目に付いた三原の2文字を無我夢中で消した
ノートも筆箱も体操着も
そして「あゆみ」という名前だけが残った

というラインが見事です。正直、その他の部分はありきたりすぎて駄目な歌詞だと思いますが、この部分は素晴らしく、こんな描写をできただけでも賞賛に価すると思います。

 駄目だと思った主な部分。
 「誰が付けたのだろう「あゆみ」という私の名前」は、「いや、そりゃあんたの親だろ、何いってんの?」と冷静にツッコミを入れたくなりますし、単なる皮肉にしか思えず、面白味がありません。
 「生まれた後は全部私の責任でしょ」は、発想の稚拙さが表出してしまい、一気に台無しです。世の中そんなわけないことくらい理解してるでしょうに。
 「ソレイユの丘では今日も大人たちが無責任な愛情を押し付けてる」は、「いきなり何いい出したんだ」と思うと同時に、大きく間違ってると思いました。愛情に責任も無責任もないでしょうが。全体の流れというか意味で考えれば、「無責任愛情を押し付けてる」が正しいと思うのです。助詞1文字で大きく意味が変わります。

 そして。
 何でありきたりのポップスにしちゃったんでしょ? 今ならヒップホップでやった方が圧倒的に面白いと思うのです。そっちの方が歌詞をもっと自由に面白くできますし。ありきたりのポップスな歌詞で表現しようとした時点で、大失敗だと思います。
 それに正直、曲も酷い。馬耳東風というか、すぐに忘れそうなくらいに引っかかりのない曲。これまたありきたりのポップスで表現しようとした時点で失敗だと思います。どうしても中川さんの背景と歌詞内容だけに注目が集まってしまって、大損しています。
 たとえば、日本のストリーツであるS.L.A.C.K.みたいな表現なら、もっともっと凄かったと思うのです。S.L.A.C.K.だって歌詞だけを見ればありきたりなんですが、そう思えないプロデュースになっています。また、同じポップスというか弾き語りなら七尾旅人さんの独自性、前野健太さんの妙な新しさなんかに比べると、中川さんは、子供のくせに古くさすぎます。いや、だからこそ普遍的で誰にでも伝わって良いのだ、という意見が大多数なのだとは思うのですが、そんな面白くもないポップスを子供が歌うって点に物凄い不満を感じます。もっとちゃんとプロデュースすべきなのに。
 真摯に歌うというのも良し悪し。歌詞も曲もありきたりである以上、世間から登場するのは「不幸自慢」という言葉でしょう。もちろん中川さんはそんな批判は承知の上で歌っているのでしょうし、素のままの自分を表現することが良いと思われているのでしょうが、そんなのは馬鹿の考えることです。そんなのちっともポップじゃない。ポップでない以上、「不幸自慢」しか売りがないといっても過言でありません。それは、大人が中川さんを弄んでいるだけなんじゃないか。何かムカつきます。真摯な気持ちも、ろくにプロデュースされないと、あっという間に消費されてしまうだけ。この曲をカラオケで熱唱する人がたくさん現れるのかと思うとゾッとします。

 中川さんが何を伝えるために歌うのか、正直よくわかっていないのですが、なんかもったいないと思ってしまいました。もっと立派に面白く「あゆみ」をプロデュースして、簡単に消費されてやらない気概を見せてもらいたいものです。それができなければ、単なる「不幸自慢」に終始してしまうでしょう。歌う事実がなくなったら引退するそうですが、それも全く面白味のない話です。
 マドンナさんにしろレディ・ガガさんにしろ「素の自分」を物凄く加工して世間に提供してますけど、だからといって「素の自分」は損なわれていません。中川さんが売れることによって、もしかしたら日本のポップスは今以上にガラパゴス化どころか単なる閉鎖性を高めることになるかもしれません。ため息しか出ませんね。願わくば、「事実 ~12歳で決めたコト~」がカラオケでヒットしませんように……

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2010-05-01

M.I.A.の「Born Free」のPVは人体花火

 既に話題になっているM.I.A.の新曲「Born Free」を購入した。
 出だしは「A列車で行こう」のドラムかと一瞬思ったけど、そのすぐ後からスーサイドの「Ghost Rider」のリフが激しいドラムと重なり、猪突猛進なパンクへと雪崩れ込む。パンクとダンスの成分がロックを超上回ってて素晴らしい。こんなの作られたら、並みのロックじゃ太刀打ちできないだろ。さすが、M.I.A.の姉御は信用できる。
 歌詞も面白い。「金持ってるしぃ、自由だしぃ」みたいな嫌味っぽい歌詞。「私は自由だ!」なんて常套句は昔から色んな人が古今東西ずーっと叫んでいるけど、それをこれまた嫌味っぽく映像で表現したのが、問題のPVなんだろう。
 とりあえず、曲や歌詞のどーのこーのは置いておこう。ショック映画愛好家としては(ホラー映画でも恐怖映画でも呼称は何でもいいんだけど、観て思わず唖然としてしまうような映画や映像を好きな私としては、やはり「ショック映画」という呼称が最も好きだ)、その残酷描写にウキウキしてしまう。YouTubeでは何か規制されていて観られないので、公式サイトで観ればいいんだけど、やけに重い。ので、とりあえずの見所ショットを連続で。

この娘が
miabf01
ッパーン!
miabf02
はうあっ!
miabf03
このあんちゃんが
miabf04
あ、危ないっ!
miabf05
ッパーン!
miabf06
はうあっ!
miabf07
バラバラーッ!
miabf09

 何この『ハート・ロッカー』なPV! 爆笑っ!! とっても大好きです。が、しかし、ちょいとばかりわかり易すぎる「問題作」じゃありませんかね?
 PVを監督したのは、ジャスティスの「Strees」のPVで有名になったロメイン・ガルヴァス監督。「Stress」も「問題作」として有名だけど、「中学生が考える問題作」の域を出ていない。「ストレス社会だから鬱憤晴らし」だもん。何を伝えたいのかさっぱりわからん。「stress」のPVの第一印象は、「エイフェックス・ツインの『Come To Daddy』の真面目版」でしかなかった。
 んで、今回の「Born Free」はさらに発想が子供っぽくなっている。サンプルとして使われているスーサイドの「Ghost Rider」の歌詞も反映しているからか、星条旗な軍装の荒くれ者に若者がなす術なく殺されるだけ。そこに「生まれた時から自由」という叫びが重なる。M.I.A.の曲そのものはいいんだけど、PVには人体破壊をやったということ以上の価値はなし。

 それにしても「Stress」と「Born Free」が問題作に思える人って、普段何を観ているのだ? 『ハート・ロッカー』よりも人体破壊描写は景気が良いけど、この程度の描写があるショック映画は山ほどあんのに。まさか1本も観たことないのか? 井口昇監督の『片腕マシンガール』を観てみろってんだ。「Born Free」と『片腕マシンガール』は表現の方向性や内容が全く異なっているけど、「現実味のある演出で自由と非自由の世界を描いたから『Born Free』のPVは過激なんだ」というのであれば、そんな表現は幼稚だと思うのでございますよ。

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2009-10-19

子供でも凄い

 湯涌温泉で、ジャズのイベントがあるので、近いこともあり、聴きに行ってみました。足湯を楽しみ、同時にジャズも楽しめるのです。しかも、タダ。貧乏人にはありがたい。

 湯涌温泉といえば、昨年の集中豪雨で大きな被害を受けました。温泉のパイプが寸断されたりして、経営的にも大変な目にあったそうです。此度のイベントはその復興記念というか、足湯と野外ステージを作った完成記念イベントでもあります。のんびりと足湯に浸かり、ジャズを聴く――たまらんですなぁ。
 肝心のイベントは、雨天のせいで肌寒かったけど、熱かった。アーティストは、ダイ・キモト&スウィング・キッズてスイスから来たジャズバンドと、JAZZ-21という金沢市の中・高校生によるジャズオーケストラ。どちらも子供集団

 スウィング・キッズは、スイス出身の、下は11歳、上は17歳と、正にキッズなバンド。子供ということで「どうせ大したことないだろう」とナメておりましたが、予想を上回る見事なスウィングぶり。聞けば全世界をツアーしているというじゃないですか。グレン・ミラー・フェスティバルなんかにも出演する本格派。スイスはジャズが普通にポップスとして人気あるのか、スウィング・キッズは「国民的ジャズバンド」らしく、「スイスで最も愛されているジャズバンド」という称号まで貰っているそうです。確かに、年間60回ものライヴを行っているくらいなので、子供といえども侮れません。
 ステージに登場した時は「楽器のオマケに子供が付いてきた」と思うくらいの子供が、演奏するとちゃんとしているんですから、驚きでした。雨天であることを忘れてしまうくらい、驚き、そしてスウィンギン。演奏内容は、鉄板の曲ばかり。ベニー・グッドマン楽団の「Sing, Sing, Sing」とか。観客的にはやはりスウィングの代名詞、グレン・ミラー楽団の曲が最も盛り上がってました。観客席で、小さなお子様の姉弟が、曲に合わせて手を取り合って踊っていたのが微笑ましかったです。
 スウィング・キッズは、今日が日本ツアーの最終日らしく、演奏後には温泉に入ってゆっくり休むそうです。10月5日から、京都、神戸、倉敷、香川、門司、若松、金沢ときて、東京で遊んでスイスに帰国。11歳の子からみれば過密スケジュールですよね。
 それに比べると、JAZZ-21は、年上ですけど、ちょっと迫力不足。決して下手ってわけじゃないんですけど、経験値の差でスウィング・キッズに劣っているような(スウィング・キッズの方が平均年齢は下ですけど)。まあ、子供といえども世界ツアーをこなしているスウィング・キッズの方が経験的に勝っているのはしかたありません。
 スウィング・キッズとJAZZJ-21の合同演奏もあり、出演者はこの2組だけでしたけど、楽しい2時間でした。

 ところで、主催者から、「足湯も楽しんで下さい」といわれたんですが、全っ然、楽しめませんでした。足湯の場所には屋根が設けられており、雨天ということもあって、足湯を楽しむ人が雨宿りも兼ねていたので、場所を譲る気配がなく、2時間ずーっと足湯に浸かったままの人もいまして。制限時間を設けてほしかったですね。裸足になっている人を横から「私も入りたいのでどいてもらえますか?」とせっつき辛かったし、結局足湯は楽しめないまま帰ってきたので。十分間だけ、とか制限時間が設けてあれば、足湯に浸かりたかった人は他にもいたでしょうに……

 YouTubeにスウィング・キッズの動画がありましたので、貼っときます。

 堂々とした演奏で、意外と音に厚みもあり、本当に子供と馬鹿にできません。ちなみに湯涌温泉の会場で最新アルバムのCDが売っていたので買いました。値段は2千円。AmazonやHMVで買うよりも安かったのでお徳でした。内容は、まあまあ。グレン・ミラー楽団の曲が収録されていたので、グレン・ミラー楽団自身の演奏と比較して聴いてみましたら、さすがに聴き劣りはありましたけど、子供であるハンデを考慮すれば、かなりの巧さです。
 動画の内容は、2008年のものなので、現在のメンバーとは少し異なっています。18歳で定年らしいです。日本人のオッサンが1人混じっていますが、それはバンドリーダーであるダイ・キモトさんです。

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2009-06-22

Black Eyed Peasの「I Gotta Feeling」は、この夏のアンセム

 超大ヒットしているブラック・アイド・ピーズの新作アルバム『The E.N.D.』にずっぱまりだ。

 『The E.N.D.』は本当に凄く大ヒットしている。日本でも売れているけど、本国アメリカでの大ヒットぶりが凄い。
 アルバムが初登場1位、シングルになっているアルバムの1曲目と5曲目の、「Boom Boom Pow」と「I Gotta Feeling」がそれぞれビルボードの1位と2位を獲得しているだけならず、「Boom Boom Pow」は11週連続1位。
 1位を10週以上維持したのは、ビルボード史上26組目となるらしい。
 1位と2位を同一アーティストが独占したのは、ビルボード史上6組目となるらしい。
 いやぁ、凄いねぇ。まさかあのブラック・アイド・ピーズがこんなお茶の間レベルの認知度を獲得するアーティストになるとは思いもしなかったよ。

 アルバムの題名が「END」となっているから、最初は「え? 解散?」と思ったけど、「END」の3文字にそれぞれピリオドが付いているので、略記で、正しくは「The Energy Never Dies」。「まだまだ頑張るぞ」と受け取れるし、「週刊少年ジャンプ」的に解釈すれば、「打ち切り最終回」のようにも受け取れる
 そんな題名通り、全ての楽曲がエネルギーに溢れた素晴らしいポップスの傑作となっている。ヒップ・ホップの寵児として聴こうとすると拍子抜けするけど、実際、ヒップ・ホップ好きからは辛い評価を受けているし、確かに変容しすぎとも思うけど、最近のウィル・アイ・アムさんの活動を考えれば、とっても滑らかな変容とも思える。その変容は、私にとっては超怒真ん中ストライクだった。ブラック・アイド・ピーズの本領発揮。
 中でもひたすら繰り返し聴いているのが、「I Gotta Feeling」だ。見事すぎる、軽薄すぎるパーティ・ソング。いい歳こいてもクラブだパーティだといってる私からすると、笑い泣きの名曲。
 上がって、上がって、踊って、踊って、ストレスから解放されて、ひたすら上がって楽しんで、最高の夜にする。酒を飲んで、キレイな女性が踊っているのを見て、音楽にノって……毎日がパーティな気分にさせてくれる曲だ。特に、

 「月曜日、火曜日、水曜日に木曜日、金曜日、土曜日、また土曜日から日曜日」

 て部分が最高! もうね、「Blue Monday」なんていっててもしかたないっスよ。毎日が楽しい方がいいに決まってる!
 これはペット・ショップ・ボーイズなんかと並べた方がいいくらいのポップスだ(バックトラックのシンセ・ストリングスのメロディなんて、まんまペット・ショップ・ボーイズだ)。まあ、「Pump It」みたいな、ズルいとすら思える曲を作っていたから、別に不思議じゃないんだけど、何か、さらに一皮むけたような。
 大ヒットも当然という出来に。これはしばらく聴き続けることになりそう。

 しかし、今はブラック・アイド・ピーズだけじゃなく、ヒットチャートじゃレディ・ガガさんが大ヒットしているし、フロー・ライダーさんも大ヒットしている。どちらもエレクトロで、レイヴ仕様。そして極めつけは、ディジー・ラスカルさんのアーマンド・ヴァン・ヘルデンさんと組んだ曲。凄まじくパーティ仕様。これで盛り上がらなきゃ何で盛り上がるの? ってくらいの勢い120%な曲。正直いって少し古臭い感じがするけど(その理由はヘルデンさんに全てあると思う)、クラブでかかったら爆弾投下って感じでしょ。
 カニエ・ウエストさんに、アウト・キャストアンドレさん、ネプチューンズに、ティンバランドさん、みんなレイヴ好きっぽい。
 アングラだったヒップ・ホップは、完全にポップスとして勢力図を塗り変えてしまった。その最新系の1つとして、『The E.N.D.』がしばらくは君臨するかもしれない。ヒップ・ホップだけでなく、ハウスやエレクトロや、普通のポップス好きの人も大注目だ。
 
 ところで、TVを殆ど見ない私は、ブラック・アイド・ピーズが「ミュージック・ステーション」に出演したことを今知った。そして、今日の「SMAP×SMAP」に出演することも。それは絶対に見逃さないようにしよう。

追記:
 「SMAP×SMAP」を見た。へぇ~、ウィル・アイ・アムさんがSMAP用に曲を作ってたんだ。知らなかった。SMAP、楽しそうだったなぁ。いいよね、いつでも何歳になっても楽しめるのって。
 あと、歌詞が日本語訳字幕でも表示されてたのは良かった。私の持ってるCDは洋盤なので、歌詞の日本語訳が付いていないのは当然のこととして、それ以前に歌詞すら載っていないため、聴き取るしかなく、しかし英語が得意でもないので、何歌っているのか聴き取れない部分があったから。今回の「SMAP×SMAP」を見て、聴き取りミスと、正しく聴き取っていても意味を間違えている部分が判明した。つくづく馬鹿だなぁ、私。
 そのくせ、「I Gotta Feeling」はカラオケ向きの曲だと思えた。もう百回以上聴いているので、ほぼ歌えるよ。来日ライヴ、観に行こうかなぁ……

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2009-06-14

Green Dayの『21st Century Breakdown』は力作だけど

 グリーン・デイの『21st Century Breakdown』を購入(先月出たものを今さら)。
 グリーン・デイは、『Dookie』の頃からずーっと愛聴しているアーティストだ。『American Idiot』での変貌には大いに戸惑ったけど、ファン続行中。
 最新作である『21st Century Breakdown』は、『American Idiot』の延長線上にあるものなので、だからやはり戸惑ってしまった。

 グリーン・デイで最も好きな作品は何かと問われたら、迷わず『Warning』と答えてしまう。「Minority」みたいな、シンプルで、古臭いロックン・ロールの、跳ねるリズムが大好きだ。メロコアでなく、当然パンクでもないけど、「むしろ全然OK!」だった。今後はこの路線で作るのかと、グリーン・デイのさらなる進化に大いに期待した。
 しかし、次の『American Idiot』は大作だった。構成に凝った、大袈裟なスタジアム・ロックだった。1/4は好きで、残り3/4は好きになれなかった。好きになれなかったけど、私みたいなのは少数派だったようで、アルバムは大ヒット。グラミー賞まで獲得。パンク野郎とは思えない良い人ぶりも発揮(それは良いことだけど)。ちょっと、グリーン・デイの今後が心配になった。
 しかししかし、次のグリーン・デイの新作は、グリーン・デイのメンバーによる別名義バンドである、フォックスボロ・ホットタブスの『Stop Drop And Roll』だった。『American Idiot』と打って変わって、古臭くシンプルで、ダンス・ミュージックなロックン・ロールだった。新作に煮詰まったから息抜きとしてやったんだろうけど、とても良い作品だったので、大喜びした。できれば新作もこの方向性で作ってほしいと願った。
 しかししかししかし、『21st Century Breakdown』だ。

 良い。世界中で1位を獲るだけはある。でも。
 『American Idiot』同様に大作なのがいけない。いかにもな、わかり易いくらいの「大作な力作」なので、聴いていて疲れる。4曲くらいは減らしてほしい。というか、3部構成なんてのが邪魔。演劇というかオペラみたいな仰々しさだからか、曲まで無駄に仰々しいんだもの。おかげで、どう聴いてもオアシスっぽいとしか思えない曲もある(オアシスが『American Idiot』にケチつけた時は「そうかぁ?」と思ったけど、『21st Century Breakdown』になら大いに納得できる)。
 曲は良いし、演奏だって良いんだけど、プロダクションが好きになれない。プロデューサーはブッチ・ヴィグさんで、数々の傑作を担当したベテランなんだけど、音が古臭い。ファンの人には悪いけど、ボン・ジョヴィガンズ・アンド・ローゼズみたい。私は結局、『Warning』の流れを汲む曲が好きなため、これならばフラテリスの1stを聴けばいいか、などと思ってしまった。

 iTunesに入れたけど、入れた曲は『Warning』系の曲だけだった。またフォックスボロ・ホットタブスで作品を発表してくれないかなぁ……

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2009-03-24

『レオナルド犬プリオ』は素直で無意味な電気グルーヴ

 電気グルーヴのライヴDVD『レオナルド犬プリオ』を何となく購入。2008年11月22日に渋谷AXで行われた2時間半を越えるライヴをDVD2枚組で完全収録してあり、さらにその音源だけをCD2枚組にして付けてある、ディスク4枚組の電気史上最高傑作のライヴものだ。大して期待せずに買ったら、予想を超える良さだった。

 ライヴ内容は、これまでの電気と打って変わって、素直。何というか、客の期待に沿ったライヴだった。今までのような原曲を崩しまくったアレンジは殆どなく、直球でわかり易いアレンジのみ。あの「Shangri-La」と「N.O.」が普通に演奏されてた、といえば電気ファンならその素直っぷりがわかろうというもの(いっつも原曲を留めないリミックスになってたから)。
 年老いて考え方が少し柔和になったのか、ダンス・ミュージックという括りはちゃんと意識しつつも、J-POPという括りもちゃんと意識している。とにかく、聴き易い。いつもの「一見さんお断り」な雰囲気はかなり薄い。
 曲目としてはベストといえないけど、電気の演奏としては間違いなく今までのベスト。

 DVDには、チャンネル違いの音声が2種類と、コメンタリーが付いている。音は良く、低音もしっかりとしていている。
 音だけを聴きたいならCDが付いているので、音源をiPodに入れるための手間もかからない。しかし、DVDから音源だけを抜くことはできるので、CDなしのバージョンも売ってほしかった(と思ったら、CDが付いているのは初回限定版だけだった。しまったー)。
 あとは、アンダーワールドのDVDみたく、Device GirlsによるVJ映像だけが見られる視点変更があったら良かったなぁ。ノイバウテンニュー・オーダーのジャケット・デザインそのまんまなVJもあり、音に合わせて動く映像をじっくりと見たかった。

 さて、電気のDVDの最注目ポイントは、コメンタリーだろう。私は、『ニセヨンサマー』に於ける、

「虎と蛍でジョン・トラボタル!

カリカリベコーン!
「何それ! 新しい! それ面白いわ!」
「このためにとっておいた! 満を持して登場!」

という(正しくそういってたか自信ないけど)、余りにも下らなすぎるコメントがツボだったので……
 『レオナルド犬プリオ』のコメンタリーも、ライヴ内容に全く関係ない下らないことを延々と喋っている(主に卓球さんが)。『ROCKIN'ON JAPAN』で連載している「メロン牧場」が好きなファンならば、コメンタリーのために買う価値があるといっても過言でないくらい、超下らない。卓球さん自身がコメンタリーで何度も「くっだらねぇ~」と連呼しているくらいだ。
 コメンタリーで何度も何度もいってるのが、とにかく歌詞を覚えないからちゃんと歌えてんのか自信ない、ということだった。
 あとは、卓球さんの要求に素直に答える瀧さん。卓球さんから「○○っていって」と頼まれたら、素直にいう瀧さん。大抵は、いわせた張本人である卓球さんが「面白くないわ」と切り捨てて終わる。そんな理不尽さに瀧さんは、「何で?」とか反発するより、素直に応えた方が無駄に時間がかからなくて楽、という。
 以下、少しコメンタリー発言をいくつか選んでみた(記憶に頼った記述なので、正確でないけど)。

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2009-03-07

ようやくBeirutの『March Of The Zapotec / Realpeople Holland』を購入

 Amazonからベイルートの『March Of The Zapotec / Realpeople Holland』が届いたので早速聴いた。
 一応、企画盤のシングルらしいけど、2枚組みのため、殆どアルバム同然。それぞれ方向性が全く違い、1度で2度美味しい。

 1枚目は、今まで通りのベイルート節が炸裂。わかり易くいうと、エミール・クストリッツァ監督の『アンダーグラウンド』の音楽。正直、あれが何というジャンルの音楽なのかよく知らない。ユーゴスラビアが舞台だったから、ユーゴスラビアの民俗音楽なのかもしれない。ジプシー・ブラスや、バルカン・フォークなのかもしれない。何にしろ、『アンダーグラウンド』の音楽にそっくり(無知なため、他に知らない)。フリー・ジャズっぽくもあるし、日本でいうならチンドン屋だ。なので、ちょっとセツブン・ビーン・ユニットとも近い。
 哀愁を帯びた旋律に、心が鷲掴みされる。演歌なんかとは全く違う、刹那さと哀愁と、もしかして郷愁が心に流れ込んでくる。と同時に、何かとっても嬉しく楽しくもなる。誰かとワルツでも踊りたくなるような。ワルツなんて踊ったことないけど。結婚式には絶対にベイルートの曲を使うと決心してしまう。結婚する予定なんて全くないけど。ベイルートの威力だ。

 2枚目は、ベイルート名義でなく、ザック・コンドンさんのソロ名義であるリアルピープルによる、エレポップ。ベイルートとの違いに驚くけど、かなり良い。めちゃくちゃポップだ。でも、ベイルートっぽいものも混ざってて、方向性がどっちつかずで面白い。
 時代遅れで安っぽい音作りが少し難だけど、ベイルートっぽさが面白いアクセントとなっている。決して斬新さを狙ったとか奇をてらったわけでなく、普通に“こっち”もコンドンさんなんだろう。ベイルートもリアルピープルも。音はエレポップだけど(しかも少し古臭いけど)、コンドンさんのヴォーカルやコーラスの旋律が素晴らしすぎるので、それがシンセの音色を超えてしまっている。

 ベイルートは音楽として魅力があり、リアルピープルは歌として魅力がある。どちらもザック・コンドンさんの魅力なので、そのどちらかだけで作り上げた1stと2ndのアルバムよりも、今回の2枚組みシングルの方がコンドンさんの魅力を楽しめる。
 また、ベイルートに関しては、昨年大ヒットした(WIRE08リカルド・ヴィラロボスさんも使っていた)Sisの「Trompeta」なんかと共通点があるので、同じ観点から聴けるだろうし、圧倒的に音楽性の勝負でいうならベイルートが勝っているので、ダンス・ミュージック好きも必聴!

Beirut 「La Llorona」


Beirut 「My Wife」


Beirut 「The Shrew」


Realpeople 「My Wife, Lost In The Wild」


Sis 「Trompeta」

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

tag : Beirut

2009-02-22

2008年の音楽ベスト10

 以前に作ったベスト10を修正。
 まず、アルバム。

01.ヘラクレス・アンド・ラヴ・アフェア 『Hercvlez Love Affair』
02.ディアハンター 『Microcastle』
03.TVオン・ザ・レディオ 『Drifting Devil』
04.ヴァンパイア・ウィークエンド 『Vampire Weekend』
05.ブラック・キッズ 『Partie Traumatic』
06.フレンドリー・ファイアーズ 『Friendly Fires』
07.メトロノミー 『The Odd Couple』
08.ザ・ラスト・シャドウ・パペッツ 『The Age Of The Understatement』
09.ポーティスヘッド 『Therd』
10.カイザー・チーフス 『Off With Their Heads』電気グルーヴ 『Yellow』
11.レックス・ザ・ドッグ 『The Rex The Dog Show』
12.ナイトメアズ・オン・ワックス 『There's Me And There's You』
13.バグ 『London Zoo』
14.ファイヴ・コーナーズ・クインテット 『Hot Corner』
15.電気グルーヴ 『Yellow』
16.トリッキー 『Knowle West Boy』
17.デイデラス 『Love To Make Music To』
18.石橋英子 『Drifting Devil』
19.フライング・ロータス 『Los Angeles』
20.ギャング・ギャング・ダンス 『Saint Dymphna』

 結局、ベスト10にまとまらず、ベスト20に増加。これでも削ったのです……
 次に、曲単位でのベスト10。

01.浜崎あゆみ 「part of Me × CARL CRAIG」
02.ナールズ・バークレイ 「Blind Mary」
03.ヘラクレス・アンド・ラヴ・アフェア 「Blind」
04.マティアス・アグアーヨ 「Minimal」
05.チェイス&ステータス 「Eastern Jam」
06.シス 「Trompeta」
07.ミニテル・ローズ 「Magic Powder」
08.フレンドリー・ファイアーズ 「Paris」
09.メトロノミー 「Nights Out」
10.レイト・オブ・ザ・ピア 「The Bears Are Coming」
11.ミスター・オイゾー 「Steroids Featuring Uffie」
12.N*E*R*D 「Everyone Nose (All The Girls Standing In The Line For The Bathroom)」
13.デイデラス 「Fair Weather Friends」
14.B-52's 「Hot Corner」
15.トリッキー 「Council Estate」
16.リカルド・ヴィラロボス 「Enfans」
17.MGMT 「Time To Pretend」
18.ケン・イシイ 「Organised Green (Fabrice Lig's Live Version)」
19.ザ・カウント&シンデン 「Beeper」
20.カイザー・チーフス 「Never Miss A Beat」
21.ファントム・プラネット 「Ship Lost At Sea」
22.ブラック・キッズ 「I'm Not Gonna To Teach Your Boyfriend How To Dance With You」
23.ファントム・プラネット 「Ship Lost At Sea」
24.ギャング・ギャング・ダンス 「Blue Nile」
25.バグ 「Poison Dart ft Warrior Queen」
26.ザ・マシュー・ハーバート・ビッグ・バンド 「The Story」
27.ポーティスヘッド 「We Carry On」
28.ナイトメアズ・オン・ワックス 「195 Lbs」
29.クラーク 「New Year Storm」
30.ヴァンパイア・ウィークエンド 「Campus」
31.ザ・ティン・ティンズ 「Shut Up And Let Me Go」
33.The BPA 「Toe Jam」
34.ザ・ファイヴ・コーナーズ・クインテット 「Rich In Time」
35.釘宮理恵&堀江由衣&喜多村英梨 「プレパレード」

 結局、これもベスト10にまとまらず、20、30と増え、最終的にこれは外せないというものをまとめたら、ベスト35に……つか、2月も終わりかけているってのに、2008年のベストを今作っているタイミングの悪さ……まあ、自分用の覚書として作ってるので、時期を気にする必要はないんだけど。
 ちょっとした感想なんかは、また後で入力しよう。

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テーマ : 音楽のある生活
ジャンル : 音楽

プロフィール

Author:ばっどていすとさんどいっち
テクノ好き。
アンダーワールドのRez大好き。
映画大好き。
ジャッキー・チェンが生涯の英雄。
生涯1位作品は『ミミズバーガー』。
2位が『溶解人間』。
泣き虫で、馬鹿。
itsuka-omoi-dasu-bts@hotmail.co.jp

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